【お守りの中身】


374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)[] 投稿日:2008/09/14(日) 03:44:40.05 ID:H1E/zV3e0
或るところに貧しい母子家庭だが仲良く助け合って生活していた母と娘がいた。
母親は娘を育て、大学を卒業するまで一所懸命に働き、
娘は家事の手伝いをしながら受験の勉強をしていた。
そして大学受験の時、母親は手作りのお守りを娘にプレゼントをした。

母「頑張ってね。これはお母さんからのお守り」
娘「ありがとう。大事に持っていくね」
母「気をつけて。お守りって中身を空けると効果がなくなるから空けちゃだめよ」

娘は母親を心から感謝した。そして大学にも合格し、その後も勉強を怠ける事なく大学生活を終え、就職。
やっと社会人になり、初任給で母親へ旅行をプレゼントした。
ところがその旅行の途中で母親は、不慮の事故で突然この世を去ってしまった。

いきなり一人ぼっちになってしまい、悲しみに暮れた娘。
その時、受験の時にもらったお守りを思い出し、娘は母親の「空けるな」という言いつけも忘れ、急いでお守りを開けてみた。
中には紙切れが。そしてその内容は…



「破ぁ!」いつの間にかその娘の背後に立っていた寺生まれのTさんが叫ぶと同時に、
娘の掌の中のお守りは青白く輝き、そして空気に溶け込むように消滅した。

「・・・すまん。あんたがお母さんにもらったお守りは、俺が手違いで消してしまった」
「手違い?」
「俺のミスだ。もう中身を確認できないが、お母さんは間違いなくあんたを愛していた。それだけは信じてくれ」
そう言ってはにかむように笑うと、Tさんはそそくさと部屋を出て行った。
寺生まれってスゲぇ。俺はそう思った。






【元ネタ】


或るところに貧しい母子家庭だが仲良く助け合って生活していた母と娘がいた。
母親は娘を育て、大学を卒業するまで一所懸命に働き、
娘は家事の手伝いをしながら受験の勉強をしていた。
そして大学受験の時、母親は手作りのお守りを娘にプレゼントをした。

母「頑張ってね。これはお母さんからのお守り」
娘「ありがとう。大事に持っていくね」
母「気をつけて。お守りって中身を空けると効果がなくなるから空けちゃだめよ」

娘は母親を心から感謝した。そして大学にも合格し、その後も勉強を怠ける事なく大学生活を終え、就職。
やっと社会人になり、初任給で母親へ旅行をプレゼントした。
ところがその旅行の途中で母親は、不慮の事故で突然この世を去ってしまった。



いきなり一人ぼっちになってしまい、悲しみに暮れた娘。
その時、受験の時にもらったお守りを思い出し、娘は母親の「空けるな」という言いつけも忘れ、急いでお守りを開けてみた。
中には紙切れが。そしてその内容は…








「お前がいなければもっと楽な生活が送れるのに。大学なんて…

お前なんか死んでしまえばいいのに。

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」

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最終更新:2010年10月03日 22:44