クロイソス

>上流階級のこの僕に奉仕しろ、小日向!
茶を淹れさせるのも当然の権利
セレブはそれ相応の格を持つ
セレブはそれ相応の格を持つ
レアリティ:☆☆☆
効果詳細
効果発動テンションフェーズ1
効果対象:条件を満たしたキャラクターのみ
効果対象:条件を満たしたキャラクターのみ
Lv.1、増幅段階(凸)1時点
【ノブレス・オブリージュ】が最大スタックになったとき、自身にHP上限の9%分の耐久値を持ち、ダメージを30%軽減するシールドを付与する。
【ノブレス・オブリージュ】が最大スタックになったとき、自身にHP上限の9%分の耐久値を持ち、ダメージを30%軽減するシールドを付与する。
Lv.50、増幅段階(凸)5時点
【ノブレス・オブリージュ】が最大スタックになったとき、自身にHP上限の50%分の耐久値を持ち、ダメージを30%軽減するシールドを付与する。
【ノブレス・オブリージュ】が最大スタックになったとき、自身にHP上限の50%分の耐久値を持ち、ダメージを30%軽減するシールドを付与する。
【ノブレス・オブリージュ】
最大10スタック。
自身を除く、バフが付与されているパーティメンバーが、エネミーにダメージを与えたとき、自身に【ノブレス・オブリージュ】を1スタック付与する。
最大スタックになったとき、自身を中心とした一定範囲にアクション威力150%の攻撃を行う。
最大10スタック。
自身を除く、バフが付与されているパーティメンバーが、エネミーにダメージを与えたとき、自身に【ノブレス・オブリージュ】を1スタック付与する。
最大スタックになったとき、自身を中心とした一定範囲にアクション威力150%の攻撃を行う。
ストーリー
ロイヤルな立ち振る舞い
これは、トラッシュトライブが24シティへの突入計画を立てていた頃の話。
資金調達を終えたばかりの轟は、当時トラッシュトライブが使用していた拠点へ戻るなり、どかりとソファへと座り込んだ。
資金調達を終えたばかりの轟は、当時トラッシュトライブが使用していた拠点へ戻るなり、どかりとソファへと座り込んだ。
「ぜぇ…ぜぇ…この僕が…コソコソと…ぜぇ…ぜぇ…徒歩で移動…とはな…ぜぇ…」
「お帰りなさい。でも…普段からちょっとは歩いておかないと、健康に悪いよ?」
「上流階級は…自らの足で歩いたりしないものだ。移動といえば、リムジンに決まっているだろう…ぜぇ…」
「お帰りなさい。でも…普段からちょっとは歩いておかないと、健康に悪いよ?」
「上流階級は…自らの足で歩いたりしないものだ。移動といえば、リムジンに決まっているだろう…ぜぇ…」
生活習慣病のリスクなど、轟にとっては高級食材のカロリーと同じくらい些細なものらしい。
特に気にした様子もなく、懐から出した札束で豪快に汗を拭っているのを、小石は複雑な心境で見つめていた。
特に気にした様子もなく、懐から出した札束で豪快に汗を拭っているのを、小石は複雑な心境で見つめていた。
「それより、喉が渇いた…小日向!」
「え、なに?」
「僕に奉仕する栄誉を与えてやる…。この玉の身体が損なわれる前に…早くロイヤルな紅茶を用意しろ…ぜぇ…」
「はぁ…わかったよ。でも、麦茶で我慢してね」
「え、なに?」
「僕に奉仕する栄誉を与えてやる…。この玉の身体が損なわれる前に…早くロイヤルな紅茶を用意しろ…ぜぇ…」
「はぁ…わかったよ。でも、麦茶で我慢してね」
呆れながらも、小石は素直に冷たい麦茶を用意してあげることにする。
「はい、どうぞ」
「麦茶か…まあいいだろう。チップだ、受け取れ」
「いらないよ…」
「麦茶か…まあいいだろう。チップだ、受け取れ」
「いらないよ…」
轟は洗練された所作でゆっくりと麦茶を口に含んだ。
どんな時でも、セレブとしてふさわしい振る舞いをする。
それが轟のポリシー、とのことだが――
どんな時でも、セレブとしてふさわしい振る舞いをする。
それが轟のポリシー、とのことだが――
「ぶっほおおおおおおおおおっ!!?」
彼は優雅とは程遠い奇声を上げながら、豪快に麦茶を噴き出した。
「げほっ、これは…塩水か…!?」
「えっ? 確かに塩麦茶だけど、そんな大げさな…って、しょっっぱ!」
「えっ? 確かに塩麦茶だけど、そんな大げさな…って、しょっっぱ!」
麦茶をひと舐めすると、強烈な塩味が舌を刺す。
その刺激で、小石の脳裏に記憶が蘇った。
昨夜、ゲームのやめ時を見失い徹夜してしまったこと。
今朝、徹夜明けの朦朧とした状態で塩麦茶を作っていたこと。
その時、眠気でぼんやりした意識の中、塩を入れすぎてしまったような…。
その刺激で、小石の脳裏に記憶が蘇った。
昨夜、ゲームのやめ時を見失い徹夜してしまったこと。
今朝、徹夜明けの朦朧とした状態で塩麦茶を作っていたこと。
その時、眠気でぼんやりした意識の中、塩を入れすぎてしまったような…。
「おい、小日向…」
「あ、その…ごめんなさい!」
「あ、その…ごめんなさい!」
麦茶の提供は頼まれてやったことだが、これでは怒られても仕方がない。
だが――
だが――
「何を謝ることがある?」
「え…?」
「僕の体調を気遣ったのだろう? このボディから大量に汗が流れれば、貧民よりも塩分が必要なのは当然だ。ま、貴様の想定よりも僕の体がスマートすぎたようだな」
「え…?」
「僕の体調を気遣ったのだろう? このボディから大量に汗が流れれば、貧民よりも塩分が必要なのは当然だ。ま、貴様の想定よりも僕の体がスマートすぎたようだな」
このとき、ほんの少しだけ――小さじ一杯の塩程度ではあるが――小石は轟の『高貴さ』を、本人から感じ取ることができた。
正直いつもは…ただ、お金を持っているだけの人だと思っていたけれど…。
正直いつもは…ただ、お金を持っているだけの人だと思っていたけれど…。
「失敗など気に病むな。常に凛然としているのが、セレブリティの――ロイヤルな立ち振る舞いだ」
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