第十章「the weapon named "catfish"」
(執筆:parad)
機械都市マキナ
そこは多くの人間が集う機工士の街とも言われる。しかしながらそのような華やかなイメージと実際のイメージは別であった
一握りの資産家が星の数ほどの奴隷を従えているに等しい状況であった為に
権力はすべてその資産家に委ねられたのも同然で、戦争勃発の挑発に乗ってしまったのも
この者たちが原因であることをこの街の住人は理解している。
「これは・・・どうしてしまったのだ、私の住んでいたあの生活観あふれる姿がまるで無い・・・」
ガイスト博士は周辺の人々に聞き込みを始めた
「なんダか大変なことになってんダな」
「グメー・・」
ぼーっと立っている内にガイスト博士が戻ってきたようだ
「どうやらこの都市は身勝手な権力者共が他国と開戦布告を行い、国属の兵士も枯渇状態のために
国民も徴兵されているらしい。しかしながら敵の新型霊子兵器により劣勢を余儀なくされているら
しい、今では総人口の8割が前線に送られているようだ」
「ひどいダ」
「グメッ」
「なんでも最近開発された兵器によりこの都市目前に、まで迫っている為、これから戦闘配備するそうだ」
門前と両側に総勢300人程度、あきらかに国家規模での動員数ではなくなっていた
しばらくすると巨大な地震がこのマキナを中心に発生した
「なんだこの地震は・・・?ここだけ極所的に発生している?むこうの山は揺れていないし、この地震は
地震と定義するにはあまりにも不可思議なところが多い。この規則性のある振動数をもつのは・・・」
「地割れダ!すごく大きくて立ってられないダ!アアァチクショウ!グメーおまえはイイナ!浮いてるからダ!」
「すごく大きいとか・・・立ってられないとか・・・イイとか・・・アッー!」
ガイスト博士が意識的に倒れた、ゲンダーは深くは触れないでおくことにした
あまりの揺れにゲンダーは立っていられずに車輪ごとこけた
そのときゲンダーは都市の後ろにあった黒い鯰のような影を一瞬だけ見た
そして数分後に揺れが収まったと同時に一同はある異変に気がついた
「街が・・・半分消えた・・・なんて兵器だ、皆無事かね?」
「みんな兵器ダ?オレは兵器ダが、兵器ではないダ」
「きみの頭が兵器じゃない以前に兵器なのか」
「あ・・ありのままに今起こったことを話すぜ・・!オレは大きな地震がおこって言語調整機能が狂って
いるのもあるかもしれないが、作者の命令でタミフルがはいってるような会話をしなければならなかった
んだ!な・・・なにをいっているのかわからないかもしれないがオレもなにをいっているのか全くわから
ないんダ!本当ダ!」
そこは多くの人間が集う機工士の街とも言われる。しかしながらそのような華やかなイメージと実際のイメージは別であった
一握りの資産家が星の数ほどの奴隷を従えているに等しい状況であった為に
権力はすべてその資産家に委ねられたのも同然で、戦争勃発の挑発に乗ってしまったのも
この者たちが原因であることをこの街の住人は理解している。
「これは・・・どうしてしまったのだ、私の住んでいたあの生活観あふれる姿がまるで無い・・・」
ガイスト博士は周辺の人々に聞き込みを始めた
「なんダか大変なことになってんダな」
「グメー・・」
ぼーっと立っている内にガイスト博士が戻ってきたようだ
「どうやらこの都市は身勝手な権力者共が他国と開戦布告を行い、国属の兵士も枯渇状態のために
国民も徴兵されているらしい。しかしながら敵の新型霊子兵器により劣勢を余儀なくされているら
しい、今では総人口の8割が前線に送られているようだ」
「ひどいダ」
「グメッ」
「なんでも最近開発された兵器によりこの都市目前に、まで迫っている為、これから戦闘配備するそうだ」
門前と両側に総勢300人程度、あきらかに国家規模での動員数ではなくなっていた
しばらくすると巨大な地震がこのマキナを中心に発生した
「なんだこの地震は・・・?ここだけ極所的に発生している?むこうの山は揺れていないし、この地震は
地震と定義するにはあまりにも不可思議なところが多い。この規則性のある振動数をもつのは・・・」
「地割れダ!すごく大きくて立ってられないダ!アアァチクショウ!グメーおまえはイイナ!浮いてるからダ!」
「すごく大きいとか・・・立ってられないとか・・・イイとか・・・アッー!」
ガイスト博士が意識的に倒れた、ゲンダーは深くは触れないでおくことにした
あまりの揺れにゲンダーは立っていられずに車輪ごとこけた
そのときゲンダーは都市の後ろにあった黒い鯰のような影を一瞬だけ見た
そして数分後に揺れが収まったと同時に一同はある異変に気がついた
「街が・・・半分消えた・・・なんて兵器だ、皆無事かね?」
「みんな兵器ダ?オレは兵器ダが、兵器ではないダ」
「きみの頭が兵器じゃない以前に兵器なのか」
「あ・・ありのままに今起こったことを話すぜ・・!オレは大きな地震がおこって言語調整機能が狂って
いるのもあるかもしれないが、作者の命令でタミフルがはいってるような会話をしなければならなかった
んだ!な・・・なにをいっているのかわからないかもしれないがオレもなにをいっているのか全くわから
ないんダ!本当ダ!」

「グメーーーーー」
「とりあえず文章会話じゃないのだから、漢字がわからないだろう。今はあの兵器を解析せねばならんの
だが・・・大陸ごとわたしの実家もすでになくなってしまった。なにかいい観測機器を探さねばならない」
「メイヴが動けばいいんダがナ」
「私の実家ももう駄目だし、研究室には戻れないな・・・」
「グゥウメェェエェ・・・」
するとグメーシスがなにかを吐き出した、これを使えということらしい
「これは・・・ヴァ・ナーニァじゃないか、温厚で緑豊かな世界でしか取れない食用植物だ」
「神は言っている、ここで死ぬべきではないんダ、と」
そう言ってゲンダーがバッテリーの中にヴァ・ナーニァをいれた
「機械理論的に無理があるぞ、ゲンダー君」
返事が無い、ただの屍のようだ
「成程、理解したダ」
ゲンダーはヴァ・ナーニァを細かくすりつぶして乾燥させた
「たしかにバッテリーの液と混合しやすいように粉末状にしたことは理論的に合っている、しかしエネル
ギー発生工学的に成立しないが・・・」
『液内濃度94%回復、再起動します。アプリケーションエラーです、最大化します、最小化します。内部
機械の実行を確認いたしました』
「なん・・・ダと?」
「なん・・・だって?」
「グメー♪」
こうしてメイヴが復活することになる
そして冒険の一歩と同時に、破滅の一歩であることを一同は知るよしもなかった
「とりあえず文章会話じゃないのだから、漢字がわからないだろう。今はあの兵器を解析せねばならんの
だが・・・大陸ごとわたしの実家もすでになくなってしまった。なにかいい観測機器を探さねばならない」
「メイヴが動けばいいんダがナ」
「私の実家ももう駄目だし、研究室には戻れないな・・・」
「グゥウメェェエェ・・・」
するとグメーシスがなにかを吐き出した、これを使えということらしい
「これは・・・ヴァ・ナーニァじゃないか、温厚で緑豊かな世界でしか取れない食用植物だ」
「神は言っている、ここで死ぬべきではないんダ、と」
そう言ってゲンダーがバッテリーの中にヴァ・ナーニァをいれた
「機械理論的に無理があるぞ、ゲンダー君」
返事が無い、ただの屍のようだ
「成程、理解したダ」
ゲンダーはヴァ・ナーニァを細かくすりつぶして乾燥させた
「たしかにバッテリーの液と混合しやすいように粉末状にしたことは理論的に合っている、しかしエネル
ギー発生工学的に成立しないが・・・」
『液内濃度94%回復、再起動します。アプリケーションエラーです、最大化します、最小化します。内部
機械の実行を確認いたしました』
「なん・・・ダと?」
「なん・・・だって?」
「グメー♪」
こうしてメイヴが復活することになる
そして冒険の一歩と同時に、破滅の一歩であることを一同は知るよしもなかった
Chapter10 END
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