ヒロインがヤンデレのギャルゲみんなで作ろうぜ!

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mizuki|

[cm]

;@snowuninit
;@fadeoutbgm time=1000
;@cl
;@bg file="black.jpg" time=1000
;[jump storage="scenemenu.ks"]
;[s]

;;A『みずきを愛している』を選んだ場合

@snowuninit
@cl
@fadeoutbgm time=1500
@bg file="black.jpg" time=1000
@bg file="rouka1_mizu_y.jpg" time=1000
@wait time=500
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=1 e=7 y=b m=9
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=1 e=6 y=b m=9
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=1 e=7 y=b m=9
@cl
@texton
 血の匂いをまとわりつかせたツインテールが、目の前をそっと過ぎていく。手を伸ばせば届く距離ではあった。[lr]
「…………」[pcm]
;;背景『みずき宅客人用の部屋』
@bg file="wafuu_kositu00.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1000
 俺はぐっすり寝ていて、何も気がつかなかった。そういうことにしておこう。[pcm]

@bg file="black.jpg" time=1500
@wb
@wait time=1000

;;黒背景で「下の一文のみ」が画面中央に流れる
[nowait][r][r][r][r][r][r][endnowait]
 ……二週間後、黒い手帳を片手に男がインターフォンを鳴らした。[wait time=1500][pcm]
;;全文表示後、クリック待ちまで2秒の余裕が欲しい

;;背景『取調室』。BGM『兆候』
@bg file="interrogation_e.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1500
@bgm file="choukou.ogg"

 手。短く太く、爪は土気色で汚い。死人めいた指が、胸ポケットのタバコの箱に触れては、気がついたように離れていた。[lr]
 かなりのヘビースモーカーなんだろう。さっきから指がタバコの箱を撫でてばかりいる。[lr]
「いい加減、口を割ってくれないかな。君が如月みずきの肩を持ってるのは分かってるんだ」[lr]
 せわしなく動いていた指がぴたりと静止した。[lr]
 舌打ちをこらえ、目の前の男に注意を戻した。倉見刑事。下の名前は聞いたが忘れてしまった。どうせ長い付き合いにするつもりはない。[pcm]
「彼女はかなりのゲーム狂いだったようだね。最近、ゲーム感覚で人を殺す犯罪者が増えてるって聞いたことないかな?」[lr]
 『狂い』『ゲーム感覚で殺す』『犯罪者』。こちらの怒りを煽ろうとしているのは分かっている。[lr]
 尋問は粘着質に続き、時間の感覚は既に麻痺していた。怒らせて少なからず饒舌にさせる。そこから情報を吸い出そうというのだろう。[lr]
 自制しなければならない。未成年からの事情聴取。しかも任意の。そう長くなるはずはない。怒りを耐え忍ぶくらい問題ない。[pcm]
 あの夜、伊万里は帰らなかったそうだ。姉さん、先輩、委員長に続く連続失踪。そろそろ事件性が疑われていた頃だった。[lr]
「他の生徒たちから事情を聞いたんだけど、バレンタインのときに小金沢さんは君に告白したそうだね。それは合ってるかな?」[lr]
「ええ」[lr]
 問いで言葉を引き出す作戦に切り替えたか。瞳に煮えたぎっていた憤怒は嘘のように消えている。こういう状況でなければ好感の持てる真面目かつ誠実な笑み。別人かと思う雰囲気の変わりようだった。[pcm]
 任意の名の下、しかし事情聴取は強制だった。表向きは、失踪する前の伊万里と最も近しい関係者として。裏では、みずきのアリバイの証人として。[lr]
「確か下校時だったそうだね。そのとき如月みずきも一緒だったとか。それも合ってる?」[lr]
 黙って頷いた。察するに倉見刑事は俺と同じ結論に達している。そしてそれは間違っていない。[lr]
 けれど、証明するのは不可能だ。俺がみずきのアリバイを証明し続ける限り。[pcm]
 倉見刑事は灰皿に煙草の灰を落とすと、[lr]
「こういうものが見つかっててね」[lr]
 ピンクの手帳を机に置いた。[lr]
「小金沢さんの日記帳だ。ここにすべて詳らかに書いてある」[lr]
 付箋をつけられたページが開かれる。[lr]
「読んでみるといい。君に疚しいところがないなら、読めるはずだ」[lr]
 刺すように睨みつけながら、倉見刑事が日記を押しやってきた。[pcm]

;;改ページ。背景真っ暗に。 BGM OUT 3秒 BGM消えてからSEへ
;;SE『一枚だけページをめくる音』
;;BGM『Y-08 keep on』 SEから二秒くらい無音空けて、BGM開始と↓文表示
;(この演出、プレイヤーの気持ち切り替え猶予ですが動かしてオカシイようなら時間短縮してください)
@fadeoutbgm time=1500
@bg file="black.jpg" time=1500
@playse storage="PageD@16.ogg"
@ws
@wait time=1000
@bgm file="y08.ogg"

『二月十四日(水)天気・雪[lr]
;;伊万里(制服 01,1A,01,00,00,00,M)
@imar pos=c wear=u pose=1 b=1 e=1 y=a m=1
 今日はみのりんにチョコを渡した。一週間前から頑張ってたけど、なんとか力作ができてよかった。さすがに気づいてくれたよね、いくらみのりんがニブチンさんでも。もう、あんなに驚かなくてもいいのに。[lr]
;;伊万里(制服 03,4A,04,00,00,00,M)
@imar pos=c wear=u pose=1 b=3 e=4 y=a m=4
――ほんとは気づいててほしかったな。両想いだったらよかったな。答えを延ばさなくてもよかったもん。[lr]
;;伊万里(制服 02,3A,01,00,00,00,M)
@imar pos=c wear=u pose=1 b=2 e=3 y=a m=1
 でも、みのりんにも考える時間くらい必要だよね。そう言ってないと収まらないや。だって、ボクたちは幼馴染だったんだもん。[pcm]
 本当はそれでも良かった。……うん、ボクはみのりんといられれば、それで良かった。なんか、骨の髄まで惚れちゃってるなぁ。なんか恥ずかしくなってきたよ。もう一生分の勇気を使い切ってきちゃったのに。[lr]
;;伊万里(制服 03,5A,04,00,01,00,M)
@imar pos=c wear=u pose=1 b=3 e=5 y=a m=4 s=1
 そういえば、いつから好きだったんだろ。うーん………………。[wait time=1000][pcm]
;;演出で二秒ほど停止です。
;;伊万里(制服 01,4A,03,00,00,00,M
@imar pos=c wear=u pose=1 b=1 e=4 y=a m=3
[nowait][r][r][r][r][r][r]  [endnowait]
@font size=36
 会ったときから、[nowait][r]      [endnowait]ずっとずっと愛してる![pcm]
@resetfont
;;フォント大きかったりするかも。
;;伊万里(制服 03,3A,02,01,00,00,M)
@imar pos=c wear=u pose=1 b=3 e=3 y=a m=2 c=1
 ……ほんとうはこう言いたかったんだよ? なのにアガっちゃって、ボクの思いを伝え切れなかった……。[lr]
 でも、みのりんなら分かってくれるよね。うん、じゃ、最後に。[pcm]
;;伊万里(制服 02,5A,03,01,00,00,L)← 出来ればLサイズ以上の拡大で、肩から上を(不自然じゃない程度に)
@imar pos=c wear=u pose=1 b=2 e=5 y=a m=3 c=1 size=L
[nowait][r][r][r][r][r][r][r]  [endnowait]
 みのりん、愛してる。いい答えをくれますように』[pcm]

;;3秒くらい停止して伊万里消し。
;;BGM OUT 3秒
;;背景元に戻す。
;;BGM『k-04 雪景色』
@fadeoutbgm time=1500
@wait time=1000
@cl
@wb
@bg file="interrogation_e.jpg" time=1500
@bgm file="k04.ogg"

「正直に言ってくれ。犯行時刻、君は本当に如月みずきと一緒にいたのか?」[lr]
 読み終えたのを見計らってか、間髪入れずに倉見刑事が問うてきた。[lr]
「俺は……」[lr]
 抗うも引きずり出される言葉。[lr]
「あのとき……」[lr]
 口から何かが抜けてゆくのが分かった。[lr]
「みずきとは……」[lr]
 堪えかねたように倉見刑事が身を乗り出してくる。[pcm]

;;背景をブラックアウト。
@bg file="black.jpg" time=700

――刹那、鉄錆びたような異臭が鼻をついた。目を細め、そして開いたときには見張る。[lr]
;;みずき(制服 05,5B,12,00,00,01,M 片手胸に)
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=5 e=5 y=b m=12 t=1
@cl
 みずきがなんともいえない色を瞳にたたえていた。咎めるようで、すがるようで、それでいて……。[lr]
「……黙秘します」[pcm]

;;みずき(制服 05,5B,08,00,00,01,M 片手胸に)、伊万里(制服 03,3A,04,00,00,00,M)の後、消し。
@mizu pos=lc wear=u pose=3 b=5 e=5 y=b m=8 t=1
@imar pos=rc wear=u pose=1 b=3 e=3 y=a m=4
;;背景を元に戻す。
@cl
@bg file="interrogation_e.jpg" time=1000

「……そうか」[lr]
 そう言ったっきり、倉見刑事は表情を消して出て行った。[lr]
 寒かった。凍えそうだった。一緒にいても、会話を交わしていても、それでも孤独の寒さを癒してはくれない。彼は俺の世界に存在していなかった。[lr]
 俺の世界にいるのは二人っきりだ。俺とみずき。伊万里はそこに入れなかった。ただそれだけのことだ。[lr]
 他に誰も助けてはくれない。だから俺は非情になった。[lr]
 もう取り返しはつかない。振り上げた剣は下ろさなければならない。[pcm]

;;背景 『黒』
;;BGM『13と1の誓い』
@fadeoutbgm time=1500
@bg file="black.jpg" time=1500
@bgm file="13_1.ogg"

 結局、拘束は二日間に及んだ。未成年に対して異例のことではあるものの、倉見刑事がかなり強く主張したようだった。[lr]
 心証はクロ。むしろクロすぎるくらいだろう。事実、みずきがやったという証拠は部分部分で上がっている。しかし令状を取るには決め手とならない。みずきが犯行時間に、俺と一緒に自宅にいたというアリバイが存在するからだ。[lr]
 そして俺は結局屈しなかった。[lr]
「小金沢さんもかわいそうに」[lr]
 倉見刑事の去り際の一瞥は、苦々しさを隠そうともしていなかった。[pcm]
「……へくっ」[lr]
 ぶるっと体が震えて、寒気に気がついた。ここから一人で帰れるのだろうか。家と連絡を取る暇もなかったから、誰が迎えに来てくれるわけでもない。[lr]
「いや、無意味か」[lr]
 そもそも家に姉さんがいないのだから、連絡の取りようがない。[lr]
 みずきしかいない。伊万里では何が足りなかったのか。俺自身でもよく分からない。[pcm]
 ただ、ひとつそれらしいことを挙げるとすれば――。[lr]
;;みずき(制服 05,5B,05,00,00,02,M 両手胸元)
@mizu pos=c wear=u pose=4 b=5 e=5 y=b m=5 t=2
 愛、だ。伊万里と違って、俺は幼くて弱かった。孤独の寒さに耐えられなかった。[lr]
 だからアイツの愛を信じられなかった。示してくれないと、信じられなかった。――みずきのように、嫉妬に狂ってくれないと。[lr]
;;みずき消し、伊万里(制服 03,3A,01,00,00,01,M)
@cl
「こんな風に言ってくれてれば……」[lr]
@imar pos=c wear=u pose=1 b=3 e=3 y=a m=1 t=1
 倉見刑事に押しつけられた日記を開くと、嘆息をこぼさずにはいられなかった。[lr]
 心の奥深く大切なところへ罪の刻印を刻みこむ。それを見越して彼はこれを俺に押しつけたのだろう。[lr]
 その効果は認めざるを得なかった。俺はこれを捨てられない。そしてこれを見るたび、胸を掻きむしられることだろう。[pcm]

;;伊万里消し
;;BGM OUT 3秒 > 2秒の無音
;;背景 『警察署前』
;;SE『ベンツの駆動音』。
;;BGM 『O-04 鼓動 』
@cl
@fadeoutbgm time=1500
@wb
@wait time=500
@bg file="police_e.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1000
@bgm file="o04.ogg"

「……みずきっ!」[lr]
 叫ぶころには駆けていた。[lr]
 察署前に堂々と乗りつけられた黒塗りのベンツ。その後部座席のドアが開き、ツインテールが見えた。[lr]
「痛っ!」[lr]
 が、思い出したように蘇った傷の痛みでたちまち膝をついてしまう。[lr]
;;みずき(制服 06,9A,11,00,00,00,M 片手胸に)
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=6 e=9 y=a m=11
「みのるっ!?」[lr]
 慌ててベンツを飛び降り、タタタタと駆け寄ってくる。[lr]
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=5 e=6 y=a m=9
「だいじょうぶっ!?」[lr]
 引きつった笑みとともに俺は首を振った。[pcm]
 狂っている。狂っている。狂っている……。[lr]
 みずきからの愛。それがすべて。孤独の寒さを癒してくれる唯一の温もり。[lr]
 みずきは俺の後方に視線を飛ばし、[lr]
;;みずき(制服 05,3A,12,00,00,00,M 両手腰に)
@mizu pos=c wear=u pose=2 b=5 e=3 y=a m=12
「あれ、何か落としたよ?」[lr]
「え? ああ、あれは……」[lr]
 振り返ると、かじかんだ手から滑り落ちていたらしい。みずきの視線の先では、日記帳が汚れていた。[lr]
「いいんだ、もう要らない」[lr]
;;伊万里(制服 03,3A,04,00,00,00,M)を一瞬だけ表示。
 日記帳から目を逸らすように、俺は膝立ちのままみずきの背中に腕を回した。[lr]
;;みずき(制服 07,7A,11,01,00,00,M 片手胸に)
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=8 e=9 y=a m=10 c=1 size=L
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=7 e=6 y=a m=10 c=1 size=L
 もう、捨てよう。みずきさえいればいい。[lr]
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=5 e=6 y=a m=8 c=1 size=L
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=2 e=2 y=a m=8 c=1 size=L
 みずきは困惑げに手をさまよわせたが、やがてぎゅっと頭を抱いてくれた。その頬に陽が射す。[pcm]

;;背景『夕暮れ』。
@cl
@bg file="sora_a.jpg" rule="上から下へ" time=700

[nowait][r][r][r][r][r][endnowait]
 夕陽が地平線に沈みつつあった。[lr]
[nowait][r]   [endnowait]
 希望を象徴するような、輝ける光の円盤。[lr]
[nowait][r]     [endnowait]
 山麓は血の紅から死の黒に、生気を失っていた。[pcm]

@bg file="sora_n.jpg" time=1000

[nowait][r][r][r][r][r][r][r]     [endnowait]
 その暖かな夕陽が、夜に堕ちた。[pcm]
;↑原文 夜に堕ちた。

@bg file="police_n.jpg" rule="下から上へ" time=700

@mizu pos=c wear=u pose=3 b=2 e=2 y=a m=8 c=1 size=L
「みずき……」[lr]
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=2 e=1 y=a m=8 c=1 size=L
 『人』という漢字の成り立ちから、人と人は支えあって生きているのだという人がいる。まさにその通りだ。長い払いは短い払いに支えられているが、短い払いも長い払いを支えていなければ立つことはできない。二人三脚、一心同体。[lr]
 言葉が続かず静謐が空間を占めたが、居心地の悪いものではない。むしろありがたかった。[lr]
 やがて自然と言葉が喉から釣り出されていた。[pcm]
「愛してる」[lr]
@mizu pos=c wear=u pose=3 b=8 e=9 y=a m=9 c=1 size=L
 迷った後、付け加える。[lr]
「だから――裏切らないでくれ」[lr]
;;みずき(制服 02,2A,08,01,00,00,L 両手胸元)
@mizu pos=c wear=u pose=4 b=2 e=1 y=a m=8 c=1 t=1 size=L
@mizu pos=c wear=u pose=4 b=2 e=2 y=a m=8 c=1 size=L
「うんっ!」[lr]
 俺の愛は、最後まで利己心に過ぎなかった。――伊万里を愛してやることはできなかった。[pcm]

;;背景『夕暮れ』全体をちょっとずつ暗くしてゆく。

@cl
@bg file="sora_n.jpg" rule="上から下へ" time=1000

[nowait][r][r][r][r][r][r][r]    [endnowait]
 夕陽は夜に落ち、すべてが闇に沈んだ。[pcm]
;;みずき消し。背景をブラックアウト。少し間隔をあけた後、伊万里(制服 03,4A,04,00,00,01,M)を一瞬だけ表示。スタッフロール。
@fadeoutbgm time=3000
@bg file="black.jpg" time=2000
@wait time=1000
@imar pos=c wear=u pose=1 b=3 e=4 y=a m=4 t=1
@cl
@wait time=1500
;スタッフロール
[jump storage="main.ks" target="*staffroll"]



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