ブリガンティの酒場では謎の怪物による奇怪な行動が続いていた。
店内のどよめきをよそに怪物は店の屋根に登り、殺した男の死体から
首を落としそのまま飛立ったのだった…歪んだ鳴声と共に―
――ヴィンセントらは雪ダルマの姿をした氷のゴーレムの眷族と対峙していた。
ゲオルグ、ナイトガンダムレゴラスはゴーレムの発する強烈な冷気と魔力に
よって動けない戦闘不能に陥っていた。
が、その危機的状況下でも孤軍奮闘を続けるヴィンセント。
あと一歩と追い詰めたその時、事の一部始終を見ていたゴブリンが
雪ダルマに「ナカマに―」と説得を始めるのだった。
――一方、魔界の城『パンデモニウム』ではいつもの様に公爵と黒き騎士王
講義の風景が展開されるはずだったが…突如として魔界の第8層の支配者
マレボルギア』が公爵の部屋に降臨し、『スポーン』探索の独占権と天界の門を
焼き払う為の軍団の準備が整いつつある事を公爵をはじめ、フェイト、アスタロットらに
告げ、スポーン探索のお目付け役である『クラウン』を遣したのだった。
そして魔王軍はマグレス像を探すため人間の流通経路に目を付け、
冒険者がよく利用する『クエスト屋』に軍団を送り込み、またウルザード、墨目は
マニアの家での情報通り、『ゴブリンの紋章』を手に入れるべくゴブリンの洞窟へと
向ったのだった―
――氷の洞窟ではゴブリンが雪ダルマを説得し、氷付けになっていたナイトガンダム、
ゲオルグを解放した。また、レゴラスも戦線復帰しこれからと言うときだった―
モンスターの急襲に怖気づいたゴブリンら2匹はヴィンセントらの制止も聞かず
勝手に先行(逃げだ)した。モンスターを斃し、ゴブリンらを追っていたパーティの
目の前に突如として氷壁を突き破り『氷の魔人・アイスゴーレム』が立ち塞がった…!

―そして、世界の行く末は序章から次の舞台へと移ってゆくのであった…
最終更新:2006年12月27日 19:46