アットウィキロゴ
「…対象は杉並区ブロック9に出現
数は6以上 通常兵器の無効を確認 体内より炎を出すとの
報告もあり オフィシャルメンバーは迅速にこれを排除せよ
繰り返す…」

『奴等』が現れて約3ヶ月
そしてそれは俺に得体の知れない力が出てからと同じ時間
俺はただの民間人だった
毎日ビルのガラスを磨くだけでよかった
少なくともそれで俺は両親を養っていけた
でも今の俺に養うべき人はいない
かつて鮮やかな空が見えるようにと苦心した俺の両手は
今から俺の両親を殺した忌々しい化物どもの息の根を止めようとしている
それしか、今の俺にはそれしかするべきことがない…

指揮官「目的地付近に到着した
これよりメンバー全員は最大限の警戒をはらい
自らの足で進撃する」
トラックからメンバー全員が降車する
隊列を編成し、一斉に目的の場所へ駆け出す

ドォン!
まるで何かが爆発したかのような爆音は
ゴリラのような化物が車を投げつけた音だった
隊員A「…!なんて怪力だ。俺の能力で敵うのかよ…」
隊員B「ビビったのならそこから逃げな。
いいか、俺達は人の命を背負ってるんだ
自分の命と秤にかけるんじゃねぇ!」
そう叫ぶや否や、銃弾の如く化物の懐に飛び込み
一撃の下に化物は上半身と下半身に分断された
B「これで終わりじゃない!」
そして今度は縦に一撃、右斜め上から、右斜め下から
さらに一撃ずつ。化物は8等分されて行動不能に陥った
水上「…あと最低5体いるのか」
そう呟いた瞬間、右のモルタルが崩れ蛇のような化物が
飛び出してきた
俺は両手を開き構える
すると俺の両手に空気中の水分が集まってくる
俺はそれが高圧で噴出される光景を強烈にイメージした
瞬間、俺の手の中の水はウォーターカッターの如く
蛇の頭部と真ん中付近を切断した
間髪入れず俺はさらに水を集める
さぁ、次はどこからくる?

水上「!」
突如地面が割れてハイエナのような化物が3匹飛び出してきた
1匹は俺が水で分断した
A「っの!止まれよ!」
2匹目に白いロープのようなものが絡みつく
A「このまま…絞め殺す!」
幾重にも重なったロープが瞬間、骨の砕けるような音とともに
ギュッと縮んだ
おそらく中にいる化物はぐにゃぐにゃのクラゲになっているだろう
3匹目はいつのまにか炭の固まりになっていた
水上「あと最低1匹…」
C「うわぁぁぁぁ!」
仲間の叫ぶ声がする
叫び声の主の体には蔦のようなものが絡み付いている
水上「植物系か?」
別の隊員とともに俺は蔦を断ち切る
それと同時に今度は無数のツタが地中から沸いて出てきた
隊員たちが各個それを寸断する
何人かは蔦に絡まれ地面に打ちつけられたりしたらしいが
傷を負ったものはいなかった
指揮官「…どうやら6匹目の対象はこの真下のようだな…
こいつは骨が折れる」
指揮官が片手で自動車ほどのコンクリートの破片を投げ捨てながら言った
水上「隊長、私がどうにかしてみます」
指揮官「水上、何か策があるのか?」
水上「いえ、策というほどのものではありません」
そう言うと俺は地中に向かって手をかざした

俺は今度、水道管の水が渦巻く光景をイメージした
それと同時に地面が揺れる
俺の力の影響か、あるいは化物が動いているのかは分からないが
俺はその場から動かず、イメージすることに集中した
そして俺は渦巻く水が噴水のように湧き上がる光景に
イメージを移した
それと同時に地面がさけて根っこのような化物が
空へ舞い上がる
隊員たちがこの機を逃してなるものかと
それぞれの能力で化物を解体しはじめた
数秒の後、辺りには化物の破片が霧散していた
水上「最低確認数はこれでクリア
まだこの辺りに潜伏しているだろうか」
全員が神経を研ぎ澄まし、辺りの気配を探るが
何の気配も感じなかった
指揮官「対象の殲滅を確認
サンプルを採集した後、トラックの場所に集合
…但しまだ気を抜くんじゃないぞ」
俺はこのサンプル採集が一番嫌いだ
死体に触れるからではない
俺の両親を食い殺した化物の仲間に触れる事が
俺には耐えられないのだ

いつも通り至極嫌な気分のまま、俺は任務を終えた

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2006年08月29日 02:06