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竜の涙20

最終更新:2012年06月09日 07:59

jelly

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Chapter20「ゼロの過去」


「オーシャンさまー!」
 慕う師の名を呼びながら一人の黒鱗の竜人族が駆けてくる。
 それは若かりし頃のゼロ。天竜がまだオーシャンの代だった頃のことだ。
「おい、ゼロ! おまえいい加減にしておけよ。”俺の”オーシャンに手を出すんじゃねえ」
 オーシャンにはフロウという夫がいて、その間にはガルフという息子とまだ生まれていない4つの卵があった。
「あーやれやれ。旦那さんに見つかっちまったか。だから何度も言うけど違うんだよ、フロウ」
「何が違うんだよ。事あるごとにオーシャンさまーって。言っとくがなぁ、あいつは俺の…」
「はいはい。運命の相手なんだろ。だからそうじゃないんだって。たしかにオーシャンさまは好きだけど、恋とか愛とかそういう好きとは違うんだって。なんというかな……憧れというかさ」
「だからそれが恋ってやつだろ。俺は譲らないぞ。俺のオーシャンを寝とってでも見ろ。次の日にはおまえの命はないと思っとけ」
「だからそうじゃないんだよ。LoveでもなければLikeでもないんだよ。あーくそぅ、うまく説明できねぇ」
 ゼロはオーシャンを心から信頼していた。一生ついて行くと誓っていた。
 オーシャンのためであれば、この身を犠牲にしてもかまわない程だった。
 オーシャンはゼロにとってはただの上司ではない。師匠でもあったのだ。
 それはまだゼロが天竜隊の見習いだった頃の話――

 天竜隊に入ったばかりの頃、ゼロはオーシャンから魔法の指南を受けていた。
 この頃はまだオーシャンは天竜ではなく、先輩として入りたてのゼロに教育を施す担当でしかなかった。
 そしてこの日もオーシャンを相手に練習試合が行われていたのだった。
「いやぁ……さっすがオーシャンさまだ。全然敵わねぇや」
 尻餅をついて倒れている竜人族。これがかつてのゼロだ。今のリクとだいたい同じぐらいの年齢の頃だろう。
「まったく…。ほら、立ちなさい。今日はここまでにしましょう」
 そんなゼロに優しく声をかけるのが当時のオーシャンだ。
 オーシャンは若くして魔法の才に優れていると隊の中でも評判だった。
 ゼロはこのとき魔法の類はほとんど扱えない状態で、他の誰が教えてもまるで魔法をものにできなかった。
 そこで評判のオーシャンに白羽の矢が立ったという次第だ。それがオーシャンとゼロの出逢いだった。
 魔法には適性というものがある。
 ウィザが炎や雷を得意とするように、誰にでも生まれ持って得意とする属性というものが存在する。
 魔法が扱えるかどうかは魔力の有無にかかってくるものであり、魔力とは精神の力、すなわち心の力によって左右されるものなので、それを信じていさえすれば修行次第で誰でも魔法は使えるようになるものだった。
 オーシャンはその魔法の力を信じさせることがとても上手だった。それは彼女が幻術を得意としていたことにも起因するだろう。
 ゼロはオーシャンの下で見る見るうちに魔法の腕前を上達させていき、それを戦いに用いることができるほどになっていた。
「いやー、それにしても強い。さっすが俺の師匠だ」
「弟子より弱い師匠がありますか。それにさっきの試合、また格闘に頼り過ぎてたわね。もっと自分の魔力に自信を持って! でないと、いざというときに力が出せないわよ」
「まあまあ。これが俺のスタイルなんすよ。魔法と格闘の融合! 俺が新しい分野を作ってやるんです。そうだなぁ、魔法と格闘で……魔闘ってどうです!」
「そのまんまじゃない」
「だったら何かいい名前を考えてくださいよー」
「あら。それはあなたの分野なんでしょう? 私の分野じゃないから私にはわからないわね」
「あっそりゃないですよ、オーシャンさまぁ」
 ゼロは師匠であるオーシャンに憧れていた。
 オーシャンの戦い方は魔法を主体とした流れるような戦法。それはまるで舞いを踊っているようにさえ見える鮮やかで美しいものだった。
 あるいはたしかにフロウの言うようにゼロはオーシャンに惚れていたのかもしれない。
 しかし、それは恋だとか愛だとか、そういったものをさらに超えた先にある感情だった。
(なんて素晴らしいんだ、オーシャンさま…。そんなオーシャンさまのためになるなら俺はなんだってやろう。オーシャンさまが喜んでくれるなら、俺だって嬉しいんだ)
 ゼロが魔法を上達させていくと、オーシャンはまるで自分のことのように喜んでくれたものだった。
 それが嬉しくてゼロはさらに修行に励んだものだった。
 あるいはゼロは寂しかったのかもしれない。
 幼い頃に母親を亡くしており、父親は自身の研究に夢中でまるで家庭を顧みなかった。そして兄弟はいない。
 ゼロは家族というものに飢えていたのだ。
 そんなゼロの心にオーシャンはとても明るく映った。
 あるいは心優しき母親のような存在として。あるいは頼りになる姉のような存在として。
 無意識のうちに求めていたものを、ゼロはオーシャンの内に見出していたのだった。

「だからオーシャンさまに恋してるっていうより、家族みたいなもんだと俺は思ってる。そうだな、言うなれば家族愛って言えばいいのか。だから、オーシャンさまと結婚したいかって言われたらそれもちょっと違うんだよな」
「いや、俺がいるからな。俺は歴としたオーシャンの家族なんだからな」
「そりゃわかってるぜ。嫉妬深いやつだな」
「まぁいいだろう。じゃあなんだ、おまえはオーシャンの弟分のようなものか。ってことは俺の弟みたいなもんでもあるな。おいゼロ、兄は大切にするもんだぞ」
「何言ってんだ。フロウ、おまえオーシャンさまより年下だろ。ってことは俺のほうが兄って可能性もあるよな」
「俺が上だ」
「いーや、俺のほうが上だ」
「違う、俺だ」
「待て、俺だ」
 いつものようにフロウとの口喧嘩が始まった。
「何やってるの二人とも。訓練中でしょ、おしゃべりしない!」
 そしてそんな二人をオーシャンが諌めるのがいつもの光景だった。
「ふん、オーシャンに免じて今日はこのくらいにしてやる」
「はーい、オーシャンさまぁ。もっと俺を叱ってください」
「おい聞けよ」
 こんなくだらないやり取りがゼロは好きだった。
 独りでは喧嘩をすることもできない。相手がいて初めてそれは成立する。
 ゼロもまたナープやリクと同じように孤独の寂しさというものをよく知っていたのだ。
 本来ならゼロもリクたちに共感できるはずだった。そして火竜王を共に説得してくれていたかもしれない。
 しかし、ある事件をきっかけにゼロのオーシャンへの想いは歪んでしまった。


「ケツァル様が……亡くなられた!?」
 オーシャンが驚いた声を上げる。
 それはケツァル王国襲撃の夜。運命のあの日だ。
「面目ない…。俺がついていながらケツァル王を護れなかった。俺の力が及ばないばかりに…! 今、ラルガの兄貴がケツァル様のご子息の安全を確認しに行ってくれている」
 ヴァイルが王宮で起こったことを説明する。
 それを聞いてオーシャンの顔に不安の色が浮かんだ。
「ではもしかして魔竜の封印も!?」
「ああ、おそらく。これから忙しくなるかもしれんな」
「わかりました。魔竜の封印を護るのは私の使命。天竜としてこの私がすぐに対処します」
「頼む。俺は兄貴を手伝いに行く。敵は2代目様も襲ってくるかもしれん」
 このときストラグルの封印は強固だったために問題はなかったが、ケツァルの力が失われたことをきっかけに残る三体の魔竜、フェギオン、メロフィス、リムリプスは復活を遂げてしまっていた。
「フロウ、ゼロ。今までで最も重要な任務です。行きましょう。魔竜を再び封印するために」
「ああ、わかった」
「俺はどこへでもついて行きます、オーシャンさまっ!」
 地上に降り、各地を巡り、辿りついた先で死闘を繰り広げ、そしてようやくフェギオンを。次いでメロフィスを再び封印することができた。
 残るはリムリプスだけだ。
「オーシャンさま…。ずいぶん疲れているようですが、大丈夫ですか?」
「無理するなよ、オーシャン。あとは俺たちに任せて、少し休んだらどうだ」
「いいえ、行きましょう。亡きケツァル様のためにも、私は休んでなんかいられない」
 そしてさらに続く長旅の末、ようやくリムリプスの姿を見つけたのは、ケツァル王国の崩壊から数年を経た後だった。
「オーシャン様! リムリプスです!」
 ゼロが魔竜の発見を知らせる。
「ええ、わかってるわ。魔竜リムリプス。あなたに恨みはありませんが、あなたを封印させていただきます。これも天竜の役目、どうか悪く思わないでください」
 オーシャンが続ける。
「気をつけろ、オーシャン。こいつはフェギオンやメロフィスよりも手強そうだ」
 フロウは庇うようにオーシャンの前に出る。
「おい、フロウ。オーシャン様を護るのはこの俺だ」
「何言ってやがる。妻を守るのは夫として当然だろ」
「ちっ……やれやれ。まったくお熱いねぇ。ゼロさん羨ましすぎて泣けてくらぁ」
「二人とも、遊んでないで気を引き締めて! 来るわよ!!」
「「おう!」」
 アースガーデンの草原に蒼銀色の魔竜と天竜たちが対峙する。
 ティルにとっても天竜たちにとって運命の日、そして因縁の始まりとなる日だった。
 激しい戦いは夜を越えて朝まで続いた。
 終わりの見えない戦いだったが、ついに好機が訪れた。
 ゼロが跳躍、魔竜の頭に飛び乗る。リムリプスはそれを振り払う。
 だが、これは陽動だ。
 頭上に気を取られた隙にフロウが足下を狙い、魔竜を横倒しにした。
 そこに力を溜めていたオーシャが強力な一撃を放つ。フェギオンやメロフィスを封印してきた最後の一撃だ。
 オーシャンの一撃はたしかにリムリプスに命中した。
 フェギオンやメロフィスはその一撃を受けると、途端に力が抜けてしまったかのように大人しくなり、そのまま封石へと封じられていったがリムリプスは違った。
 魔竜リムリプスはまだ力が有り余っているようで、今まで以上に激しく暴れ始めたのだ。
 それほどまでにリムリプスは強力だったのだろうか。いや、そうではない。
 一方でオーシャンがその場に崩れ落ちた。
「オーシャン!?」「オーシャン様っ!!」
 慌てて駆け寄るフロウとゼロ。
 オーシャンは力を使い果たしていた。力が足りずにリムリプスに放った封印の一撃は不完全で、封印に失敗してしまったのだ。
「くっ…。どうやら……私はこれまでみたい……ね…」
「そんなこと言うな! 待ってろ、すぐに安全なところへ運んでやる」
「それよりも……リムリプスを……」
「オーシャン様ッ!!」
「フロウ…。そしてゼロ…。どうか、私に、代わって、リムリプスを……お願い」
「そんなものどうでもいいですよ! 俺、オーシャン様がいなくなったらどうしたらいいか…。お願いだから、そんな悲しいこと言わないでください!」
「二人とも……喧嘩しちゃ……だめ、よ…」
「お、オーシャン様ぁぁぁああああああっ!!」
 それっきりオーシャンはもう何も言わなくなった。
 緊急に撤退しシレスティアルに運び込まれたが、ミーミルの泉の命の水をもってしてもオーシャンが再び目を開けることはなかった。
 それ以来、衝撃を受けたフロウは失踪してしまい、魔竜リムリプスは記憶を失いティルとなって姿を消した。
 ゼロは心に大きな穴が開いてしまったかのような心境で悲しみに打ちひしがれていた。
「オーシャン様…。俺は……これからどうすればいいんだ…」
 仕えてきた国はすでに滅んでしまった。
 慕ってきた師匠ももういない。フロウもいなくなってしまった。
 残された天竜隊たちは実質ナンバースリーの実力を持つゼロを次の天竜に選んだ。
 しかし、次期天竜に選ばれてもゼロには嬉しいことではない。
 出世したからといって、それでオーシャンが帰ってくるわけではないのだ。
 むしろ自分が天竜を継ぐことで、オーシャンはもういないのだと嫌でも思い知らされる。
 そんなゼロの側近として仕えることになったのはサクレという名の竜だった。
 オーシャンがしたように、ゼロが面倒を見ていた後輩だ。
「ゼロ様…。元気を出してください。我々の隊長にあたるあなたがそんな様子では、誰も着いてきてはくれませんよ」
 サクレがいくらそう言っても、ゼロの頭の中にはオーシャンのことしかなかった。
「ゼロ様、魔竜はどうなるんですか。このまま野放しにしておいては隊の者たちにも示しがつきませんよ」
 それでもゼロは行動を起こそうとしなかった。
(そんなものはもうどうでもいいんだ。仕えるべき国ももうないのに…)
「ゼロ様…。とうとう残る隊員は親衛隊の4竜と私だけになってしまいました…。いいんですか、こんなことで! これがケツァル王に仕えた天竜の姿なんですか!?」
 ケツァルのことなど、どうでもよかった。
 もともとゼロの眼中にはオーシャンしかなかったのだ。
 オーシャン様が喜んでくれるから。それを理由にゼロはオーシャンの側近として仕えてきたのだ。
 だが、そのオーシャンはもういない。仕えるべき相手はもうどこにもいない。それならば、ゼロには行動を起こす理由は何ひとつ存在しなかった。
(もう生きていても俺には何の意味もない。オーシャン様はもう笑ってくれないのだから)

 ある日、サクレは言った。
「ゼロ様。オーシャン様が亡くなってもう一年になりますね…。オーシャン様が今のゼロ様を見たらどう思われるでしょうね…」
 サクレは何気なくオーシャンのことを話題にしたつもりだった。
 しかし、その話題にゼロは反応した。
 もうずいぶんと返答をよこさなかったゼロが、ようやく口を開く。
「どう……思われてるとおまえは考える?」
 サクレは答えた。
「悲しんでおられるでしょうね」
「悲しむ? もうこの世にいないというのにか」
「たしかにオーシャン様は亡くなられました。ですが、きっと天から我々を見守ってくれているはずです。そんなオーシャン様の想いを無駄にしたくはありません。そう思いませんか、ゼロ様」
「天から……見てくれている、のか」
 オーシャン様はこの世にはもういない。
 だが天から見守ってくれているのなら、俺はその期待に応えたい…!
 ゼロの心に久方ぶりの願いが生まれた。
 願いとは願望。欲。
 欲とは最も根本的な感情にして行動原理。
 ゼロの心に再び炎が燈った。
 このまま生きていても意味がない。そう考えていた。
 いっそ死を選ぶべきかと考えたこともあった。
 だがそれは間違ってたのだ。
 このまま死を選べば、俺はあの世でオーシャン様に合わせる顔がないことに気付いた。
 思い出せ。オーシャン様は最後に何を望んでいたのか。何を俺に託したのかを。
 かすかな記憶を呼び起こす。運命の日の辛い思い出を呼び覚ます。
(どうか……私に代わって……リムリプスを……)
 思い出せたのはそれだけだった。
「だが……そうか。わかりました、オーシャン様。俺は何としても、どんな手を使ってでも、その願いを叶えてみせましょう。それがオーシャン様の望みなら……!」
 そしてゼロは決意した。
 今は亡きオーシャン様のために。
 オーシャン様の遺志は俺が継ぐのだと。
 本当の意味で、俺が天竜を継ぐのだと。
「……サクレ。魔竜リムリプスは今どうしてる?」
「えっ? 魔竜ですか。依然行方が知れないままです。とくに目立った被害はないようなので小康状態とでも言ったところですね」
「そうか。……その居場所。見つけられるか?」
「……!! ゼロ様……いや、天竜様! それは天竜としての命令ですか!」
「そうだ。俺は大切なことを見失っていたようだ。捜すぞ、魔竜リムリプスを! そして封印しよう! それが天竜の役目だというのならば!!」
「天竜様の復活だ…。はい、了解しました! 私にお任せください! 親衛隊たちにも協力させましょう!」
「ああ、よろしく頼むぞ。サクレ」
 今は亡きオーシャン様のために。
 オーシャン様の成し遂げられなかったリムリプスの封印を俺が遂行する。
 オーシャン様の無念はこの俺が晴らして見せる。
 魔竜さえ……リムリプスさえ封印すれば……。
「そうすれば、オーシャン様はあの世で笑ってくれるだろうか」

 この日を境に天竜ゼロは魔竜リムリプスに固執するようになった。
 因縁の種がとうとう芽を出してしまったのだ。
 哀しみは憎しみへ。
 寂しさは怒りへ。
――ゼロの暴走が始まった。


Chapter20 END

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