《チャット》
あたしは篁、天章閣の主だよ。青龍様って呼んでくれてもよい。で、何の用？ないならバイバ～イ。
ふぁぁ…今日は早起きも会議もナシ…もぉぉ、寝～か～せ～て～！
来期きにおける刻の印の頒複型開発手順は、1時までに決めておかないと…お昼ご飯？
一食抜くくらいへーきへーき。
見て。この夜空一面、目に見えない道元に覆われているんだよ。
天章閣が築き上げた刻の科技は、瞑闇への対抗手段…そしてあたしの、責任と誇りでもあるんだ。
もう寝るの？じゃあおやすみ～。…な、なんでジーッと見ているの？寝る前の読み聞かせとか、しないからね！
竹苑に行きたいの？ふふん、いいよ！えーと…午前中は寝てるからダメ、
午後からはずーっと仕事で、朝は…そんな早くから温泉とか入らないから…やっぱりムリ！
この子は孟章！ずっごくイタズラっ子で食いしん坊なんだけどなぁに？
ホントのことでしょ？まぁ…頼もしい相棒には違いないかな？
そ、その名前は…！そ、その名前はダメ、ダメったらダメ！とにかくダメなの～！
あたしの普段の仕事のことなら、日程調整担当の符離に聞けばいいわ。
ん？そうだよ、「調整」するだけ。彼にあたしの予定を決定する権利なんてないもん。
予定の最終決定権があるのはあたしだけ。つまり、他の人たちは提案しかできないの。分かった？
天章閣の情報？ああ、年報で公開している情報なら符離に言って送らせるわ。
製品の支給、開発設備の投資収益率、あとは星辰碑・神像・域の垣みたいな施設の
立地や新施設の完成とかになるかな。ただ、技術開発の方向性に関わる情報は公開できないかなね？
ちょっとなら権利をあげてもいいかな。でも、それ以上はダメ。
「篁」…上に立つ者にふさわしい名前でしょ。誰もがその威厳にひれ伏す………は？なにか文句ある？
黒岩文化を解読する権限を持つ陣宮は、天章閣の運営の要でもある。
でも頭でっかちじゃ意味がない。そう思わない？
同僚の一人だよ。悪い人じゃないとは思うけど、あれで竹苑に忍び込んで熊猫のお尻をモフモフしてなかったら、も少し良い印象をもてたんだろうなぁ。
天章閣はね、刻の印を操って、動源の力で瞑闇を倒せるようにしたの。
それまでは一方的に驚かされていた九域を、あたしたちが救ったわけ。
動源の枯渇の問題は目の前に迫っている。
でも、星辰碑や神像、域の垣の稼働を停止すれば、九域が瞑闇の攻勢を跳ね返せれる可能性はなくなるの。
何があっても倒れるわけにはいかないの。天章閣も、あたしもね。
ん？あのモチモチでフワフワな生き物？
ふふんっ、あれは我が雷州の宝とも言える存在で、関連商品もたくさんあるんだよ！
たとえば～…ぎゃっ、ちょ、スリスリするな！アンタがかわい子ぶっても熊猫には……な、泣いても無駄！
雷州の竹林に気に入った？「野にて竹はたけだけど伸びゆき、茂る梢は雲が如く」
…あの森林は、一年を通して青々としてるんだよ。どんな災禍に遭っても不撓不屈であり続けた土地。
それが雷州なの。
知らないの～？偉い人のお言葉はね、どれもじーっくり丁寧に用意されたものなんだよ？
天章閣で悪さしようったって無駄無駄。せいぜい天章閣の肥料にされるのが関の山だわ。
ちょろいもんだわ。
ちぇっ。
ふふん、青龍様の出番かな？
出張料金は別払いだからね？
ふん、これだけか。
なかなかの収穫ね！
まあまあかな。
《戦闘》
気をつけなよ。
用心して。
死にたいの？
これはどう？
潰してあげる。
歯向かう気？
虫けらが。
ありがたく思いなさい。
ふふん、手を貸してあげる。
逃がさないっ！
時間のムダだわ。
笑わさないでよ。
ご褒美だよ！ありがたく受け取りなさい！
かかれ！
ふん、あっかんべ～！
はっ、この程度？
まだ…終われへん…！
雷州は…わたしが……
孟章。いけ！
ふふんっ、よ～く観察するように！
…
ここなら誰にも見つからないかな…ふふんっ。
はぁ～落ち着くわ。
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