砕式・降龍落とし
全身がくまなく装甲に覆われていながら、五感全てが鋭敏になっているのを広斗は知覚してる。
スーツを絞るように着込んでいるのに窮屈さは全くない。むしろかつてない充実感がある。
耳を塞いでるのに数百メートル先の足音が拾えるし、バイザーを被った先の視界は振り下ろされる刀身の歯並びまで見えている。
感覚が飛びすぎて体が追従してこない、という不具合ももなくついてきている。基礎的な身体能力まで底上げされていた。
思考した術理に即して現実で行動するまでのラグが極端に短くなって、最高のパフォーマンスを発揮できていた。
耳を塞いでるのに数百メートル先の足音が拾えるし、バイザーを被った先の視界は振り下ろされる刀身の歯並びまで見えている。
感覚が飛びすぎて体が追従してこない、という不具合ももなくついてきている。基礎的な身体能力まで底上げされていた。
思考した術理に即して現実で行動するまでのラグが極端に短くなって、最高のパフォーマンスを発揮できていた。
汗と痛みを積み重ね続けた鍛錬の時間を無に帰すような、一瞬過ぎる強化。
好みかどうかでいえば、はっきり言えば合わないものだ。
道具に頼るというのが自分達の主義に反する。兄からの最初で大切な教えだ。
だが特に癖者なのが装着するだけで身体能力が増強される点だ。
好みかどうかでいえば、はっきり言えば合わないものだ。
道具に頼るというのが自分達の主義に反する。兄からの最初で大切な教えだ。
だが特に癖者なのが装着するだけで身体能力が増強される点だ。
急激な強化をされた身体能力に任せた動きだと、体に『クセ』ができてしまう。今まで覚え込ませてきた自前の格闘技の勘を狂わせる。
脈絡なく、自分の愛機よりも一段上のマシンを与えられた気分だ。
ギアを少し回しただけで、予想していた最高速に達する。こんなものでは終わらない。まだまだ先がある、更に速くなれるという確信がある。
全てを振り切った先に断崖絶壁に落ちるとしても、そのまま海原の上を飛んで往けるのだと、根拠のない高揚が体内を駆け巡っていく。
脈絡なく、自分の愛機よりも一段上のマシンを与えられた気分だ。
ギアを少し回しただけで、予想していた最高速に達する。こんなものでは終わらない。まだまだ先がある、更に速くなれるという確信がある。
全てを振り切った先に断崖絶壁に落ちるとしても、そのまま海原の上を飛んで往けるのだと、根拠のない高揚が体内を駆け巡っていく。
力に酔って寄りかかれば、銃やクスリと同じように依存を深めるリスクを負う。
重要なのは自己と外との境界を見極め、自分の本来の闘いの形を見失わないことと理解していた。
そして広斗は、力に溺れず、技を失わず、教えを忘れもしない、それが叶う一流の戦闘者である。
重要なのは自己と外との境界を見極め、自分の本来の闘いの形を見失わないことと理解していた。
そして広斗は、力に溺れず、技を失わず、教えを忘れもしない、それが叶う一流の戦闘者である。
四連同時の剣舞の只中でいながら、未だ装甲には傷がなし。最小で、最速の体捌きで剣連の縫い目に潜り込む。
一撃程度は耐えられる強度だとは思っているが、わざわざ受けてやる道理もない。体勢が崩れるだけでも事である。
軽く打つだけで病室の壁が落雁のように陥没し、それで拳を痛めもしない。
多椀多脚の四刀使い、異形の駆動をする日和号との戦いを前に、余計な思考を回せるほど余裕が持てていた。
一撃程度は耐えられる強度だとは思っているが、わざわざ受けてやる道理もない。体勢が崩れるだけでも事である。
軽く打つだけで病室の壁が落雁のように陥没し、それで拳を痛めもしない。
多椀多脚の四刀使い、異形の駆動をする日和号との戦いを前に、余計な思考を回せるほど余裕が持てていた。
戦乱は荒れに荒れ切った院長室を抜けて廊下に移る。
入院患者が行き交う構図上、病院の廊下は横に広く作られている。
日和号の性能もここでなら不足はない。搭載された技能を存分に発揮できる。
入院患者が行き交う構図上、病院の廊下は横に広く作られている。
日和号の性能もここでなら不足はない。搭載された技能を存分に発揮できる。
「人形殺法・嵐」
矢継ぎ早に繰り出される斬撃は人の域を越えた領域。
音が置き去りにされるほどの剣速ではない。
魔的なまでに磨かれ至高に達した技巧ではない。
条理を捻じ曲げ超抜現象を発動する異能ではない。
そういう領域の話ではないのだ。
単純に呼気の間を必要としない機構であり、単調に一体に四本の腕がついている技工だ。
音が置き去りにされるほどの剣速ではない。
魔的なまでに磨かれ至高に達した技巧ではない。
条理を捻じ曲げ超抜現象を発動する異能ではない。
そういう領域の話ではないのだ。
単純に呼気の間を必要としない機構であり、単調に一体に四本の腕がついている技工だ。
「人形殺法・砂嵐」
命無き絡繰人形にしか成せない業の数々。
人間は常に呼吸を必要とする。生存には勿論、戦いにも呼吸の仕方は導入されている。
敵の呼吸のタイミングを見切れば攻撃のタイミングを測れるし、正しい息吹は体内の気の巡りを潤滑にし無駄なく全身を動かせる。
それが無いという脅威。しかも備えられたその手は常人の倍の数。
呼吸しない人間がいないように、体に腕を継ぎ足せないし、足したからといって自在に動かせるわけはない。
人間でないこれは、始めから人間には絶対到達できない領域に立っている。
故に其の名は『微刀・釵』。
四季崎記紀の完成形変体刀が一。武器でありながら人である、恋する殺人人形とも言える刀である。
人間は常に呼吸を必要とする。生存には勿論、戦いにも呼吸の仕方は導入されている。
敵の呼吸のタイミングを見切れば攻撃のタイミングを測れるし、正しい息吹は体内の気の巡りを潤滑にし無駄なく全身を動かせる。
それが無いという脅威。しかも備えられたその手は常人の倍の数。
呼吸しない人間がいないように、体に腕を継ぎ足せないし、足したからといって自在に動かせるわけはない。
人間でないこれは、始めから人間には絶対到達できない領域に立っている。
故に其の名は『微刀・釵』。
四季崎記紀の完成形変体刀が一。武器でありながら人である、恋する殺人人形とも言える刀である。
「人形殺法・台風」
連綿と続く剣の気流。
間断なく繰り広げられる死の舞踊。
対象の人間の完全な斬殺を確認しない限り日和号は止まらない。それ以外の理由で止めるという余分を持たない。
間断なく繰り広げられる死の舞踊。
対象の人間の完全な斬殺を確認しない限り日和号は止まらない。それ以外の理由で止めるという余分を持たない。
肌を切り裂くまで。
骨を断つまで。
臓物を破るまで。
首を落とすまで。
脳漿をぶち撒けるまで。
骨を断つまで。
臓物を破るまで。
首を落とすまで。
脳漿をぶち撒けるまで。
逸らず、驕らず、盲目的に剣を振る。
唯只管(ただひたすら)に続け、続け続け、切り斬り舞と死を刻めつけようと腕を回し─────
唯只管(ただひたすら)に続け、続け続け、切り斬り舞と死を刻めつけようと腕を回し─────
「人形殺、」
その日和号の動きが止まった。
日和号の意思によるものではない。そんなものは搭載されていない。ただの使用技のシークエンスでしかない発音すらも途中で止まる。
日和号は命令通りに目の前の人間を斬殺しようとし、その挙動を強制的に外からの力で止められたのだ。
リュウガの双肩にいつの間にか装着されていた盾───ドラグシールドによって、左右から広斗を挟み込むようにした斬撃を遮られて。
日和号の意思によるものではない。そんなものは搭載されていない。ただの使用技のシークエンスでしかない発音すらも途中で止まる。
日和号は命令通りに目の前の人間を斬殺しようとし、その挙動を強制的に外からの力で止められたのだ。
リュウガの双肩にいつの間にか装着されていた盾───ドラグシールドによって、左右から広斗を挟み込むようにした斬撃を遮られて。
「─────法」
後方に大きく吹き飛ばされた日和号から、止まった音声がノイズ混じりに遅れて出る。
先程に広斗から貰った拳の位置に被せて放ったストレートは、傷の意趣返しとばかりに日和号の胴体をへこませていた。
着物に隠れて見えないが、損傷は内部にまで及んでいる。声を軋ませた原因はそれだった。
先程に広斗から貰った拳の位置に被せて放ったストレートは、傷の意趣返しとばかりに日和号の胴体をへこませていた。
着物に隠れて見えないが、損傷は内部にまで及んでいる。声を軋ませた原因はそれだった。
「見せ過ぎだ。馬鹿でも見切れんだよ」
カードを抜き装填するだけなら、広斗には幾らでも機会はあった。
だが広斗はあえて攻撃の渦中に留まり、日和号の動きを分析する方に時間を回した。
プログラム通りの正確無比さは、翻せば柔軟性に欠けるのを意味する。
フェイントや牽制、心理の駆け引きもない真正面過ぎる剣筋は、広斗にすれば単調で読みやすい。
それを短時間で続けられれば、行動パターンを先読みし、攻撃に差し込んでカウンターを決めるのは造作もなかった。
広斗だけでは必死覚悟だったが、リュウガという恩恵はその無茶をやってのける土台となった。
だが何より成功させたのはやはり広斗自身の経験。カードの力に振り回されない、百戦錬磨の雨宮兄弟に相応しい個の力に他ならない。
だが広斗はあえて攻撃の渦中に留まり、日和号の動きを分析する方に時間を回した。
プログラム通りの正確無比さは、翻せば柔軟性に欠けるのを意味する。
フェイントや牽制、心理の駆け引きもない真正面過ぎる剣筋は、広斗にすれば単調で読みやすい。
それを短時間で続けられれば、行動パターンを先読みし、攻撃に差し込んでカウンターを決めるのは造作もなかった。
広斗だけでは必死覚悟だったが、リュウガという恩恵はその無茶をやってのける土台となった。
だが何より成功させたのはやはり広斗自身の経験。カードの力に振り回されない、百戦錬磨の雨宮兄弟に相応しい個の力に他ならない。
肝臓も顎打ちも人形には効果無しと判断して、遠慮なしの全力を込めた振り抜き。
本当は寸胴まで貫通させるつもりだったが目論見が外れてへこませるまでに留まった。
まだスーツに慣れきってない証拠だ。自戒して脳裏で踏み込みの深さ、力の流し方の誤差を修正。組み込んで実戦段階に仕上げる。
本当は寸胴まで貫通させるつもりだったが目論見が外れてへこませるまでに留まった。
まだスーツに慣れきってない証拠だ。自戒して脳裏で踏み込みの深さ、力の流し方の誤差を修正。組み込んで実戦段階に仕上げる。
「人形殺法・鎌鼬」
「フッ──────────!」
「フッ──────────!」
四刀を振り上げて生み出された風の刃が殺到し、広斗は肩のドラグシールドを外して投擲。
縦回転する剛速球と化した盾が刃とぶつかり合い、互いの威力が相殺される。
障害の消えた廊下を一気に疾走。迫る刀をバイザーのある腕でいなし徒手の間合いを奪う。
人形は危機感からの瞬時の防御、土壇場での爆発力を発揮することができず。二度目のブローを甘んじて受ける他ない。
威力を殺しきれず激突した壁が崩れ、向かい側の吹き抜けの中庭に落ちていった。
縦回転する剛速球と化した盾が刃とぶつかり合い、互いの威力が相殺される。
障害の消えた廊下を一気に疾走。迫る刀をバイザーのある腕でいなし徒手の間合いを奪う。
人形は危機感からの瞬時の防御、土壇場での爆発力を発揮することができず。二度目のブローを甘んじて受ける他ない。
威力を殺しきれず激突した壁が崩れ、向かい側の吹き抜けの中庭に落ちていった。
「人形殺法・微風刀風」
足場を失い自重によって落下しても動揺せず、次の行動に移ってのけたのは流石に自動人形の強みだろう。
空中で下半身を持ち上げて海老反りの体勢になり、四脚を十字状に開きプロペラの要領で横回転させ浮遊してみせた。
変形機構。空中機動。戦国の乱世が終わり泰平が築かれる時代にあって先を行き過ぎている技術。
現代に生きる者であっても目にすることのない、過去の遺物にして未来よりの異物。
空中で下半身を持ち上げて海老反りの体勢になり、四脚を十字状に開きプロペラの要領で横回転させ浮遊してみせた。
変形機構。空中機動。戦国の乱世が終わり泰平が築かれる時代にあって先を行き過ぎている技術。
現代に生きる者であっても目にすることのない、過去の遺物にして未来よりの異物。
いずれにせよ、形勢はこれで覆る。
上を取られることは、あらゆる戦場で遅れをとる死角となる。
一方的に攻められ、こちらの反撃は届かない。とりわけ近接格闘の武芸者にとっては致命的な急所。
無論、上を取られたらの話だが。
上を取られることは、あらゆる戦場で遅れをとる死角となる。
一方的に攻められ、こちらの反撃は届かない。とりわけ近接格闘の武芸者にとっては致命的な急所。
無論、上を取られたらの話だが。
「遅えよ」
浴びせられる声のした方角は、天。
プロペラになった脚を旋回させ上昇しようとする日和号の、更に上空から広斗の駆るリュウガの姿が落下する。
破壊された壁の隆起を基点に跳躍しての垂直壁蹴り。戦場における日和号の計算の先を行き、制空権を確保した。
プロペラになった脚を旋回させ上昇しようとする日和号の、更に上空から広斗の駆るリュウガの姿が落下する。
破壊された壁の隆起を基点に跳躍しての垂直壁蹴り。戦場における日和号の計算の先を行き、制空権を確保した。
落下しつつも姿勢を保ち、全身のバネを回したリュウガの片足が可動域限界まで上がる。
その様はまるで、獲物を食い千切らんと開かれる龍の顎が如く。
重力加速をも味方につけた黒耀の踵が、日和号の脳天目がけて打ち下ろされる。
その様はまるで、獲物を食い千切らんと開かれる龍の顎が如く。
重力加速をも味方につけた黒耀の踵が、日和号の脳天目がけて打ち下ろされる。
───空中回転踵落とし。
生身相手であれば昏倒確定のフィニッシュブローは、リュウガという暴虐を乗りこなした広斗により完成形変体刀の強度すら超える。
しかも場所は空。叩きつけられるマットもなく、当てた踵を離さず自分諸共に日和号と落下し続ける。
五メートル先の真下には硬い煉瓦製の床が待ち受けており、必然───。
生身相手であれば昏倒確定のフィニッシュブローは、リュウガという暴虐を乗りこなした広斗により完成形変体刀の強度すら超える。
しかも場所は空。叩きつけられるマットもなく、当てた踵を離さず自分諸共に日和号と落下し続ける。
五メートル先の真下には硬い煉瓦製の床が待ち受けており、必然───。
落ちる鉄火場大瀑布。
敵を顎に捕らえたまま、降り龍が地に還る。
落下の加重をかけにかけた衝撃で砂塵が舞い、瓦礫が舞い───砕けた五体が四方に舞う。
語らずの刀である自動人形は人の形を完全に破壊されたことで、今度こそ物言わぬ、完全な物となった。
敵を顎に捕らえたまま、降り龍が地に還る。
落下の加重をかけにかけた衝撃で砂塵が舞い、瓦礫が舞い───砕けた五体が四方に舞う。
語らずの刀である自動人形は人の形を完全に破壊されたことで、今度こそ物言わぬ、完全な物となった。
【日和号・微刀『釵』@刀語 破壊】
◆
「もう終わったぞ」
見る影もない、とはこのことだ。
鬼が暴れ出してもここまでには中々なるまい。
しのぶが到着した時、病院の屋内の中庭だった場所は、土砂か落石事故の現場と大差ない惨憺たる有様だった。
鬼が暴れ出してもここまでには中々なるまい。
しのぶが到着した時、病院の屋内の中庭だった場所は、土砂か落石事故の現場と大差ない惨憺たる有様だった。
「ええ、まあ、見ればわかりますが」
訪れる者を和ませる為造られた花壇は爆風で吹き飛ばされ、行き届いた整備だった床は至る箇所に亀裂が走って足の踏み場もない。
これで心を弾ませるのは相当の傾き者だけだ。残念なことにしのぶにはこれで飛び喜びそうな心当たりが一人か二人いる。
そんな派手な破壊の爆心地に立ち、起こした張本人であるところの広斗は特に悪びれた様子もなくやって来たしのぶの所まで歩いてくる。
これで心を弾ませるのは相当の傾き者だけだ。残念なことにしのぶにはこれで飛び喜びそうな心当たりが一人か二人いる。
そんな派手な破壊の爆心地に立ち、起こした張本人であるところの広斗は特に悪びれた様子もなくやって来たしのぶの所まで歩いてくる。
「それで、一体何があったんですか?」
「知るか。いきなり襲ってきたからぶっ壊した」
「知るか。いきなり襲ってきたからぶっ壊した」
”だからそれについて経緯を詳しく知りたいのですが?”
こめかみに青筋が立つのを頑張って抑えつつ笑顔を維持する。
念願の他の参加者との接触が、穏当なものではなかったのは見ての通りだ。
戦闘が起こり、それを広斗が返り討ちにしたというのも有様を見れば一目瞭然。
問題はその相手というのが、人でもなければ鬼でもないことだ。
念願の他の参加者との接触が、穏当なものではなかったのは見ての通りだ。
戦闘が起こり、それを広斗が返り討ちにしたというのも有様を見れば一目瞭然。
問題はその相手というのが、人でもなければ鬼でもないことだ。
「人形、ですか」
「こいつも知り合いか」
「さすがに人形との親交はありませんね。ただ似たような形をしたものを知識として知ってはいますので、少し」
「こいつも知り合いか」
「さすがに人形との親交はありませんね。ただ似たような形をしたものを知識として知ってはいますので、少し」
原型が禄に残ってない敵を見て零す。
日本人形じみた見た目と、散らばった残骸から四本腕で刀をそれぞれに持ってたと思しき造形は、しのぶの知る存在と符号する。
鬼殺隊の刀を造る刀鍛冶の里にあるという、炭治郎や霞柱の時任無一郎が使った戦闘訓練用の絡繰人形。
まさかそのものだとは思えないが……奇妙な一致に因縁めいたものを感じる。
日本人形じみた見た目と、散らばった残骸から四本腕で刀をそれぞれに持ってたと思しき造形は、しのぶの知る存在と符号する。
鬼殺隊の刀を造る刀鍛冶の里にあるという、炭治郎や霞柱の時任無一郎が使った戦闘訓練用の絡繰人形。
まさかそのものだとは思えないが……奇妙な一致に因縁めいたものを感じる。
「広斗さん、これに首輪はついてましたか」
「あ? ……そういや、つけてなかったな」
「では参加者としてここにいたわけではないようですね、防衛装備ということでしょうか」
「防衛って、なにをだ────」
「あ? ……そういや、つけてなかったな」
「では参加者としてここにいたわけではないようですね、防衛装備ということでしょうか」
「防衛って、なにをだ────」
煙が立ち込めた散乱する場所の中で、無視しきれない光沢を見つけて言葉が止まる。
近づいて埃を払って拾い上げてみると、偶然落ちていたいたとは思えない異物があった。
近づいて埃を払って拾い上げてみると、偶然落ちていたいたとは思えない異物があった。
「……鍵か?」
足元には広斗が蹴り倒した日和号の、脳天から真っ二つに割れた顔が転がってる。
人形が持っていた……いや、体内に隠していたのか。今しがた言いかけた、防衛という言葉が蘇る。
人形が持っていた……いや、体内に隠していたのか。今しがた言いかけた、防衛という言葉が蘇る。
「わざわざ自動防衛する人形に隠してあった鍵……一歩前進、と見ていいみたいですね」
どうやら、まだまだ調べるものは多いらしい。いったいいつになったらまともな人間と会えるのかと、広斗は溜息をついた。
「まあ、まずは手当てですね。腕を出してください」
「掠っただけだ。大したことねえ」
「出血しただけでも十分負傷です。せっかく病院にいるんです。医療器具も持ってきましたし使わなきゃもったいないでしょう? ほら腕を出して」
「……」
「腕を、出して、ください」
「……」
「はい、素直でよろしい」
「ガキ扱いすんな」
「掠っただけだ。大したことねえ」
「出血しただけでも十分負傷です。せっかく病院にいるんです。医療器具も持ってきましたし使わなきゃもったいないでしょう? ほら腕を出して」
「……」
「腕を、出して、ください」
「……」
「はい、素直でよろしい」
「ガキ扱いすんな」
【B-7・箱庭病院/1日目・昼】
【胡蝶しのぶ@鬼滅の刃】
[状態]:健康。
[装備]:冨岡義勇の日輪刀
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品1~2(毒に類する品)、ランダム支給品1~2(千花)、医薬品、医療道具多数
[思考・状況]
基本方針:鬼殺隊の同僚と合流する。
1:自分の日輪刀を探す
2:研究施設に向かいたい
3:日が暮れるまでに参加者と連携、鬼を狩る準備を整えたい
4:鬼のいない世、ですか
[備考]
※9巻以降からの参戦
※地図上のアルファベットと英数字の読み方を覚えました。
[状態]:健康。
[装備]:冨岡義勇の日輪刀
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品1~2(毒に類する品)、ランダム支給品1~2(千花)、医薬品、医療道具多数
[思考・状況]
基本方針:鬼殺隊の同僚と合流する。
1:自分の日輪刀を探す
2:研究施設に向かいたい
3:日が暮れるまでに参加者と連携、鬼を狩る準備を整えたい
4:鬼のいない世、ですか
[備考]
※9巻以降からの参戦
※地図上のアルファベットと英数字の読み方を覚えました。
【雨宮広斗@HiGH&LOW】
[状態]:片腕に刀傷
[装備]:仮面ライダーリュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2、シャドウスラッシャー400、『鬼』『怪物』『不死』の研究資料、無名街地下の地図、鍵@???
[思考・状況]
基本方針:雅貴を探す。
1:とりあえずはしのぶと行動。
[備考]
※少なくともREDRAIN後からの参戦です。
※鬼滅世界に鬼について認識しました。
※少なくとも九龍グループがこの殺し合いとは無関係と考えています。
[状態]:片腕に刀傷
[装備]:仮面ライダーリュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2、シャドウスラッシャー400、『鬼』『怪物』『不死』の研究資料、無名街地下の地図、鍵@???
[思考・状況]
基本方針:雅貴を探す。
1:とりあえずはしのぶと行動。
[備考]
※少なくともREDRAIN後からの参戦です。
※鬼滅世界に鬼について認識しました。
※少なくとも九龍グループがこの殺し合いとは無関係と考えています。
| 前話 | お名前 | 次話 |
| 打々(蝶々)発止 | 雨宮広斗 | []] |
| 胡蝶しのぶ |