澪漂 一重 - School Of Life ×TRANQUILIZER×学園2nd

	IDdata
Name	澪漂　一重
Alias	【アルカディアフレンド（理想郷の大親友）】
Class	サイボーグ
Rank	ロード
Money	374,456,701,180W￠
Point	2744915066pt
Ranking	22/6473226
OOPARTS
Link	澪漂管弦楽団所属
Age	17
学年	四七年度入学　予科程二年修了　本科七年目
職業	澪漂管弦楽団副団長
人種	日系華人
所在地	ウエストヤード　九龍城砦
連帯保証人	澪漂　二重
代理保証人	紫々守　兎熊

PROFILE

　澪漂二重率いる第六管弦楽団の副団長である。
　外見は二重と比べると頭ひとつ分小さく、ショートカットの髪の毛が一本だけ逆立っているのが特徴だ。
　二重とは対照的なアクアブルーのコートを羽織っており、左手は白い手袋で隠されている。能力柄、動きやすいショートパンツなどの服装を好む。

　性格は非常に温和であり、付き合いの長い光路や兎熊ですら、彼女が怒った表情をしたところはほとんど見たことがないという。ただ、どちらかというとニコニコ笑いながら怒るタイプなので、本当に怒っていないのかといえばそうではないようだ。
　また、良く言えば多趣味、悪く言えば飽きっぽいところがあり、いろいろな趣味にとっかえひっかえのめりこんでいる。最近は被服製作と消しゴム判子にこっているらしい。ちなみに、二重が普段着ている中華風の燕尾服は遡羅がデザインして一重が実際に作ったものである。

　ちょうど物心ついたばかりのときに、【サプライズウィンド(六甲颪)】の嶽夜唐嶽によって、住んでいた町が壊滅させられ、その折に両親を含めた肉親を失うという経験をしている。
　そんな彼女を拾ったのが、【ファーストケントゥリア(一線級の百群集)】澪漂百重であり、その後彼女は彼の指導の下に澪漂の名を冠するまでに成長した。学園都市に入学するように進めたのも百重であり、そこで予科程時代、二重と運命的な出会いを果たす。
　ちなみに本名は不明。彼女自身と、彼女を拾った百重は知っているようだが、すでに自分は澪漂として生きていると感じている一重は、本名を明らかにするつもりもないらしい。

　二重とは非常に仲が良く、学園都市のベストカップルランキングで毎回一位に輝いている。
　が、実は二人は恋人という関係ではないらしい。
　正確には友達以上恋人未満なのだが、無愛想な二重がやたらに彼女をかわいがっていることと、彼女自身二重にべたべたまとわりついていることからきたイメージのようである。
　一時期は【アルカディアラバー(理想郷の恋人)】のエイリアスを冠していたが、二重が「どうせなら友達の方が、もっと仲良くなれる可能性を持っているんじゃないか」と言ったことにより、やや強引に【アルカディアフレンド(理想郷の大親友)】のエイリアスに改変した。
　友人の珠月や兎熊などは、そのことを嬉しそうに話す一重に「惚気てんじゃねーよ」と言って、二重に睨まれた。
　なお、彼女の住居は西区画の九龍城砦で最も高層部、つまり二重の住んでいるところと同じである。ドアを開けると廊下の先に広いリビング――これが共同スペースであり、そこから左側に伸びた廊下の先が一重、右側に伸びた廊下の先が二重の居住スペースになっているらしい。つまり、同じ家に住んではいるが、全くの別室で生活しているようだ。

　その可愛らしい容姿と、区画王の補佐官でありながら全く飾らない性格からファンも多く、ファンクラブが存在している。本人はまったく気にしていないが、二重がやたらに気にしており、半ばアンダーグラウンドでの活動を余儀なくされているかわいそうなファンクラブ。

　二年前の、いわゆる「瞑獄鞍羅のデスマーチ戦争」の際に、【レジデントオブモルグ(死体置き場の住人)】死階堂椋鳥によって左腕を切断され、それから左腕はサイバネティクスサイボーグになっている。

ABILITY

　基本的にはナノマシンサイボーグなので外見的にはあまり生身の人間とは変わらない。体内のあらゆる筋細胞(随意筋不随意筋に関わらず)を強化しているため、無尽蔵の持久力と瞬発力、スピードを誇る。
　とは言ってもあくまでナノマシンサイボーグであるためそのスピードはサイバティクスサイボーグには劣るものがある。しかし一見して生身の人間が常識外れのスピードで突っ込んでくる様はある種恐ろしいもので、心理的に威圧感を与えるものであろう。筋繊維が強いので外的な攻撃も小規模なもの(安物の銃弾程度)ならば当たり所によっては通用しない。
　彼女はそのスピードを駆使して移動しながら拳銃で攻撃するという戦闘スタイルをとる。遠距離狙撃の腕も高く、狙撃位置を細かく変えながらの攻撃で敵を翻弄する。

　ナノマシンサイボーグである彼女の中で唯一異彩を放っているのがその左腕であり、肩から先がサイバネティクスサイボーグとなっている。
　肩口にタッチパネルがあり、ここに二重が掌を当てることで彼の気功をインプットすることができる。左腕の機構は生体エネルギーである気を練り上げるために作られており、それによって四種類の武器として気をアウトプットすることができる。
即ち、
『気功斧・刑天』
　上腕部に斧様の気を展開する。入力した気功の量に関わらず大きさは一定であり、リーチもさほど長くはない。威力のある手刀程度の認識といって差し支えないだろう。ただ四つの技の中で最も燃費がいい。

『気功弓・燭陰』
　手首を基点とする弓様の装置を展開することで使う気功の矢。上に同じく入力量に関わらず威力や大きさは一定である。しかし換装がきくので連続して攻撃することができる。戦闘時は銃撃とともに二重の援護射撃として使用することが多い。

『気功剣・莫耶』
　手甲から剣様の気を展開する。上二つと決定的に違う点は使う気功の量に応じて長さを変えることができる点であろう。気功の量を増やすことで剣としての精度も上がり、最高出力時には切断できないものはないといえるほどである。

『気功砲・蓬莱』
　掌から放たれる気功の弾である。四種中もっとも多くの気功を必要とする技であり、気功を提供する二重にしてもOOPARTSを使用していなければ一発使えるかどうかと非常に効率は悪い。もっとも普段二重が使う気弾とは比べ物にならないほどの威力であり、小さな家屋であれば一撃で吹き飛ばすほどである。

　これら強力な兵装をしていながらも一重のランキングがさほど高くないのは彼女一人ではこの武器を使用できないからであり、彼女単体の戦闘能力はあくまで補助的なものであるからだろう。しかし一度入力をすれば保存・累積ができるので使いようによっては強力な兵器である。
　彼女のエイリアス【アルカディアフレンド(理想郷の大親友)】も二重と組んだ際の強さを指す名であるともいえる。