宇都宮ライトレール事業の概要

宇都宮ライトレールは、栃木県宇都宮市から栃木県芳賀郡芳賀町に至る、軌道法に基づく軌道線(路面電車)である。宇都宮市と芳賀町が整備と施設保有を行い、それらを第3セクター企業「宇都宮ライトレール株式会社」に貸し付けて運行を行う。

全体整備区間は宇都宮市桜通十文字付近から、芳賀町下高根沢に至るまでの区間であるが、そのうちJR宇都宮駅東側の宇都宮市宮みらいの宇都宮駅東口停留場から芳賀町下高根沢の芳賀・高根沢工業団地までの14.6kmの区間を「優先整備区間」として優先的に整備し、2023年(令和5年)3月に開業する予定である。
優先整備区間の整備が完了後、宇都宮駅東口から桜通り十文字方面まで延伸する予定であり、現時点では調査中である。

事業区間

優先整備区間

  • 宇都宮駅東口(宇都宮市宮みらい)-芳賀・高根沢工業団地(芳賀郡芳賀町下高根沢)間14.6km

停留場

トランジットセンター

宇都宮駅東口、宇都宮大学陽東キャンパス、平石、清原地区市民センター前、芳賀町工業団地管理センター前停留場を交通結節点とし、バスターミナル(路線バス、地域内交通)、駐車場、駐輪場を完備したトランジットセンターとして整備する。
  • トランジットセンターの施設 
停留場名 路線バス停留所 地域内交通乗降場 駐車場 駐輪場
宇都宮駅東口 ×
宇都宮大学陽東キャンパス ×
平石 ×
清原地区市民センター前
芳賀町工業団地管理センター前
フィーダーバス
LRTのトランジットセンターから沿線地域に、LRTと接続するフィーダーバス(支線バス)を運行する。
「芳賀・宇都宮東部地域公共交通網形成計画」にて規定された内容によれば、
  • LRTと重複するバス路線については、効果的・効率的なネットワーク構築の観点から、LRTと接続する支線バス等への再編を検討する。
  • LRTと南側・北側で平行するバス路線(国道123号,白楊高通り・越戸通り)については、LRTを補完し、東西方向の移動を支える路線であることから、幹線バス 路線として位置づけるとともに、広域バス路線については、利用者の利便性や路線全体への影響等を考慮し、LRTへの接続を検討する。
  • その他のバス路線については、利用者の利便性等を考慮しLRTへの接続を検討する。
とされている。
詳しくはフィーダーバスバス路線との結節を参照。

宇都宮駅西口区間の概要

JR宇都宮駅の横断ルート

宇都宮駅西口方面の延伸については、地上の宇都宮駅東口停留場から高架へと上がり、東北本線の線路と東北新幹線の高架の間を通過し、宇都宮駅西口へと回り、田川の対岸にある上河原交差点付近で地上へ降り(もしくは西口に回ったときに地上に降りる)そこから先は大通り上を走行する併用軌道となる。
詳しくは下記の写真を見ていただきたい。

桜通十文字方面への整備

全体整備区間の宇都宮駅西口から桜通十文字間の約4kmの区間は大通り上に併用軌道を敷設する形式で建設される。

桜通十文字から先の延伸構想

全体整備区間の終点は桜通十文字までだが、桜通十文字から先の区間への延伸構想がある。
桜通十文字から先、護国神社(宇都宮駅西口から約5km)付近、宇都宮環状線(駒生立体あたり、宇都宮駅西口から約6km)付近、東北自動車道(大谷スマートIC、宇都宮駅西口から約7.5km)付近、大谷観光地(宇都宮駅西口から約9km)付近が候補としてあげられ、検討が行われている。
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最終更新:2021年10月15日 12:42