プロフェッショナルメイド - TRIBE NINE WIKI | トラナイウィキ

プロフェッショナルメイド

＞ご主嬢様、ひなの手作りを味わってほしいにゃん

完璧にして究極のラブリーメイド
これぞ極め尽くされたおもてなし

レアリティ：☆☆☆

効果詳細

効果発動テンションフェーズ２
効果対象：条件を満たしたキャラクターのみ

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Lv.1、増幅段階（凸）1時点
操作キャラクターがパリィカウンターに成功したとき、自身に【完璧主義】を付与する。
この効果は、キャラクターチェンジを行うと失われる。

【完璧主義】
最大2スタック。
プライマリ攻撃ダメージ倍率を1スタックにつき12％増加する。

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Lv.50、増幅段階（凸）5時点
操作キャラクターがパリィカウンターに成功したとき、自身に【完璧主義】を付与する。
この効果は、キャラクターチェンジを行うと失われる。

【完璧主義】
最大2スタック。
プライマリ攻撃ダメージ倍率を1スタックにつき100％増加する。

ストーリー

パーフェクト・メイド

今でこそ自他とも認めるラブリーメイドのひなぎくだが、彼女にも新人時代があった。

「ご…ご、ご主人、様…！」

彼女にはひとつだけ苦手なことがあった。
掃除、洗い物、料理、事務仕事…すべてをそつなくこなしても、最も基本的なことがままならなかった。

それは…客を『ご主人様』と呼ぶこと。
恥じらいや照れくささから来るものであったなら、初々しさを受け入れられたかもしれない。
しかし、歯を食いしばって両の拳を握りしめ、必死の形相で絞り出すものだから、客は皆困惑する始末。
困っていたのは、客ばかりではない。

「これさえ乗り越えれば、絶対輝くはずなのよねぇ…」
「オーナーにもお客様にも申し訳ないです…」

ひなぎくの採用を決めたオーナーも、これには頭を抱えていた。

「ホント真面目ねぇ」
「真剣に向き合わないと、お客様に失礼ですから」

ひなぎくはしゅんと俯いた。
自分には、決して忘れることのできない主がいる。だが仕事中は、目の前の客が自分の主だ。別人を主と呼ぶのは、真の主への裏切りに当たるのではないか…そんな考えが、ひなぎくを葛藤の渦に閉じ込めている。

「そういえば、お芝居が得意って言ってたじゃない」

面接の際に得意なことを聞かれ、ひなぎくは家事一般の他に演技を挙げた。オーナーは少し違った形でとらえたようだが、忍びとして他人を演じることには慣れたものだ。

「カフェのお仕事も同じよ」
「でも、演技で接するなんて、お客様に…」
「舞台の上で真剣じゃない役者さんはいないでしょう？」
「はっ…！」

その時、ひなぎくの中で何かが繋がった。

「サーバントナイツ２期９話…！　一見忠実なメイドの真の主は、敵国の王…！」
「…え？」
「しかし、彼女はそれを誰にも悟らせません…なぜなら、かりそめの主への忠誠を演じることこそ彼女の任務…！」
「ひなちゃん？」
「くっ…ひなぎくはまだまだ半人前でした！たとえ誰を主と呼ぼうと、私の主はただひとりです！」

唖然とするオーナーを差し置いて、ひなぎくは興奮した様子でブツブツとつぶやき続ける。

「カフェにふさわしいメイドを演じるには、お客様が求める可愛さを…さりげなく表現するより、外見からも押し出していきましょう。お店の雰囲気に合わせるなら口調もこのままでは堅すぎますね。いっそ…」

そうして――数日後。

「ご主嬢様、ひなのオムライスだお。あーん、だにゃん♪」

潤んだ瞳、愛らしい声音、こまやかな気遣い。
完璧な『メイドカフェのメイド』となったひなぎくは、とびっきりの決め台詞でおもてなしをしてみせた。
オーナーは満足げに頷き、その日のうちに店名を『ｈｉｎａ☆ｃａｆｅ』と改めたという…。