マーダー
ゲームに従い、他の参加者を能動的に殺害するキャラクターのことを指す。
実はこの言い方だと誤りらしい(正しくはマーダラー)が目をつぶる。
オリバトではジェノサイダーを略してジェノと呼ばれる。
その行動は
「バトル·ロワイアル」で
第六十八番戦闘プログラムの趣旨に則り次々とクラスメイトを殺害した桐山和雄·相馬光子のデッドコピーに過ぎない物から、
パロディ元を咀嚼した上でそのキャラクターの性格·特徴を見事に体現した物まで
千差万別である。
【派生スタンス・手段別】
ステルスマーダー
ゲームに反抗する人間の中に身を潜めつつ隙を狙うといった、
あたかもゲームに乗ってはいないかのように振る舞う謀略系マーダーの事。
主な傾向としては、
- 「誰にも見られていない間を狙って人を殺す」
- 「無理に健常者に挑まず、他の戦闘などで弱った者を狙う」
- 「食事に毒を盛るなどでパーティー内に疑心暗鬼を生み出す」
- 「他の参加者に誤った情報を流し、混乱させる」→勘違いマーダーの生産
- 「他の参加者を口車に乗せ、マーダー化させる」→被強要マーダー、人形マーダーの生産
といったものが見られる。
上記の4,5にことさら特化したタイプを扇動マーダーと呼ぶこともある。
神算·鬼謀を得意とするキャラが、自身の力を温存しながらゲームを進める目的でこの手を執っている傾向が見られるが、
一般人キャラもステルスマーダーには成り得る。
一般人特有の「一見何も出来ないかのような風貌」が大きなアドバンテージとなるためだ。
扇動マーダー
自らは手を下さず他者の間に不協和音を振りまく。ステルスマーダーの派生系。
アサシンマーダー
ステルスマーダーと双璧をなす、もう一つの知能派マーダー。
ステルスマーダーは参加者間に潜伏し、腹芸や口車を用いて人心をかき乱すのに対し、
アサシンマーダーは徹底して参加者の輪の外側に立ち、岡目八目式に参加者の行動を分析し、他者の殺害の布石を打つ。
他の参加者に面が割れたり、その存在を察知されたりするのを嫌うのも、アサシンマーダーの特徴である。
参加者の行動を先読みした上で予想針路上に罠を張ったり、
参加者らが混乱状態になっているところに、混乱の輪の外側から攻撃を加えたり、
一人になった参加者をその名の通り暗殺したりといった、ステルスマーダーとはまた毛並みの違った、戦術的·戦略的な行動が可能。
アサシンマーダーはその性質上、隷属させた人形マーダーなどを除けば、他の参加者と手を組むことはほとんどない。
アサシンマーダーに向いているのは、主に
スナイパーライフルなどのような遠距離攻撃手段や、
千里眼のような安全な偵察手段を持ったキャラである。
原則アサシンマーダーが他の参加者に姿を見せるのは、必勝必殺を確信したときのみであるが、
もし予期せぬ形で他の参加者に姿を見られた場合、それがアサシンマーダーの死亡フラグに直結することもままある。
代表的キャラは(ネタバレ防止のため伏字)
テイルズロワの「
デミテル」など。
【派生スタンス・動機別】
勘違いマーダー
ステルスマーダーや
主催者によって間違った情報を流され、それを鵜呑みにするなど勘違いした状態で殺人に手を伸ばしてしまったマーダーのこと。
正義感にあふれるキャラが比較的陥りやすく、下記のマーダーキラーと関連性が高い。
このパターンの多くの場合、真相を知った際に自分の罪の重圧に苦しめられる。
他には自分の中で勝手に話を完結させてマーダー化するパターンも存在する。
代表的キャラとしては
ジャンプロワにおいて(ネタバレのため伏字)
「
(参加しているのは凶暴であった大魔王時代であると知らずに)ピッコロを優勝させればドラゴンボールで全員蘇生が可能だ」と勘違いしマーダー化した「
クリリン」。
天然マーダー
殺意や悪意、敵意などを全く抱かず、何気なく人を殺す殺人鬼の事。
殺人に対する禁忌感という物が全く無く、しかし積極的に殺人に走るわけでもない。
主に文字通り気まぐれ(むかついたという感情ですらない)で殺人に走る。
普段は攻撃的ではない為、脱出派チームの一員として安定している事も有る。
信頼や友情自体は普通に抱くため、チームの内部に直接危害を加える事はあまり無い。
「
衝動的に何気なく人を殺す零崎人識」が典型的な例だが、「
本来はツッコミで人間を撲殺してすぐに蘇生を繰り返しているがロワの制限により蘇生が行えなくなったドクロちゃん(妖怪かまいたちの三人目、傷薬を塗っていくかまいたちが居なくなったようなもの)」等もこれに含まれるだろう。
以上二名は両名とも
ラノベ・ロワイアルより(ネタバレのため伏字) 。
二重人格マーダー
自分の中のもう一つの人格が凶暴なキャラが、戦闘中における命の危機や
知人友人の死亡などのショックをトリガーとして表面化し、マーダー化したキャラ。
原作設定的に
ジャンプロワや
アケロワの登場人物――特に主人公に多く見られる。
凶暴な人格の多くは強力な能力を備えているため、一転して強力マーダーとなる。
自分の心の中でマーダー化を囁きかける裏の人格に対して、表の人格が
「黙れ!」「うるさい!」と反論するだけで葛藤するキャラの心理描写が表現出来る上に、
それに屈服させればお手軽にマーダー化させることが出来るために、
困った時のおざなりなマーダー化方法として悪用されやすい。
具体的には(ネタバレのため伏字)
「孫悟空→カカロット化」、「うずまきナルト→妖狐化」
「浦飯幽助→妖怪化」、「黒崎一護→虚(ホロウ)化」
など。(以上全てのキャラの登場作品はジャンプロワ)
人形マーダー
感情を喪失する、アイテムで洗脳されるなどで正常な判断能力を失ったところを
ステルスマーダーなどにつけ込まれ、言いなりのまま活動するマーダーのこと。
被強要マーダーと類似するところがあるが、自覚ないところで行われる場合が多いため
解放後は操られていた間の行動を記憶していないことが多い。
代表的キャラは(ネタバレのため伏字)
テイルズロワの「
ティトレイ=クロウ」や「
クレス=アルベイン」。
ジャンプロワの「
勝利マン」や「
スヴェン=ボルフィード」。
被強要マーダー
他の参加者(主にマーダー)によって殺害を指示、強要されたマーダー。
ジョーカーとは脅される相手が主催者か参加者かという違いだけで類似しており、
やはり人質を取られたりなどが原因でやむを得ずマーダー化している場合が多い。
代表的キャラは(ネタバレのため伏字)
ラノロワにて「
千鳥かなめを人質に捕られた相良宗介」。
奉仕型マーダー
他の特定の参加者を優勝させるために、或いは危険に晒さないために
自らの手を汚し、全ての参加者を殺害することを選んだマーダー。
最後に自殺することでその参加者を優勝させることを最終目標とする。
しかし
主催者によって「優勝者には死者蘇生のご褒美」が与えられた時や、
その特定の参加者が死亡したときには、自身の優勝へと方針変更することもある。
代表的キャラは
FFDQ3rdの「
ピエール」や
DQロワの「
サマンサ」
どれみロワイアルの「
岡島小太郎」など(ネタバレのため伏字)
マーダーキラー
「ゲームに乗っている人間のみ」を対象としたマーダー。
「参加者を殺す者を殺す者」の意で「プレイヤーキラーキラー(PKK)」とも呼称する。
対主催スタンスのキャラにも、この傾向があるキャラは意外と多い。
特に勘違いマーダーと同様、正義感にあふれるキャラが行動方針として掲げやすく
「人殺し=悪」といった大義名分の元行動する。
その際「人殺しを殺した自分も人殺し=悪?」という矛盾に苦しめられるパターンが多い。
また時間が進むにつれ「殺害現場を見られる」などで他者に悪名を広められたり
「マーダーでない者を誤って殺す」「殺人に快楽を覚える」などで狂気に染まったりしやすく、積極的に活動しているマーダーキラーほど泥沼に陥りやすい傾向がある。
「襲撃された際は容赦しない」というのも消極的ながらこれに当てはまる。
サラマンダー
積極的にゲームに乗ったのに誰も殺せてない人のこと。
マーダーを標榜しつつも他の参加者を殺害するに至っていないキャラクターを指す。
由来は
FFDQバトルロワイアル3rdにて、「
サラマンダー」というキャラが、マーダーを名乗り人を殺そうと行動してはいるのだが、一切誰も殺せていない状況である事から。
当然不名誉である。