あの組み手以来、各クラスの腕自慢の人たちから組み手のお誘いが来た
中には野次馬っぽい人もいたから、そういう人はお断りしたけど基本承諾した
乾物屋に行くついでに崎山に相談してみたら、崎山もそういう状況があったと言っていた
「しばらくは覚悟しておいた方がいいよ~」
崎山は楽しげに言う。完全に他人事みたいに、まぁ他人事だけど
学校側も学校側でこういう組み手の場合特別に許すらしい。
良い事尽くしのように思えるけど、なんか腑に落ちない
まぁ・・・いっか
シンボル操作術の授業中にいきなり放送で呼ばれた
何事かと思ったら私が二個隣のクラスの人の挑戦状を忘れてたらしい
直前になって教えてほしいって言ったんだけどな・・・
まぁ、どうせ寝てたからいいけど
由里に急かされて道場に行くと軽いざわめきが起きた
相手はそういえば3日前に頼まれたなぁ・・・ってくらいの印象の男子だった
「はじめ!」の合図で相手がリボルブをする
雰囲気から崎山に劣っている。期待しないでおこう
リボルブをする。何故か見覚えの無い先生に緊張が走る
予め私が暴走するってことを聞いてるからかな。失礼な
どうもアウェーって感じが否めないまま相手に向かって走る
相手が「今だ!」って顔のまま手に持った鞭を振るった
昔の人は「当たらなければどうという事は無い」って言ったらしいけど本当だと思う
明らかに仕掛けがある鞭を極普通に避けて相手の懐に入る
剣の柄で相手のミゾオチにドス・・・
いたって普通に組み手が終わった
「やめっ!」っていう声が聞こえたからリボルブを解いて帰る
結局アウェーって感じが終始消えなかった
後で由里に「どうだった?」と聞かれた
「別に」と答えておいた
崎山乾物屋にソウメンを買いに行きがてら崎山に聞いてみよう
そう思って次の日の放課後やっぱり由里に内緒で乾物屋に行った
いつものようにソウメンを手にとってレジに行く
「これ下さい」
レジには崎山でなく、お姉さんがニヤニヤしていた
「今日もソウメン?」
姉弟揃って同じところに着目するんだから
なんとなく腹が立って何も答えないで振り返った
いつもの戸を開けて外に出る
帰り道、ふと考えた
いつから『いつもの』になったんだろう
最終更新:2006年09月14日 21:54