「トランジットセンター」は、LRTと他の交通(鉄道、バス、地域内交通、自動車、自転車、タクシーなど)と結節する交通ターミナルのことである。

概要

ネットワーク型コンパクトシティ形成にあたり重要な施設である。宇都宮ライトレールの優先整備区間(宇都宮駅東口〜芳賀・高根沢工業団地間、路線も参照)では5箇所整備される。
トランジットセンターの整備にあたっては「歩かせない・待たせない・濡らさない」を基本原則とし、シームレスな乗り継ぎが可能な施設を目指す。

基本方針

利用しやすい交通結節施設であること
  • 移動距離が短いこと
  • 移動空間の充実
  • 交通施設の所在の明示性(位置のわかりやすさ)
スムーズな乗り継ぎができる
  • 乗り継ぎの経路がわかりやすいこと
  • バリアフリー化されていること
  • 公共交通相互の乗り継ぎ時刻が連携していること
安全・安心な待ち空間があること
  • 季節・天候・時刻に左右されず,快適に待てる空間であること
  • 乗り継ぎ時刻等の交通情報があること
  • 夜間照明等の防犯対策が充実している

施設概要

停留場名 バス停留所 駐車場 地域内交通乗降場 駐輪場
宇都宮駅東口 ×
宇都宮大学陽東キャンパス x
平石 ×
清原地区市民センター前
芳賀町工業団地管理センター前
(なお、トランジットセンター以外のすべての停留場にも駐輪スペースを設置予定)

宇都宮駅東口停留場(JR宇都宮駅トランジットセンター)

  • 「誰もが利用しやすい」トランジットセンターを目指す。
  • 既存の交通結節点であるJR宇都宮駅の交通結節機能を有効活用しながら、LRTと鉄道,バス、タクシー、自転車等との円滑な接続を図っていく。
  • インフォメーションセンターなどの設置による情報発信機能の強化を図る。

結節する交通

  • JR(東北本線、日光線、烏山線)
  • 路線バス(西口方面を含む)

宇都宮大学陽東キャンパス停留場(ベルモール前トランジットセンター)

  • ベルモールに近接しており、バスターミナルやタクシープールなどが整備されているため,LRT停留場とそれらの施設とのアクセス性の向上や、駐車場や駐輪場の活用などについて,施設管理者と連携を図っている。
  • より多くの人々が、より便利に使えるようなトランジットセンターを目指し、引き続き施設管理者と協議・調整を行いながら検討を進めていく。

結節する交通

  • 路線バス(宇都宮大学峰キャンパス、岡本駅、江曽島方面、フィーダーバスも参照。)

平石停留場(平出町トランジットセンター)

  • 新4号国道と県道64号宇都宮向田線の結節地点であり、自動車交通と地域内交通の結節を想定している。
    • 地域内交通の乗り入れを見込み,1バース確保する。
    • 自動車との結節は,主要地方道宇都宮・向田線からのアクセスが中心となるため、停留場北側へのアクセスを主要な動線とし,キス&ライド用の一般車乗降場、一時停車帯をロータリー内に設置するとともに、パーク&ライド駐車場を整備する。
    • 周辺市街地からのアクセスも考慮し,南側にもパーク&ライド駐車場やキス&ライド用の一時停車場を配置する。
    • タクシーの乗降場については,乗車・降車各1台ずつ配置する。
    • 各交通結節機能の配置は,利用者の利便性や向上のため,タクシー・地域内交通の「公共交通ゾーン」を乗換えしやすい場所に配置する。

平出町トランジットセンター・ゾーン

『LRTを利用し日常に楽しさをプラスする賑わいと交流の拠点』をコンセプトとし、3x3やBMX、スケートボードができる公園や、農産物直売所やカフェなど地元の多様な農産物などの地域資源をフル活用した機能を有する施設を隣接地に整備する。

清原地区市民センター前停留場(清原工業団地トランジットセンター)

(画像は宇都宮市資料「(仮称)清原工業団地TC(完成型)の整備計画」より引用)
  • バスとの結節は、清原工業団地内の循環バス路線や地域内交通の乗り入れを見込み、バス4バース、地域内交通1バースを確保する。
  • 自動車との結節は、清原台団地や真岡方面からの利用を見込み。パーク&ライド駐車場を整備するとともに、キス&ライド用の一般車乗降場。一時停車場をロータリー内に配置する。
  • タクシーの乗降場については,乗車・降車各1台ずつ配置する。
  • 各交通結節機能の配置は、利用者の利便性や向上のため、バス・地域内交通の「公共交通ゾーン」を乗換えしやすい場所に配置するとともに、バス・地域内交通とタクシー・一般車の動線を完全に分離し、円滑な交通を確保する。
  • 地場産業の「大谷石」を活用した三角形形状の待合室を設置し、快適に使えるよう空調やトイレなどの設備も整える。

結節する交通

芳賀町工業団地管理センター前停留場(芳賀工業団地トランジットセンター)

  • 芳賀・茂木方面からの広域バスやデマンド交通、また、芳賀・茂木方面からの自動車交通など広域的な地域からの自動車交通との結節を想定する。
  • バスとの結節は、芳賀・茂木方面からの広域バスやデマンド交通の乗り入れを見込み、3バース程度確保する。
  • 自動車との結節は、芳賀方面などからの利用を見込み、パーク&ライド駐車場を整備するとともに、キス&ライド用の一般車乗降場、一時停車場をロータリー内に配置する。
    • パーク&ライド駐車場については、周辺の芳賀町バスターミナルに約80台の駐車場が既に整備されており、それを利用することも考えられる。
  • タクシーの乗降場については、乗車・降車各1台ずつ配置する。
  • 各交通結節機能の配置は、利用者の利便性や向上のため、タクシー・地域内交通の「公共交通ゾーン」を乗換えしやすい場所に配置する。

結節する交通

出典

関連項目

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最終更新:2021年10月25日 10:07