可動兵装担架システム

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可動兵装担架システム - (2012/07/16 (月) 20:38:58) の編集履歴(バックアップ)


可動兵装担架システム

「可動兵装担架システム」とは、戦術機の兵装や追加装備を携行させるために開発されたサブアームシステムの総称であり、各種兵装に対応したマウントアタッチメントに換装することで、長刀や突撃砲の他、各種コンテナなどの多彩な装備を可能する。また自動制御による補助攻撃を行うなど、戦術機運用の柔軟性を飛躍的に高める装備である。その基部となる可動モジュールは動力源(電力)こそ機体に依存するが、独自の駆動系や関節、伸縮機構を備えており、第三、第四の腕と言っても過言ではない。

74式可動兵装担架システム


ブレードマウント

ガンマウント
帝国軍戦術機の背部に、通常2基装備される。搭載装備の形状に合わせ、数種の仕様が存在しているが、主に長刀
用、突撃砲用に大別する事ができる。二重関節跳ね上げ式の長刀用に対し、伸縮展開式の突撃砲用は“もう一本の腕”と言っても過言ではなく、自律制御によって後部や上部への砲撃が可能となっている。&refガンマウントには弾倉交換用の補助腕が装備されている。この補助腕は日本機のみのようで、特殊な形状の弾倉を扱うがために開発されたようだ。
帝国からの要求仕様で近接戦闘用長刀(74式近接戦闘長刀)を装備するため、米国メーカーが開発し、1974年に近接戦闘用長刀と同時に納入され、ライセンス生産が開始された。
TEでは長刀部分をロッキングボルトで固定している。
長刀装備時はボルトを爆破して強制開放し、火薬式ノッカーにより長刀そのものを跳ね上げる。その勢いを利用して、長刀を素早く振り上げることができる。
+ 74式詳細

YF-23の可動兵装担架システム

YF-23の可動兵装担架システムは、他の戦術機と異なり肩部装甲ブロックにマウントする方式が採用されている。
メインとして左右の肩部装甲ブロックに2基ずつ、サブとして本体背中にも2基、最大で6基の兵装担架を装備することができる。これは兵站の確保が困難な状況を想定した設計となっているためである。長刀・突撃砲でマウントに形状の差異はない。
なお、『A3』のYF23の兵装担架が2基なのはageの監修漏れのため。

Б-87可動兵装担架システム

ソ連軍のБ-87可動兵装担架システムは、肩越しに兵装を渡すオーバーワード方式を採用している。同方式の利点は、アーム展開の際に障害となる主腕や機体などが存在しない上方に展開するため、衝突回避制御が非常に容易であり、整備性も高いという点である。逆にダウンワード方式は高度な制御技術が要求される反面、障害となる機体の各モジュールが展開時の空間を確保する遮蔽物として機能するため、近接格闘戦、特に戦車級の取り付きや、死骸の飛散が発生する混戦状況での換装に於いては、信頼性の面で有利とされている。

統一中華戦線の可動兵装担架システム

突撃砲を装備するガンマウントと長刀を装備するブレードマウントが存在する。

FN94 兵装担架システム

フランス陸軍のラファールが装備する可動兵装担架システム。
ガンマウントとブレードマウントが存在する。余談だがA3のラファールにて、初めてガンマウントの展開機構が再現された。(今までは差し替えで再現)

追加装甲(盾)

耐弾性の向上を目的とした追加装甲(盾)は、一般的な装備のひとつである。ただし、第二世代以降の戦術機は敵の攻撃を回避することを第一としているため、装備しないケースも多い。

92式多目的追加装甲

日本帝国及び在日国連軍が使用する耐熱対弾装甲材で成形された戦術機用の盾。六角形型のリアクティヴアーマーは敵を殴る際に使用する。リアクティブアーマーを使用する際には装備の破棄が前提となる。残念な事に本編ではこれで殴打したり、実際に盾としての役割を果たす描写は一切無い。
土木作業用のドーザーブレードとしての用途も考慮されている。

統一中華戦線の増加装甲

バックラー型の近接戦用増加装甲が存在する。

スペイン軍の増加装甲

戦突型多目的増加装甲。いわゆるスパイクシールド。

東ドイツ軍の増加装甲"シェルツェン"

装甲下部にブレードを装備し、近接戦でも威力を発揮する。またリアクティヴアーマーも装着可能で、1980年代の戦術機にとっては命綱の装備。西独軍のツェルベルス大隊でも使用者が存在する。単行本にて名前が修正された。

ミサイルコンテナ

92式多目的自律誘導弾システム

吹雪不知火の両肩に装備されるミサイルランチャーとレーダーユニット。武御雷はミサイルランチャーの基部を変えることで搭載自体は可能であると思われる(実際に使うかは不明)。
多目的自立誘導弾システムは、米国が開発した戦術機搭載用制圧兵器である。日本帝国や欧州を始め世界各国で運用されている。本システムは、AL弾を始めとする各種弾頭ミサイル発射用コンテナと、制御用のアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーで構成される。コンテナより射出されたミサイルは戦術機から転送された情報に従って飛翔し、光線属種による迎撃を回避するため、それぞれ不規則に軌道を変えながら目標を追尾。その後、赤外線による終末誘導で目標に向かう。機種に対応した基部に交換する事で、多くの第2・第3世代機で運用可能となっている。コンテナへ搭載する制約上、装弾数と弾頭サイズに制限があり、瞬間火力に於いては自走ロケット砲車両には及ばないが、機動力を保持したまま制圧支援が可能であるというメリットは大きい。

ALMランチャー

92式多目的自律誘導弾システムの弾頭がAL弾の場合、こう呼ばれる。
制圧支援担当の戦術機が装備する。

アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー(レーダーユニット)

ミサイルランチャーとセットで使用される追加装備。目標を補足してミサイルに目標情報を送り、ミサイルの中間誘導を行うための装備。目標を識別し、飛翔ルートを計算・プログラムしてミサイルに転送する役割を持つ。戦術機に搭載されるレーダーよりも高い目標識別能力がある。
不知火および吹雪では、肩部装甲ブロック側端のハードポイントに装備する。

ミサイル

多目的自立誘導弾システムで使用されるミサイルで、射程は約4000m。弾頭部にあるレンズはシーカー(探査装置)で、夜間や光量が少ないハイヴ内でも使用できるよう赤外線(IR)タイプが使用されている。ミサイル外殻部が展開することで、姿勢制御フィンになる。

ミサイルコンテナ

16基のミサイル発射管が互い違いに配置されている。発射方式はホット・ランチ(コンテナ内でロケットを点火する発射方法)を採用しており、発射の際にミサイルの発射炎によってコンテナ内部が損傷する。そのためコンテナは基本的に使い捨てであり、補給時にはコンテナごと交換する形となる。

AIM-54 フェニックス Phoenix

F-14で運用する前提で設計された大型長距離誘導弾システム。
揚陸部隊の上陸に先立ち、水平線や地形などの遮蔽物を盾に光線級の射程範囲外から制圧攻撃を加える目的で開発された。弾体自体が一種の巡航ミサイルであり、GPSと地形照合による自律誘導によって目標に到達するため、完全な打ちっ放しが可能である。目標上空でミサイルは分解し、広範囲に子爆弾をばら撒く事で面制圧を行う。
一般にフェニックスと呼ばれるこのシステムは、肩部装甲ブロックに装備するランチャーポッドと、ポッド1基当たり最大で3発搭載可能な大型クラスターミサイルで構成されている。
中隊単位の集中運用により、光線属種を含む旅団規模のBETA群に大打撃を与えることが可能であるが、高度な精密誘導装置を内蔵したミサイルを始め、システム全体の運用コストが非常に高い点がネックである。
F-14の退役に伴いフェニックスは製造を打ち切られたが、F-14とコンセプトを同じくするソ連のMiG-25/31及びその更新機であるSu-32によるライセンス生産型の運用は続いている。

統一中華戦線のミサイルコンテナ

制圧支援が装備するミサイルコンテナ。形状・用途は不明。

F-16の多目的自律誘導弾専用コンテナ

TEにてテロリストが使用。
F-16改修機の殲撃10型が使用したものと同型の可能性が高いが今のところ不明。

EUのミサイルコンテナ

レイン・ダンサーズで後衛のトーネードが使用。形状は帝国の92式多目的自律誘導弾システムと同一で、どこに着いていたかは不明だがレーダーユニットと併用するのも一緒。
米国開発のため規格は日本帝国のものと同一の可能性が高い。

MGM-140 ATACMS

米海軍及び海兵隊装備のF-18の使用するミサイルコンテナ。正式名称「戦術ミサイルシステム」基本的なシステムは一緒ではあるがコンテナの形状が違う。レーダーコンテナは肩部装甲前面、かつミサイルコンテナの真下に搭載されている。

多目的兵装庫

A-6の肩部副腕に支えられた兵装モジュール。
120㎜滑腔砲や多目的ミサイルランチャーの他、偵察用多目的ポッドの搭載など、任務内容に応じた柔軟な対応が可能となっている。
A-6は2基、A-12は4基の多目的兵装庫を装備できる。