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進化論・分子生物学2

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進化論・分子生物学2

しっとり読める系を選びました。



利己的な遺伝子

リチャード・ドーキンス(著)
日高敏隆,岸由二,羽田節子,垂水雄二(翻訳)
2006.12.12

基本中の基本図書


ダーウィンの進化論を読んで無くても話はできるけど(と読んでない自分を合理化)、本書は必読。読んでないと話になりません。最近は「やっぱ遺伝子だけじゃないでしょ」と云ふ考えが趨勢と成りつつ在りますが、其れも此れも本書あつての事。20世紀を代表する本の一つに数えられるのは間違ひ無いでしょう。

DATA

発行
紀伊國屋書店 科学選書9(1991/02)

増補新装版も出ています
発行
紀伊國屋書店; 増補新装版 (2006/5/1)

他には

なんていう、経済学の大御所の名前をひとつにまとめた様な名前の学者さんも居ます。




浮気人類進化論

―きびしい社会といいかげんな社会

竹内 久美子
2006.12.12

「利己的な遺伝子」のナイスな副読本として


標題から察せられる通り、見方に拠つてはトンデモ本な訳です。しかし、こうやつて具体例を挙げて貰えると分子生物学の「利己的な遺伝子」と云ふ考え方が非常に良く分る。今になつてその書きぶりを見返すと、利己的遺伝子原理主義に敢えて徹する事によつて、その深遠なる射程の広さと同時に問題点までも浮き彫りにした、という深読みもできる(そんなことないか)。まあ兎に角、肩の力を抜ひて楽しく読むのが正しい様ですな。

発行
文藝春秋 (1998/11)




自己創出する生命
―普遍と個の物語

中村 桂子
2006.12.12

DNAという呪縛への格闘、の軌跡

「利己的な遺伝子」の邦訳が出て丁度10年。時代は確実に進んでいた。


どんな現象であれ「あ、それはね、遺伝子が生き残るためだったの」と言つて仕舞へる状況が、究極の真理に到達したのだと思えたのはほんの一時だった。


某女史なんかが生物のあらゆる営みを半分本気半分ジョークで片っ端から理由付けしちゃったり(面白かったけどね)、真に受けて中途半端に真似する人らも出てきて、それらが現状肯定の悪しき優生学の発生を予感させたあたりまでは想定内だったろう。


でも「利己的な遺伝子」を前提にする限りやっぱり大なり小なり後追いの決定論に陥らざるを得なくって、そうすると全てのものは是然り、善悪なんてのは単なる思い込み、努力したって結果は一つ、という調子で「価値」は相対化されてしまう事になって、あれほどホットだった生物学は勿論、学問の世界は閉塞的状況を迎えるに至ってしまった。ちょっと大袈裟かな。


要するに「利己的な遺伝子」ってのは面白くなかった訳だ。しかし究極の真理は手に入ってしまった、それ以上何するよ?


答の一端が此処に在ります。後半は勇み足だったかもしれませんが、それだけフツフツしてたんだなというのが逆によく伝わってきます。本書に併せて「微生物生態学入門─地球環境を支えるミクロの生物圏」あたりを読まれると、最近の状況が広く見渡せる筈。

微生物、細菌、バクテリア


発行
筑摩書房 (2006/07)




自然の造形と社会の秩序

Hermann Haken (著), 高木 隆司

2007.1
未読です。ちょっと表紙がキモい。

DATA

出版社
東海大学出版会 (1985/03)



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