#26 - (2010/04/14 (水) 14:20:29) の1つ前との変更点
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*#26 全力で行くわ
「ターン終了よ」
「なんだよ京子、奥の手にびびってんのかよ。情けねえなぁ…俺のターン、見せてやるぜ!」
情けないのは、デートのひとつもできないあんたでしょ松岡!
…って言いそうになったけど、対戦中にこの話を出す気はない。
動揺誘ってるみたいで悪いしね。
松岡はターンを開始し、黒Gを出す。
「このカードだぜ…総力戦ッ!!」
松岡は手札からカードを出し、コストとして手札を取り除く。
…それは!?
あたしは思わず立ち上がる。
「ジャンクヤードの全てのユニットを場に戻す!シロッコが部品ドロボウに相性が悪いことも承知、京子がすでに私兵を2枚切ったのも幸いだった…」
「あ、そうね」
わーわーやばい!
松岡の場にはジャンクからサイコMk-Ⅱ、サイコMk-Ⅲ、ゼク・ツヴァイ(20)、カテジナ機が出る。
それに対して…あたしが出せたのは、バックホーム1枚…この子でどうにかいいカードを引かなきゃ、どう考えても負ける!松岡の国力は6…サイコMk-Ⅲの破壊テキストは7国力で起動する…次のターンでどうにか駆逐しないと完全に終わりだ!
「これが帰還ステップだから、俺のターンは終了だぜ」
「あ、あたしのターン」
考えてみれば、コンセプトを考えてデッキを組んでるんだから、切り札がシロッコ1枚なわけがない。ここまでの侵攻を許したのは、確実にあたしのせいだ。
フューリーを温存しておかば良かっただろうか?兇刃のハンデスで、私兵じゃなくてハイマット捨てればよかっただろうか…。いまさら考えても仕方ない!ドロー!
「攻撃ステップ、捨て身のドローよ!地球にバックホームを出撃!」
ハンガーに移った2枚のカードは…2枚とも白基本G!!1
「うそおぉ!?」
「最高にウケるぜ!京子!防御にサイコⅢ!じゃあな」
バックホームはジャンクヤードに逆戻り。あたしは失意のうちにターンを終了した。
「ドロー。Gがくれば勝ちみたいなもんだ…」
あたしは無意識にびくっとなる。
「でも、こういうときに限ってこないんだよなぁ…地球にツヴァイ、宇宙にサイコⅢとサイコⅡ」
「まだサイコⅢの破壊テキストは起動してない!」
今のうちに倒させてもらうわ!そのための犠牲なら…!
「フォースインパルスをプレイ!ハイマット、インパルスの順で宇宙に出撃!」
「お?全滅覚悟でサイコⅢの首を取りに来たってことか?いいぜ!サイコⅢとそっちの2枚が相打ちだ!」
「いいえ!ディアッカをインパルスに!これでハイマットとサイコⅢだけが相打ちよ!」
あたしは手札からキャラを出す。ほんとにこれ役に立つ!
「?まぁいいか。でもよ~なんでハイマット先頭にしたんだよ?」
「気にしない、気にしない!さぁ、ツヴァイの6点ね?」
あたしは本国をスライドさせる。松岡はそこで笑った。
は?何?
「サイコⅡの効果が起動してるから、サイコⅡの部隊が与える戦闘ダメージは敵軍本国にも与えられるんだぜ?つまり13点がな!」
「あ…あれ?やばくない?」
あたしは本国を1枚ずつ捨て山に送る。あっという間に半分以下になった本国。サイコⅢのサイズと効果ばかりに目がいってて気付かなかったけど、まさか本当の癌は、必ずと言っていいほど打点を通すことのできるサイコⅡ!?
「ターン終了」
「ドロー…ハッキングをプレイ」
来た…手札とは相性が悪いけど、状況は打開できる!やっぱりサイコⅢを破壊しておいて正解だ!
「ハンガーからG出して、このユニット…フリーダムガンダム(ミーティア装備)!」
「お?」
ジャンクと手札の枚数的に、火力は十分にある!これでフィニッシュ!
「宇宙にミーティア、地球にフォースインパルス!」
「とりあえず地球にカテジナ機!」
当然ブロックしてくる。ダメージで松岡の本国は削り取れるから、まずはブロッカー除去!
「ミーティアの効果、カットインがなければカテジナ機に3点。サイコⅡに8点よ」
「オッケー」
これで松岡の本国には8+6…14点の攻撃が通る。勝った!
「じゃあダメージ判t…」
「ダメージ判定ステップ!愛は光の果てにでミーティアを破壊!本国6回復後にインパルスの6点だ」
前の戦いの再現が多い…まあ同じデッキで同じ相手だからね。でも、今回は負けない!
「いいわ。ターン終了」
インパルスが手札に戻る。
「ドロー…確認するが、京子の本国は?」
「9枚」
確認してきたか…このターン、来るわね。
「じゃあ、エマ・シーン(4)をツヴァイにセットして効果でドロー、地球に出撃だ!」
「今、場にあるユニットはツヴァイ1枚。使わせてもらうわ、寸断!!」
コストの合計値が一番低いユニットを破壊する、白のコマンド…ユニット1枚の状況じゃ、確実にツヴァイを破壊できるわ!
本当はもっと早く使いたかったんだけどね…そのためにハイマットとか犠牲にしたのに。
「ヴァリアブルにするか迷って正解だったぜ…エマでドローしたこの1枚の手札、慈愛の眼差し!」
「破壊無効カード!?」
おっと予想外…!
松岡は資源7を支払いツヴァイの破壊を無効にした。
「いいか?7点だぜ?」
「いいわ。7点受けてあたしの本国は1枚…」
「つまり、負けだな」
松岡がうれしそうに口を開く。
いいえ!負けじゃあないのよ、これが!
「リロールフェイズにこのカードをプレイするわ!」
あたしは、あたしを勝利に導くカードをプレイした。
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:
更新日:10.04.14
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*#26 全力で行くわ
「ターン終了よ」
「なんだよ京子、奥の手にびびってんのかよ。情けねえなぁ…俺のターン、見せてやるぜ!」
情けないのは、デートのひとつもできないあんたでしょ松岡!
…って言いそうになったけど、対戦中にこの話を出す気はない。
動揺誘ってるみたいで悪いしね。
松岡はターンを開始し、黒Gを出す。
「このカードだぜ…総力戦ッ!!」
松岡は手札からカードを出し、コストとして手札を取り除く。
…それは!?
あたしは思わず立ち上がる。
「ジャンクヤードの全てのユニットを場に戻す!シロッコが部品ドロボウに相性が悪いことも承知、京子がすでに私兵を2枚切ったのも幸いだった…」
「あ、そうね」
わーわーやばい!
松岡の場にはジャンクからサイコMk-Ⅱ、サイコMk-Ⅲ、ゼク・ツヴァイ(20)、カテジナ機が出る。
それに対して…あたしが出せたのは、バックホーム1枚…この子でどうにかいいカードを引かなきゃ、どう考えても負ける!松岡の国力は6…サイコMk-Ⅲの破壊テキストは7国力で起動する…次のターンでどうにか駆逐しないと完全に終わりだ!
「これが帰還ステップだから、俺のターンは終了だぜ」
「あ、あたしのターン」
考えてみれば、コンセプトを考えてデッキを組んでるんだから、切り札がシロッコ1枚なわけがない。ここまでの侵攻を許したのは、確実にあたしのせいだ。
フューリーを温存しておかば良かっただろうか?兇刃のハンデスで、私兵じゃなくてハイマット捨てればよかっただろうか…。いまさら考えても仕方ない!ドロー!
「攻撃ステップ、捨て身のドローよ!地球にバックホームを出撃!」
ハンガーに移った2枚のカードは…2枚とも白基本G!!1
「うそおぉ!?」
「最高にウケるぜ!京子!防御にサイコⅢ!じゃあな」
バックホームはジャンクヤードに逆戻り。あたしは失意のうちにターンを終了した。
「ドロー。Gがくれば勝ちみたいなもんだ…」
あたしは無意識にびくっとなる。
「でも、こういうときに限ってこないんだよなぁ…地球にツヴァイ、宇宙にサイコⅢとサイコⅡ」
「まだサイコⅢの破壊テキストは起動してない!」
今のうちに倒させてもらうわ!そのための犠牲なら…!
「フォースインパルスをプレイ!ハイマット、インパルスの順で宇宙に出撃!」
「お?全滅覚悟でサイコⅢの首を取りに来たってことか?いいぜ!サイコⅢとそっちの2枚が相打ちだ!」
「いいえ!ディアッカをインパルスに!これでハイマットとサイコⅢだけが相打ちよ!」
あたしは手札からキャラを出す。ほんとにこれ役に立つ!
「?まぁいいか。でもよ~なんでハイマット先頭にしたんだよ?」
「気にしない、気にしない!さぁ、ツヴァイの6点ね?」
あたしは本国をスライドさせる。松岡はそこで笑った。
は?何?
「サイコⅡの効果が起動してるから、サイコⅡの部隊が与える戦闘ダメージは敵軍本国にも与えられるんだぜ?つまり13点がな!」
「あ…あれ?やばくない?」
あたしは本国を1枚ずつ捨て山に送る。あっという間に半分以下になった本国。サイコⅢのサイズと効果ばかりに目がいってて気付かなかったけど、まさか本当の癌は、必ずと言っていいほど打点を通すことのできるサイコⅡ!?
「ターン終了」
「ドロー…ハッキングをプレイ」
来た…手札とは相性が悪いけど、状況は打開できる!やっぱりサイコⅢを破壊しておいて正解だ!
「ハンガーからG出して、このユニット…フリーダムガンダム(ミーティア装備)!」
「お?」
ジャンクと手札の枚数的に、火力は十分にある!これでフィニッシュ!
「宇宙にミーティア、地球にフォースインパルス!」
「とりあえず地球にカテジナ機!」
当然ブロックしてくる。ダメージで松岡の本国は削り取れるから、まずはブロッカー除去!
「ミーティアの効果、カットインがなければカテジナ機に3点。サイコⅡに8点よ」
「オッケー」
これで松岡の本国には8+6…14点の攻撃が通る。勝った!
「じゃあダメージ判t…」
「ダメージ判定ステップ!愛は光の果てにでミーティアを破壊!本国6回復後にインパルスの6点だ」
前の戦いの再現が多い…まあ同じデッキで同じ相手だからね。でも、今回は負けない!
「いいわ。ターン終了」
インパルスが手札に戻る。
「ドロー…確認するが、京子の本国は?」
「9枚」
確認してきたか…このターン、来るわね。
「じゃあ、エマ・シーン(4)をツヴァイにセットして効果でドロー、地球に出撃だ!」
「今、場にあるユニットはツヴァイ1枚。使わせてもらうわ、寸断!!」
コストの合計値が一番低いユニットを破壊する、白のコマンド…ユニット1枚の状況じゃ、確実にツヴァイを破壊できるわ!
本当はもっと早く使いたかったんだけどね…そのためにハイマットとか犠牲にしたのに。
「ヴァリアブルにするか迷って正解だったぜ…エマでドローしたこの1枚の手札、慈愛の眼差し!」
「破壊無効カード!?」
おっと予想外…!
松岡は資源7を支払いツヴァイの破壊を無効にした。
「いいか?7点だぜ?」
「いいわ。7点受けてあたしの本国は1枚…」
「つまり、負けだな」
松岡がうれしそうに口を開く。
いいえ!負けじゃあないのよ、これが!
「リロールフェイズにこのカードをプレイするわ!」
あたしは、あたしを勝利に導くカードをプレイした。
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.06.23
更新日:10.04.14
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