ユリーカ - Eure-ka
「——ミケランジェロ曰く、美とは余分の浄化である」
「だが、余分が何かを判断するのは、他ならぬ美の担い手の領分だという事だ」
年齢:不明 / 身長:148cm / 体重:39kg
スリーサイズ:B70/W51/H77
地域:ギリシャ
属性:中立・中庸 / 性別:女 / 血液型:O型
誕生日:2月20日
イメージカラー:Orange
一人称:ボク / 二人称:キミ、お前
特技:魔術の介助無しで立ったまま寝られる
好きなもの:古書漁り、アロマテラピー、カレー / 苦手なもの:パクチー、身内殺し
天敵:ロード・エルメロイ二世
起源:二律背反
魔術属性:土
魔術系統:原石魔術、錬金術など
魔術特性:静と動
魔術回路・質:B+ / 魔術回路・量:C~B / 魔術回路・編成:変質
+
|
20の質問 |
20の質問
質問1 |
名前と年齢と性別を教えてください |
「ユリーカ、本名じゃなくて魔法名だけどね。性別は見て分かるだろうが、年齢は教えないよ」 |
質問2 |
身長と体重を教えてください |
「……148cm、39kg」 |
質問3 |
血液型と誕生日を教えてください |
「血液型はOだったかな。誕生日は2月20日だよ」 |
質問4 |
好きな色、自分を象徴するような色はありますか |
「色……? うぅん、私物は黒っぽい色が多いんだけどね」 |
質問5 |
特技はなんですか |
「立ったまま寝られることだ。とはいえ、肉体が休まらないから非効率的なんだけども」 |
質問6 |
好きなものはなんですか |
「カレー屋巡りかな。英国もそうだが、日本は意外とカレーの店が多い気がするね」 |
質問7 |
嫌いなものはなんですか |
「美しくないモノ。ボクがどれだけ言っても改善させないと、特にね」 |
質問8 |
天敵とかいますか |
「ベルベ……こほん、何でもない。忘れてくれ」 |
質問9 |
属性について教えてください |
「何事も中立・中庸が一番だ。とはいえ、決断しなくちゃいけないときは来るんだけれども」 |
質問10 |
所属勢力はどこですか |
「勢力て……時計塔の鉱石科だよ」 |
質問11 |
令呪はどこにありますか、どのような形ですか |
「左手の甲かな。形は多分、ドン・キホーテ宜しく風車のようなものだ」 |
質問12 |
貴方の外見について自由に話してください |
「ノーコメント」 |
質問13 |
ざっくりとあなたの性格を教えてください |
「私の講義を一回でも受けた事があるなら、嫌でもわかるんじゃないか?」 |
質問14 |
どのように生まれて、今までどんなことがありましたか |
「ノーコメント!」 |
質問15 |
聖杯戦争中はどのようなことをしますか、使う武器や魔術なども自由に話してください |
「サーヴァント同士の戦闘に割って入れるわけがないだろう。ボクの場合、精々が礼装による援護だよ」 |
質問16 |
聖杯にかける望み、あるいは聖杯戦争参加の経緯を教えてください |
「名誉欲しさに参加したりはしないよ。私は私で、解決するべき目的があるからね」 |
質問17 |
親しい人間について自由に話してください、空欄でも構いません |
「親しい人間か……今でいうならまあ、自分の教室の生徒か。もう少し落ち着いてくれると良いんだけどね」 |
質問18 |
自分のサーヴァントをどう思いますか、空欄でも構いません |
「」 |
質問19 |
自分にモチーフなどはありますか |
「モチーフ……?」 |
質問20 |
なにかこちらに質問はありますか |
「特には。学部新聞に載せるなら、写真は良いモノを用意してくれたまえ」 |
今回はありがとうございました。あなたの望みが叶うことを願います |
|
略歴
本名は不詳。偶に公的な場などでは名乗ることがあるらしいが、少なくとも現生徒たちの殆どは知らない。
家系としての歴史は長いが、魔術師として現在の家系が成立したのは16世紀頃。ギリシャの中流魔術師階級の生まれ。
幼少期に起きたとある事件以降は完全に家との交流を断っており、時計塔ですら廃れた文化である魔法名を用い続けている変人。
肉体の成長が止まったのはこの時であるらしい。鉱石科では七不思議扱いされており、全体として彼女の出生には謎が多い。
10代の頃に時計塔の門を叩き、亡くなった父の縁故であるらしい降霊家の君主、ロード・ユリフィスへと師事。
この時にケイネス・エルメロイ・アーチボルトと出会い、彼の才能に対する強烈な関心と劣等感を生涯抱き続ける切っ掛けとなる。
その実力差はともかく、ケイネス自身は神秘に対する姿勢や彼女自身の才能を理解しており、両者は友人として振舞っていた。
自立後は本来の所属であった鉱石科へと戻り、二級講師として彼の教室などで教鞭を振るっている。
とある極東で起こった魔術儀式によりケイネスが亡くなると、その後を継ぐようにユリーカは一級講師へと昇格した。
しかし、友人でありライバルでもあった人物を失った彼女は容易には立ち直れず、面会を謝絶して工房に引き籠ることとなる。
のべ半年以上も消息を絶っており、彼女の友人間や同学科ではケイネスの後追い疑惑も囁かれたほどだった。
その頃、同じ儀式を生き延びたウェイバー・ベルベットが時計塔に帰還。師の教室を多額の借金で買い戻して再起を図っていた。
「ケイネス殺し」が囁かれた彼との確執はこの時に生まれ、正確に事実を認識した今でもその余波を引き摺っている。
以降、
中立主義派閥の管理下となった鉱石科で形骸化したケイネスのポストを受け継ぐ。
その際に自身の有するコネを総動員し、中立主義にも貴族主義にも属さず、時計塔内部の決定機関である議会の席次を放棄する意思を表明。
「両派閥に最大限の配慮をした」上で幾つかの条件を受け入れ、ある種の政治的穏健地帯としての
ユリーカ教室を確立した。
人物
少女然とした服装に黒いコートを羽織った小柄な女性。
外見は完全に未成年の少女であるが、これはとある理由から肉体が擬似的な不老状態にあるためである。
寧ろ彼女の経歴を踏まえた場合は相当な高齢であるのだが、肉体に引きずられているのか精神性や行動の端々に子供っぽさが垣間見える。
この件は長年「鉱石学科の七不思議」の一つとして語り草となっているが、本人はあまり好んでおらずその話をされると不機嫌になる。
魔術に関する知識は極めて深く、また時計塔所属者としては大変珍しいことに、現代科学や医学などにも精通している。
基本的に魔術を尊ぶことは変わらないものの、両者の垣根は対して高いものでは無いらしく、選定基準はただ「美しいか否か」。
その為、懐古主義的な魔術師達からは嫌悪感を抱かれることもしばしば。
また彼等ですら一般に使わない「魔法名」を日常的に名乗ることに関して、変人扱いをされつつも最近は周囲も慣れてきた模様。
時には忌憚のない糾弾を行うものの、結果としてその言葉には正当性があることも多いなど、確かな審美眼を有している。
魔術師らしい性格の一方で教える者としての才覚は高く、彼女の講義はかの
エルメロイ教室と並ぶ有名な学舎として認知されている。
ユリーカ本人は過去の軋轢からエルメロイ二世を目の敵にしているが、その鑑識眼と指導者としての資質には一目置いている。
能力
その能力は「魔術師としてはエルメロイ二世に勝り、講師としてはケイネスに勝る」と皮肉を以て評される。
専門は宝石魔術であり、錬金術や降霊、霊媒呪術の分野でも高い評価を得ている。
同期のケイネスや後進の天才達には及ばないが、鉱石科全体で見ても相応に優秀な魔術師。
特に彼女の場合、自らの魔術行使に「玉」ではない「石」をよく用いることで知られる。
宝石加工の段階で削ぎ落とされる余分な霊性に価値を見出し、それらを取り込み利用することで多様な術式を編み上げるスタイル。
曰く「引き算の要領で美を実現するなら、其処にある素材の使い方を知ることもまた美である」とのこと。
故に彼女の魔術は「原石魔術」とも呼ばれ、学科でも一目置かれる理由とされる。
講師としてのユリーカは、その深い知識と実践的な教授法で一つの名物教室を確立するほどの教育巧者。
生徒達の性質を丁寧に見極める観察眼、時に辛辣ながらも的確なアドバイスは、多くの生徒に慕われる要因でもある。
但し本人は「教え子のベルベットに負けるのは納得いかない」と子供じみた敵愾心を抱き、それがまた講義への熱に繋がっているとも。
+
|
能力詳細 |
能力詳細
・『砂の兵団』
「——"美は、行動を起こせと魂を覚醒させる"。」
ユリーカが作成した魔術礼装。砂を主な構成材質としており、魔力波により自在に形状変化・操作を行うことが可能。
科学分野ではダイラタント流体と呼ばれる理論を応用しており、その流動性に反し一定以上の応力に対しては鋼鉄をも凌ぐ硬度を誇る。
非常に応用性が高く、また磁鉄鉱を用いた錬金薬で礼装個体としての独立性も維持している。
ユリーカの「洗練された美しい術理」基準に叶う逸品なのだが、これでもエルメロイの『月霊髄液』とは天地ほどの差があるらしい。
普段は試験管に小分けしてコートの裏側に収納しており、用途に応じて定量を放出し使役する。
|
関連人物
兄弟子にして同期。名門・アーチボルト家に現れた稀代の天才にして、鉱石科の先代君主。
互いに友として認識し関係性は良好だったが、実力差故に研鑽し合う中とまではいかず、常にコンプレックスを抱えていた。
後にその訃報を聞いた際には半年ほど失踪し、一部では後追いの疑惑も囁かれたほど。
旧友の教え子。十二番目の学部・現代魔術科の君主にして学部長でもある一級講師。
彼の学生時代にも何度か面識があり、ケイネスの教室で何度か教鞭を取ったこともある。
「ケイネス殺し」の一件で未だに確執があるが、一応は彼自身に咎がないことや感情的になり過ぎていたことを認めている。
その上で個性豊かな生徒を纏め上げる
エルメロイ教室には注目を寄せ、その能力を高く評価している。
自らが受け持つ時計塔の名物教室。
教えることが尽きず大変らしいが、生徒一人一人に熱心に接するその態度はかなり好評。
友の喪失から長い時間を一人で抱え込んでいた頃を考えると、今に至るまで築き上げた環境を何より愛おしいものと感じている。
……無論、ひねた性格上そのような本音を生徒に語ることはないのだが。
最終更新:2021年04月15日 16:15