ChapterⅡ「掲げるは破邪顕正」
(執筆:パラD)
国王は間違っている
王子はこのユミル国の行く末も背負い、ついでに部下が荷物2匹を背負い、見慣れたこの城を離れる決意を固めた
王子はこのユミル国の行く末も背負い、ついでに部下が荷物2匹を背負い、見慣れたこの城を離れる決意を固めた
城の内側を知りつくしたところで、本当にこの城の構造を理解できるものは誰もいない
故に難攻不落と言えるのである。
だが理解している存在がないわけではない、城が己のすべてを知り尽くしている、あたかも意識があるかのように
ただその自然の摂理と自然に囲まれただけの城に生けるものは存在している
故に難攻不落と言えるのである。
だが理解している存在がないわけではない、城が己のすべてを知り尽くしている、あたかも意識があるかのように
ただその自然の摂理と自然に囲まれただけの城に生けるものは存在している
そしてこの城はここを去る1つの光を逃がすつもりはないようだ
堅牢な己にとって一つの光を失う変化を好まないというだけか、或いはそれほどまでに大きな存在であるか
堅牢な己にとって一つの光を失う変化を好まないというだけか、或いはそれほどまでに大きな存在であるか
今はだれにもわからない
「オットー、城にこんな場所があるだなんて全く知らないぞ、ここからはどうすればいいんだ?」
滅多に外に出ることの無い荷m・・・王子にとって見たことの無い自分の家が広がっていた。あまりに広過ぎたその家は
まるでいつもの城が牢獄のような圧迫感を感じさせるものかのようだ
「私にも出口は分かりません、可能な限りを尽くすままです」
「じゃあ兄者、あれたのんまs」
滅多に外に出ることの無い荷m・・・王子にとって見たことの無い自分の家が広がっていた。あまりに広過ぎたその家は
まるでいつもの城が牢獄のような圧迫感を感じさせるものかのようだ
「私にも出口は分かりません、可能な限りを尽くすままです」
「じゃあ兄者、あれたのんまs」
長き回廊の先に見えるはトロウの姿だった
「三下の魔導師風情の考えそうなことだぁ・・・これはフレイ王子、このようなお時間に何用ですかな」
「あ、オレは四下っす!でも執事さんと比べると二十下ぐらいっすね!」
流石セッテ、気が利きすぎて殴り飛ばしたいぐらいだ、少なくとも目の前のトロウと同じぐらいに。
セッテの毒下もとい、毒舌も聞き流されたところで
「トロウ、今はお前に用はない、用があるのはその向こうだ」
もちろん意図は隠す、面倒事は多くないほうがいいのは当たり前だからだ
「困りましたねぇ・・・用がないという割には人の屋敷にあがりこむのは失礼だと思いませぬか?」
「お前は何を言ってるんだ?」
「先ずは挨拶からですよ王子、礼儀作法もきちんと学び身につけることが王子としての義務であります・・・」
「御挨拶だな、別に挨拶は言葉でなくてもいいよな?」
”かます”挨拶をするだろう意図は、すぐトロウにもオットーにも理解できた
「あ、オレは四下っす!でも執事さんと比べると二十下ぐらいっすね!」
流石セッテ、気が利きすぎて殴り飛ばしたいぐらいだ、少なくとも目の前のトロウと同じぐらいに。
セッテの毒下もとい、毒舌も聞き流されたところで
「トロウ、今はお前に用はない、用があるのはその向こうだ」
もちろん意図は隠す、面倒事は多くないほうがいいのは当たり前だからだ
「困りましたねぇ・・・用がないという割には人の屋敷にあがりこむのは失礼だと思いませぬか?」
「お前は何を言ってるんだ?」
「先ずは挨拶からですよ王子、礼儀作法もきちんと学び身につけることが王子としての義務であります・・・」
「御挨拶だな、別に挨拶は言葉でなくてもいいよな?」
”かます”挨拶をするだろう意図は、すぐトロウにもオットーにも理解できた
そのとき廊下の奥から奇妙な轟音が聞こえてきた、そう・・・まるで激流のような・・・。
「どうやら雨漏りのようでねぇ、これは大変、大変ですねぇ~?しかしここで洪水により哀れな命が3つ失われたとしても
問題はないですよねぇ・・・?」
「王子!お逃げくだs・・・」
「どうやら雨漏りのようでねぇ、これは大変、大変ですねぇ~?しかしここで洪水により哀れな命が3つ失われたとしても
問題はないですよねぇ・・・?」
「王子!お逃げくだs・・・」
その言葉もむなしく、3人は激流に巻き込まれる
「ちょうどよかった、いらないものは外に出すに限る、だれも止めはしない・・・」
3人の行く末は如何に・・・