王都に一人の剣士が現れた。名を『アーダン』という。
巨躯にアーマーを着込んだその姿はまさに壁のような男である。
この男は、フタバ王国に仕えるべく軍に所属するアシュレーに嘆願する。
アシュレーも王国の事情を承知していた為、快く彼を迎え入れるのであった。
そして、王都では現在、魔王軍のラハール一行の襲撃から復興するべく、
軍・騎士団・一般市民が連携して作業に当たっていた。丁度その頃にセイバーらが
王都に到着し、先の襲撃者『ペニーワイズ』に関する情報を求め、錬金術師協会を訪れるのであった。
―錬金術師らの話によると、ペニーワイズは数十年周期で現れるという一種の
都市伝説にも似た災厄的存在であるということ、そして30年前にホビット族によって
撃退されていたということがセイバーらに伝えられた。話に興味津々なシェゾとレザード
果たしてペニーワイズの正体とは……?
―一方、ゴルギアス山中から脱出しエレナ高原へと降り立ったヴィンセントと彼の旅の
仲間一行は新たな出会いを迎えていた。
緑色の羽の生えた悪魔に追われる一人の少女― リリアというその少女に魔の手が
迫らんとしたそのとき、危機をいち早く察知したナイトガンダムがリリアを魔の手から
救おうと悪魔アブダクターと対峙する。また、付近を調べに離れていたレゴラス
歩調の遅れていたゲオルグ、ヴィンセントも駆けつけアブダクターを追い詰める。
そして不利を悟ったアブダクターは砂煙を上げて逃走した。安堵する一行に助けられた
リリアは、彼女の住まうランス村へヴィンセントたちを案内すると言う。彼らの新たな展開の幕開けだった―
最終更新:2008年01月28日 01:57