【真・女神転生 魔都東京200X】第2話『Dream of Butterfly』



◻️トレーラー



さあさ、そこいくあんたもどうだい?
こいつはオリンポスが十二神、この地の半分を治めなさるデュオニソス様のイコンでもある葡萄酒さ。
一口飲めば悩み消し飛び、半瓶開ければエリュシオンの心地ってなもんだ。
今ならお安くしておくが・・・。



なんだ、ハトホル様の御客人か。それなら野暮ってもんだな、止めとくぜ。
・・・欲しい?
変わった嬢ちゃんだ。ま売れるならなんでもいいか。


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『真・女神転生 Lost Fragments』
「第2話 Dream of Butterfly」

_ぶどう酒はあざける者であり、酔わせる酒は騒がしい。




◻️ハンドアウト


PC1
 幼なじみ2人を喪い、地獄のような戦場を駆け抜け仲間と飛び込んだ先は、豪奢な広間。すぐに衛士に見つかり、負傷者を連れ追われながら外へ逃げだした君達が行き着いたのはとある大きな建造物の裏手の小屋。居住者である少女の口を封じて追っ手をやり過ごした君達は、少女の雇い主であり師匠でもある「ヘパイストス」に不審がられつつ少女の友人とごり押しすることでなし崩しに拠点を確保した。そこで君達は鍛冶場の仕事(お使いのようなものだが)を引き受けつつ東京へ帰還する方法を探ることにした。とはいえ不承不承ながら君達との同居を受け入れた「灰野・観視(ハイノ・ミミ)」という少女は、仕方ないことだが君達を警戒して止まない。そんなある日、君がたまたま早く帰ってくると彼女の独り言が聞こえてきた・・・。


PC2
 拠点を確保し東京へ帰還する方法を探る君達は、状況の把握がてら鍛冶場の仕事を手伝って名古屋のあちらこちらへ配達している。ある日君が裏路地を通りがかると銃声や剣戟の音が耳についた。と、路地を飛び出してきた黒い影。口から血を吐き君へ倒れ込んできた背の高い男性は、明らかに致命傷である胸元の傷を庇いながら君を認めた。
「・・・その額の祝福は・・・ああ、我らが救世主さ、ま・・・、どう、か・・・酩酊の悪神に・・・お気・・・を・・・つけ・・・我、らに、救い・・・を・・・」
そう言いながら事切れた彼の羽織る、土煙で汚れたコートには。鮮烈な赤で十字が縫い込まれていた。


PC3
 先生はあの混戦で毒を受けて以来、常に微熱、場合によっては高熱を出し寝込みうなされていることもしばしばだ。それでも仕事を手伝おうとし、その度君になだめられている。君も多種手はつくしているものの、どうやら特殊な毒のようで未だに解呪方法がわからない。日々先生の咳き込みや発疹も増え、体調も悪化しているようだ。そんな状況で君は名古屋を治める神の1柱、ハトホルの噂を聞く。主神であり伴侶であったホルスの傷を癒やし回復させた彼女であればなんとかできるかもしれない。君は、ハトホルと会う伝手を探してみることにした・・・。


PC4
 君が認めたところによれば。名古屋は二つの神話が共存している都市だ。ナイルの恵み賜るエジプト神話、エーゲ海に抱かれ生きるギリシア神話。その2つがある程度譲り合い、人間へ恵みを与え支配している。町中でも悪魔を見かけるし、もめ事が起きることもあるようだが、人間達も概ね不満はなさそうに過ごしている。しかしただ一つ不満があるようで、ギリシア神話の代表であるデュオニソスの素行不良を嘆いているものは多い。その日も君はデュオニソスの信徒を名乗る一団が女性を連れ去ろうとしているのに出くわした。


PC5
 少女の友人とごり押す最中、不審がるヘパイストスは顎に手をあて考えた後受け入れたようだった。その直前、ヘパイストスの目は君を捕らえていた・・・と、君だけが認識していた。そのことを仲間に言おうか迷う君へ、ドゥムジが告げる。
「今は黙っておくがいい。おそらく私に関することだろうが・・・」
一瞬考え込んだ後君の神は告げた。
「しかし名古屋にたどりつくとは僥倖だ。我が力の一端を取り戻すよい機会となるだろう。暫くは名古屋の情勢を探るといい、我が神殺しよ・・・。」
最終更新:2021年03月03日 21:13
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