「…………どこだ、ここは?」
暗いホールか体育館と思われる場所で最初の一人が覚醒した。
辺りには何人か倒れていたが、一人また一人と起き上がっていく。
だが、誰一人として今の状況を理解出来ている者は居なかった。
辺りには何人か倒れていたが、一人また一人と起き上がっていく。
だが、誰一人として今の状況を理解出来ている者は居なかった。
「どこだよ、ここは!」
「家に帰してよ!」
「まさか、クライシスの……!」
「家に帰してよ!」
「まさか、クライシスの……!」
ざわざわ……
ざわざわ……
ざわざわ……
そんな擬音すら聞こえそうな雰囲気であった。
その時であった。スポットライトのような光が全身を黒い服で包んだ者に当たった。
ステージの壇上のような場所に立っていたのは見るからに普通の人間だった。
その時であった。スポットライトのような光が全身を黒い服で包んだ者に当たった。
ステージの壇上のような場所に立っていたのは見るからに普通の人間だった。
「皆様、今のご気分はどうですか?
まあ、最悪でしょうねー。でもこれからもっと最悪なことをしてもらうんですがね」
まあ、最悪でしょうねー。でもこれからもっと最悪なことをしてもらうんですがね」
非常に軽い口調でここにいる全ての者に話しかける黒服。
全員の視線がその黒服に向いたところで黒服は再び口を開く。
全員の視線がその黒服に向いたところで黒服は再び口を開く。
「私は『10/』……今回のこのゲームの【進行役】を務めさせてもらいます……」
「えっとですね、皆様にはこれから、今からとちょっとばかし『殺し合い』をしてもらいます」
まるでお母さんが子供にお使いを頼むが如く、軽い口調とは裏腹に。
とんでもなく物騒な事をいきなり頼む黒服に、背筋がゾッと凍りつくような感覚が陥った。
とんでもなく物騒な事をいきなり頼む黒服に、背筋がゾッと凍りつくような感覚が陥った。
「貴方達には誠に勝手ながらこの『首輪』を付けさせてもらいました。
このゲーム――バトルロワイアルを円滑に進められるようにね」
このゲーム――バトルロワイアルを円滑に進められるようにね」
10/は輪投げの輪のように右手の人差し指でくるくると銀色の首輪を回す。
何人かが自分の首元を確認する。ひんやりとした感覚がダイレクトに伝わる。
その時であった。
何人かが自分の首元を確認する。ひんやりとした感覚がダイレクトに伝わる。
その時であった。
「10/……今、テメェが何言ってんのか分かってるのか!!」
「今はルール説明の時間ですよ、静かにしてて下さいよ、◆02GOODMe2.氏……長いから02さんでいいですか?」
「んな、こたぁどうだっていい。テメェが今、何してんのか分かってんのか!?」
「今はルール説明の時間ですよ、静かにしてて下さいよ、◆02GOODMe2.氏……長いから02さんでいいですか?」
「んな、こたぁどうだっていい。テメェが今、何してんのか分かってんのか!?」
鬼気迫る表情でその黒服を睨み、啖呵を切る男が前に出た。
こちらも非常に普通の青年であった。
こちらも非常に普通の青年であった。
「さっき言いましたよね、02さん。私は【殺し合いの進行役】ですよ。
口答えはやめていただきたいものです……でないと……」
「ッ! ふざけんのも大概にしやがれッ! 10/ッッ!!!!」
口答えはやめていただきたいものです……でないと……」
「ッ! ふざけんのも大概にしやがれッ! 10/ッッ!!!!」
次の瞬間、02と呼ばれた青年は何もない場所から双剣を生み出した。
否、一瞬で剣を投影し、作り出したのだ。
そして、それを両手に手に取り、地面を蹴り上げて数メートルの高さまで跳躍。
同時に瞬間移動にほぼ近い凄まじい速度で10/を斬りにかかる。だが……
否、一瞬で剣を投影し、作り出したのだ。
そして、それを両手に手に取り、地面を蹴り上げて数メートルの高さまで跳躍。
同時に瞬間移動にほぼ近い凄まじい速度で10/を斬りにかかる。だが……
「―――ふざける? 何を言っているのですか、私は『いつ』だって『どの世界』でだって正気ですよ?
……まあ、いいでしょう。ここまでは私のシナリオ通りですからね。ご苦労様です」
……まあ、いいでしょう。ここまでは私のシナリオ通りですからね。ご苦労様です」
……双剣の刀身が10/の体の寸前、地面から約一メートルの空中で02の体が止まった。
否、02の身体が止まったのではない、02のいる場所がビデオの一時停止したかのように、
02の時間だけが完全に停止した。
否、02の身体が止まったのではない、02のいる場所がビデオの一時停止したかのように、
02の時間だけが完全に停止した。
ピピピピピ……と02の首輪から電子音が鳴り響く。
次の瞬間に02の首からポン……という小さな炸裂音とともに上が綺麗に吹き飛び、
02と呼ばれた男はモノ言わぬ屍と化した。
赤黒く、生ぬるい温度を保った鮮血が辺りにぶち撒かれた。
次の瞬間に02の首からポン……という小さな炸裂音とともに上が綺麗に吹き飛び、
02と呼ばれた男はモノ言わぬ屍と化した。
赤黒く、生ぬるい温度を保った鮮血が辺りにぶち撒かれた。
「02氏ぃぃぃぃぃ!!!」
誰かの声がホール全体が響きわたり、その直後、静寂が包み込んだ。
この場の数人が今起きたことが理解できなかった。
この場の数人が今起きたことが理解できなかった。
「ご覧頂けましたでしょうか?
今、この場で私に逆らうと今の人みたいになりますよ。
私としてはこの場でこれ以上参加者を減らしたくないものなんですがねー」
今、この場で私に逆らうと今の人みたいになりますよ。
私としてはこの場でこれ以上参加者を減らしたくないものなんですがねー」
そう言う10/の体には返り血など一切付いていない。
不自然なまでに綺麗な顔にうっすら笑いを浮かべながら……
淡々と殺し合いのルールを説明していく。
不自然なまでに綺麗な顔にうっすら笑いを浮かべながら……
淡々と殺し合いのルールを説明していく。
「それでは今からルールの説明をさせてもらいますよ。
皆さんには最後の一人になるまで殺し合いをしてもらいます。
ですが、ただ殺しあってもらうのもつまらないので……そうですね……。
最後の一人には『なんでも』願いを叶えさせる権利をあげますよ。
例えば百万の富が欲しいでも、永遠の命が欲しいでも、死者の復活でも……。
もちろん、『私を殺したい』ってのも『なんでもあり』ですよ。
まぁ、それも最後の一人になったらの話ですがね」
皆さんには最後の一人になるまで殺し合いをしてもらいます。
ですが、ただ殺しあってもらうのもつまらないので……そうですね……。
最後の一人には『なんでも』願いを叶えさせる権利をあげますよ。
例えば百万の富が欲しいでも、永遠の命が欲しいでも、死者の復活でも……。
もちろん、『私を殺したい』ってのも『なんでもあり』ですよ。
まぁ、それも最後の一人になったらの話ですがね」
まるでお前たちじゃ自分は殺せない。殺せるものなら殺しに来いと言った態度で笑う話す。
しかし、誰も逆らうものは居なかった。首に巻かれたこの首輪のせいで誰も10/には逆らえなかった。
しかし、誰も逆らうものは居なかった。首に巻かれたこの首輪のせいで誰も10/には逆らえなかった。
「あっ、この首輪なんですが、六時間ごとに死者を発表する『定時放送』をするのですが、
そこで発表される『禁止エリア』に侵入したり、無理矢理外そうとすると……
さっきの人みたくなりますのでああなりたくない方はくれぐれもご注意を……
ああ、あと『24時間で一人の死者も出なかったら、その時点でゲームは終了』となります。
――――『私の勝利』という形になってしまいますがね」
そこで発表される『禁止エリア』に侵入したり、無理矢理外そうとすると……
さっきの人みたくなりますのでああなりたくない方はくれぐれもご注意を……
ああ、あと『24時間で一人の死者も出なかったら、その時点でゲームは終了』となります。
――――『私の勝利』という形になってしまいますがね」
その直後、10/の視線が不安そうな表情を浮かべる何人かに向かう。
そして、それを見た10/は口元を吊り上げ笑みを浮かべる。
そして、それを見た10/は口元を吊り上げ笑みを浮かべる。
「おや、今何人か、このように思いましたね。
『自分が最後の一人になれるわけないって……』
ご安心してください、こちらとて皆様には出来る限るフェアなルールで殺しあってもらうために…
幾つかアイテムが入ったデイバックをご用意させてもらいました」
『自分が最後の一人になれるわけないって……』
ご安心してください、こちらとて皆様には出来る限るフェアなルールで殺しあってもらうために…
幾つかアイテムが入ったデイバックをご用意させてもらいました」
そういうと参加者達の目の前に一瞬でデイバックが現れた。
先程まで何も無かった場所から突然、空間転移してきたかのように。
先程まで何も無かった場所から突然、空間転移してきたかのように。
「そのデイバックの中身は共通で筆記用具と地図とコンパス、二日分の食料と水…参加者の名簿が入っております。
ああ、それと個人ごとに最低で1つ、最高で3つのランダムでアイテムが入っております。
中身は武器になるようなものから、生き残るの有利になるアイテム……多種多様なものを用意させてもらいました。
……あと、言い忘れてましたが、その名簿に空白があるかと思いますが、決して、こちらの印刷ミスではございませんのでご了承くださいませ。
所謂、サプライズゲストのための枠……程度の認識で構いません……以上でルール説明を終わらせてもらいますが……
何かご質問がある方はございませんか?」
ああ、それと個人ごとに最低で1つ、最高で3つのランダムでアイテムが入っております。
中身は武器になるようなものから、生き残るの有利になるアイテム……多種多様なものを用意させてもらいました。
……あと、言い忘れてましたが、その名簿に空白があるかと思いますが、決して、こちらの印刷ミスではございませんのでご了承くださいませ。
所謂、サプライズゲストのための枠……程度の認識で構いません……以上でルール説明を終わらせてもらいますが……
何かご質問がある方はございませんか?」
声を上げるものは誰一人として現れそうに無かった。
「それでは、ゲームスタート!」
10/が指を鳴らすと参加者の体は会場のどこかにワープしていった。
ホールには不敵な笑みを浮かべる黒服と一人の書き手だった青年の死体だけが残った。
ホールには不敵な笑みを浮かべる黒服と一人の書き手だった青年の死体だけが残った。
【???・???】
【10/@TCBR】
【状態】バトルロワイアル進行役
【装備】不明
【道具】不明
【思考】基本:バトルロワイアルの進行役を務め上げる
※あくまでも進行役です。
【10/@TCBR】
【状態】バトルロワイアル進行役
【装備】不明
【道具】不明
【思考】基本:バトルロワイアルの進行役を務め上げる
※あくまでも進行役です。