『魔龍を駆る者』
~前回のあらすじ~
フタバ王国では、長期に渡る
神聖帝国との戦争で庶民に重い税が掛けられるようになっていた。
地方はもとより、王都でも増税に次ぐ増税で都民の間に不満が募り、爆発寸前であった。
特に、裕福な暮らしを謳歌している貴族や聖職者層、王族には国民の辛い視線の格好の
標的となっており、中には暴徒に襲われる被害も出始めていた。
そんな中、国王のハル・パゴスⅡ世は事の重大さを認識し始め、
パルパティーン議長を呼びつけると
何か解決案は無いか相談を持ちかけた。
議長が提案した解決策は王国中に『目安箱』を設置し、直に国民の意見に耳を傾ける
というものであった。それに光を見出した国王は早速、目安箱の設置を命じたのだった。
― 一方、魔界の追っ手を撃退したSPAWN一行はダットランドへ新天地を求め旅の途上にあった。
束の間の幸せと安息を噛み締めるように、外界の空気を吸う彼ら。
国境沿いにダットランドを目指す事になり、人目を避けて王国とダットランドの国境を通れないか
模索していた。そして、国境にある関所に差し掛かる。
……しかし、彼らの後を不気味な氷の道が追跡していた事には気付いていなかった。
アルトリアとその仲間たちの長い戦いはついに終わりを告げることになった。
旅の最終地ナールト村の時計台にてクロックワークファントムとその使役する『
血液言語版』との
決戦はアルトリアの真の力の目覚めによって血液言語版に心境の変化を与えたのだ。
そう…かつて刃を交えた『
黒き騎士王』の力をもって放った一撃は、彼女の心に深く突き刺さり
真に仕える相手を選んだのだ。
アルトリアは彼女との契約を交わし、そして新たに彼女の名を呼んだ―
『アナザーブラッド』と―!
最終更新:2008年03月14日 21:22