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第五回放送及び追加放送はイチローチームを絶望させるには十分であった。
主催者がベイダーから安倍に交代したり、主催の主戦力であると思われたバーダックが脱落したりなどあったが、政権交代や首輪を外したイチローならなんとかなりそうなサイヤ人の死は今はどうでもいい。
心を揺さぶったのは仲間の死であった。

「そんな……更に二人もの犠牲が出るなんて……」
「ちなつ……!!」
「久保先生ーーー!!」
「チームはゼロを除くと七人……もうダメだ、予言を完遂できない……」

仲間の死は各々に衝撃を与えたが、特にイチローとダイゴと萃香、6/は大きいものであった。
支えあってきた少女や尊敬していた男の死、世界を救えるかもしれない予言とチームの優勝が達成できないという無念が重くのしかかっていた。
ドラゴンズのリーダーであるオシリスも後輩の死に相変わらず落ち込んだままであり、仮にかつて戦ったヘルカイザーがもう一度攻めてきたら確実に全滅すると言っても過言でないくらいのメンタル的な打撃を受けていた。

幸いにもDMC狂信者に対する嫌悪感があったことによって狂信者化する者は誰ひとり存在せず、サーシェスとの死闘によって消耗していたことで遊園地に隠れていたことによって狂信者やマーダーの襲撃を受けることなく、12時まで過ごすことができた。
だが、イチローチーム・ドラゴンズの双方の試合不能状態や膨大すぎる戦力を持つDMC狂信者や底知れぬマーダー、新しく現れた得体の知れない安倍の存在もあり、集団はそれらに対抗する目処が立たなかった。
そんな彼らにある大集団が迫る。


「イチロー、DAIGO! あれを見ろ!」

蛮に呼ばれたイチローとDAIGOが遊園地の城を出て空を見ると、大量のドラゴンがこちらに向かっていた。
その数は500を上回っている。

「あれは味方っスか?」
「いや、オシリスからドラゴンネットワークでこの辺にドラゴンの大軍がいる話なんて聞いてない。
いたら触手ヒゲの時に応援を呼んでいたハズだ、つまり……」
「都庁に巣食うドラゴンか狂信者のドラゴンか」

ドラゴンネットワークに応じない、もしくはこちらからシャットアウトしているということは敵である都庁か狂信者所属のドラゴンである可能性が濃厚である。

「どうする? 隠れるか?」
「……いや、迎え撃とう。
今回は人質を取られていないし、敵は空にいる。
今なら周辺の被害を気にすることなく、僕のレーザービームで一気に殲滅できる!」

遊園地に隠れていれば襲撃されるリスクも低いだろうが、仮にやり過ごせても敵は他の参加者を襲う。
それを黙って見過ごすわけにもいかないと思ったイチローはレーザービームを使って敵ドラゴンを一挙に殲滅しようと投球の体勢を取る。


「お待ちなさい! いきり立つオ○ンポを収めて……じゃなかった。いきり立たないで矛を収めて!!」

必殺のレーザーを放つ直前に聞き覚えのある声がイチローに待ったをかけた。
そして次に翼を持った青い影と美巨乳がイチローたちの前に顕になる。

「ソウルセイバー!」

青い影の正体はサーシェスに追われる際に南側に逃れて散り散りになった仲間の一人、ソウルセイバー・ドラゴンであった。

「落ち着いて聞いて、あのドラゴンは全部味方よ。あなたたちと別れている間に運良く合流できたの」
「あれ全部味方? マジパネェ!」
「そうか……ふう、危うく蒸発させるところだった……ナッパとギムレー、リオレウスは?」

溜息をつき、武器であるボールを下ろしたイチローはソウルセイバーに残る二人と一匹のドラゴンについて尋ねる。
すると竜の群れの中に紛れていた1機の赤い飛行型ロボットが腕に一人の男と緑の液体がつまったポットを持ってイチローたちの傍に折りたった。

「やあ。無事……ではなさそうだが、なんとか触手の怪物は倒したようだね」
「良かった、おまえたちだけでも生きていて……」
「ギムレー、ナッパ!」

ロボットの腕にはギムレーとサイヤ人の使う回復用ポットの中に入ったナッパがいた。
双方が互いの生存を素直に喜んだ。
そして赤いロボットからは一人の女性、和服らしき衣装を着た翼と尻尾のある黒髪の女が出てきた。
こちらはイチローたちに見覚えのない者だ。

「お初にお目にかかります、イチロー様」
「君は?」
「私はサラマンディーネ。空を飛んでいる同胞・アウラの民の指揮官を務めるフレイアの一族の巫女。
そしてここにある龍神器「焔龍號」とこの世界に迷い込んでしまったアウラの民と共にイチロー様たちの助太刀に現れた対主催です」


―― ―― ―― ―― ――


ナッパ、ギムレー、ソウルセイバー、リオレウスと共にサラマンディーネことサラ率いるドラゴンの群れ・アウラの民と合流した一行は、情報交換や今後どうするかを考えるために代表者で城の中で話し合うことにした。
具体的に話し合うのはイチロー、DAIGO、6/、ギムレー、ソウルセイバー、そしてサラである。
残りはアウラの民がかき集めた回復薬でダメージと疲労の回復に専念していた。
傷はない者でも、オシリスや恋人を失って傷心状態のリオレウスの精神ケアに回ったものもいる。
ドラゴンズのリーダーであるオシリスも相変わらず落ち込んでいるので、代理人としてギムレーが出た。


「久保先生が裏切ったなんて……」
「良い人そうだったのにちなつちゃんを殺したなんて信じられないっす……」
「信じられないかもしれないけど、全部事実よ。
あのホモ○ンポは己の欲望のために予言の破綻を願っていた卑劣漢よ。
そのホモからちなつを守れなくて……本当にごめんなさい
「完全催眠にドラゴンネットワークの封印と、非常に恐ろしい敵だった。
野獣追跡隊の面子が異様に奴を慕ってけど、おそらく完全催眠を使った洗脳によるものだろう」
「萃香がさっきから外でヤケ酒をしているのはそれを教えられたからか」

まず一行はちなつと久保帯人が亡くなった経緯を聞き、そしてイチローたちは衝撃を受けた。
久保帯人の裏切りの犠牲者になったちなつには悲しみを、身勝手な陰謀で彼女を殺した久保帯人には怒りと驚きの感情を抱く。
特にほかの仲間から久保帯人の裏切りを知った萃香は絆が偽りのものであったという怒りを忘れるために城の外で自棄酒をしている。

「仇はナッパとちなつ自身がとってくれた。
久保帯人に勝つためとはいえ彼女を屍兵にした僕が言えたことじゃないかもしれないが、彼女は僕らを救ってくれたよ」
「ギムレー……それはお互い様だ。僕らもロイにイドゥン、黒炎竜を守れなかった。お互い様だ。
少なくともどちらもチームメイトを守るために最善は尽くしたハズだ」
「すまない」

ちなつを守れなかったことに自分を責めるギムレーに、イチローは優しく諭す。
イチローチームもまた仲間を失っているため、南に逃れたグループを責めることはできず、むしろその悲しみを分かち合った。

「さて、いつまでも悲しんでいてはちなつちゃんたちに申し訳ない。今後のための話をしよう」
「ああ。サラ、君やアウラの民のことをイチローたちにも教えてくれ」
「わかりましたわ」

イチローたちは気持ちを切り替えて新たなる仲間、サラに目を向ける。
彼女の話によると、アウラの民は元いた世界の物質(ドラゴニウム)をその身に代々受け続けてきた結果、遺伝子の変異でドラゴンに変身できるように進化した人間である。
即ち一般のドラゴンとは違い、「人間から進化したドラゴン」という特殊な存在であるためにドラゴンネットワークを使うことができず、今までドラゴンズや都庁はその存在を知らなかったのである。
ちなみに先程まで飛んでいたドラゴンの群れは人間に変身できないオスを除いて人間の女の姿を取っている。
マムクートと同じく翼と尻尾さえ隠してしまえば普通の人間にしか見えないのだ。
サラが戦力がしっかり整うまで存在を秘匿するようにしていたため、これまで目立つことなく戦力集めや情報集めに集中できたのだ。

サラは予言の件はギムレーたちに聞くまで初耳であり、他のマーダー組織や主催のこともイチローチームほどは知らないようだが、二チームにとって嬉しい情報がいくつかあった。

「サラ、君は野球に歌まで歌えるんだって?」
「ええ、かつて戦友のアンジュと闘技場で競い合い、宇宙を支配する法則をメロディーに変換した……永遠語りを歌うことができます」
「野球の腕と歌は僕が保証する。
細身だが彼女は良い肩を持っている。
それに歌も今まで聞いたことないくらい美しかった」
「ナッパもアレをギンギンに滾らせていたほどよ」
「この痴女ドラゴンの言葉は無視してくれ。
まあ、ナッパも久保帯人との戦いで瀕死の怪我を負っていたところを彼女やアウラの民に助けられたし、恩は感じてるだろうね」

実際にサラはクロスアンジュ本編で闘技場(ラウンドワン)で野球対決をしている。
歌に関しても中の人がラクスと同じだけに美声である。
この件に関して飛びついたのが6/である。


「すげえ、予言の中にある全てを虜にする歌はこれでバッチシだぜ。
あんたが野球ができるってことは他のアウラの民も……」
「残念ですが野球ができるのは文献から闘技場を再現できた私一人だけです」
「そうか……くそ」

もし他の民も野球ができるならと期待した6/であったが、サラによって打ち砕かれる。
仮に外にたくさんいるアウラの民(モブ)の内にサラ並に野球ができたらメンバー不足で試合不能になっているイチローチームとドラゴンズの選手を補充できると睨んだが、糠喜びであった。
サラ一人ではどちらのチームに入るにせよ、八人と六人でメンバーが足りないのだ。


「私自身もあなたたちの集団に合流するつもりでここに来ましたが、それは同じ対主催組織として行動を共にしたいからであって、野球をしにきたわけではありません」
「なに?」
「どういうことっすか?」

さらにサラの放った次の言葉が代表者たちに衝撃を与える。

「歌や野球自体は私も好きですし、できれば参加したいのですが一つの懸念材料があるのです。




救済の予言……それは本当に私たちを救済するのでしょうか?」

サラは予言について非常に懐疑的であった。
それは滅んでしまったネオ・クライシスのように予言そのものを信じないのではなく、その予言を達成した先に待つものに疑問を持ったのである。
そして彼女は自分の持論を伝えた。

「予言の内容は“九人の最良の戦士たちによる儀式の完遂、全てを虜にする歌、巫女の祈り、器たりえる巨像、不屈の精神を持った勇者。
全てが揃いし時、争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる”とありますわよね?」
「ハラサンから教えられた分はそうだけど……」
「では、救いの神は具体的に私たちを何から、どうやって救うんでしょうか?」
「何ってそれは……」

DAIGO他全員が具体的な答えが出せずに言葉に詰まる。
TCホールによって二度目の大災害が迫っているなど、旧主催や邪神ぐらいしかまだ知らないので答えられないのも無理はない。

「予言の文章だけでは情報が足りないのです。
この世界は大災害で日本以外の土地が沈み、殺し合いで人口削減をしないといけないほど追い込まれているのは知ってますが、救いの神はそんな世界を救ってくれるのでしょうか?
仮に大災害で荒れ果てたこの世界を救うにしろ、『救い方』がわからないのです」
「救い方?」
「ええ、救いの神は足りない食料を出したり、失われた土地を取り戻してくれるのかもしれません。



――逆に、降臨した瞬間に我々の代わりに多くの人を殺めて世界が存続できる数まで人口を削減したり、飢えて苦しむぐらいなら全員仲良く安楽死させる可能性もあるのではないでしょうか?」

サラの提示された予言の可能性に全員がゾッとするも、6/が反論をする。


「ま、待て、そりゃアンタの拡大解釈だろ?」
「ええ、ですが可能性として十分にありえます。
予言を完遂しても私たちの望む救いの神が現れるとは限らないのでは?
そもそも予言を考えたのはどこの誰なのか? どうして予言は救いの神が現れてからの内容が記されていないのか?
疑問点はたっぷりあります」
「確かに……僕も信者集めに腐心してて救いの神そのものに対して深く考えてなかったな……」
「いや、それでも……」

予言の穴をついていくサラに同調するギムレー、言い返したいが言い返せない6/。
サラの持論はまだ終わらない。

「何より予言の最後の一節である“争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる”……皆様にこの『化身』に何か見覚えはありませんか?」
「化身……そんなもんにはまだ会ったことはねえが……」

サラに言われて6/と他の仲間たちは化身らしき存在を記憶を辿るが、特に該当しそうなものはなかった。

一人を除いて。

「いや、いたっスよイチローさん。争いの淀みから生まれた化身の一人に俺たちは既に会っているっス!」
「DAIGO……まさか……」

DAIGOの言葉により、ようやくイチローや仲間たちも化身がなんなのか頭に浮かんだ。
それはつい先ほどまで自分たちを襲い、多くの仲間を殺した恐るべき存在。

「触手ヒゲ男……!
奴は戦うたびに強くなっていった争いの淀みから生まれた化身と言っても過言じゃない。
それに普通の存在には持ち得ないウルトラマンの光の力すら飲み込む混沌の力を持っていた。
ヒゲ男はもう倒したけど、サラはあんな奴が化身だと言いたいのかい?」
「ええ、先ほどのあなた方の話から私もそうだと思っています」

テラカオス・サーシェス。
闘争がある限り進化していく様はまさに争いの淀みから生まれた化身と言っても過言でもない。

「でも触手プレイ男は死んだのよね? じゃあ化身ももういないことになるんじじゃないの?」
「ソウルセイバー様、あくまで噂であり我々アウラの民はまだ接触していませんが各地で触手男と同じように変異している参加者もいるようです」
「変異?」
「突然豹変するものや、なんの前触れもなく本当なら持ち合わせていない力を持った者。
中には見た目まで変化したものもいるそうです。
これも噂ですが風鳴翼も食人鬼として騒がれる前は東京で逃げ遅れた民を逃がしていた善人だったそうです。
……何かこの殺し合いと因果関係を感じませんか?」

サラは直接接触したことは一度もないとはいえ、変異者=テラカオス候補者のことを各地を巡るうちに耳にしていた。
それらは少なくともカオスロワが開始する前にはいなかったハズだ。
殺し合いが始まってからしばらく経ってからその存在を耳にするようになったので、殺し合いが風鳴翼のような変異者を生み出した原因としか思えない。

「その上にDAIGO様とゼロ様は触手男の首輪が自動で外れるのを目撃したのですよね?」
「ゼロの憶測だけど主催の殺し合いの目的はああいった混沌の力を持つ奴を作ることじゃないかって……でもそれだと、奴みたいなのが跋扈して人類が滅亡してしまい、主催も自滅することになるんじゃないっスか?」
「それはこう考えることもできませんか?
実は主催者……ダース・ベイダーもしくは安倍が予言のことを知っていて、予言を完遂させるために殺し合いで『化身』を生み出そうとしているとか」
「「「なんだって!?」」」

サラの出した主催が予言を知った上で変異者を生み出している説に全員が釘付けになる。
ちなみに主催はテラカオスによる世界救済はともかく、予言そのものは殺し合いが始まる前から予言を知っていたわけではないので、サラの説は半分当たりでハズレでもある。
だがイチローたちにそれを知る由はまだない。

「確かにどんな方法を使ったのかわからないけど変異者がいて、何らかの条件を満たすと首輪が外れるのも事実。
この殺し合いを開いた主催者たちが予言を知っていて参加者たちを殺し合いで争わせ、化身を生み出そうとしているのもわかる」
「じゃあひょっとして主催は救いの神を生み出すためにこの殺し合いを開いたってことスか?
実はこの殺し合いも世界を救うために行っているとか……」
「ありえねえよ、仲間を虐殺した野原ひろしみたいな奴が誰彼を救うなんて」

イチローは説にそれなりに納得しつつ、DAIGOは主催の目的は人口削減ではなく救いの神にあると思い、6/は否定する。
特に6/はハラサンの求めた救いの神がサーシェスのような虐殺者であるとは納得が行かない様子だった。


「予言や変異者、主催の目的についてはまだわからないことだらけですが、もし私の懸念が合っていれば世界に救済ではなく、破滅をもたらすかもしれません。
予言に関してはもっと慎重な姿勢で見ていくべきだと思います」
「だ、だが俺はハラサンの信じた予言を信じてイチローチームを優勝させたい……あの人ができなかったことを叶えてやりたいんだよ」
「しかし、主催も絡んでいる可能性がある以上は予言を完遂するのも危険です」
「モタモタしている内に予言を完遂できなくなって、救いの神が欲しい時に召喚できない事態になっても手遅れじゃないか!」

予言に対してひどく懐疑的なサラに対し、6/は道を示してくれた恩人の願いである予言に盲信気味であった。
だが情報が足りない現状では、予言の先が破滅か救済かもわからないのでこの場で言い争い続けても平行線であろう。
そう思ったイチローは一先ず6/に制止をかけた。

「落ち着くんだ、6/」
「……すまん、つい熱くなっちまった」
「こちらこそ。ですが、どのみち私がイチローチームに入っても、ドラゴンズに入ってもメンバー不足で試合ができません。
私たちは最良の九人の戦士にはなれないでしょう」



「そうでもないホルよ」

城の中で会議をしていた六人の前にホルスと、彼に乗った片足のないラミレスがやってきた。

「ホルスとラミレス、怪我はもういいのか?」
「ああ、アウラの民の娘さんたちが持ってきてくれた薬でほとんど完治したホル」
「失ッタ足ハ戻ッテキマセンデシタガ、止血ハ十分デス」

サーシェスによって手傷を負わされた一人と一匹だが、回復薬のおかげでホルスは傷が治って本来の機動性を取り戻している。
ラミレスの足は戻らなかったが、その代わりに目には先程までの濁りがなくなっていることをイチローは確認する。

「しかしホルス、僕たちは両チームともメンバーが足りない現状だ。
ここから試合のためにメンバー集めするにも狂信者が日本中に跋扈していて難しい。
サラ以外のアウラの民は野球ができないし、数合わせのために無理やり引っ張って無駄死にさせたくもないし、ここからどうするつもりなんだ?」
「簡単ホルよ、イチローチームとドラゴンズを一つのチームとして合併するホル」
「合併?」

首を傾げるイチローたちにホルスとラミレスは話を続ける。

「そう、これはラミレスの案ホルけど、イチローチームもドラゴンズも単体ではもはや立て直しが困難ホル。
だから両チームを同盟から一つのチームにくっつけるホル。これなら選手は13人になって試合可能ホル」
「なるほど……」
「既二外二イル方々ニモ許可を取ッテアリマス。後ハアナタタチダケデス」

ラミレスは合併の件を既に外の人間と話し合い、オシリスたちから許可をもらっていた。
後は城の中にいる面子が納得するか否かである。

「このままダラダラ新しい選手を探してたら時間増しに力を伸ばしているDMC狂信者に都庁の魔物に、拳王連合軍に対抗できなくなるホル。
ドラゴンズなんてもう竜縛りで選手を探している余裕ももうないホル」
「ダカラコソ2チームヲ1ツニシテ、チカラヲ合ワセレルンデス」
「確かに、それなら即試合もできるようになるだろうし悪くない提案だと思うが、チームを合併させるなんて予言的には大丈夫なのか?」
「6/、それを言ったらおまえとラミレスとナッパは負けたチームから無償トレードで来たメンバーホル。
それに予言は最良の九人の戦士による優勝が必要だから、ちゃんと九人揃っていれば多分大丈夫ホル」
「多分かよ……でも元々予言自体もあやふやだし、可能性にかけるのは悪くないと思うぜ。みんなはどう思う?」

野球選手は狂信者に狙われる節があり、これから探すのは骨が折れる上に最悪探す過程で死人も出る。
それよりはこの遊園地に集まっているメンバーを一つにした方が安全である。
メンバー間の絆もヘルカイザーやサーシェスとの死闘も経て深まっており、合併しても特にヒューマンエラーが起きるような障害はなかろう。
合併による優勝は許されるのかどうかの問題はあるが、ホルスとラミレスの意見はもっともであると全員は考えた……サラを除いて。


「いけません、まだ予言が私たちに益をもたらすと決まったわけでは……」
「サラサン、否定シテバカリデハイケマセン」
「考えを変えるんだサラ。
予言は九人の最良の戦士の儀式、歌、巨像、巫女、勇者が揃うことで完遂する。
逆を言えば一つでも欠ければ予言を完遂できないということだ。
もし予言が危険なものだったら、歌、巨像、巫女、勇者のどれか一つを揃えなければ良い。
だが6/も言ったけど、予言はやはり世界を救うものだった場合で必要な時に救いの神を呼び出せないのは痛い」
「予言ノ真相ガワカルマデハ5ツノ内、4ツハ揃エテオクベキデス」
「ラミレス様、ギムレー様、つまり最悪の事態を想定してどちらにも転べるようにしておくということですね」
「「YES」」

予言に否定的なサラであったが、ラミレスとギムレーの考えを聞き、そして考えを改めた。

「わかりましたわ。私も野球選手として力を貸しましょう」
「ありがとうサラ」
「6/様、あくまで予言の真実が判明するまでですよ。
危険とわかったら即刻全ての野球チームを解体させます」
「それで構わない」

こうして新たなに加わったサラマンディーネを含めて二つのチームが合わさり、一つのチームが産声を上げたのだった。


「コレデイイ、コノ13人ナラ優勝モ夢デハアリマセン」
「13人じゃないぞラミレス」
「イチローサン?」
「ゼロとあなたを含めて15人のチームだ」

自分(とDAIGOと融合しているゼロ)を頭数に入れていないラミレスに優しく声をかけるイチロー。
だがラミレスは視線を落とす。

「デモイチローサン、私ハコンナ足デハ野球ハモウ……」

ラミレスは先の戦闘で片足を切断している。
アウラの民の治療で止血は済んだが、失った足までは戻ってこなかった。
選手生命を奪われてラミレスはひどく落ち込んでいるのだ。
選手生命は野球選手としてのアイデンティティであり、野球も戦闘もできなくなったラミレスは自身の存在価値を低く見積もっていた。

「確かにあなたは足が失くなって選手は無理だろう。
だったらその豊富な経験を活かして僕らの監督になってくれないか?」
「監督……デスカ?」
「ああ、誰よりも野球を愛しているあなたなら久保帯人よりは遥かに信頼できる。
チームを一つにし、サラを説得できたのもあなたの提案のおかげだ。
あなたは人を纏める力はあると僕は思う」
「イチロー……」

イチローはラミレスの能力と経験の高さを理解している上でラミレスにポストを与えた。
これならば片足のないラミレスでもチームメンバーとして「戦う」ことができる。

「ドラゴンズのリーダーはオシリスホルけど、野球の経験そのものは浅いし、今は落ち込みモードホルからなあ」
「このギムレーも頭は回るつもりだけど、野球経験はオシリスと同程度だ。ラミレスが監督でも意義はない」
「ミ、ミナサン……ワカリマシタ、任命サレタカラニハ、コノ人ト竜二ヨル新球団『イチリュウチーム』ノ監督トシテベストを尽クシマス!」


「チーム名、もう決まってたの?」
「他ノ方ヤアウラノミナサンカラ募集シタラコレガ一番無難デシタ」
「『幼女ガーディアンズ』とかマジふざけんなホル」

こうしてラミレスを監督とした『イチローチーム』『ドラゴンズ』が交差して生まれた『イチ 龍』もといイチリュウチームであった。

【イチローチーム・ドラゴンズ 合併】
【イチリュウチーム      新生】




「私も正式にチームの一員になりましたが、まだ話は終わりません。
あなたがた対主催に取って良い報せがあります」
「何かしらサラ?」
『ここからはちょっと筆談で……私は首輪を外す技術を持っています』
『それは本当かい!?』

サラは個人でラグナメイルを元にしたロボット・龍神器を組み上げられるほどの才知を持っており、アウラの民の中では抜きん出た機械技術を持っており首輪解除への可能性も持っている。
首輪解除は対主催にとっての悲願であり、主催の監視・遠隔爆破や能力的な制約まで首輪を外せば取り払えるのである。
チート・理不尽級揃いのイチリュウチームならば大幅な強化が約束されており、現状のイチローたちに取っては喉から手が出るほど欲しかった。

『ただ、まだ解析度は80%ほど……外すまではあと二時間ほど誰にも妨害されずに城で研究したいです』
『すぐには無理か……』
『いや、首輪を外せる者自体が希少だろうし十分だ』

残念ながらサラの技量を持ってしても解析に長い時間を要するようだ。
シグナムはコツさえわかればすぐ外せると言ったが、そのコツを探すのが大変なのである。
むしろサンプルなしで即外した祐一郎さんや、サンプルありでも小一時間足らずで外したブリーフ博士が異常なのである。
狂信者のサーフに至っては完全に裏ワザであり、解除のコツそのものは発見できてない。
なんにせよ、イチリュウチームにとってサラの存在は良いニュースであった。

『首輪解除二2時間……トナルトヤルコトハ』「セッカクデスシ、ミナサンデ練習デモ――」
「みんなぁーーー!! ちょっと聞いてくれぇーーー!!」

時間が空いている間にラミレスが練習を提案するが、それより早くオシリスの大きい頭が城の扉をぶち抜いて皆を驚かせた。

「うわッ! マジでビクッた!」
「藪から棒にどうしたホルかオシリス!!」
「ソウルセイバー、ギムレー! 早くドラゴンネットワークを繋げ!」

何やら慌てている様子のオシリスの言うとおりにソウルセイバーやギムレーが頭の中でドラゴンネットワークを繋ぐと、驚くべき光景が広がっていた。

「これは……まずい!」
「どうしたホルか? ホルスは神鳥だからドラゴンネットワーク使えないホルけど」
聖帝軍が東京で狂信者に襲われているの!
それだけじゃなくて都庁からの一団も向かっている……このままでは挟み討ちにされてしまうわ」
「聖帝軍がピンチホル!?」

ドラゴンネットワークに映るのはきらりんロボを主軸にしつつもカギ爪団の前に窮地に陥った聖帝軍の姿であり、その聖帝軍に向けて狂信者とは別の悪の手先である都庁の一団が向かっていた。
狂信者はともかく、都庁の方は聖帝軍を救援に向かっているのだが、悪のレッテルを貼り付けているイチリュウチームに取ってはどちらも大差なく見えるのだ。

「最終情報は一時間前……狂信者や都庁に積極的に近づきたがるドラゴンがいないからか」
「尚更まずいわ! すぐにでも助けに行かないと聖帝軍は嬲り殺しよ!」
「しかし、その場合は首輪解除が後回しになります。私は移動と研究は同時にはできません」
「狂信者も都庁も強そうホル、ヘルカイザーもいるかもしれないし有利に戦うには首輪を外した方が良さそうホルが、でも首輪解除を待ってたら聖帝軍は全滅するかもしれない……ううむ」

首輪解除を優先か、聖帝軍救援が先か、二択の内、片方は選べない。
そんな頭を悩ませるチームにオシリスは懇願する。
「頼むみんな! 後生だ。聖帝軍を助けることに力を貸してくれ!」と。

「オシリスあんた、黒炎竜を見捨てようとした癖に何言ってんスか!」
「確かに同じ球団である聖帝軍は助けてえが、首輪解除しないとチームに被害が出る!
俺たちはまだしも戦闘力で劣るアウラの民はバタバタ死ぬだろうな、それでも良いのかよ?
まさか聖帝軍にロリがいるから幼女にモテたいために助けに行きたいとかいう動機じゃないだろうな?」

オシリスは先の戦闘で後輩を助けるつもりであったとはいえ、その命を断とうとしている。
仲間を殺そうとした矢先、今度は犠牲を覚悟でロリの多い聖帝軍を助けにいけと言われれば身勝手にも聞こ得るだろう。
それに怒ったDAIGOと6/である。

「待ってくれ、俺は確かに黒炎竜を殺そうとした……そっちは謝らねえ。
あの状況じゃ死以外で黒炎竜を救う手段はなかった、そもなくば黒炎竜以外が全滅だ」



「だがよう……黒炎竜の死で心を痛めているのに嘘はねえ。
それでいて聖帝軍も俺と同じようにかけがえのない仲間の死による悲しみを味あわせてくねえんだ」
「オシリス……」

オシリスは泣いていた。

「聖帝軍にロリがいるとか云々は関係ねえ。
球団同士なら拳王軍のような外道以外はみんな仲間も同然だ。
大魔神軍のように全滅なんてもってのほか、できるだけ早く救援をして一人でも多く救えるなら俺はその可能性にかけたい……今度は見捨てたくねえんだよ!!」

漢泣きを交えたオシリスの心からの言葉に先程までオシリスを非難していたDAIGOと6/も静まる。
モテる云々よりも野球仲間として聖帝軍を助け出したいのだ。



だが、イチリュウチームが選択を決意するよりも早く次なる事件が発生する。



「やろうぶっ殺してやらああああああああああ!!!」
「なんだ!?」

今度はリオレウスがベネットのような叫びを上げながら、今までに見せたことのない速度で飛翔するのが城の窓から見えた。
突然の出来事にイチローたちは驚きを隠せない。

「イチロー……」
「ダイゴ! どうしたんだその傷は?」

窓の外にはメタグロスに担がれた負傷したダイゴがいた。

「この動画を見たリオレウスを制止しようとしたら思いっきり尻尾で叩きつけてきた……それよりもこれを見てくれ」
「!?」

ダイゴが見せたのは遊園地の事務所から拝借したノートパソコン。
彼はイチローがチーム合併の話をしている間にネットで情報収集をしていた。
その際にエリカによって影薄組も見た、加治木ゆみの悲痛なる最期と拳王連合軍の大阪での非道を撮した動画に行き着いたのだが、偶然通りがかったリオレウスは見てしまったのである。
パソコンのモニターに詰め寄るイチローたちの視線が一点に集中する。

「この画面端にいるガンダムに撃ち落とされたリオレウスに似たドラゴンがいるんだが、これって……」
「……リオレイアだ。それを知った途端奴は暴れだして、拳王連合軍へ復讐に行っちまった……」

恋人の死を聞いて抜け殻になっていたリオレウスだったが、偶然にも拳王連合軍が恋人を殺した下手人だと知ってしまったことで、悲しみは怒りに裏返り、憎悪により暴走したドラゴンは単身で拳王連合軍が乗る高速艇に向けていってしまった。

「行くって一匹で? 無茶ホル! リオレウスのばかやろー!」
「拳王連合軍と言えばホワイトベース組すら全滅に追い込んだ最凶のマーダー集団。リオレウスさんじゃ勝ち目はありませんわ」

リオレウスは機動性はチーム随一だが、それで拳王連合軍に勝てる見込みは薄い。
故に無謀な暴走であると一部のものには思われた。

「いや……あいつの支給品なら拳王連合軍の包茎どもを全滅に追い込める勝算はあるわ」
「え?」
「あいつには毒ガスを支給されていたのよ、毒ガスを大タル爆弾に詰め込んだのを!」

毒ガスによって耐性のない参加者なら殺すことは不可能ではない。
今までの戦闘で使わなかったのは周辺や仲間にも危害が及ぶからである、そのような強力な支給品だからこそ拳王連合軍を一匹で皆殺しにできるとリオレウスは思ったようだ。
少なくとも己の機動性でカミカゼ特攻で刺し違えるつもりなら勝算は0ではない。

「使わせて拳王連合軍が全滅するなら御の字だけど、リオレウスは多分命を落とすわ。
おまけにあの暴走具合だと周辺の被害を考えないだろうから、関係のない参加者が巻き込まれる可能性が大きいかも」
「リオレウスの死も関係ない奴の巻き添えも避けてえ……だが、全員でリオレウスを追うと聖帝軍を見捨てることになっちまう」

アクシデントに悩み焦る仲間にサラと6/は提案する。

「私の龍神器の機動力ならば今から追えばリオレウス様が拳王連合軍と戦闘になる前に追いつけるかもしれません。その間に他の皆様は聖帝軍を救いに行くのはどうでしょうか?」
「ナッパも機動力で追いつけそうだな。動ける程度には治っただろうし回復ポットから出して追わせるのはどうだ?」
「サラ、君がいなくなったら合流するまでの間に首輪解除が大幅に遅れてしまう。
サイヤ人であるナッパは毒に耐性がないし、最悪の場合ガスを撒かれてナッパを失うことになる。
どっちを送るにしろリスクが高すぎる! 戦力分散でマーダーに各個撃破される危険もある」
「くッ……」
「しかしギムレー! リオレウスを見捨てるわけにもいかねえだろ」

提案はギムレーにより一蹴される。
首輪解除が先か、聖帝軍が先かの問題にリオレウスを追うか見捨てるかの問題まで加わり、チームを大いに悩ませた。
だがモタモタしているとリオレウスを見失ってしまう。


「ワカリマシタ、ミナサン冷静二ナッテ。首輪ガ先カ、聖帝軍ガ先カ。監督デアル私ガ决メマス」
「ラミレス」
「出シャバルツモリハアリマセンガ、最終決定ヲ私二任セテクダサイ」

混乱するイチリュウチームをまとめるために、ラミレスは監督として最終決定を下さんとする。
選手たちでまとまらないなら監督が舵を取るのが責務である。
その責務は、チームの命運を左右しかねいだけに非常に重い。
ラミレスの帽子の下は緊張によって汗でびっしょりである。

何より首輪解除、聖帝軍、リオレウス。分散か集団で動くか。
どの選択肢を取ってもかけがえのない誰彼を見捨てるジレンマを抱えていた。

(ヒョットシタラ私ハ残酷ナ決断をシテシマウカモシレナイ。
ハラサンモコンナプレッシャーヲ、1ツ決断スル度二抱エテイタノデスネ)

それでもラミレスは決断せねばなるまい。
瞼の裏でかつて自分を導いてくれたハラサンならどうするかを考えつつ、ラミレスはカッと目を見開いた。

「腹ハ決マリマシタ。
イチリュウチームガマズスベキコトハ――」





二日目・13時00分/千葉県遊園地】

【イチリュウチーム】
【共通】
※イチローチームとドラゴンズが合併して一つのチームになりました
※予言の中にある、争いの化身=殺し合いの中で混沌の力を身につけた参加者(=テラカオス)であると結論づけました
※主催は予言のことを知っていると断定しています


【イチロー@現実?】
【状態】健康
【装備】野球道具
【道具】支給品一式
【思考】基本:イチリュウチームを優勝させる?
0:首輪を外す? 聖帝軍を助けに行く? 先にリオレウスを追う?
1:DMC狂信者を倒すために多くの仲間を集める
2:邪魔をしてくるDMC狂信者を倒すまでは試合は保留
3:予言に対しては慎重に考える
4:DMC狂信者の本拠であるビッグサイトを攻略したい
5:主催者は予言のことを知っているんだろうか?
※ネオ・レーザービームは使用すると腕に多大な負担がかかり、あと三球以上使用すると選手生命が終わる危険があります



【DAIGO@現実?】
【状態】ダメージ(小)
【装備】ウルティメイトブレスレット@ウルトラマンサーガ
【道具】支給品一式、ヴァンガードデッキ
【思考】
0:イチリュウチームについていく
1:ウルトラマンマジ頼れる
2:ダイゴさんマジリスペクト……意思は引継ぐっス
3:主催の目的はなんなんだ?
※サーシェスがテラカオスになると同時に首輪が自動で外れた瞬間を目撃しました


【ウルトラマンゼロ@ウルトラマンサーガ】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】基本:殺し合いを止める
0:聖帝軍も助けたいが、リオレウスも止めたい
1:どうにかしてDMCを止めたい
2:あと数時間待てばもう一度変身できる?
3:ホルスの黒炎竜、助けられなくてすまない……
4:触手男のような混沌の力を持つ者を見つけることが主催の目的ではないかと睨んでいる
※制限によって一度に数分までの間しか変身できません
 一度変身すると12時間は変身できません
※首輪を外さない場合二日目22時になれば再び変身ができます
※サーシェスがテラカオスになると同時に首輪が自動で外れた瞬間を目撃しました


【美堂蛮@GetBackers-奪還屋-】
【状態】健康
【装備】サングラス
【道具】支給品一式、マスターソード、魔竜石、リザイアの書、不明品
【思考】
0:イチリュウチームについていく
1:DMC狂信者達と戦う
2:銀次は後回し、つーか今期カオスロワにいない気がする
※邪眼を一回使いました


【伊吹萃香@しゅわスパ大作戦】
【状態】ほろ酔い、強い悲しみと怒り
【装備】なし
【道具】支給品一式、日本酒×50
【思考】
基本:イチリュウチームについていく
0:仲間が次々と死んでメシマズ状態
1:久保先生を信頼していたのに……
2:もう野獣が死んで喜ぶどころじゃない
※悲しみと久保帯人の裏切りに対する怒りを紛らわすために日本酒を大量消費しました


【ダイゴ@ポケットモンスター】
【状態】ダメージ(大)、深い悲しみ
【装備】メタグロス
【道具】支給品一式 、コルトパイソン
【思考】
0:イチリュウチームについていく
1:助けてあげられなくてごめんな、ポッチャマ、ちなつ……
2:きれいな石集めは今は忘れる


【◆6/WWxs901s氏@カオスロワ書き手】
【状態】健康、悲しみ
【装備】胡桃三千個
【道具】支給品一式
【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる
0:新生したイチリュウチームで予言の完遂を果たす
1:ハラサン……ありがとう
2:大正義を忘れない
3:目立つことも忘れない
4:予言に対して盲信気味


【ナッパ様@ドラゴンボールZ】
【状態】ダメージ(中)、野球脳、激しい怒り、回復用ポットの中
【装備】なし
【道具】一人用のポッド
【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる
0:早く傷を治して対主催を助けに行きたい
1:野球を邪魔するDMCは許さない
2:あのガキ(光熱斗)にはいつか報復する、野球で
3:ベジータはそのうち探す
4:また多くの仲間が死んじまった……自分の無力さが不甲斐ない
5:早まるなリオレウス!
6:サラマンディーネに気がある
※回復した場合、戦闘力が大幅に上昇します
 現在は回復用ポットの中にいるので出られません


【ラミレス@横浜DeNAベイスターズ】
【状態】右足切断(処置済み)、監督といて生きていく決意
【装備】野球道具一式
【道具】支給品一式
【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる
0:聖帝軍ガ先か、リオレウスサンガ先カ、監督トシテ決断ヲ下サネバ
1:コレカラハ監督トシテガンバッテイク
2:リ、リオレウスサン……
※イチリュウチームの監督になりました



【オシリスの天空竜@遊戯王デュエルモンスターズ】
【状態】ロリコン、深い悲しみ
【装備】バット、グローブ、ボールを多数
【道具】支給品一式
【思考】基本:ロリにモテるために世界を救う予言の謎を解明し、イチリュウチームも優勝させる
0:聖帝軍を助けたいが、リオレウスはどうすべきか
1:ホルスの黒炎竜……
※オシリスの見立てによると魔力(生体マグネタイト)が集中しているビッグサイトへの直接攻撃は大爆発を招き、東京を巻き込む危険性があるそうです


【白光炎隼神ホルス@パズドラ】
【状態】健康、悲しみ
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】基本:世界を救うためにオシリスについていく
0:こんな時に……リオレウスのばかやろー!!
1:死んでしまった奴らのためにも頑張るホル!
2:麒麟もとうとう呼ばれてしまったホルか……素直に喜べない
3:新顔のサラは良い横乳持ってるホルね


【ソウルセイバー・ドラゴン@ヴァンガード】
【状態】ダメージ(小)、巨乳
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】基本:世界を救うためにも、オシリスについていく
0:リオレウス……
1:人間のオチ○ポには絶対に負けたりしない
2:都庁軍討伐は後
3:都庁軍は絶対に信用しない
※♀です


【ギムレー@ファイアーエムブレム 覚醒】
【状態】ダメージ(小)、魔力消耗(小)、人間形態
【装備】トロンの書、鋼の剣、邪竜の鱗
【道具】支給品一式、不明品
【思考】基本:野球で優勝して、自分の信者を増やす
0:リオレウスを止めたいが、今は聖帝軍を優先すべきか……
1:試合の邪魔をするDMC狂信者を倒すために、本拠であるビッグサイトを攻略したい
2:予言に対して少し懐疑的
※外見はデフォルト設定の銀髪青年です
※制限により、しばらく邪竜形態でいることはできません
※首輪を外したとしても、屍兵は簡単には生み出せません


【サラマンディーネ@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】
【状態】健康
【装備】焔龍號
【道具】スクーナー級×500、ガレオン級×30、首輪×10、首輪のスクラップ×40
【思考】基本:対主催
0:焔龍號の機動性ならリオレウス様を追えますが……
1:イチリュウチームについていく
2:滅亡を止めたいとは思うものの、予言に関しては懐疑的
3:首輪解除のためにゆっくりできる時間が二時間ほど欲しい
※予言には主催者も関わっていると推測しています
※首輪解除技術を持っていますが、技術面で祐一郎さんやブリーフ博士を下回っているため、解除方法を見つけるまでに最低二時間以上かかります

―― ―― ―― ―― ――




「殺す殺す殺す! 刺し違えても拳王連合軍は皆殺しにしてやる!!」

千葉県の上空、まだ遊園地が見える距離では復讐に狂ったリオレウスがいた。
リオレウスはもはやヘタレ払拭のために野球を続けるつもりはなく、世界を救う予言の件もどうでもよくなっていた。
ただ恋人を奪った拳王連合軍に一泡吹かせるならそれで十分である。
そのために自分が死のうが他の誰が死のうが関係なかった。

この復讐心がリオレウスの絶望によって空いた心の穴を埋め、皮肉にも狂信者堕ちを防いでいるのである。
それほどまでに恋人がビームで焼かれる映像はリオレウスの心に憎しみの炎を煽ったのである。

「悪いなダイゴ、みんな……だがもう俺はもう戻らねえ!
拳王連合の奴らを殺さないとレイアの魂が報われない気がするんだよ」

おそらく自分の実力では復讐の過程で拳王連合軍に殺されるだろうが、それでも復讐を遂げられるなら構わなかった。
リオレウスが足の爪に握っているのは毒ガス入り大タル爆弾、そして死への片道切符であった。



【二日目・13時00分/千葉県 上空】

【リオレウス@モンスターハンターシリーズ】
【状態】ダメージ(小)、激しい怒りによる暴走
【装備】毒ガス入り大タル爆弾
【道具】支給品一式
【思考】基本:(暴走中)
0:刺し違えても拳王連合軍はぶっ殺す!!
1:リオレイアのためにも……!
2:復讐のためならもうヘタレ払拭とかどうでもいい
最終更新:2017年10月01日 18:02