誓いの爪痕 ◆devil5UFgA
彼は悪魔でありサタンである竜、
あの古い蛇を捕らえ、
これを千年の間縛って、
底知れぬところに投げ込んでそこを閉じ、
その上に封印して、
千年の終るまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。
サタンはその後でしばらくの間、解放されなければならない。
――――『ヨハネの黙示録』より
◆
「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム、エロイムエッサイム」
メシア教の本部、品川に在処を置く教会の地下深く。
目覚めを待ち続ける伏龍へと、悪魔くんは呪文を唱え続けていた。
「我は求め、訴えたり!」
強い意思を感じさせる声で、呪文を唱える。
ぎょろりとした目が伏龍をじっと見つめ、しかし、伏龍は微動だにしない。
百も超えるほどの失敗。
ふぅ、と息をつき、悪魔くんは座り込む。
傍らには鍛え抜かれた身体と法衣を模した、しかし、軍服を連想させる服装を着た男が佇んでいた。
彼の者の名は
ザイン。
此度の聖杯戦争においてライダーのサーヴァントとして召喚した英霊だ。
「アプローチを変える必要がありそうだなぁ」
「『真の赤き竜』に載せられた、エロイムエッサイムでも目覚めないとなると、そうだろうな」
「隠秘術会の大スター、ソロモン王の残した呪文でも無理となると、そうなんだろうね」
そう言いながら、悪魔くんとザインは伏龍を眺めた。
これこそがザインの宝具『封印されし半身<セト>』である。
この宝具は、サーヴァントとしての力の大前提であるにも関わらず、その真名を唱えても、眠りから覚めることはない。
悪魔くんは首をひねる。
膨大な知識と異能の知恵を持ってしても、セトの解放手段が一向に思い浮かばないのだ。
「カエル男やふくろう女、ヤモリビトのような使徒が居ればセトが眠り続ける秘密もわかるかもしれないのだが……」
「それは駄目だ、悪魔くん。
彼らは、魔術的な超秘境である奥軽井沢で、然るべき手段を持ってして、ようやく生み出せた使徒だ。
この魔都でそれだけの隠秘術を行おうと思えば、他のマスターやサーヴァントに悟られる。
使徒を作ることで生まれる可能性よりも、襲われる危険性のほうが高い」
ザインの発言に悪魔くんは頷いた。
使徒としてカエル男たちを呼び出せるのなら、すでに行っているからだ。
東京に眠る古代の魔術師を呼び出すというメリット。
その儀式を嗅ぎつけたサーヴァントの襲撃というデメリット。
この二つを考えた時は、圧倒的にデメリットが大きい。
「ヤモリビト達は大昔の魔術師だ、言ってしまえば、ライダーの他にも英霊を召喚するようなものだからなぁ。
魔力の負担は別として、聖杯戦争のシステム以外に行おうとすれば、少なくともキャスターに感付かれる」
「あらゆる準備が必要だ」
「僕たちは弱いからなぁ」
「簡易性の悪魔召喚プログラムを作れれば復活も近づくかもしれないが、あれを僕の知識だけで作るとなると……
実物があれば、デッドコピーとしての複製も出来るだろうが」
悪魔召喚プログラムとは、並行次元において差異が生じるが、無数の術式をプログラミング言語に翻訳・圧縮してようやく稼働するものだ。
また日本神話、ギリシア神話、スラヴ神話、果てはクトゥルフ神話からなる数多の神言語をも解読するプログラムも必要となる。
大本の悪魔召喚プログラムを所有していれば複製も可能だっただろう。
しかし、ザインの記憶と悪魔くんの隠秘術だけでは、それこそ気の遠くなるほどの時間が必要だ。
「ノロノロとしているわけにはいかない、
ジョーカーなる無軌道な参加者が動き始めたそうじゃないか」
「特異な人間だ。
社会的な
ルールや、自分だけの理論的なルールに基づいて動いているわけでもなさそうだ。
裁きを行い、東京の穢れを正すべきだが……今の僕には力が足りない」
「参加者ではないとわかっている生命を奪っている……むむむ」
悪魔くんは唸った。
許せるものではなかった。
この事件こそが悪魔くんが真に恐れる、理論だった地獄の先に迎える末法のカオス世界であった。
人が堕落し魂として墮落した先にある、理性のない世界だ。
「『神よ、どこに居られるのですか』とも言いたくなる気分だね」
「神か……」
ザインはどこか、落胆するように呟いた。
神を殺したザイン。
それは、神もまた人々のように罪に塗れていたからだ。
「悪魔くん、神というものは、人々の心の奥底に眠っているんだ」
「神は人間の心の中に居る、というのかい?」
「それだけではニュアンス的に正しくない。
まるで、神が存在しないかのようだ。
あるいは、人々が神を一から百まで生み出しているようだ」
神は存在する。
しかし、人を堕落させる悪しき神ならば正さなければいけない。
そして、人間ではない超越者とは人間の世界に必要としないものだ。
「神と呼ばれる存在は往々にして、人間の身体が住む物理世界ではなく、人間の心が住む精神世界に眠っているのだ」
「精神世界、概念的な者が跋扈する世界か」
「その奥に眠るものが、真に人々の求めるものだ。
人々が求め、訴えかける、名も無き存在。
魔術師は根源や「 」とも呼び、我々は宇宙の大いなる意思とも呼んだがね」
人の『手』が届かない存在だから、人はそこに住まう者を信仰するんだ。
避けられない災害を神と称した心理と、大きな差はない。
ザインはそう続けた。
「……ザインの信仰を取り戻せば、セトは覚醒するのかい?」
「そういった一元的なものではないだろう。元々、神霊だ。
ムーンセルと東京の聖杯に再現できなかった可能性も高い」
「それならザインのステータスが異常に低いのはおかしい」
悪魔くんは自身のサーヴァントの、不当に低すぎるステータスを持ちだした。
悪魔狩りの精鋭・テンプルナイトで歴代最強を誇ったザイン。
それが今では少々強い程度の人間ほどにしか力を発揮できない。
ならば、英霊ザインを再現するためリソースを、別のところに食われていると考えるのが自然であった。
「セトを再現するのに聖杯自身の魔力が足りない可能性は?」
「……両手の指で足りない数の英霊を再現したんだ、あり得ないわけではない」
冬木の聖杯では六騎の英霊を宿して、万能の願望器として稼働する。
そして、七騎の英霊を宿して根源へと続く『道』となる。
すなわち、聖杯自身の魔力が手に入れれば、より奇跡に近づくということだ。
サーヴァントはそのための燃料とも言える。
「聖杯に注ぐ『贄』が必要かぁ……牧師様の言うことは間違いではなかったことかな」
悪魔くんの言う牧師様とはメシア教の一員であり、悪魔くんが見るところの『マスター』であった。
「牧師……知っているよ、彼のことは」
「へぇ、ザインと同じ出自の人なんだ」
「『LAW HERO』……メシアになるべき存在として『造られた英雄』さ」
ザインは顔を伏せた、事象から目を逸らすような動きであった。
恐らく、『牧師=ロウヒーロー』も悪魔くんをマスターと気づいているだろうに、何も仕掛けてこない。
ザインが牧師の背景について詳しいのならば、何かしらの攻略の鍵となるかもしれない。
悪魔くんはザインの挙動に気づきながら、しかし、会話を続けた。
「でも、サーヴァントじゃないってんだね、嫌になる」
「そういうことになるな、厄介だよ。
彼に並ぶ存在がもう一人居ることになるし、魔力供給という意味でも非常に優秀だ」
「ずるいなぁ、そう言えば名前はなんていうんだい?」
悪魔くんはロウヒーローの名を知らない。
不思議なまでに、その『名前』に連なるものが悪魔くんのもとには届かなかった。
「……『1』と名付けられたのは『アレフ』だ。
天使たちの概念に、古代のヘブライに『0』はなかった。
だから、ないんだよ」
ザインは小さく呟いた。
「彼に、名前はないんだ」
【B-4/品川・教会地下・セト像前/1日目 深夜】
【松下一郎@悪魔くん 千年王国(全)】
[状態]健康
[令呪]残り3画
[装備] なし
[道具] なし
[所持金] 不明
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れ、千年王国を完成させる。
1:ザインの宝具である『封印されし半身<セト>』を目覚めさせる。
2:ジョーカーの討伐報酬は魅力的に感じています。
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※
ジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。
※ロウヒーローを聖杯戦争に参加しているマスターと考えています。
【ライダー(ザイン)@真・女神転生Ⅱ】
[状態] 健康
[装備] テンプルナイトとしての装備
[道具] なし
[所持金] なし
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れ、千年王国を完成させる。
1:自身の宝具である『封印されし半身<セト>』を目覚めさせる。
2:今の自分ではジョーカー討伐は難しいと考えています。
3:ロウヒーローに対して、複雑な感情を抱いています。
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。
※ロウヒーローを聖杯戦争に参加しているマスターと考えています。
◆
ここは巣鴨、寂れた教会の地下深く。
神も見捨てたような教会の奥で、人々は静かに熱狂していた。
――――Eloim, Essaim, frugativi et appelavi.
「第六天より来たりし魔王が現し世に顕現する。
この世を救わぬ神を裁き、主上は我々を導くのです」
――――Eloim, Essaim, frugativi et appelavi.
悪魔くんが唱え続ける呪文と同意の言葉の面塗りを、激しいポップス調にして歌と化した音楽が流れる。
激しい振動を起こす音と、そこに載る電子の言霊は不思議と心を高揚させる。
集まった若者は顔に凶暴な笑みを貼り付けて、教祖の言葉を聴きながら激しく動き続ける。
「ここがガイア教か……」
ここはガイア教の本部。
悪魔へと落とされた祖神を崇める者達が集う邪教の館だ。
夜間、誰も立ち寄らぬ教会の十字架を反転させる。
すなわち、神への冒涜。
始めから逆十字である十字架と、十字架を反転させた逆十字は意味合いが異なるのだ。
そして、△と▽を重ねた六芒星の飾りを二つほど祭壇に置き、その中心に巨大な『男性器』を祀っている。
『本来ならば、山羊頭の邪神像が置かれるものだがな』
男女の境なく人々は服を脱ぎ、浴びるように酒を飲み、身体を擦り合わせるようにして踊っていた。
いわば、サバトだ。
血はまだ用意していないようだったが。
「俺はこちらのほうが好みだがな」
その邪教の儀式に足を運んだ『
ふうまの御館』とキャスターのサーヴァント『
加藤保憲』。
狭い会場に多くの人々が集い、息苦しさを感じる空間だった。
しかし、それがまた人々の興奮を高める。
本物の悪魔信仰者ではない、『いけないことをしている』つもりだけの若者の心をトランスさせるのだ。
往々にして、『集団』を構成する者の大多数は害のない存在だ。
公害をばらまく企業や、違法に公共事業を独占する企業だって末端は家族を愛する一般市民であるように。
『天魔波旬か、分かりやすい奴らだ。となると、敵は『あの』英霊だろうな』
「本物の神霊である可能性は?」
『低いな、聖杯戦争において神霊は呼べぬ。
もっとも、あの『魔羅』が何かしらの仮面を被って現れた可能性もなくはないが』
例えば、神霊としての平将門である加藤保憲がそうであるように、だ。
加藤は言葉にはしなかったが、ふうまもそれを理解した。
局所的な状況で神霊としての力を振るう可能性も高い、ということだ。
『果てさて、疑わしきは罰せよというが、ここを絨毯爆撃で叩きのめすのが最も好手だぞ。
サーヴァントが居なくても、信仰を集めるという彼奴らの企てを妨害できる』
「冗談はよせ、キャスター。
もしも、サーヴァントが居たとしたら、貴様が英霊同士の単騎駆けで勝てる英霊か」
『で、どうする』
「様子見だ。
本命は首に賞金の付いたジョーカーとバーサーカー、それ以外でこちらから仕掛けるメリットは薄い」
ふうまは加藤の言葉に、懐の封筒を握りしめた。
元々、この邪教の儀式を突き止めていたところにルーラーから送られてきたものだ。
この邪教がジョーカーの潜む本丸である可能性は、加藤曰く低いとのこと。
ルーラーの情報で、標的が無軌道な存在であることを察することが出来たために、その意見にふうまは同意した。
このサバトを仕掛けた主従へと同盟の申し出も僅かに考えたが、無策の接近は危険だ。
場合によっては行き当たりばったりに行動することもあるだろうが、今はもう少々、情報が欲しい。
「この信仰をお前の力にすることは?」
『露骨過ぎる、信仰とはそう単純なものではない』
「俺には単純なものにしか見えんがな」
不気味に熱狂する人々を覚めた目で見ながら、ふうまは呟いた。
狂うことすら決定権を他者に預けたようなサバトだった。
この者達は、狂っている振りをしているだけだ。
これでは、その『信仰』とやらも大したことはないだろう。
無軌道な学生が集って行う、過激なセックスサークルとなんの違いもない。
「こんなものが神事とは、神も安いものだ」
『神を己から名乗るものは、常に安っぽいものだ。
さて、敵は第六天より来たりし魔王を名乗る覇王、あるいは覚醒者を裏切った使徒』
「男性器を信仰させることで強くなれるのならば、俺も十分英霊だな」
『ハ、ハ、ハ』
嘲るように加藤が笑う。
サーヴァントとは、英霊とはそういうものではない、と、笑う。
ほとんどの英霊が、ほとんどの英霊に対して勝機を持っている。
そう言った『出来ないはずのこと』を行うのが英雄なのだ、と笑った。
「それは置いておくにしても、敵サーヴァントの正体を探ることが出来るかどうか……」
『ふむ、邪眼による強奪か?』
「そうだ。お前がこの信仰を集める者の正体を突き詰め、俺はそのスキルか宝具を奪う。
何の意味もなく、こんな集団を集めるような茶地な舞台設定を整える聖杯ならば唾を吐きかけてやるさ」
能力の詳細を知っていれば、邪眼において能力を奪うことが出来る。
ふうまは、サーヴァントの宝具、もしくはスキルを強奪しようと企んだのだ。
『無謀だな』
「俺が今のところ完全に奪えなかった能力は、『別世界との供給を常に受けていた能力』だけだ。
サーヴァントとしてこの世界で独立された能力ならば、奪える可能性は高い」
『フ、フ、フ……まあ、良いだろう』
加藤は笑った。
ふうまの行動は、限りなく無謀である。
しかし、その戦法は成功さえすれば大きな効果を上げる。
壁は大きいが、試させる価値はある。
「……大きな動きはないな」
『今は準備段階といったところか……細かい奴らだよ』
加藤は吐き捨てるように、言い放った。
ふうまは興味なさげに聴きながら、手近な女性に声をかけた。
数度言葉を交わした後、ペッティングが始まった。
この狂った振りをする人々の群れに溶け込みながら、サバトの様子を観察し続けた。
◆
『ちょっとちょっと……! なんかこの空気、楽しくなってきたぞ、わし!
あー、いとおかし!(誤用)』
「気に入ってもらえて何よりだ……成功するかもわからんものだからな」
『楽しくなけりゃ最低だな』
「信仰とは単純なものではないが……この集まりは何かしらの利用価値はあるからな」
神代の時代から魂の不死を与えられたカインは、傍らに寄り添う従者に向かってニヒルに笑う。
カインが行ったものは、簡単な邪教の儀式だった。
血腥いものではない、大きな動きはデメリットも大きい。
「ジョーカー討伐も魅力的だが、やるべきことはやっておかなければな」
『無駄になるかもしれんことをコツコツと……大事だけどやっぱめんどいわこういうの』
ジョーカーという討伐対象のことは、二人もすでに把握していた。
しかし、勢い勇んで討伐に乗りかかるようなことはしなかった。
分かりやすい報酬が目の前に出たことで、多少のデメリットを承知で動き出す者が増えるだろう。
偵察という消極的行動に重視を置くものも多く居るはずだ。
「今はジョーカーの動きに任せるさ……減らしてくれるならば、願ったりだ」
『んで、このアホみたいなの続けるって? いや、ワシは楽しいけどさ』
二人が行ったこと。
それは悪魔崇拝者としてのNPCを利用しての、『信仰集め』であった。
そこらを歩く無軌道な若者などを集めての、『雰囲気づくり』だ。
どの時代でも現状への不満は渦巻いており、特に社会の歯車として留まっている若者は顕著だ。
そのため、『この世が上手く行かないのはこの世を成り立たせている者』の『敵対者』を祀り上げる。
すなわち、『社会の中心である富裕層』に『自分達』が取って代わるというものだ。
彼ら『若者』や『一般市民』は、ただのガス抜きとしてここに訪れている。
もちろん、立派な『宗教』として崇めているものも居るが。
「『直哉』さん」
「……ああ、アズマか。なんだ?」
「なにか、暗いですね。どうしたんですか?」
その中の一人ではあるが、『信仰』というよりはこのアンダーグラウンドの空気に魅せられた男が話しかけてくる。
カインは直哉と呼ばれている。
幾つもの名を持っている故に、すぐに対応できた。
目の前の男は、この集団の中で中核を担うことで、自分の心を満たそうとするタイプの男だ。
名は、確か『アズマ』と言っただろうか。
「そうでもないさ、いつもより機嫌が良いくらいだ」
「……珍しいですね、貴方がそんなことを口にするとは」
「教祖の頑張りのおかげだろうさ……いい具合に、人数が増えてきている」
『ネズミ入り込んでるかもしれんけどね』
信長はカイン(ここでは『直哉』としておこう)だけに聴こえる声で、ケケ、と笑ってみせる。
直哉は顔を伏せて、フフ、と笑った。
ここで敵が現れ、暴れだすのならば、それはそれで良い。
「……この集いも、大きくなりました。
これも主上のご威光と教祖様の信念、そして、貴方のバックアップのおかげでしょう」
「何よりだ……俺も神を失望する想いは同じだ。
教祖の力には幾らでもなろう」
アズマの言葉を聴きながら、直哉は目の前の男を笑ってみせた。
この男は、直哉の正体を知らない。
直哉という仮面を、直哉の全てだと思っている。
そう、アズマもまた、この『サバト』と、この『邪教』を、この『世界』を誤解しているのだ。
いわば、この無軌道で緩いサバトは撒き餌だ。
敵を呼び寄せ、その敵を人々の前で撃退してみせることで信仰を集める。
荒ぶる神ならば誰もが行う、人を犠牲にして人の信仰を集める手法だ。
「貴方に主上の加護があらんことを」
アズマは立ち去っていく。
直哉は壁にもたれかかりながら、その背中を笑った。
聖杯戦争という大局を知らず、偽りの箱庭の中で虚栄心を満たすことを目的としている。
直哉は、まるでかつての自らのようだ、と笑った。
『可愛いもんだ、あんなわかりやすく野心を燃やすとかさ。
いや、前振り0な謎沸点のハゲとか、ガッツポーズしただけで仕官先の君主が死ぬ奴とかよりはいいけどさ』
「明智光秀と松永弾正か?」
『名前も聞きたくね―! 明智も、あれも、ほんと、あの糞、ほんとさぁ……』
「松永の方は日本で初めての爆死者らしいぞ」
『絶対嘘だわ。
魔術とか普通にあるんだし、だったら爆殺ぐらいどっかで誰かしてんだろ。
ヤマトタケルとかキックして怪人爆殺させれるだろ。
あいつにそういうカッコイイ肩書あるとか、絶対嘘だわ』
格好良いかどうかは別として、信長が過去の敵に対して穏やかではない感情を抱いていることはわかった。
直哉は信長へと言葉を返した。
「裏切られるかどうかが問題ではない、ここでお前の肩書を祀り上げることで、お前の力が増すんだ。
そのために動く者は、十分に利用できる」
『いや、裏切りとかどんなもんでも糞だぞ。特に一揆はアレだからな、一番糞いのって民衆だってわかるからね』
「俺もそこは知っているさ」
直哉は、そこで初めて笑みを消した。
信長はその変化が面白く、さらに笑みを深める。
「人こそが神の驕りの象徴だ。
神が自らを模して人を作ったのならば、人は醜くて当然だ。
千年王国を遠ざけているのは悪魔ではない」
直哉は、そこで笑った。
自虐の笑みだった。
「人間が、自らの意志で千年王国を遠ざけているんだ。
神を信じるような愚か者だからな」
神に唆された人間は愚かだ。
直哉は自虐するように、そう言った。
【A-1/巣鴨・隠れガイア教教会地下・マーラ像前/1日目 深夜】
【ふうまの御館@対魔忍アサギ 決戦アリーナ】
[状態]健康
[令呪]残り3画
[装備]忍者刀、苦無
[道具]なし
[所持金]不明
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れ、『ふうま』を再興し、この暗黒の世界の支配者となる。
1:ジョーカーを討伐し、報酬を手に入れる。
2:このガイア教の裏にいるサーヴァントを調べあげ、宝具・スキルを邪眼で奪い取る。
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。
※『ガイア教』という悪魔崇拝の宗教の集団に潜入できます。
※邪眼・魔門によってストックしてある能力は不明です。
【キャスター(加藤保憲)@帝都物語】
[状態]健康
[装備]関孫六
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:大和を、『東京』を滅ぼす。
1:加藤の中にあるものは『東京』を滅ぼす、その一念だけである。
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。
※ガイア教の裏に居るサーヴァントが『第六天魔王』の呼称を持つ、もしくは親しい存在であると考えています。
【直哉(カイン)@女神異聞録デビルサバイバー】
[状態]健康
[令呪]残り3画
[装備]なし
[道具]なし
[所持金]不明
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れ、ベルの王ア・ベルを完成させ、唯一神を殺す。
1:試しに、『第六天魔王』の信仰を作ってみる。
2:ジョーカーの討伐についてはじっくりと様子を見る。
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。
※『ガイア教』という悪魔崇拝の宗教の集団の中核に存在しています。
【『魔人』アーチャー(
織田信長)@Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚】
[状態] 健康
[装備]圧切長谷部、火縄銃
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れ、日本を危機から救う。
1:試しに神様になってみる。
2:ジョーカーの討伐とかも正直面白そうだよね。
[備考]
※ジョーカー討伐クエストの詳細を把握しました。
※ジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。
※信仰されれば強さが増すということにいまいちピンと来ていません。
最終更新:2015年05月24日 02:28