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EWI USBで音を出すまでの設定(Windows) - (2009/03/28 (土) 10:34:36) の1つ前との変更点

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[[EWI USB]]で音を出すまでの手順について (Windows版)。 ''目次'' #contents * PCのスペック このページでの操作は、以下の仕様のPCで行った: - CPU: [[Intel Core2 Quad>http://www.intel.com/jp/products/processor/core2quad/]] Q6700 2.66GHz - Memory: 2.0GB (1GB ×2枚) - Audio I/F: [[Roland M-16DX>http://www.roland.co.jp/products/jp/M-16DX/]] ([[ASIO]]対応) -- &strong(){注意: Windowsで[[ARIA]]を使う場合、[[ASIO]]対応のオーディオデバイスが必須。[[ASIO4ALL>ASIO#id_bb5e1bb8]]などのドライバソフトウェアを用いるか、[[ASIO]]対応の[[オーディオインターフェイス]]を用いること。} - OS: Windows XP Professional SP3 - AntiVirus: McAfee VirusScan 13.0 * 0. インストールする前に注意すべきこと DTM@2ch掲示板「【EWI,WX】ウィンドシンセ★ブレスコントローラ 12」スレより: - Windows XPにて、ログオンユーザ名に漢字が使われていると、[[ARIA]]の起動時にログファイル「C:\Documents and Settings\「ユーザ名」\Application Data\Plogue\Aria\AriaEngine_EWI USB.log」の作成に失敗し、[[ARIA]]を起動できない。(ユーザ名による。たぶん半角の「¥」と同じ文字コードがユーザ名に含まれているのかも) -- 対策: アルファベット名の使ったユーザを別途用意して、そのユーザでARIAをインストールすることで解決したとのこと。 - Windows XPにて、EWI USBが正常に認識されているにもかかわらず、音が鳴らない。 -- 対策: 某社のWebCAMのドライバ「[[LVUSBSTA.SYS>http://www.google.co.jp/search?q=LVUSBSTA.SYS]]」を使用しているなら、WebCAMのドライバをアンインストールしてみる。 -- 参考1: [[Vestax Japan|ベスタクス株式会社 - PC インターフェース関連製品:サポート技術情報>http://www.vestax.jp/info/support/pc_int_support.html]] にも同様の事例あり -- 参考2: [[EWI4000s]]用の音色エディタ「Vyzex」の付属マニュアルの1つ「Vyzex EWI4000S Troubleshooting.pdf」の6ページ目にも同様の項目がある。 - (この項目は未確認) Windows XPにて、MIDIデバイスの個数の最大値を超えた。(毎回、異なるUSBポートに機器を接続していると、別のデバイスとみなされるために、最大値を超えてしまうらしい) -- 対策: 不要なデバイスを削除する。レジストリを[[(31) デバイスマネージャですべてのデバイスを表示する>http://journal.mycom.co.jp/column/winxp/031/]]の手順で修正して、未接続のデバイスをすべてデバイスマネージャに表示するようにしてから、不要なデバイスを削除する。 -- 参考1: [[EWI4000s]]用の音色エディタ「Vyzex」の付属マニュアルの1つ「Vyzex EWI4000S Troubleshooting.pdf」の7ページ目にも同様の項目がある。 * 1. EWI USB付属ソフトウェアをインストールする 付属のDVD-ROMからソフトウェア ([[ARIA]]) をインストールする。 OSの再起動は促されなかった。(ただし、同じPCに数日前に KORG nanoKey (キーボード) をインストールした。これもMIDI over USBな機器ので、その影響かもしれない) ファイルが大量にインストールされるので、インストール後にデフラグしておくとよいかも。(自分は[[AusLogics Disk Defrag>http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/12/15/addefrag.html]]とか[[contig>http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1051contig/contig.html]]を使った) * 2. ([[ARIA]]を起動せずに)EWI USBをPCに接続する 最初は、キャリブレーションの邪魔にならないように、[[EWI USB]]を手に持たずに、どこかに置いてからPCに接続するとよい。 キャリブレーションが成功すれば、[[EWI USB]]のSTATUS LEDが緑色に点灯するようだ。USBケーブルの接続からSTATUS LEDの点灯までの時間は1秒未満だった。(たぶん湿度とかで変わると思われる。[[EWI4000s]]だと湿度が極端に変わると手動で調整する必要があったので) キャリブレーションはUSBを接続したときに行われるが、手動で実行することも出来る(と日本語マニュアルに記載がある)。 RESETボタンをSTATUS LEDが消灯するまで押せば、キャリブレーションが実行される。実行中はSTATUS LEDが点滅する。 デバイスマネージャの「表示→デバイス(種類別)」では、[[EWI USB]]は以下のように表示される: #image(DeviceManager-P5B-r3.png) * 3. Tools→Preferenceの設定 「プログラム→AKAI EWI USB→AKAI EWI USB」([[ARIA]])を起動して、メニューバーからTools→Preferenceを開く。 #image(ARIA-Tool-Preferences-connected2.png) Input MIDI Devicesに[[EWI USB]] や他のデバイスにチェックを付ける。 - Windows XPでは「USB オーディオデバイス(in)」と表示される。またARIAをv1.005にアップデートしたときは文字化けしている。 Output MIDI Devicesには[[EWI USB]]だけチェックを付ける。他のデバイスのチェックは全て外す。 - Windows XPでは「USB オーディオデバイス(out)」と表示される。またARIAをv1.005にアップデートしたときは文字化けしている。 - 演奏するだけなら[[EWI USB]]のOutputは不要だが、「Tools→EWI Configuration」で[[EWI USB]]を設定するなら必須。 - Output MIDI Devicesに他のデバイスにチェックを付けても、何の御利益もない。また、[[ASIO4ALL>ASIO#id_bb5e1bb8]]が使えない原因になりうる(「Microsoft GS Wavetable SW Synth(out)」や「SoundMax WDM MIDI(out)」にチェックを付けた場合)。 さらに「Audio Device API」と「Audio Device」を選ぶ。 Audio Device API (Windows上での、ソフトウェア→オーディオデバイスの間のデータ転送方法の種別)は、MME, DirectSound, [[ASIO]]の3種類が存在する。 &strong(){[[ARIA]]ではどれも使えるが、リアルタイムに演奏するときはレイテンシ(latency。データを送ってから、実際に音が出るまでの時間) を短くするために、[[ASIO]]対応のオーディオデバイスが必須。[[ASIO4ALL>ASIO#id_bb5e1bb8]]などのドライバソフトウェアを用いるか、[[ASIO]]対応[[オーディオインターフェイス]]を用いること。} Buffer Size一覧: |MME | 4096, 8192, 16384, 32768 | |DirectSound| 4096, 8192, 16384, 32768 | |ASIO | ([[オーディオインターフェイス]]とその設定によりけり。EDIROL M-16DX + [[ARIA]]のEWI USB v1.005の場合: 96~) | レイテンシ値は、 MME, DirectSoundのBuffer Sizeの最小値は4096。 Sample Rate = 44100Hzのとき、2× 4096 / 44100 = 186ミリ秒 ([[ARIA]]のEWI USB v1.005のログファイルに「PortAudio on DirectSound - Latency = 8192 frames, 185 msec」と記録されている) ASIOでM-16DXを用いた場合、Buffer Size=96、Sample Rate=44100Hzのとき、3ミリ秒のようだ。 ([[ARIA]]のEWI USB v1.005のログファイルに「PaAsio : ASIO OuputLatency = 140 (3 ms), added buffProc:0 (0 ms)」と記録されている) 以上のことから、MME, DirectSoundではリアルタイムに演奏するときは実用にならない。よって、&strong(){Windowsで[[ARIA]]を使う場合、[[ASIO]]対応のオーディオデバイスが必須。[[ASIO4ALL>ASIO#id_bb5e1bb8]]などのドライバソフトウェアを用いるか、[[ASIO]]対応[[オーディオインターフェイス]]を用いること。} なお、音速を340m/sとすると、MME, DirectSoundのレイテンシ最小値186ミリ秒は、340m/s×0.186s = 63.2m離れた場所から音が到達するときにかかる時間に相当する。同様にASIO対応のM-16DXの3ミリ秒は、340m/s×0.003 = 1.026m に相当する。 * 4. Tools→EWI Configurationの設定 次に、Tools→EWI Configurationを開いて設定する。&bold(){ここで設定した値は[[EWI USB]]本体に記憶される}。ARIA Playerには記録されない。 この画面を開くと、「3. Tools→Preferenceの設定」でMIDI IN/OUTの両方に[[EWI USB]]を設定している場合、[[EWI USB]]から現在の設定が読み出されて、[[ARIA]]の画面に表示される。 初めて[[EWI USB]]を使うときは、&bold(){左上の「Reset」の左隣のボタンを押して設定を初期化すること}。(注意:Resetボタンを押すと、3つのタブの設定項目が全て初期化される。また[[EWI USB]]に記憶されている設定も初期化される) Resetを押した後には、おのおののタブは次のように設定された (EWI USB v1.0): #image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-connected-01.png) #image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-connected-02.png) #image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-connected-03.png) [[ARIA#Akai EWI USB v1.005>ARIA#id_5d6606c4]では、Breath CC2にAftertouchが設定された: #image(ARIA-Akai-v1005-Aria-v1.066-EWI_Configuration.png) EWI Configuration ([[EWI USB]]本体に記録される設定)の項目一覧: | 項目名 | 初期値 | 範囲 | 意味 | | Breath Gain | 64 | 0~127 | ブレス(息)の感度 | | Bite Gain | 64 | 0~127 | マウスピースを噛む(bite)力の感度? | | Bite AC Gain | 64 | 0~127 | たぶんマウスピースを噛んだときのdown-upの時間。大きいほど遅くなるようだ | | Pitch Bend Gain | 64 | 0~127 | ピッチベンドプレートの感度 | | Key Delay | 7 | (短い)0~15(長い) | ノートキーへの反応時間 | | MIDI Channel | 1 | 1~16 | MIDI OUTのチャンネル番号 | | Transpose | 0 = C | (1オクターブ下)-12~+12(1オクターブ上) | トランスポーズ | | Fingering | EWI Standard | EWI Standard / Saxophone / Flute / Oboe / EVI valve 1 / EVI valve 2 | 運指 | | Breath CC1 | 2 Breath Controller (coarse) | OFF / CC#1~119 / Aftertouch | ブレスで出力するMIDIメッセージ(1) | | Breath CC2 | OFF | OFF / CC#1~119 / Aftertouch | ブレスで出力するMIDIメッセージ(2) | | Bite CC1 | 127 Pitchbend down-up | OFF / CC#1~199 / 124 Pitchbend Up / 125 Pitchbend Down / 126 Pitchbend up-down / 127 Pitchbend down-up | マウスピースを噛んだとき出力するMIDIメッセージ(1) | | Bite CC2 | OFF | OFF / CC#1~119 / Aftertouch | マウスピースを噛んだとき出力するMIDIメッセージ(2) | | Velocity | Static 120 | Dynamic(=ブレスで値を決める) / Static(=固定値出力) 1~127 | ノートオン(発音)時に併せて出力するベロシティ値 | | Pitchbend UP control | Pitchbend UP | OFF / CC#1~199 / Pitchbend UP | ピッチベンドプレート(上)で出力するMIDIメッセージ | | Pitchbend Down control | Pitchbend DOWN | OFF / CC#1~199 / Pitchbend DOWN | ピッチベンドプレート(下)で出力するMIDIメッセージ | * 5. 音色を1つ選ぶ あとは、以下のように「empty」をクリックして音色を選べば、[[EWI USB]]で演奏できるようになる。 #image(ARIA-EmptyToSaxAltoJazzTH.png) 音色の一覧や特徴は[[ARIA#EWI USB付属版>ARIA#id_f485a218]]を参照。 * A. [[EWI USB]]を接続していないときの画面 [[EWI USB]]を接続していないとき、あるいは[[ARIA]]を起動した後に[[EWI USB]]を接続した場合には、Preferencesには[[EWI USB]]は表示されないため、演奏できない: #image(ARIA-Tool-Preferences-noconnected.png) * B. [[EWI USB]]のOutputにチェックを付けていないときの画面 [[EWI USB]]を接続していないときや、Tools→PreferencesでEWI USBのOutputにチェックを付けていないときは、EWI Configurationは次のように、設定値がすべて0になる。 このようになる理由は、MIDI OUTが接続されていないので[[EWI USB]]に設定情報の送信を指示できず、[[EWI USB]]から設定値を読み出せないため。 #image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-noconnected-01.png) #image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-noconnected-02.png) #image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-noconnected-03.png) 関連ページ:[[EWI USBのトラブルシューティング]]

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