言谷 凛花 - Rinka Ifuya
「——揖屋の御神子、言谷凛花。御祖神に代わり、その狼藉を調停仕る。」
「精々、今からでも後悔することね。」
年齢:24 / 身長:164cm / 体重:52kg
地域:日本
属性:中立・中庸 / 性別:女 / 血液型:A型
誕生日:10月14日
イメージカラー:
赤色
一人称:私 / 二人称:あなた、あんた、お前
特技:
好きなもの:緑茶と和菓子、読書、自己鍛錬 / 苦手なもの:辛いもの、
天敵:
母親
起源:「調停」
魔術属性:「調停」
魔術系統:神道(皇室成立の頃まで遡るほど古い系譜)
魔術特性:賦活、鎮静
魔術回路・質:A++ / 魔術回路・量:A / 魔術回路・編成:変質
概要
日本・東出雲に存在する神社「揖屋神社」の神職。
古くからこの神社を治め、神職として要地の守護にあたる神道の系譜・言谷家の現当主でもある。
略歴
母である先代当主・
言谷桜花の長女として産まれた。二人姉妹で、
七歳年下の妹がいる。
同家が授かった子の中でも才覚はトップクラスであるらしく、言谷の巫女としてはここ数世紀で最高の逸材と言われる。
表の世界でも神社庁の定める養成課程の全てで最高位の成績を残し、大学を首席で卒業した後に揖屋神社の神職を継承した。
現在は各種機関と提携しつつ、慣例通りに黄泉比良坂の監視および守護の任に就いている。
役職としては宮司だが、本質的な役割と性質は古き御神子といって差し支えないことが、彼女が神職であり巫女でもある所以。
元々揖屋は神職や巫女の数が少なく、幾つかの祭事は一般に公開されないため、諸雑務以外はほとんどの業務を凛花一人で行っている。
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言谷家について |
神代から続く古い神道の系譜。当初は「伊賦夜」と呼ばれていたが、どこかで字が置き換わり現在のものとなった。
勅旨により黄泉比良坂比定地の監視と守護を委任されており、当主を継いだ者は代々揖屋神社の宮司を務めることとなっている。
次代の当主となる者は男女問わず十五歳までに決定され、「因子」と呼ばれるものを肉体に接続、同化させる儀式を行う。
その後は神社庁の定める神職資格を取得し、大学等の機関を卒業した後に神社の宮司を継承する運びとなる。
但し揖屋神社の神職はその役割から特殊性が強く、幾つかの例外を神社庁より認められている。
この「因子」は異説神體——即ち、日本古来の家系に現存する八つとは異なる神の破片であり、言谷が有する神秘の最奥の一つ。
「因子」の劣化は大結界への接続不可を表す。そのため同家は二千六百年以上の間、この神秘を劣化させることなく受け継いできた。
当主が己の魔術回路に接続することで「因子」の継承は完了し、起源が御祖神・菊理媛神のものである「調停」へと書き換えられる。
これにより言谷の術式と秘奥を正式に発現させることができるようになるが、「因子」への接続は肉体に相応の負担がかかる。
耐用年数は平均三十年前後で、それ以上は肉体の崩壊と「因子」の劣化が懸念されるため、四十五歳までに必ず次代への継承が行われる。
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人物
濡羽色の髪を伸ばした女性。仕事時は正式な装束に身を包む一方、私服はシャツにジャケットと着やすさを重視したラフなものを好む。
常に気だるげな雰囲気を纏っており、あまり覇気がない。本人曰く「エネルギーの節約」。
基本的には誰に対しても分け隔てなく平等に接し、第三者視点から公正公平に物事を判断し、他者に優しくも厳しくもない。
目の前の人間について知ろうとしても、対象そのものに興味を持たず、一定以上の親密な関係を築くことはしない。
これは「調停」の起源の影響を強く受けているためで、相対した者からは人間味のない人物であると捉えられることが多い。
一方で本来はこのような性格ではなかったらしく、身内に対しては確かな愛情を持っていることが伺える。
普段の態度に反して職務に対しては非常に真摯に向き合い、雰囲気も常時とは一転して厳かなものになる。
趣味や神事に集中していることが彼女にとっての「特別視」であるため、この瞬間だけは自身を抑え付ける何かから解放されているとのこと。
揖屋神社、及び黄泉比良坂は日本において最も重要な土地の一つであり、その神職は神社庁においても特別な存在として扱われる。
そのためこれらの土地を侵す者は一切の容赦なく排除し、場合によっては皇室直下の権限を行使することさえ厭わない。
能力
日本国内でも最上クラスの御神子であり、また術師や退魔師としても一流と、要地の守護者に相応しい能力を有する。
言谷の術は身体に埋め込まれた「因子」を基盤とし、これを励起させることで現象を引き起こすため、西洋や大陸の魔術とは根本から異なる。
凛花はこの「因子」との接続係数が非常に高い。そのため、状況によっては発生する神秘そのものが神代の格まで回帰することもあり得る。
(とはいえ現代の人間の身で神代の術そのものを引き起こすため、その分肉体や精神にかかる負荷は相応のものになる。)
言谷の御祖神である菊理媛神の性質から、術の傾向は守護と契約に寄っている。
戦闘時には術式を圧縮した御神札を用い、必要に応じてこれらを使い分けることで簡易的に強力な術式を呼び出すことが可能。
攻撃的な術はあまりないが、御神札で賦活された肉体から繰り出される達人級の古武術により、戦闘力そのものも非常に高い。
これは黄泉比良坂で稀に発生する、黄泉の瘴気に感化された動物や悪霊を討つためのもの。それ故に人間相手にはあまり調整されていない。
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能力詳細 |
・『言谷式:流霊縛』/『言谷式:彼岸洗』
「我が御祖神の真名に従いて、その禍退くべし——!」
言谷に代々伝わる術。通常は儀式を経て御神札に籠められ、必要な時に効果を発現させる。
本来はこれら以外にも種類があるものの、比定地守護の任務ではこの二枚が良く用いられるため特記する。
流霊縛はとりわけ歪みを正すために用いられ、悪霊や鬼種、魔性及びその混血に対して強い効力を発揮する。
低級霊であれば一瞬で浄化され、肉体を賦活すればサーヴァントなど高位の霊への干渉が可能になるなど、強い神秘を秘める。
彼岸洗は物理的・概念的な障壁を生み出す術式で、六点を定め線で結ぶことで強力な結界を生成する。
凛花の場合、Cランク以下の攻撃であれば完全に無効化する。それ以上のランクであっても効果を削減することが可能。
・『伊賦夜式:神居矢社』
「祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸給え——」
揖屋神社の神職としての神憑り。極めて重要な術式であるため、姓が変わった現在でも伊賦夜の名を冠している。
祭神・伊弉冉神の名を繰り返して唱え、自らを神居=神の宿る器と定義することで限定的にその力の根本を降ろす。
この神降ろしは神體との接続といくつか類似点はあるものの、その出力・内包する神秘共に桁の違う文字通りの「神代魔術」である。
大神にほんの僅かに触れるだけながら恩恵・負荷共に絶大であり、実際に使用されたことは現在まで一度もないとされる。
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・『伊賦夜大結界』
「——其は神々の契約。彼我を別ち御母屋を護る、日出国が定礎となりし最古の結界である。」
「千引岩」と呼ばれる二つの岩を起点として敷設された大結界。日本最古にして最大の神秘であり、現存する神代の名残。
その正体は神霊・菊理媛神の宝具『彼我を別つ盟約の菊花』、人理を繋ぎ止める最果ての術式である。
言谷にはこの結界の維持及び修復の方法が伝えられており、それこそが神々より同家の血に課された絶対命題である。
この秘術は門外不出であるため、例え皇室関係者であっても内容を知ることはできない。
『彼我を別つ盟約の菊花』 |
ランク:EX |
種別:対界/結界宝具 |
レンジ:?? |
最大捕捉:??人 |
菊理媛神の調停により伊弉諾神・伊弉冉神の夫婦二柱の間に交わされた盟約。生者と死者の世界を別ち、永遠の離別を定める大結界。 神霊により編まれた非常に緻密な術式は、不可知でありながらあらゆる物理的・概念的干渉を遮断する。 現代の魔術師による魔術では解除することは不可能。これを突破するには最低でも既に失われた極大の神秘規模の術式が必要となる。 また菊理媛神は伊弉冉神以前の冥府神でもあり、その被造物も「死」という概念に対し非常に強い耐性を有している。 そのためこの結界は「直死の魔眼」などの異能で死を観測することはできない。 |
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関連人物
注:このページに記載された内容はフィクションです。実在の人物や団体、寺社などとは一切関係ありません。
最終更新:2021年12月06日 03:11