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私は斧に触れてはいけない
崎山は私を懐に潜らせない
時間が経つにつれ、動きが大きい私が不利になってくる
息が苦しい。体も重く感じる
このままじゃやられる・・・
なんとか動き回って隙を作って、
でもそれじゃただでさえ疲れてるのに、こっちが隙を作りかねない
崎山との戦いはすごい楽しい
でも・・・勝ちたい
ふと一つの案が思い浮かぶ
案が思い浮かんだ以上、やってみなくちゃ
私は崎山から距離を取る
剣を床に突き立てて気持ちを剣に集中させる

外野がざわめいている
これは由里にも見せたこと無いし、普段そう使う機会がないから
崎山も興味深そうに私を見ている
なんか、楽しそうに笑って
剣が光を帯びる
一瞬の間の後に現れたのは大剣・・・って言っても元の剣とほとんど変わりはない
刃の長さが50cmから1mになっただけ
まぁ、重さがシャレになんないけど
一歩踏み出す。・・・これは・・・重い
「はぁあああああああああああああ」
叫び声に近い掛け声を上げる
剣を引きずりながら崎山へ走り寄る
崎山の斧が私に向かってなぎ払われる
私は野球のバットみたいにフルスイングでその斧に剣をぶつけた

私の剣は崎山の斧をへし折り、崎山が「まいった」と言う・・・なんて展開だったら楽でいい
剣は斧を押し返しながら折れた。どうやらこの斧、どうやっても剣をへし折る能力があるらしい
でもそんなの想定してた
斧はそのまま押し返された方向に強く動く
崎山は必死で斧を離さないようにしている
それにしても剣による衝撃が大きいことに驚いているような顔をしている
あたりまえ。剣の重さは軽自動車ぐらいあるんだから
1mの剣が半分にへし折られても、50cmのこる。つまり元と一緒
崎山が斧に気を取られている間に、私は崎山の懐に入って切っ先を首元の前に突き出す
この時、初めて見学者席が静まってることに気づいた

「そこまで!勝負あり!」
その声と見学者席のいろんな声が聞こえた辺りで意識が暗転した
目が覚めると私の部屋の天井が見える
5分ぐらいボーっとしてからやっと我を取り戻した。バッテリーが切れたのか
ちなみにこの時、やっぱり私のシンボルは枕になっていた
窓から外を見るとすっかり暗くなっていた
まぁ、授業をサボれたからラッキーだと思おう
由里の字でよく休むようなことが書いてある書置きが置かれていた
後で由里にお礼を言わなくちゃ
それと、崎山にも一言言っておこう。明日乾物屋に行こう

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最終更新:2006年09月11日 00:38