レジーナ - School Of Life ×TRANQUILIZER×学園2nd

レイヴンズワンダーで朝霧沙鳥に飼われている【ノーブルレイブン（気高き鴉王）】の異名を持つ鴉だ。
戦闘用諜報種として作り出された鴉、通称「フギン・ムニン」の一羽で、人語を解する優れた知能と超長距離の高速飛行、死の気配を読むことによる高度な危機察知能力が特徴である。
サイズは通常の鴉と変わらないが、羽の色が灰白色と変わっている。
さらにこのレジーナはナノマシン・サイボーグとしても改造されており、従来の「フギン・ムニン」より優れた超長距離高速飛行が可能になっているほか、ナノマシンによる光学迷彩、ステルス機能、衛星とのリンク機能など単一レベルでの諜報能力は非常に高くなっていた。
当然軍科学者達はレジーナを即、実践投入しようとしたが、レジーナは、非常にプライドが高い性格をしていたため、単一飛行も果たせない人間を下のものと見なし、自分が認めた人物以外には決して従おうとしなかった（その軍では誰も認められることはなかった）。
そこで業を煮やした科学者達はレジーナを毒殺しようとしたが、レジーナは研究所から脱走。　一羽の渡り鴉として暮らしていた。
渡り鴉として暮らしていたところ、友人を鳥葬としていた沙鳥と出会う。
レジーナは餌を見つけたとして降り立ったのだが、自分に何の反応も示さない（当時、フギン・ムニンはまだ有名で無かった為、奇異の目を向けられることや、化け物と見なされいきなり銃を向けられることは珍しくなかった。　しかし、レジーナに通常の弾丸などが当たるはずもなく軽くあしらっていた。）沙鳥に戯れに声をかけた。

「貴様はそこで何をしている？」
「………！　とりさん……喋るんだ」
「何をしていると聞いている」
「今とりさんが食べてるの。　ともだちなの」
「何故止めない？　貴様達人間は私達に仲間の体を啄ばまれて憤りを感じるものでは無かったか？」
「とりさんたちが天国に連れてってくれるって聞いたから」
「鳥葬という概念か…データバンクにはほとんど無くなった物だとあるが、まだ残っているものだな。　私たちを神の使いと考えるか…人というのはつくづく……」
「とりさん。　ともだち、天国に連れてってね」
「………私には貴様達を天国とやらに連れて行くことは出来ない」
「そっか…そうだよね」
「だが」
「え？」
「貴様達を見届けることは出来る。　私は貴様に着いて行くことにする。　貴様に――興味が湧いた。　娘、名前は？」
「…沙鳥。　朝霧沙鳥」
「そうか…沙鳥。　貴様をマスターと認めよう。　私は……沙鳥、貴女に従う」
「とりさん…そうだ。　とりさんの名前は？」
「名前など無い………好きに呼ぶが良い」
「じゃあね…レジーナ。　王様って意味だよ」
「レジーナ…王か。　気に入った。　沙鳥よ、改めて名乗ろう。　私はレジーナ。　気高き王だ」
「レーちゃん。　よろしくね」

気高き鴉である彼女は、自分に気安く触れられること、話しかけられることを極端に嫌う。　沙鳥以外が話しかけても必要な言葉すら返そうとしないし、たいていは無視をする。　一部の認めた人間にのみ気を許し会話は行うが、体に触れさせることは滅多にない。
好きなものは果実。　特にベリー種を好むようだ。
嫌いなものは自分より偉そうな人間だ。
プライドが高く、マスターとみなした沙鳥の指示（沙鳥はお願いという形をとる)以外はまず聞かない。　ただし、沙鳥の指示は極力迅速にこなすようにしている。

予断ではあるが、青さんと波長が合うらしく。　一羽と一匹で談笑している姿がたまに見られる。　ちなみにレジーナは青山さんの重蔵としての姿を認識している。　コレは彼女が動物だからというわけではなく、レジーナの類まれなる眼力で見破ったというところだ。　「貴方は何故あんな醜態をさらしているのだ」と苦言を呈する姿が見られる。　青山さんに一目置いている分、彼が少女達に媚を売るような姿をさらすのが腑に落ちないようだ。
牡丹のことも気に入っているようで、牡丹の上で寝ているレジーナの姿も見られる。