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[[EWI USB]]で音を出すまでの手順について (Windows版)。
''目次''
#contents
* PCのスペック
このページでの操作は、以下の仕様のPCで行った:
- CPU: [[Intel Core2 Quad>http://www.intel.com/jp/products/processor/core2quad/]] Q6700 2.66GHz
- Memory: 2.0GB (1GB ×2枚)
- Audio I/F: [[Roland M-16DX>http://www.roland.co.jp/products/jp/M-16DX/]] ([[ASIO]]対応)
-- &strong(){注意: Windowsで[[ARIA]]を使う場合、[[ASIO]]対応のオーディオデバイスが必須。[[ASIO4ALL>ASIO#id_bb5e1bb8]]などのドライバソフトウェアを用いるか、[[ASIO]]対応の[[オーディオインターフェイス]]を用いること。}
- OS: Windows XP Professional SP3
- AntiVirus: McAfee VirusScan 13.0
* 0. インストールする前に注意すべきこと
DTM@2ch掲示板「【EWI,WX】ウィンドシンセ★ブレスコントローラ 12」スレより:
- Windows XPにて、ログオンユーザ名に漢字が使われていると、[[ARIA]]の起動時にログファイル「C:\Documents and Settings\「ユーザ名」\Application Data\Plogue\Aria\AriaEngine_EWI USB.log」の作成に失敗し、[[ARIA]]を起動できない。(ユーザ名による。たぶん半角の「¥」と同じ文字コードがユーザ名に含まれているのかも)
-- 対策: アルファベット名の使ったユーザを別途用意して、そのユーザでARIAをインストールすることで解決したとのこと。
- Windows XPにて、EWI USBが正常に認識されているにもかかわらず、音が鳴らない。
-- 対策: 某社のWebCAMのドライバ「[[LVUSBSTA.SYS>http://www.google.co.jp/search?q=LVUSBSTA.SYS]]」を使用しているなら、WebCAMのドライバをアンインストールしてみる。
-- 参考1: [[Vestax Japan|ベスタクス株式会社 - PC インターフェース関連製品:サポート技術情報>http://www.vestax.jp/info/support/pc_int_support.html]] にも同様の事例あり
-- 参考2: [[EWI4000s]]用の音色エディタ「Vyzex」の付属マニュアルの1つ「Vyzex EWI4000S Troubleshooting.pdf」の6ページ目にも同様の項目がある。
- (この項目は未確認) Windows XPにて、MIDIデバイスの個数の最大値を超えた。(毎回、異なるUSBポートに機器を接続していると、別のデバイスとみなされるために、最大値を超えてしまうらしい)
-- 対策: 不要なデバイスを削除する。レジストリを[[(31) デバイスマネージャですべてのデバイスを表示する>http://journal.mycom.co.jp/column/winxp/031/]]の手順で修正して、未接続のデバイスをすべてデバイスマネージャに表示するようにしてから、不要なデバイスを削除する。
-- 参考1: [[EWI4000s]]用の音色エディタ「Vyzex」の付属マニュアルの1つ「Vyzex EWI4000S Troubleshooting.pdf」の7ページ目にも同様の項目がある。
* 1. EWI USB付属ソフトウェアをインストールする
付属のDVD-ROMからソフトウェア ([[ARIA]]) をインストールする。
OSの再起動は促されなかった。(ただし、同じPCに数日前に KORG nanoKey (キーボード) をインストールした。これもMIDI over USBな機器ので、その影響かもしれない)
ファイルが大量にインストールされるので、インストール後にデフラグしておくとよいかも。(自分は[[AusLogics Disk Defrag>http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/12/15/addefrag.html]]とか[[contig>http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1051contig/contig.html]]を使った)
* 2. ([[ARIA]]を起動せずに)EWI USBをPCに接続する
最初は、キャリブレーションの邪魔にならないように、[[EWI USB]]を手に持たずに、どこかに置いてからPCに接続するとよい。
キャリブレーションが成功すれば、[[EWI USB]]のSTATUS LEDが緑色に点灯するようだ。USBケーブルの接続からSTATUS LEDの点灯までの時間は1秒未満だった。(たぶん湿度とかで変わると思われる。[[EWI4000s]]だと湿度が極端に変わると手動で調整する必要があったので)
キャリブレーションはUSBを接続したときに行われるが、手動で実行することも出来る(と日本語マニュアルに記載がある)。
RESETボタンをSTATUS LEDが消灯するまで押せば、キャリブレーションが実行される。実行中はSTATUS LEDが点滅する。
デバイスマネージャの「表示→デバイス(種類別)」では、[[EWI USB]]は以下のように表示される:
#image(DeviceManager-P5B-r3.png)
* 3. Tools→Preferenceの設定
「プログラム→AKAI EWI USB→AKAI EWI USB」([[ARIA]])を起動して、メニューバーからTools→Preferenceを開く。
#image(ARIA-Tool-Preferences-connected2.png)
Input MIDI Devicesに[[EWI USB]] や他のデバイスにチェックを付ける。
- Windows XPでは「USB オーディオデバイス(in)」と表示される。またARIAをv1.005にアップデートしたときは文字化けしている。
Output MIDI Devicesには[[EWI USB]]だけチェックを付ける。他のデバイスのチェックは全て外す。
- Windows XPでは「USB オーディオデバイス(out)」と表示される。またARIAをv1.005にアップデートしたときは文字化けしている。
- 演奏するだけなら[[EWI USB]]のOutputは不要だが、「Tools→EWI Configuration」で[[EWI USB]]を設定するなら必須。
- Output MIDI Devicesに他のデバイスにチェックを付けても、何の御利益もない。また、[[ASIO4ALL>ASIO#id_bb5e1bb8]]が使えない原因になりうる(「Microsoft GS Wavetable SW Synth(out)」や「SoundMax WDM MIDI(out)」にチェックを付けた場合)。
さらに「Audio Device API」と「Audio Device」を選ぶ。
Audio Device API (Windows上での、ソフトウェア→オーディオデバイスの間のデータ転送方法の種別)は、MME, DirectSound, [[ASIO]]の3種類が存在する。
&strong(){[[ARIA]]ではどれも使えるが、リアルタイムに演奏するときはレイテンシ(latency。データを送ってから、実際に音が出るまでの時間) を短くするために、[[ASIO]]対応のオーディオデバイスが必須。[[ASIO4ALL>ASIO#id_bb5e1bb8]]などのドライバソフトウェアを用いるか、[[ASIO]]対応[[オーディオインターフェイス]]を用いること。}
Buffer Size一覧:
|MME | 4096, 8192, 16384, 32768 |
|DirectSound| 4096, 8192, 16384, 32768 |
|ASIO | ([[オーディオインターフェイス]]とその設定によりけり。EDIROL M-16DX + [[ARIA]]のEWI USB v1.005の場合: 96~) |
レイテンシ値は、
MME, DirectSoundのBuffer Sizeの最小値は4096。 Sample Rate = 44100Hzのとき、2× 4096 / 44100 = 186ミリ秒
([[ARIA]]のEWI USB v1.005のログファイルに「PortAudio on DirectSound - Latency = 8192 frames, 185 msec」と記録されている)
ASIOでM-16DXを用いた場合、Buffer Size=96、Sample Rate=44100Hzのとき、3ミリ秒のようだ。
([[ARIA]]のEWI USB v1.005のログファイルに「PaAsio : ASIO OuputLatency = 140 (3 ms), added buffProc:0 (0 ms)」と記録されている)
以上のことから、MME, DirectSoundではリアルタイムに演奏するときは実用にならない。よって、&strong(){Windowsで[[ARIA]]を使う場合、[[ASIO]]対応のオーディオデバイスが必須。[[ASIO4ALL>ASIO#id_bb5e1bb8]]などのドライバソフトウェアを用いるか、[[ASIO]]対応[[オーディオインターフェイス]]を用いること。}
なお、音速を340m/sとすると、MME, DirectSoundのレイテンシ最小値186ミリ秒は、340m/s×0.186s = 63.2m離れた場所から音が到達するときにかかる時間に相当する。同様にASIO対応のM-16DXの3ミリ秒は、340m/s×0.003 = 1.026m に相当する。
* 4. Tools→EWI Configurationの設定
次に、Tools→EWI Configurationを開いて設定する。&bold(){ここで設定した値は[[EWI USB]]本体に記憶される}。ARIA Playerには記録されない。
この画面を開くと、「3. Tools→Preferenceの設定」でMIDI IN/OUTの両方に[[EWI USB]]を設定している場合、[[EWI USB]]から現在の設定が読み出されて、[[ARIA]]の画面に表示される。
初めて[[EWI USB]]を使うときは、&bold(){左上の「Reset」の左隣のボタンを押して設定を初期化すること}。(注意:Resetボタンを押すと、3つのタブの設定項目が全て初期化される。また[[EWI USB]]に記憶されている設定も初期化される)
Resetを押した後には、おのおののタブは次のように設定された (EWI USB v1.0):
#image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-connected-01.png)
#image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-connected-02.png)
#image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-connected-03.png)
[[ARIA#Akai EWI USB v1.005>ARIA#id_5d6606c4]では、Breath CC2にAftertouchが設定された:
#image(ARIA-Akai-v1005-Aria-v1.066-EWI_Configuration.png)
EWI Configuration ([[EWI USB]]本体に記録される設定)の項目一覧:
| 項目名 | 初期値 | 範囲 | 意味 |
| Breath Gain | 64 | 0~127 | ブレス(息)の感度 |
| Bite Gain | 64 | 0~127 | マウスピースを噛む(bite)力の感度? |
| Bite AC Gain | 64 | 0~127 | たぶんマウスピースを噛んだときのdown-upの時間。大きいほど遅くなるようだ |
| Pitch Bend Gain | 64 | 0~127 | ピッチベンドプレートの感度 |
| Key Delay | 7 | (短い)0~15(長い) | ノートキーへの反応時間 |
| MIDI Channel | 1 | 1~16 | MIDI OUTのチャンネル番号 |
| Transpose | 0 = C | (1オクターブ下)-12~+12(1オクターブ上) | トランスポーズ |
| Fingering | EWI Standard | EWI Standard / Saxophone / Flute / Oboe / EVI valve 1 / EVI valve 2 | 運指 |
| Breath CC1 | 2 Breath Controller (coarse) | OFF / CC#1~119 / Aftertouch | ブレスで出力するMIDIメッセージ(1) |
| Breath CC2 | OFF | OFF / CC#1~119 / Aftertouch | ブレスで出力するMIDIメッセージ(2) |
| Bite CC1 | 127 Pitchbend down-up | OFF / CC#1~199 / 124 Pitchbend Up / 125 Pitchbend Down / 126 Pitchbend up-down / 127 Pitchbend down-up | マウスピースを噛んだとき出力するMIDIメッセージ(1) |
| Bite CC2 | OFF | OFF / CC#1~119 / Aftertouch | マウスピースを噛んだとき出力するMIDIメッセージ(2) |
| Velocity | Static 120 | Dynamic(=ブレスで値を決める) / Static(=固定値出力) 1~127 | ノートオン(発音)時に併せて出力するベロシティ値 |
| Pitchbend UP control | Pitchbend UP | OFF / CC#1~199 / Pitchbend UP | ピッチベンドプレート(上)で出力するMIDIメッセージ |
| Pitchbend Down control | Pitchbend DOWN | OFF / CC#1~199 / Pitchbend DOWN | ピッチベンドプレート(下)で出力するMIDIメッセージ |
* 5. 音色を1つ選ぶ
あとは、以下のように「empty」をクリックして音色を選べば、[[EWI USB]]で演奏できるようになる。
#image(ARIA-EmptyToSaxAltoJazzTH.png)
音色の一覧や特徴は[[ARIA#EWI USB付属版>ARIA#id_f485a218]]を参照。
* A. [[EWI USB]]を接続していないときの画面
[[EWI USB]]を接続していないとき、あるいは[[ARIA]]を起動した後に[[EWI USB]]を接続した場合には、Preferencesには[[EWI USB]]は表示されないため、演奏できない:
#image(ARIA-Tool-Preferences-noconnected.png)
* B. [[EWI USB]]のOutputにチェックを付けていないときの画面
[[EWI USB]]を接続していないときや、Tools→PreferencesでEWI USBのOutputにチェックを付けていないときは、EWI Configurationは次のように、設定値がすべて0になる。
このようになる理由は、MIDI OUTが接続されていないので[[EWI USB]]に設定情報の送信を指示できず、[[EWI USB]]から設定値を読み出せないため。
#image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-noconnected-01.png)
#image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-noconnected-02.png)
#image(ARIA-Tool-EWI_Configuration-noconnected-03.png)
関連ページ:[[EWI USBのトラブルシューティング]]
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