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(`・ω・) シュッ
(つ と彡 /
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/ 旦 / ツツー
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(つ と彡 /
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/ 旦 / ツツー
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駒形切妻屋根の古めかしい建物が軒を連ねる街並み。その中にあって一層ひっそりとした三階建ての赤レンガの喫茶店を初めて訪れるならば、いくつか気をつけておかなければならないことがある。
一つは、煙草のにおい。この喫茶店は今時珍しく、すべての席で煙草が許されている。
一つは、十九時からのバータイムに酒をお任せやオススメで頼まないこと。あの店主は少々ひねくれ者で、癖が強いものを出されることがあるからだ。
一つは、店内での騒動。多少騒がしいくらいなら問題はないが、もし不興を買えば、眉間か胸のどちらかあるいは両方に風穴を貰うことになる。カウンターの裏に、古いマスケット銃があるのを忘れるべきではない。
一つは、何を見ても驚かないこと。兎角あの店には、いささか珍妙な客が多く、ことあるごとに驚愕していては身が持たない。特に身の丈が二メートルを超えるシスターと連れの和装の剣士には、不用意に近づかないほうが身のためである。それと、たとえ店の地下から何か声のようなものが聞こえても、気にしてはならない。地下に何があるのか? 倉庫だ。そう、保存が難しいものを適切に管理するための、ただの倉庫だ。だからうめき声が聞こえたとしても、それはただの気のせいなのだ。
そして最後に。店の奥にある大時計には触れないほうがいい。それは店主が手ずから買い付けた珍品とされ、曰く英国の好事家が暮らした屋敷にあったものらしいが、その人物は謎めいた失踪を遂げ、そしてその失踪に、時計が関わっていると噂されている。
さて、店に辿り着いたならば、まずはカウンターに座るといい。ただし、一番奥は幼女然とした常連の指定席であるから避けるべきで、その隣も別の幼女がよく座っている。この二人を愛でるのは自由だが、決して聞き耳は立てぬよう。さもなくば後悔する。
叶うなら、座席は出入り口に最も近い場所を選ぶべきだ。そうすれば、店の雰囲気にはそぐわぬ快活な店員がメニューを持ってきてくれるだろう。彼女はこの店の、ほぼ唯一といっていい良心だ。ただし当然、彼女の心証も害してはならない。
もしかすると、メニューの豊富さに度肝を抜かれるかもしれない。それはほとんどが常連のために用意されたものだが、別段頼んでも問題はない。好きな酒を、好きに楽しめばいいのだ。勿論、バータイムだからといってコーヒーを頼んではならないという理由もない。
二階ではテーブルゲームが楽しめる。もし麻雀の心得があるのなら、運がよければ腕利きの雀士二人と出くわすだろう。探せば他にも打てる人間は見つかるから、メンツを揃えるのに苦労はすまい。ただ、賭場を立てるのは、少なくとも彼女に常連であると認められるまではやめておいたほうがいい。店主は賭け事はあまり好まないようだ。
三階は常連向けの部屋で、ゲストハウスも兼ねている。そこに足を踏み入れたいのなら、まずは彼女と、それから他の常連に顔と名前を覚えてもらうことだ。そうすれば、足を踏み入れるだけで好みの酒と、吸うのなら煙草の銘柄が手に入るだろう。素性を明かす必要はない。たとえ脛に傷を持つ者であろうとも、誰も気にしないのだから。
一つは、煙草のにおい。この喫茶店は今時珍しく、すべての席で煙草が許されている。
一つは、十九時からのバータイムに酒をお任せやオススメで頼まないこと。あの店主は少々ひねくれ者で、癖が強いものを出されることがあるからだ。
一つは、店内での騒動。多少騒がしいくらいなら問題はないが、もし不興を買えば、眉間か胸のどちらかあるいは両方に風穴を貰うことになる。カウンターの裏に、古いマスケット銃があるのを忘れるべきではない。
一つは、何を見ても驚かないこと。兎角あの店には、いささか珍妙な客が多く、ことあるごとに驚愕していては身が持たない。特に身の丈が二メートルを超えるシスターと連れの和装の剣士には、不用意に近づかないほうが身のためである。それと、たとえ店の地下から何か声のようなものが聞こえても、気にしてはならない。地下に何があるのか? 倉庫だ。そう、保存が難しいものを適切に管理するための、ただの倉庫だ。だからうめき声が聞こえたとしても、それはただの気のせいなのだ。
そして最後に。店の奥にある大時計には触れないほうがいい。それは店主が手ずから買い付けた珍品とされ、曰く英国の好事家が暮らした屋敷にあったものらしいが、その人物は謎めいた失踪を遂げ、そしてその失踪に、時計が関わっていると噂されている。
さて、店に辿り着いたならば、まずはカウンターに座るといい。ただし、一番奥は幼女然とした常連の指定席であるから避けるべきで、その隣も別の幼女がよく座っている。この二人を愛でるのは自由だが、決して聞き耳は立てぬよう。さもなくば後悔する。
叶うなら、座席は出入り口に最も近い場所を選ぶべきだ。そうすれば、店の雰囲気にはそぐわぬ快活な店員がメニューを持ってきてくれるだろう。彼女はこの店の、ほぼ唯一といっていい良心だ。ただし当然、彼女の心証も害してはならない。
もしかすると、メニューの豊富さに度肝を抜かれるかもしれない。それはほとんどが常連のために用意されたものだが、別段頼んでも問題はない。好きな酒を、好きに楽しめばいいのだ。勿論、バータイムだからといってコーヒーを頼んではならないという理由もない。
二階ではテーブルゲームが楽しめる。もし麻雀の心得があるのなら、運がよければ腕利きの雀士二人と出くわすだろう。探せば他にも打てる人間は見つかるから、メンツを揃えるのに苦労はすまい。ただ、賭場を立てるのは、少なくとも彼女に常連であると認められるまではやめておいたほうがいい。店主は賭け事はあまり好まないようだ。
三階は常連向けの部屋で、ゲストハウスも兼ねている。そこに足を踏み入れたいのなら、まずは彼女と、それから他の常連に顔と名前を覚えてもらうことだ。そうすれば、足を踏み入れるだけで好みの酒と、吸うのなら煙草の銘柄が手に入るだろう。素性を明かす必要はない。たとえ脛に傷を持つ者であろうとも、誰も気にしないのだから。
少し真面目な話をしよう
元はむつしろつづりの配信における配信タグでしかなかった。それが有る事無い事(無い事無い事ともいう)、それはもう物体XかはたまたG細胞かと言わんばかりに設定が増殖した結果、上記の基本設定が出来上がり、なおも設定の追加が続いている。
2023年1月現在における上記の案内に照らし合わせると、
店主:むつしろつづり
店員:Tiger
シスター:深海さかな
和装の剣士:空宮ラムネ
地下のうめき声:ナツカ
幼女その1:今無ヅイ
幼女その2:金華高乃
雀士その1:アグラ
雀士その2:ユリイカ
店主:むつしろつづり
店員:Tiger
シスター:深海さかな
和装の剣士:空宮ラムネ
地下のうめき声:ナツカ
幼女その1:今無ヅイ
幼女その2:金華高乃
雀士その1:アグラ
雀士その2:ユリイカ
このようになる。
ここで今後何が行われるのか、それは誰にも分からない。
SS:喫茶むつしろバータイムの日常(超不定期更新)
01:ある一見さん
いらっしゃいませ。当店、全席喫煙席となっておりますが、よろしかったですか?
――それでは、お好きな席へどうぞ。メニューはこちらです……え? 多い? ああ、半分は私の趣味ですが、何分、常連の方々の嗜好があまりにもバラバラでして。ご希望に合わせていたらこのようなことに。
はい、お決まりになりましたら、お申し付けください。
――それでは、お好きな席へどうぞ。メニューはこちらです……え? 多い? ああ、半分は私の趣味ですが、何分、常連の方々の嗜好があまりにもバラバラでして。ご希望に合わせていたらこのようなことに。
はい、お決まりになりましたら、お申し付けください。
――ああ、お疲れ様でした。今日も飲んで帰られますか? いつものビールで? ではすぐにご用意しますね。おつまみは……そうですね、自由に取ってください。勿論、お代は頂きますが。
――はい、只今……え? それは構いませんが――かしこまりました。ではそのように。ところで、今日もご主人は頭を抱えていらっしゃるようですが――いや、どうしてこうなった、と私に聞かれましても。ウィスキーでも飲んでリラックスされては? 私のおごりです――いえ、礼には及びませんよ。いつもご贔屓にしていただいておりますので。
――失礼いたします。こちら、アブサンとワインで御座います。はい、承ってはおりませんが、あちらの金髪の方――の頭の上のサンショウウオのお嬢様から、是非にと。日頃のお礼とのことで御座います。それとお水を。ご入用でしたら、お味噌汁もご用意いたしますが……左様で御座いますか、出過ぎた真似をいたしました。では、ごゆっくり。
お待たせいたしました。ご注文はお決まりですか? おすすめ、で御座いますか。そうですね……甘いお酒がお好きでしたら、定番ですがカルーアミルクなどいかがでしょう。もしくは、こちらの円月輪などいかがでしょうか。ずんだと日本酒を用いたカクテルで御座います。
かしこまりました。少々お待ちください。ああ、せっかくですから、一杯目はサービスといたしましょう。いえいえ、これも何かの縁、今後とも当店をよろしくお願い致しますね。
かしこまりました。少々お待ちください。ああ、せっかくですから、一杯目はサービスといたしましょう。いえいえ、これも何かの縁、今後とも当店をよろしくお願い致しますね。
02:店主のいつもどおりの朝
磨き上げられた窓、艶めくテーブルとカウンター、埃一つない黒樫の床。お客様にお出しするグラスにも曇り一つなく、店主である私ですら触れるのが躊躇われる。
シンク下の扉を開ければ、そこにはまだ開けられていない麻袋。背後の棚に並ぶアルコール類も、不足しそうなものはない。常連の方々が好む煙草の銘柄も、一通り揃っている。いつもながら、彼女の手際は素晴らしい。
焙煎機に火を入れる。うちは開業以来ずっと直火式だ。ドラムの回転制御はプログラムを入れてあるので、必要なのは火力調整くらいで済むのがいい。
暖気が済むまでに少しだけ多く豆を挽き、湯を沸かす。お客様に出すものではないから大雑把でいいだろう。湯を待つ間に必要な分だけ生豆を取り出し、網に入れて水洗い。選別を始めた。
色が若いもの、発酵が進みすぎたもの、形が崩れているもの――それらを一粒一粒取り除いていく。こういう細かい作業は好きだ。惜しむらくは、買い付けている業者がしっかりと手間暇掛けているせいで、欠点豆の数自体はとても少ない。ハンドピックは、程なくして終わってしまった。
コンロを止めて少ししてから、自分用のコーヒーを淹れ一口。濃いめの風味が、眠気が残る頭には染みる。
ホッパーに選り分けた豆を入れてから、いくらか離れて煙草を取り出す。うちの店が全席喫煙席なのは、勿論喫煙者のお客様が多いこともあるが、私自身が好きだからだ。特にこういう、まだ誰もいない店で雑なコーヒー片手にくつろぐ時間は代えがたい。
一本吸い終え、コーヒーもなくなった。焙煎機からは豆が爆ぜる音が聞こえ始め、にわかにらしくなってくる。焙煎機の前に戻り、火力を弱める。やがて音がやむとまた強め、しばらく。豆が先程よりも高い音を奏で始め、もう一度火を絞ると、もうあと少し――今、と、火を止めて豆を取り出し、撹拌しながら風を当てて冷ます。そうして改めて全体の色合いを確かめると、私は一人小さく頷いて、キャニスターに移し替えた。
ひとまず今日の分はこれで大丈夫だろう。ああそうだ、欠点豆が溜まってきたから脱臭剤でも作ろうかと、今度はキッチンの下から熱風式の焙煎機を引っ張り出した。
以前、一度熱風式焙煎を試したことがあるが、私の好みではなかった。お客様にもお出ししていない。私が納得できないものを、どうして提供できようか。この焙煎機はそのときに購入したものだ。
飲む分ではないから、とりあえず焙煎できてしまえばいい。今日の分と保管しておいた分を、全て焙煎機に投入しスイッチを入れる。大体十五分くらいだろうか。タイマーをセットして壁の大時計を見ると、営業開始までまだ三十分あった。
今日は彼女は休みだから、私一人で回さなければならない。まあ、平日のど真ん中に忙しくなるようなことは今までなかったので問題はあるまい。もう一本、煙草を咥える。
しばらくして焙煎が終わり、袋に小分けにしてまとめる頃には、店を開ける時間が迫っていた。
少し早いが、開けようか。そう思い入り口を開ける。すると驚いたことに、すでに一人、お客様がお待ちだった。一瞬だけ居を突かれたが、長いこと接客業をやっている身、頭で理解するよりも先に、顔は表情を整え、自然と声が出ていた。
「お待たせしました。いらっしゃいませ」
さあ、今日も働きましょうか。
シンク下の扉を開ければ、そこにはまだ開けられていない麻袋。背後の棚に並ぶアルコール類も、不足しそうなものはない。常連の方々が好む煙草の銘柄も、一通り揃っている。いつもながら、彼女の手際は素晴らしい。
焙煎機に火を入れる。うちは開業以来ずっと直火式だ。ドラムの回転制御はプログラムを入れてあるので、必要なのは火力調整くらいで済むのがいい。
暖気が済むまでに少しだけ多く豆を挽き、湯を沸かす。お客様に出すものではないから大雑把でいいだろう。湯を待つ間に必要な分だけ生豆を取り出し、網に入れて水洗い。選別を始めた。
色が若いもの、発酵が進みすぎたもの、形が崩れているもの――それらを一粒一粒取り除いていく。こういう細かい作業は好きだ。惜しむらくは、買い付けている業者がしっかりと手間暇掛けているせいで、欠点豆の数自体はとても少ない。ハンドピックは、程なくして終わってしまった。
コンロを止めて少ししてから、自分用のコーヒーを淹れ一口。濃いめの風味が、眠気が残る頭には染みる。
ホッパーに選り分けた豆を入れてから、いくらか離れて煙草を取り出す。うちの店が全席喫煙席なのは、勿論喫煙者のお客様が多いこともあるが、私自身が好きだからだ。特にこういう、まだ誰もいない店で雑なコーヒー片手にくつろぐ時間は代えがたい。
一本吸い終え、コーヒーもなくなった。焙煎機からは豆が爆ぜる音が聞こえ始め、にわかにらしくなってくる。焙煎機の前に戻り、火力を弱める。やがて音がやむとまた強め、しばらく。豆が先程よりも高い音を奏で始め、もう一度火を絞ると、もうあと少し――今、と、火を止めて豆を取り出し、撹拌しながら風を当てて冷ます。そうして改めて全体の色合いを確かめると、私は一人小さく頷いて、キャニスターに移し替えた。
ひとまず今日の分はこれで大丈夫だろう。ああそうだ、欠点豆が溜まってきたから脱臭剤でも作ろうかと、今度はキッチンの下から熱風式の焙煎機を引っ張り出した。
以前、一度熱風式焙煎を試したことがあるが、私の好みではなかった。お客様にもお出ししていない。私が納得できないものを、どうして提供できようか。この焙煎機はそのときに購入したものだ。
飲む分ではないから、とりあえず焙煎できてしまえばいい。今日の分と保管しておいた分を、全て焙煎機に投入しスイッチを入れる。大体十五分くらいだろうか。タイマーをセットして壁の大時計を見ると、営業開始までまだ三十分あった。
今日は彼女は休みだから、私一人で回さなければならない。まあ、平日のど真ん中に忙しくなるようなことは今までなかったので問題はあるまい。もう一本、煙草を咥える。
しばらくして焙煎が終わり、袋に小分けにしてまとめる頃には、店を開ける時間が迫っていた。
少し早いが、開けようか。そう思い入り口を開ける。すると驚いたことに、すでに一人、お客様がお待ちだった。一瞬だけ居を突かれたが、長いこと接客業をやっている身、頭で理解するよりも先に、顔は表情を整え、自然と声が出ていた。
「お待たせしました。いらっしゃいませ」
さあ、今日も働きましょうか。