ミライ様
ミライ様とは唯一無二の魔法である「未来予知」を使用することのできる存在とされており、歴史上では幕末頃から登場する。幕末の頃は別の名前があったが、民衆が「ミライ様」と崇めたことから呼び名が定着した。歴史の幾つかのターニングポイントでは度々、歴史上の偉人がミライ様に導かれており、特に戊辰戦争における幕府徹底抗戦による幕府軍勝利はミライ様の功績であるとされている。
ミライ様は一貫して強い日本を作ることを目指しており、第二次世界大戦や1980年代の日米貿易摩擦での米国に対する一方的な勝利にも関わっているとされている。ミライ様を崇める「神天東京会」という組織があり、財界では「帝都銀行」、政界では「日本神天党」という下部組織がトップを維持していることで、2019年現在ではミライ様の支持はより強さを増している。
ミライ様の姿を知るものは少なく、このことは「神天東京会」でも極秘事項となっている。
[2話]
ミライ様は30年前から栗栖千代潜在意識に介在して自身が30年前に見た未来予知に沿って栗栖千代を動かすことで、神天東京会を動かしてきた。また、ミライ様の肉体は一心に引き継がれており一心が時空操作能力(時間遡行)を引き継いだため、精神側(栗栖千代)は30年前から未来予知ができない状態となっていた。
未来予知可能な範囲が30年であり、30年前に回避不可能な世界滅亡を見たことで一心に時間遡行という唯一の可能性を与えた。
幕末へのタイムスリップにより世界滅亡の可能性が消えているかもしれないこと、Demystifyが未来予知を失ったことに気付き神天東京会を消そうとしていること、未来予知を持たない現在の自分に勝てないようでは過去の未来予知を持つ(時間遡行中は持たないが)自分には太刀打ちできないことの3点から、一心の時空操作能力を奪い神天東京会の維持をするべく、PC達と対決した。
[3話]
環からもたらされら教科書を元に、ポツダム宣言受諾前に陸軍と共同でクーデターを画策。
/A世界においては、クーデターは成功。かねてより建造中であった戦艦「尾張」を用いて反攻作戦に出る。結果として日本は太平洋戦争に勝利する。
/B世界においては、時間遡行者や山縣有朋、赤嶋風月、そして鬼界ヶ島伽藍坊の妨害によりクーデターが頓挫。破壊され尽くした戦艦「尾張」を見て、無言でどこかへ立ち去った。
栗栖千代
新東京中央学園の高校2年生。クラスの人気者であり誰にでも分け隔てなく接するタイプの女子高生。浮世離れして周囲から煙たがられていた
PC2とも積極的に関わろうとしてくる。ミライ様にはそこまで関心がない様子である。図書委員。
[2話]
栗栖千代は孤児であったが、それを利用したミライ様の精神が介在しており、ミライ様の未来予知通りの行動を行っている。
(栗栖千代自身は、それを自分が選んだ行動であり、運命ではないと考えているため、疑問を持ったことはない。)
その中で、一心によってミライ様から与えられていた未来予知の情報と現実の情報に狂いが生じたため精神に異常をきたしてしまう。その後、一心が同一存在であることに気付いたことで、千代の中に眠るミライ様の精神が覚醒し、現在はミライ様の精神面に主導権を完全に握られている。
陽向紫音
IQ180の超天才女子高生。しかし天才なのは理系科目のみで国語・英語・社会が絶望的なため、偏差値55の新東京中央学園に在籍している。その圧倒的な頭脳を買われて小学校の頃から「神天東京会」の天文や化学系の施設見学に招待されていた。高校生になった頃に、特待生として
PC3のいる天文科に仮配属され天体の距離などを算術によって求めたりしている。
名前は ヒナタ
シオンと読む。しかし、クラスではヒムカイさんと呼ばれている。クラスでは地味子を徹底して演じているが言語力に乏しいため、すぐにボロを出す。同じクラスの栗栖千代のことを煙たがっており、転入生の
PC2のことは邪険に扱っている。
[2話]
陽向紫音は幼いころから、神天東京会の幹部であり時間遡行の研究者であるイオによって設立された魔法研究者(特に時間遡行関連)養成機関である「スクール・イオ」で英才教育を施されており、イオ自身が自分を超える逸材だと認めるほどの天才として育った。
そこに着目した幹部ガニメデ(諸星左京)により神天東京天文所が与えられ、天文所の地下室で日々時間遡行の研究を続けたことで、「時空操作技術が使えるのは、どの時間軸においても1人」ということに気付く。これにより、幕末に時間遡行されたことを知る者にはミライ様の未来予知が既に失われたということが判明し、神天東京会から命を狙われることとなる。その後、諸星左京の策によりミライ様をおびき出すための駒にされるも、PC達の活躍で阻止され共に1945年に時間遡行することとなった。
[3話]
時間遡行した1945年にて、未発表であった赤嶋嵐山の論文を読み、時間移動とその影響に関しての謎を明らかにした。
あと由布院との面識が生まれた。
遠藤カエデ
PC達のクラスメイトであり栗栖千代の友人1。毎日のように友人宅に泊まり、家に中々帰らない半不良。悪いヤツではない。
芝永未希
PC達のクラスメイトであり栗栖千代の友人2。言葉遣いがギャルっぽい。こころのことを変わったやつだとは思いつつも面白いと思っている。
イオ
神天東京会の幹部の1人。湯布院ポッター追放後の時間遡行学会を支えた第一人者である。「スクール・イオ」という養成機関をガニメデと共に設立して陽向紫音を通して時間遡行の真実に迫ることに成功した。
諸星左京(ガニメデ)
ウィリアム・碧月・クドラクの父親。神天党の都議会議員であり神天東京会の幹部ガニメデでもあり、神天東京会を解体し民主主義国家の設立を目論む秘密結社Demystifyのリーダーでもある。
[2話]
イオの研究のスポークスマンとして初登場し、湯布院ポッターの上を行くことを宣言し挑発した。陽向紫音の研究を通じてミライ様に未来予知がないことを確信したため、颯を保護する傍らDemystifyのリーダーとしてミライ様抹殺計画を立案する。ウィリアムに天文所を与えることを隠れ蓑として利用して地下では陽向紫音に時間遡行研究をさせるなど、ウィリアムを自身の計画に利用していた部分もあるが、ウィリアムが時間遡行関連に巻き込まれることには反対であった。
観月冴香
Demystifyの一員である黒スーツの女性。時間遡行について知ることとなった颯を抹殺しようとする神天東京会から颯を護衛する任務を諸星左京から受けていた。LEXの賞金稼ぎであるジョニーやリーンと渡り合いながら颯に傷を負わせないなど能力は高い。苦境に立たされる颯を割と気遣うことが多い。
不死者
かつてから日本を陰で支えてきたという存在。ミライ様と不死者を同一人物としている文献もあるが、複数の不死者が存在するという説もあり真相は不明である。現代では不死者と呼ばれる存在が確認されないため、「不死者」という言葉自体が死後であり廃れつつある。
[3話]
由布院ポッター(本名:鬼界ヶ島伽藍坊)の言によれば、各地の霊山や孤島に隠居していた人外のうち不老長寿の者がそう呼ばれていた。
大天狗や鬼など時代や場所によって呼び名は様々であった。
伽藍坊も不死者のうちの一人である。
赤嶋 秀雄
赤嶋颯の祖父。享年67歳。肝臓ガン。
酒好きで、カメラとパチンコが趣味の俗物おじいちゃん。
孫の迎えに行ったり、どら焼きを買ってあげたり、槍の稽古をしてくれたりする。
学術に強く、様々な学会に顔を出していた。
由布院とは飲み友達であった。
そのうち記述は増えていく。
[2話]
ミライ様とも友人であったらしい。
由布院とミライ様と決別したらしい。
[3話]
/B世界において、環に/A世界の歴史が書かれた教科書を授けた。またZ粒子コンデンサを環に授けたらしい。
/A世界において、赤嶋嵐山の論文の一部が紛失していることへの関与が疑われる。
偽人
碧月の恋人を自称した化け物。遺体はすぐに消えて無くなった。
→諏訪あずみ
[3話]
過去改変によって「存在していたはずの人は居なくなる」、あるいは「存在しないはずの人が居る」という事態が起きた時に、歴史の自然修正力によって生じる歪みが人の形をとったもの。
程度や状況により、完全偽人や半偽人と分けることが可能。
偽人は人を襲う怪物であるが、完全に倒すことは出来ず、時間経過でのみ消滅が確認される。
偽人の存在によりタイムパラドックスは起きないように観測され、パラレルワールドも存在しないと認知されている。
確認されている偽人のうち、名前が判明しているものは以下の通り。
諏訪あずみ:完全偽人
原田左之助:半偽人
永倉新八:半偽人
山縣有朋:完全偽人(特殊個体)
東郷平八郎:完全偽人
御影 環
赤嶋颯の夢や白昼夢に登場する謎の少女。年齢は、夢の中での颯と同年齢のように見える。
夢の中では、風倉神社の隣に住んでおり、毎朝学校に一緒に行っていた仲。
幼少期には颯のお嫁さんになるのが将来の目的だと語った。
夢以外では幕末に出現。
「慶応4年3月末にその存在が確認されているが、それより数ヶ月前から活動は目撃されており京都にも目撃情報がある。
最後のタイムドリフターを名乗り、ミライ様に歴史書を授け神天会発足に助力したり、山縣有朋と神天会とのパイプを作ったりと戊辰戦争の裏で暗躍。
板垣退助の刺殺を試みるも失敗。
近藤勇に魔導兵の導入を勧めたり、新撰組の魔導師団化に反対していた土方歳三を襲撃し殺害しようとしたのも彼女ではないかと言われている。土方の戦死は、近藤や沖田総司が魔導に傾倒するきっかけになるとの目論見もあったと思われる。
結果的に彼女の目論見は全て外れ、江戸の町から姿を消した。その後の消息は不明である。
幕末には存在しない“Z粒子を用いたMagic”を使用し、知り得ない知識を持っていたことやタイムドリフターの自称から、時間遡行者であると断言出来る」(教科書コラムより)
[3話]
1945年8月に出現。
神天東京会と陸軍による玉音放送と日本の全面降伏阻止を目論むクーデターを成功させることが当初の目的だった。
しかし山縣有朋の暗躍を御しきれず、目論みは外れ、東京駅の隅でうずくまっていた。
彼女の目的は「Z粒子欠乏症」で死ぬ2019年/Bの赤嶋颯/Bを救うことにあり、世界に魔術が認知され一般的に使用される状態を作ることにあった。
恐らくは彼女は時間改変を行った結果であるPC1:赤嶋颯/Aとの会話の中で、自分の置かれている状態を知り、彼らに協力する関係になった。
時間移動の方法はタイムドリフターとしてのMagicの延長線にあり、Z粒子を用いる。
Z粒子の少ない環境でもMagicを使用出来るように「Z粒子コンデンサ」を身に付けている。形状は懐中時計型。製作は赤嶋秀雄/Bらしい(本人談)
なお幕末への遡行のために世界中のZ粒子をコンデンサに集めたため、赤嶋颯/Bは環の時間移動と同時に絶命したものと考えられる。
環本人はそのことを知っている。
赤嶋 嵐山
「幕末の医師。蘭学者。魔術学者。
風倉神社の神主の家系に生まれる。家系の中でも生まれつき強い霊感があり、妖や魑魅魍魎の類いとコミュニケーションが取れる人物であった。
大人になる過程で、妖怪が病や怪我をした際に彼らを診る医師がいないことを問題視し、神道学をそこそこに医師になった。
オランダに留学し蘭学を収め、妖怪を診るために魔術を学び、洋書の翻訳で財を成し、江戸は日本橋に開業。
赤嶋医院は人妖問わず評判の良い診療所であったとされる。
医院と並行して神主業も行い、さらに並行して魔術に関する学術論文を数本書いている。
代表的な論文は、
『大気中の自由魔素と生命への影響』
『魔導使用による大気中のZ粒子濃度の上昇』
『Z粒子による高度魔術の細分化系統』
Magic体系化よりかなり早期から、魔素(マナ)による魔術とZ粒子によるMagicを別種のものとして論じた功績は大きいとされる。
なお本人の日課として、備忘録的に幕末の動乱を事細かに記載した“歴史書”を作成していたとされるが審議は不明である」(まんがでわかる偉人伝)
[3話]
未発表の論文が赤嶋神社に保管されていた。
『Z粒子による時間遡行の可能性』
『時間遡行によるパラドクスとその解決』
『時空収束力から得られるエネルギーとその活用』
土方歳三
新撰組副長。鬼の副長と恐れられた人物であるが、戊辰戦争では義理を通す為に戦っていた節がみられる。
死んだ仲間を想い、人の道を外れようとする近藤勇に悲しみを抱いていた。
新撰組の魔導兵導入には反対の立場であり、沖田を利用しようとする神天会には強い警戒心を持っていた。
甲州勝沼の戦いで負った傷が原因で、甲州街道八王子宿で死亡。
江戸で他新撰組隊士と合流。魔術を利用した徹底抗戦を唱える近藤を説得。和解こそすれど行動は別にし、隊士を連れて宇都宮城へ。その後、会津、東北と転戦し、箱館で戦死した。
近藤勇
新撰組局長。戊辰戦争で勝つことを目的とし、その手段は選ばないという立場を取る。
神天会と結託し、新撰組を魔導兵による世界初の軍事組織としようとした。
徳川慶喜を寛永寺に監禁し、偽の徳川慶喜に幕府軍を指揮させた。偽徳川慶喜の正体は魔術で偽装した松平容保である。
魔導兵による戦力は絶大であり、東海道、甲州街道、三国街道の三方から来る新政府軍を全て全滅させ撃退せしめた。この江戸の戦いが転機となり、幕府軍は逆転勝利を納める。戦後は軍の要職に就き、日本の近代化に努めた。明治40年心不全により逝去
慶喜監禁がバレ、土方や勝海舟らの説得により慶喜は解放され江戸は無血開城となる。
松平容保は、その後会津へ移動。
近藤勇は、下総国で再起を図るも新政府軍に発見され捕縛。最後は打ち首となった。
沖田総司
新撰組一番隊隊長。
肺結核を患い、鳥羽伏見の戦いの頃より病状が悪化し療養のため江戸に移る。
土方歳三ら新撰組隊士を慕っており、共に戦えないことを悔やんでいた。
そこに神天会が介入し、魔導兵へと沖田を改造し、病を克服し最強の戦士へと転生せしめた。
江戸の戦いでは一騎当千の強さを誇り、魔導兵の強さを国内外に知らしめた。魔導が戦争で大々的に使用された初の例であるにも関わらず、その圧倒的威力を示したことから、国内外問わず英雄視される。戦後は軍の要職に着くも、高負荷の改造に身体が耐えきれず明治3年に死亡
勝海舟と土方らによる説得を振り切り交戦するも敗北し、死亡。公式記録には肺病の悪化による逝去とされている。
斎藤一
新撰組隊士。悪は即座に斬る派。
せっかちだけどいい人。
土方歳三が新撰組分裂を予期していたが、負傷し動けなかった為、新撰組内部や神天会に探りを入れていた。
寛永寺では土方や勝海舟と共に近藤勇らの説得を行った。
永倉新八/原田左之助
新撰組隊士。甲州勝沼の戦いを受け、近藤勇とは思惑の違いから新撰組を脱退しようとする。
しかし“なぜか”脱退せず、“なぜか”化け物と化していた。化け物となっていた事実は心と碧月しかしらない。
土方と勝海舟の説得により、近藤勇とは袂を分かち、新撰組を脱退。
脱退時には化け物ではなくなっていたという。
原田左之助は、直後に起きた上野の戦いで戦死。
永倉新八は明治後年まで生きて剣術師範を勤めた。
乾 正躬(板垣退助)
新政府軍迅衝隊の総督。甲府方面で新撰組を破り、甲州街道を進軍。
江戸の内偵中に刺殺されて死亡。
江戸が無血開城となったため、そのまま幕府軍残党を追って宇都宮城へ向かった。
明治以降は政治家として活躍。
山縣有朋
人ではない威圧感を放つ新政府軍総督。環と密約を交わし、神天会ともパイプがあるらしいが詳細は不明である。
明治以降は陸軍卿、内務卿、内閣総理大臣を務める。
[3話]
1922年に死んだはずの元陸軍元帥、陸軍卿、内務卿、内閣総理大臣。
1945年時点では東洋共栄党に党首である。
環から情報を技術供与を受け、半ば偽人化した状態を自作のZPCで押さえ込んでいた魔人。
肉体の大部分がZ粒子に置き換わっており、魔素やMagicを操ることに長ける。
その力と、/Aおよび/B世界の未来を知っていることを生かし、/Xと呼ぶべき未来を創造しようとした。
具体的なプランは、ポツダム宣言受諾後、朝鮮戦争期に魔導技術を各国に売り捌き、冷戦で武器商人として世界の覇権を握ることにあった。
超大和型魔導戦艦「尾張」の開発設計にも関わっている。
元は素朴な憂国の士であったはずだが、偽人化による人格への影響が激しく、その最期は権力欲と富国強兵に取り憑かれた悪鬼のようであった。
東郷平八郎
新政府軍の海軍総督。のちの日露戦争でバルチック艦隊を破った連合艦隊艦長。
幕末にもその片鱗はあり、山縣有朋はそれを見出し側に置いていた。
[3話]
東洋のネルソンと呼ばれ恐れ讃えられた海軍提督。元帥。日露戦争の英雄。
山縣と共に偽人化しており、歴史修正しようとする力により生じた時空間の歪みよりエネルギーを取り出し、戦艦「尾張」を動かす動力となっていた。
その意識は戦艦と融合しており、搭乗員不要で手足のように戦艦を動かすことが出来る。
意識を拡張すれば艦隊すら意のままに操れるという試算が出ていた。
戦艦「尾張」との融合は本人の意思。
最後は艦と共に皇居地下造船局内部で爆発炎上し死亡。
西郷隆盛
戊辰戦争では、戦争激化による諸外国の参入を危惧し、幕府軍は早期に降伏してくれればいいのに、という立場。
良くも悪くもない政治家。
東郷平八郎と仲が良いとかどうとかいう話もある。
徳川慶喜
カメラ大好き最後の将軍。
新政府内での立場を模索していたが薩長がクーデターで朝廷を制圧したので、江戸まで逃げてきた。
逃げる途中で松平容保に成り代わられ、寛永寺に監禁されていた。
戊辰戦争に勝てるとは思っておらず、西郷隆盛と同様の理由により早期の講和を目的としていた。
松平容保
会津藩藩主。薩長ぜってえ許さねえマン。
徳川慶喜を監禁し、神天会と通じて新政府軍に徹底抗戦しようとしたが、目論見は敗れた。
江戸を脱して会津まで戻るも、会津戦争で城が落とされた際に捕縛され、永禁される。明治2年に自害。
赤嶋風月
17歳の陸軍少尉。
経歴は、尋常小学校(12歳)→旧制中学/夜間部(14歳)→陸軍教導学校豊橋校(16歳)→陸軍予備士官学校仙台校(17歳)→入隊/少尉任官/配属(1945/4/1)
※括弧内は卒業時の年齢
穏やかで、周囲の人とすぐ打ち解ける性格であり、街や学校で知り合いや友人も多かった。
また当時レベルでの教育水準高かった為か、国際情勢にも明るい。
そのため、日本の食糧事情や各地での飢餓、石油不足、欧米列強のブロック経済による包囲やアジアの植民地化等に危機感を覚え、太平洋戦争の開戦とほぼ同時期に軍学校へ進学している。
戦いは忌むべきものであると考えているが、世界的な危機により、日本が、あるいは身近な人が苦しむのならば、誰かが銃を取り、汚れ役を果たさねばならないとの思いが強い。
父祖がこれからの日本とそこに生きる子ども達の幸せを願って銃を取ったならば、その遺志を継ぎ今は自分が銃を持つ時であると考えていた。
宮城事件でクーデターに加担。完全降伏による日本人への虐待や植民地へに不当な扱いを懸念し、同時に魔術による太平洋戦争への勝機を感じたことが主な要因。
しかし国民を守りたくて軍人となったので、自国民同士での殺し合いになるクーデターには最後まで積極的にはなれなかった。
/A世界ではクーデターの成功と日本の逆転勝利により、陸軍大佐を経験したのち内務官僚となっている。
/B世界ではクーデターを防ぐ側として立ち回り、これを阻止した。終戦後は、東京で料理店兼食品店を営んでいた。
颯に「腹いっぱい飯食えてるか?」と聞いたのが彼の1番の願いであり本心からの心配ごとである。
赤嶋嵐天
赤嶋嵐山の息子。医師。
フランクなじいさん。かつては風神の嵐天と恐れられた風使いだったが、今では扇風機の微風くらいの風魔法しか使えない老いぼれ。
戦争で息子を失ったことを悔いてはいるが、それも時代と割り切っている。
その姿が風月には薄情にも見えてしまい、距離を置かれていた。
昭和天皇
国民想いの天皇陛下。危険を顧みずに玉音放送のレコーディングを行った。
鈴木貫太郎
1945/8の内閣総理大臣。ポツダム宣言受諾を決定した事実上の責任者。
阿南惟幾
陸軍相。クーデター企画と実行の主犯。全面降伏反対派。
失敗を見届けたのち割腹自殺。
諏訪あずみ
17歳。/Bの世界においてウィリアムと共に天文部を立ち上げた。初代部長。
星が好きで、ウィリアムが好きである。
/B世界に表立って魔法はないので、その時点ではヴァンパイアハンターではなかったが……?
諏訪銀次&諏訪ひかり
1945年時点で幽世連合に所属する魔術士。ヴァンパイアハンターであり、不死身の怪異を殺す専門家。
その力を評価され、不死者であるミライさま討伐計画では一番隊隊長を務める予定であった。
/Aではその際の傷が元で死亡。
/Bでは幽世で待機していたので生存。
鬼界ヶ島伽藍坊
平安〜鎌倉時代頃の生まれである天狗。鹿児島南方の鬼界ヶ島の出身。
寿命がなく、成長もゆっくりであるため童子の姿をしている。
なお天狗ではあるが、魔術の扱いに長けており不老長寿であること意外は人間と変わらない。
旧知の仲であるミライが人の世に積極的に関わろうとしていることを知り、それを阻止すべく上京。赤嶋嵐山の世話になっていた。
そのまま赤嶋神社に居着き、同じく集まってきた妖怪をまとめて幽世連合を作り、長となった。
刀を携え、責任と生死が一体となった価値観を持つ。さながら旧世代的な侍のような人物。
のちの由布院ポッター。
おまけ:赤嶋家の家系図(修正版)
晴嵐:神主(1810-1880)58歳/1868
嵐山:医師(1835-1905)33歳/1868
嵐天:医師(1860-1950)8歳/1868・85歳/1945
旋風:軍医(1885-1945?)60歳/1945
烈風:整備士(1907-1945?)38歳/1945
風月:/A政治家:/B料理人(1928-2008)17歳/1945・61歳/1989・74歳/2002
秀雄:不明(1952-2019)37歳/1989・67歳/2019
䑺翔:未設定(1974-####)42歳/2019
颯--:学生(2002-####)17歳/2019
最終更新:2019年06月14日 11:16