ノアとシアが消え歪みが一部直された世界では
イリヤの目的は黄金竜を従え竜の世界を作ることであった。
本当の目的を知らなかったガルはイリヤに従い
ユージローや朱音と共に旅を続けるうちにかけがえのない友を得たと感じ、イリヤに関しては見た目の姿もあってか保護者のような感情さえ抱いていた。
イリヤの本質を知らないまま黄金竜の召喚陣に訪れた後、イリヤの竜の眼光をまともに見てしまい3人諸共洗脳されてしまう。信頼が彼の英雄としての油断の無さを削いでしまったのだ。
何も知らないまま戦い、世界樹の騎士にユージローも朱音も殺されてしまう。そして自分もビヨールによって致命傷を負う。
気がついた時には、最も大切な存在であったイリヤまでもが首を切り落とされてしまう光景を目にし、心のなかに凄まじいまでの復讐と憎悪が渦巻くようになった。それは英雄が堕落するには十分すぎるほどであった。
彼の獣としての本質は人間としての形状を保っておらず、闇のソウルが彼を獅子のような外見に仕立て、剣のように鋭いたてがみを持ち、鋭い鉤爪はいとも簡単にビヨールの重厚な鎧を貫き一撃で死に至らしめた。
利用され、仲間も殺され、事実を知らされないまま自らの堕落を迎えた彼の悲しい末路である
最終更新:2012年07月16日 12:08