OROカップ

OROカップ(オーロカップ)は、岩手県競馬組合盛岡競馬場で施行する競馬重賞レース平地レースM1)である。正式名称は「岩手県知事杯 OROカップ」。

レース名の「ORO」は盛岡競馬場の愛称である「オーロパーク」から。スペイン語で「黄金」を意味する。盛岡競馬場は2回移転しているが最初に設置された市内上田時代の1903年閑院宮載仁親王が競馬を台覧した際に下賜された黄金競馬場の名前に由来する。

岩手県知事賞、社台スタリオンステーション賞、開催執務委員長賞。

概要

1996年に盛岡競馬場を移転し、コースを設けたことから、1999年に創設。古馬による芝コースの重賞レースは他にせきれい賞きんもくせい賞が行われている。

出走条件は当初は岩手所属馬限定、翌2000年東北地区交流、2001年東日本地区、2002年は東日本と九州地区、2003年から地方競馬全国交流となっている。馬齢はいずれもサラブレッド系3歳以上。

距離は当初は芝2400m、2001年に芝1700mに短縮、2002年は降雪の影響でダート1600mに変更され、2003年から芝1600mに短縮、2007年は芝1700mに戻っている。

また2003年から中央競馬マイルチャンピオンシップステップレースへの地方競馬選定レースとしても施行されており、1着馬は富士ステークススワンステークスへの出走可能となる。さらにこのいずれかのレースで上位2着までに入賞すると、マイルチャンピオンシップへ出走可能となる。

東京競馬場との交換レースとして東京ではオーロカップ(特別戦)が行われているが、盛岡では東京カップけやき賞(特別戦)が対応する。

2007年はシンガポール航空国際カップ優勝馬のコスモバルク(北海道)が参戦、貫禄勝ちを収めている。

本レースは2008年からスタリオンシリーズレースに指定されている。2015年は社台スタリオンステーションが協賛し、「ネオユニヴァース賞」として優勝馬の馬主に副賞として同馬の配合権利が贈られる。

出走条件はサラブレッド系3歳以上、地方競馬全国交流。桂樹杯の上位3着以内馬、オパールカップの優勝馬とせきれい賞の優勝馬に本レースの優先出走権が付与される。

負担重量は定量で、3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減である。

2015年の賞金は、1着500万円、2着115万円、3着65万円、4着45万円、5着25万円。

歴史

  • 1999年 - 盛岡競馬場の芝2400mのサラブレッド系4歳(現3歳)以上の岩手所属馬限定の定量の重賞レース「OROカップ」として創設。
  • 2000年 - 当年のみ、東北地区交流レースとして施行、出走条件を「サラブレッド系4歳(現3歳)以上の岩手・上山・新潟所属馬」に変更。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更及び東日本地区交流レースとして施行。それらに伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳の岩手・上山・新潟所属馬」から「サラブレッド系3歳以上の北海道・岩手・上山・新潟・北関東・南関東所属馬」に変更。
    • 施行距離を現在の芝1700mに変更。
    • 岩手の小林俊彦が騎手として史上初の連覇。
    • 岩手の小林義明が調教師として史上初の連覇。
  • 2002年 - 降雪の影響でダート1600mで施行。
  • 2003年
    • この年から地方競馬全国交流レースとして施行、出走条件を「サラブレッド系3歳以上の地方所属馬」に変更。
    • 施行時期を11月から9月に変更。
    • 施行距離を芝1600mに変更。
    • 1着馬のみ、マイルチャンピオンシップトライアルの出走権が付与される様になる。
  • 2007年 - 施行距離を芝1700mに戻す。
  • 2008年 - スタリオンシリーズレースに指定。
  • 2009年 - ホッカイドウのコスモバルクが当レースで史上初の2度目の優勝。
  • 2013年
    • ナターレが史上初の連覇。
    • 金沢の吉原寛人が騎手として史上2人目の連覇。
    • 川崎の内田勝義が調教師として史上2人目の連覇。

歴代優勝馬

回数施行日優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1999年11月7日モリユウコバン牡4水沢2:31.8菅原勲志村文雄(有)森勇商事
第2回2000年11月5日ロイヤルスター牡5水沢2:33.2小林俊彦小林義明保手濱忠弘
第3回2001年11月11日オークファイヤー牡4水沢1:44.9小林俊彦小林義明藤内正壽
第4回2002年11月10日トーヨーデヘア牡5盛岡1:39.7菅原勲小西重征藤田利勝
第5回2003年9月28日トミケンブライト牝6盛岡1:37.9佐々木忍櫻田勝男(有)トミケン
第6回2004年9月26日トキオパーフェクト騸9岩手1:40.4陶文峰櫻田浩三吉田勝己
第7回2005年9月25日トレオウオブキング牡4大井1:41.7張田京上杉昌宏千葉正人
第8回2006年9月24日シンボリスナイパー騸8水沢1:37.7小林俊彦石川栄中山喜一
第9回2007年9月30日コスモバルク牡6北海道1:45.0五十嵐冬樹田部和則(有)ビッグレッドファーム
第10回2008年9月28日クルセイズ牝7水沢1:45.4沢田盛夫利佐々木由則谷謙介
第11回2009年9月27日コスモバルク牡8北海道1:45.5小林俊彦田部和則(有)ビッグレッドファーム
第12回2010年9月26日コスモヴァシュラン牡6川崎1:47.4町田直希河津裕昭林明道
第13回2011年9月25日ダブルオーセブン牡3北海道1:48.4井上俊彦伊藤隆志(有)ライオンズ
第14回2012年9月30日ナターレ牝4川崎1:45.2吉原寛人内田勝義吉田正志
第15回2013年9月29日ナターレ牝5川崎1:43.7吉原寛人内田勝義吉田正志
第16回2014年9月28日シルクアーネスト牡7水沢1:44.8坂口裕一村上昌幸清川孝徳
第17回2015年9月27日ロゾヴァドリナ牝3大井1:45.5矢野貴之森下淳平吉田照哉
第18回2016年9月25日ロゾヴァドリナ牝4大井1:46.0吉原寛人森下淳平吉田照哉

2000年以前の優勝馬の馬齢も現表記を用いる。

桂樹杯からの本レース優勝馬

施行日馬名性齢所属着順
1999年10月9日モリユウコバン牡4水沢1着
2000年10月8日ロイヤルスター牡5水沢5着
2002年10月27日トーヨーデヘア牡5盛岡5着
2008年9月14日クルセイズ牝7水沢3着

本レース優勝馬のマイルチャンピオンシップトライアルレースにおける成績

施行日レース名馬名性齢所属着順騎手
2003年10月25日富士ステークストミケンブライト牝6盛岡17着小野次郎
2005年10月22日富士ステークストレオウオブキング牡4大井15着張田京
2010年10月23日富士ステークスコスモヴァシュラン牡6川崎17着町田直希
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最終更新:2017年01月28日 02:00
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