【刻跡踏謎】
両脚の機能が能力として変質してしまった為に歩行はおろか脚の感覚が消失した能力者。
その代わり、能力の宿った特殊な一対の足跡を自身の足裏から顕現させ使役する事が出来る。
能力者とこの「足跡」は感覚を共有しており、足跡が感じた熱、触感等は足裏に幻肢痛と酷似した形で伝達される。
この足跡には着いた箇所に脚を乗せられた様な圧力を任意で発生させる能力を有する。
また、勢い良く踏みつけた様な強い衝撃を発生させる事が可能、使用すると脚部に疲労の感覚を生じる。
足跡は平たい黒色の物体として視認され、移動が可能、そして以下の法則が存在する。
- 一対の足跡は能力者の脚部の長さ以上離れる事が出来ず、何らかの原因により離れた場合双方は消滅する。
- 足跡は平面上に存在、移動には二種の方法が有る。以下移動方法
1・平面上を這う様に移動する方法、移動速度は常人の歩行速度と同等。
2・元の箇所から別の箇所に瞬間移動する。瞬間移動の範囲は能力者の片脚の長さの範囲内。
なお、体内、蓋された容器などの密閉空間を移動先に指定する事は出来ない。
この移動手段を連続使用すると脚に疲労を感じる。これも幻肢痛に酷似した様な感覚。
- 足跡は物体に接触する形で、歩行可能な面のみ出現可能。不可能の例としては針の先端、水面等。
「歩行可能であろう面」で有るならば天井、壁等を重力無視で移動できる。
足跡の出現、消滅は能力者の任意だが他人に踏みつけられる等で補足された場合瞬間移動等の移動手段は行使出来ず、消滅も不可能。
そして刃物、熱等で足跡に損傷が生じた場合、脚に痛覚とダメージが発生、完全に破壊された場合双方の足跡が消滅。
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