ヒロインがヤンデレのギャルゲみんなで作ろうぜ!

休日の散歩

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mizu0204|休日の散歩

;;盗聴機器購入&デート
@bg file="mati.jpg" time=700
[cm]
@bgm file="n01.ogg"
@texton
;;背景『街』
;;BGM『日常曲をひとつ』
 何の目的もなく街に来てみたが、やっぱり何もすることがなかった。[lr]
「わざわざ遠出して散歩かよ……」[lr]
 自分の計画性のなさが情けない。テキトーに雑踏を歩いて時間を潰すくらいしか今の俺にはすることがなかった。[lr]
――散歩とは実に健康的だね、藤宮くん♪ 無駄に二酸化炭素を出して環境に悪いと思わないのかな?[lr]
「……ん?」[lr]
[mizu f="真顔" pose=1 pos=c]
@cl
 訳の分からない声が聞こえるようになった頃、雑踏の隙間から見慣れた影がかすめたように見えた。うさぎの耳のようなツインテール。[pcm]
みずきか、こんなところでなにやってるんだろ」[lr]
;↑原文 「みずきか、まっすぐ家に帰らないとは不良少女め」
 まあ、俺も他人のことを言えた義理ではないのだが。俺は暇潰しだが、みずきは新しいゲームでも買いに来たのだろうか。[lr]
[mizu f="真顔" pose=1 pos=c]
 みずきのゲーム好きは学校でも有名だ。噂では家庭用ゲームに飽き足らず、アーケードの方にまで造詣が深いらしい。ゲーセンでは無敵の女王として有名だとか。[lr]
――ゲーセンにでも誘ってみるか。[lr]
 そう思い、まずは後ろから驚かしてやるべく接近しようとしたところで、みずきが立ち止まった。[lr]
――もう見つかったか?[pcm]
[mizu f="怒り" pose=1 pos=c e=7a]
[mizu f="怒り" pose=1 pos=c e=6a]
[mizu f="怒り" pose=1 pos=c e=7a]
 反射的に視線を逸らしつつ人込みに隠れる。みずきは周囲を警戒するように視線をめぐらしていた。まさにうさぎのような警戒心だ。[lr]
 幸いにも俺の姿は見つからなかったようだが、みずきはなおもきょろきょろしてから、ある店へ入った。[pcm]

@cl
@bg file="shop2.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"

――ここは……ゲーム店、じゃあないよな。[lr]
 俺にはよく分からないが、電子機器の専門店のようだ。[lr]
 小学校時代からの付き合いだが、みずきがこういうものに興味を持っているとは知らなかった。いや、待てよ。[lr]
「おいおい、アイツ、まさかパシリでも引き受けてるんじゃないだろうな」[lr]
 そう、みずきが興味を持ってこの店に入ったとは限らない。[r]
 誰かが必要な買い物に行けなくなって困っており、みずきが引き受け……いや、その面倒見の良さにつけこまれて『引き受けさせられた』可能性だってある。[lr]
 俺はみずきを追ってその店に入ろうとしたところで愕然とした。[pcm]
@playse storage="se-051.ogg"
@ws
――今の俺って完璧にストーカーじゃないか![lr]
;;SE『頭の上にタライ』
 頭の上にタライが落ちてきた気分だった。しばらく呆然と立ち尽くす。[lr]
――ええい、ままよ。[lr]
 これもみずきを心配するがゆえなんだ。俺は自分に言い聞かせてみずきの後をつけていくのだった。[pcm]

;;背景『店内』ファイルが無いぜよー
;無くても平気なんじゃねー?

 さすがにこのまま入ると尾行がバレるかもしれない。怪しくないよう振る舞おうとして、返って不審者になってしまいそうだ。[lr]
 女の子をこそこそと尾行。立派なストーカーだ。店員さんに通報されるに違いない。[lr]
 みずきに見つかったときの言い訳を考えておかないと。[lr]
「いや、偶然見かけてな。ちょっと追いかけてきたんだ、はっはっは~」[lr]
 親指立てて歯をキラリ。そんな藤宮稔を想像してみる。[lr]
 ……キモい。キモいキモいキモい。これじゃ本物のストーカーじゃないか![pcm]
 深呼吸を繰り返し、[lr]
――心頭滅却、火もまた涼し、と。[lr]
 馬鹿丸出しだけどな、と脳内モノローグにツッこんでおく。火で暖まれないとか凍死まっしぐらだ。[lr]
 あらためて店内を見渡す。不自然にならないよう、きょろきょろと。[lr]
 しかし、みずきの姿はない。既に奥のほうへと行ってしまったらしかった。[lr]
「……ふぅ」[lr]
 息をついて、肩の力を抜く。こんなにガチガチでは不審者確定だ。[pcm]
 けれど、よくよく考えれば『まだ』悪いことをしたわけではない。相手はみずきなのだから普通に聞き出せばいい。その考えも確かにあった。[lr]
 けれど、誰かがみずきをいいように使っているのなら……制裁あるのみ。[lr]
 本番に備えて文句を組み立てる。どもれば付け入られる。もし論破できなかったら……。手が拳の形に固められる。[lr]
 そうなったら、その場にみずきはいない方がいい。――きっと傷つくから。[lr]
 とすれば、みずきを尾行して、『引き受けさせた』ヤツと二人だけで話すところを狙ったほうがいいのかもしれない。[lr]
 ……どうすればいいのだろう。[lr]

[nowait]
[r]
[link target="*yousumi"]1.『みのるは ようすを みている ようだ』[endlink][r]
[link target="*stalker"]2.『みのるは ストーカーに へんしん した』[endlink]
[endnowait]
[s]
;選択肢は後で変更予定。



yousumi|

[cm]
;;Aを選んだ場合
@bg2 file="shop2.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
[mizu f="真顔" pose=1 pos=c]
「よっ、みずき」[lr]
 店から出てきたところで声をかける。[lr]
[mizu f="驚き" pose=3 pos=c]
「み、みのる!?」[lr]
@playse storage="PaperC@22.ogg"
@ws
 みずきは目を見開くと、提げていた紙袋を後ろに回した。[lr]
 おお、こんなに驚いてくれるとは。入り口の死角で隠れていた甲斐があるというもの。[lr]
 ……いや、まあ一時間半ほど待たされたけど。[lr]
[mizu f="真顔" pose=3 pos=c s=1]
「どうしたの~、こんなところで」[lr]
「散歩だ、散歩。というか、そういうことにしておいてくれ。街に来たら何かあるかなと思ったんだけど、やっぱり何もなかった」[lr]
@ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=6 e=2a m=6
「それ、ダメダメだよ~」[lr]
 はにかんだような笑みを見せるみずき。[pcm]
「で、だ。みずきは買い物か。何を買ったんだ?」[lr]
[mizu f="真顔" pose=3 pos=c e=7a s=1]
「えっとね……いろいろ」[lr]
 途端に歯切れが悪くなった。何かあるのだろう。[lr]
 ……俺にも言えないことなのだろうか。[lr]
「へぇ、『いろいろ』か」[lr]
 言いながら、店を見上げる。みずきも釣られて、[lr]
[mizu f="怒り" pose=2 pos=c m=11 c=1 s=1]
「そ、そんなんじゃない!」[lr]
 腰に手を当てて顔を真っ赤にした。[lr]
 実はこの店舗、フロアーごとにそれぞれ別の店が入っている。一階は電子部品を扱っているが、二階は大人の玩具を扱っている。[pcm]
「みずきもそういう年頃になったんだな」[lr]
「だから違うって言っているでしょ!」[lr]
「そんな隠さなくても。言ってくれればいつでも相手するのに」[lr]
[mizu f="驚き" pose=4 pos=c c=1 s=1]
「ふぇ……?」[lr]
「え……?」[lr]
 みずきが呆気にとられている。[lr]
 何かマズいことでも言っただろうか。[lr]
 奇妙な沈黙に頬が笑みを解いてゆく。[lr]
[mizu f="照れ" pose=4 pos=c]
「えっと……本当に?」[lr]
[mizu f="照れ" pose=4 pos=c e=6a size=L]
 首を振れない。みずきが一歩身を寄せてきた。[lr]
 近距離で女の子に上目遣い。心拍数が一気に跳ね上がる。[pcm]
 まだ肌寒い如月の風が、ツインテールからシャンプーの香りを微かに漂わせ、鼻腔をくすぐる。[lr]
 少し長めの睫毛と潤んだ瞳。少女に特有の柔らかなラインを残した頬が、ぽうっと紅色に染まる。[lr]
 小さな唇は思わずそっと包みこみたくなる。いざなうように僅かに開いて……。[pcm]
[mizu f="照れ" pose=4 pos=c b=5 e=6a size=L]
「みのる?」[lr]
 我に返った。俺としたことが、何をぼうっとしていたのだろう。[lr]
 ……見惚れて、いたのだろうか?[lr]
 いや、まさかそんなはずはない。違う。違う、はずだ。[lr]
「え? いや、その……」[lr]
 みずきの真摯な眼差しに戸惑ってしまった。全く持って軽い気持ちで口にした一言だ。そうまで真剣な反応を返されると、逆に混乱した。[lr]
 とっさにうやむやにしようとしてしまった。[lr]
「冗談冗談。冗談に決まってるじゃないか。あはは」[lr]
[mizu f="驚き" pose=3 pos=c m=12 c=1]
[mizu f="怒り" pose=2 pos=c m=11 c=1 s=1]
「……バカっ! きな粉でむせて涙目になっちゃえ!」[pcm]
@cl
 みずきからの罵声。[lr]
 みずきが駆け去り、その背中が見えなくなってから、ようやくその事実を理解した。[lr]
 みずきからの、罵声。みずきからの。[lr]
 理解した途端、事実の重みがずんと圧し掛かってきた。自然と肩が落ちて俯き加減になる。[lr]
 と、小さな紙が落ちていた。場所からしてみずきのだろうか。[lr]
 GFK‐二五○、NC‐三P、NV‐三○三A、JTM‐八○○……。[lr]
 拾い上げてみると、謎の英字と数字が並んでいた。辛うじて分かるのは、日本語で書かれたリチウム電池と酸化銀電池くらいだ。[pcm]

@bg file="black.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"

 店に入って物色してみた。[lr]
 GFK‐二五○……電波到達距離五○~一○○メートル。アルカリボタン電池。電池寿命四○~五○時間。[lr]
 どうやらメモに書かれていた英数字は、すべて盗聴器の型番らしい。[lr]
「バカバカしい……」[lr]
@playse storage="paperbiri.ogg"
@ws
 メモをびりびりに破いて投げ捨てる。[lr]
 もし誰かに頼まれたのだとしても、一介の女子高生が払える金額ではない。[lr]
 単価最低値ですら格ゲー二六○回分だ。[pcm]

@bg file="shop2.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"

 無駄足を踏んだことを後悔しながら、みずきが去った方へと足を向ける。[lr]
 どうやって謝ろうか考えながら……。[pcm]

@bg2 file="mati.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"

 幸い、ぴょこぴょこ動くツインテールはすぐに見つかった。[lr]
[mizu f="真顔" pose=1 pos=c]
 本屋前のバス停で備えつけのベンチに座っている。そして隣にいる友達らしき女の子と会話していた。[lr]
 しかし、何故かみずきは下を向いていた。[lr]
――この子がみずきを使い走りにしているのだろうか。[lr]
 とはいえ、さっきのこともあり、いきなり声をかけるのは躊躇われた。[lr]
 とりあえずバスを待つ人々の列に紛れてみた。近づくにつれて会話の内容が聞こえてくるようになる。[lr]
「如月さんも買い物なの?」[lr]
「ん、自分で使う物をいくつかね」[lr]
 ほっと息をつく。誰かに使われているわけではなかったらしい。[lr]
 考えてみれば、それもそうだった。二十四時間三百六十五日、他人のために動くはずがない。[pcm]
「それにしても器用だよね 仕組みとか分かるの?」[lr]
「これくらいなら、なんとか」[lr]
 何の話だろう。ちょっと背後から覗いてみた。[lr]
 みずきの膝の上にはハンカチが載せられていた。そして小さな箱状のものに精密ドライバーを当てている。[lr]
――携帯電話!?[lr]
;↓原文 必死で驚きの声を抑えた
 無意識に驚きの声を抑えた。[lr]
 素人がそんな分解できるはずはない。そう思うものの、しかしみずきの鮮やかな手並みは、見る見るうちに携帯電話を解体、整備、再構築した。[lr]
「うわ~ ありがと すごく助かっちゃった」[lr]
 完成した携帯電話を受け取り、笑顔で感謝の言葉を述べる女の子。[pcm]
[mizu f="笑顔" pose=2 pos=c c=1]
「おっけーおっけー、あたしに任せておきなさい」[lr]
 たいした事じゃないよ~、と恥ずかしさに身をよじりながら言う。[lr]
[mizu f="真顔" pose=1 pos=c c=1]
「でも、応急修理だからちゃんとお店で修理してね」[lr]
「バイトのお給料入るまで、如月電気店にお世話になろうかな?」[lr]
[mizu f="微笑み" pose=1 pos=c e=4a]
「そんなこと言うと修理代請求しちゃうぞ」[lr]
[mizu f="笑顔" pose=2 pos=c]
 屈託無く笑いあう二人。眺めていると、微笑ましかった。[lr]
「あ、バス。じゃあ、如月さん、また学校で」[lr]
「ん、またねー」[lr]
 小さく手を振りながら女の子がバスへ乗りこむ。一瞬前、ちらりと俺を見て、悪戯っぽい笑みを浮かべ、[lr]
「デートの邪魔してごめんね 彼氏」[pcm]
――ええええっ![lr]
 おジョウさん、トツゼン、ナニをおっしゃるんですか。漢字変換機能が破壊される。[lr]
[mizu f="驚き" pose=3 pos=c]
「え? ……あ」[lr]
 みずきが俺に気づき、沈黙する。[lr]
「よ、よぅ……」[lr]
 軽く片手を挙げるものの、気まずさが抜けない。[lr]
「いつも学校でいちゃついてるの見せられてるのに、休日まで見せ付けられたら堪らないわよ」[lr]
@ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=3 e=7a m=11 c=1 s=1
「ち、違うよ、よっぴー。みのるは彼氏じゃ……」[lr]
「もうっ、よっぴーって呼ばないでよ」[pcm]
 やや怒った口調とは裏腹に、にやにやと笑いながら座席に向かう女の子。[lr]
 すぐにドアが閉まり、排気ガスを吹かしながらバスが出る。[lr]
 何か誤解があったようだが解いている時間がなかった。[lr]
@ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=4 e=6a m=2 c=1 s=1
「えっと……明日、ちゃんと言っておくから」[lr]
「頼む。あの子はクラスメイトか?」[lr]
@ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=4 e=7a m=9 c=1 s=1
「ん……」[lr]
 また微妙な空気が漂いだした。[lr]
「……さっきはごめんな」[lr]
 どうして怒られたのかは分からないが、ここは俺から謝るべきだろう。[pcm]
@ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=3a m=12 c=1 t=1
「あたしの方こそ、ごめんなさい……」[lr]
 みずきの目に涙が浮かんだ。[lr]
 たまらない衝動にとらわれた。何だろう、分からない。この感情を表す言葉を知らない。[lr]
 気がつくとみずきの手をとって繁華街へと引っ張っていた。[lr]
[mizu f="驚き" pose=3 pos=c c=1 t=1]
「ちょ……ちょっと!」[pcm]

@cl
;;背景ありそうなら変えた方が良いかも。
@bg2 file="syoutenngai.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"

 しばし抵抗していたものの、数分後には飲食店が並ぶ大通りまで来ていた。[lr]
[mizu f="真顔" pose=3 pos=c m=4 c=1]
「みのる、ちょっと強引だよ」[lr]
「いや、俺がお腹空かしてるんじゃないかと思って。みずきもお昼まだだろ?」[lr]
[mizu f="真顔" pose=1 pos=c e=3a c=1]
「自分のことも分からないの?」[pcm]
[mizu f="笑顔" pose=1 pos=c c=1]
「お腹空いてるから付き合ってあげる。じゃ、早く行くっ!」[lr]
「はは、店は任せた」[lr]
[mizu f="笑顔" pose=2 pos=c c=1]
「おっけーおっけー、あたしに任せておきなさい」[lr]
 歩道を二人で歩きながら、そんな会話を続ける。いつもの俺たちに戻れた。自然と笑みがこぼれる。[pcm]

@fadeoutbgm time=1000
@cl
@bg2 file="kissatenn2.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@playse storage="BellG@11.ogg"
@wait time=1000
@bgm file="n08.ogg"
[mizu f="真顔" pose=1 pos=c]

 みずきが選んだのは、少しおしゃれな喫茶店だった。[lr]
 落ち着いた雰囲気に、ほど良い音量のシックなBGM。木製のチェアもすわり心地がよかった。[lr]
 唯一の不満を言えば、カップルが多いことだろうか。しかし、日曜の午後だから、これは仕方あるまい。[lr]
「すみませ~ん」[lr]
 みずきはメニューを開くと、しかし俺に回しもせずに店員さんを呼んだ。[lr]
「あたしはこれで、みのるがこれで――」[lr]
「おいおい、俺の意向は無視かよ」[lr]
[mizu f="真顔" pose=2 pos=c]
「あたしに任せておきなさい!」[lr]
「ちぇっ……」[lr]
 両手を挙げて降参する。[pcm]
 ウェイトレスのお姉さんが、やりとりを見てくすくすと笑った。[lr]
 笑うとなかなか可愛いかも……。見惚れていると、みずきがむーっと膨れた。[lr]
 伊万里をネタにくだらない会話を重ねていると、料理が運ばれてきた。[lr]
 喫茶店なのでトーストサンドイッチ程度の軽いものだが。[pcm]
[mizu f="笑顔" pose=3 pos=c]
「「いただきます」」[lr]
 声がハモった。[lr]
 それにしても、[lr]
「…………」[lr]
@ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=2 e=3a m=8
「ふぁに?」[lr]
「いっつも思ってたんだけどな。ナイフを使いながらスパゲッティを食べるヤツなんて珍しいよな」[lr]
@ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=2 e=3a m=4
「あqwsでrftgyふじこlp;」[lr]
「食べてから、せめて日本語で話せ。英語は苦手なんだ」[lr]
 思わず苦笑した。英語が苦手だという事実へのも含めて。[pcm]
@ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=2 e=3a m=12
「そ? 割りと普通だよ?」[lr]
 普通、ナイフはついてこねえよ! と猛烈にツッコみたい衝動を抑える。ナイフを持ってくるよう頼まれたお姉さんの困惑顔は忘れられない。[lr]
「まあ、食べ方は人それぞれだからな……」[lr]
 呆れながら、トーストサンドイッチにかぶりつく。[pcm]

@fadeoutbgm time=1000
@cl
@bg2 file="syoutenngai.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@bgm file="n01.ogg"

「お前、この後はどうする?」[lr]
@ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=5 e=7a m=8 s=1
「んー、まだ買うものがちょっと……」[lr]
 やはり買い物の話題になると、煮え切らない返事が返ってくる。[lr]
「そうか。じゃあ、またな」[lr]
 深追いは避けた方がいいだろう。俺はさっと踵を返した。[lr]
@cl
 今日はもう充分だ。なんだか知らないみずきの一面を見られた気がする。[pcm]



@fadeoutbgm time=1000
@bg file="black.jpg" time=1000

[jump storage="main.ks" target="*night" cond="sf.releaseMode==1"]

;[jump storage="cmmn.ks" target="*0204n"]
[jump storage="scenemenu.ks"]

[s]



stalker|

[cm]
;;Bを選んだ場合。
@bg2 file="shop2.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
;;黒背景に1度してもう1度店内背景にした方が良いかも。

「現在時刻、一○四七。ターゲット、マルシパーツ館夜見支店に入店」[lr]
 みずきには悪いが、この状況はなかなか面白い。子どもの頃にハマった探偵ごっこのノリで尾行を開始する。[lr]
 店内はいろいろな機器が所狭しと並んでいる。姿を隠すのにちょうど良い。店内へ入った。[pcm]
@fadebgm time=500 volume=30
「何してんだ?」[lr]
「うをっ!?」[lr]
@playse storage="heart.ogg"
@ws
 冗談でなく心臓が一秒停止した。[lr]
;;毒男(デフォルト)と長岡(デフォルト)を左右に並べて表示。
@fadebgm time=500 volume=100
「毒男と……長岡? 珍しい組み合わせだな」[lr]
 まだ探偵らしいことをしていない。両手をポケットに突っこみながらの俺の言葉に、毒男の頬が引きつった。[lr]
「お前が如月や小金沢とつるんでるときはな。……羨ましいとか思ってないからな! 安心するんだぞ!?」[lr]
 後半はなにやら呪詛めいていたが、言葉どおり受け取って安心しておくとしよう。[pcm]
「どうせ暇だろ? 俺の相談に乗ってくれよ」[lr]
「勝手に人を暇人扱いすな。俺には大事な用があるんだ。他をあたってくれ」[lr]
「何だよ、大事な用って」[lr]
「…………」[lr]
 これからうさぎ娘の生態調査が、などと答えられるはずもない。[lr]
「……決まりだな。行くぞ」[lr]
 なにやら禍々しいオーラを出しながら、毒男が腕を掴んでくる。[lr]
;;長岡(辟易)
「あきらめろ 流石の毒男も今回はマジっぽいぞ」[lr]
 今まで黙っていた長岡まで口を挟んできた。[pcm]
「分かった分かった。付き合ってやるから手を離せ」[lr]
;;両悪友デフォルトにした方が良いかも。
 溜め息混じりに折れてやった。正直、あの毒男が本気で悩む事柄に興味が出てきたというのもあった。[lr]
 みずきも心配ではあるが、そもそも懸念は『引き受けさせられた可能性』。杞憂に終わった場合、俺の行動は平成一二年法律第八一号に抵触する可能性がある。[lr]
 まあ、規制対象は『恋愛関係のみ&つきまとい行為を二回以上反復して行うこと』とあるので、厳密にはまだセーフなのだろうけど。[lr]
「おいおい、ぼーっとしてるなよ」[lr]
 考え事の最中に足を止めていたらしい。長岡に急かされてしまった。[pcm]

@bg2 file="bg013.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
;;1回黒背景はさむべきなのか。微妙なところ。

 昼食にはちょっと早すぎる。俺たちは長岡オススメの喫茶店へと入った。[lr]
 表通りに面した部分は完全なガラス張り。小さいながらもオープンカフェのスペースがあり、おしゃれな外観を演出している。[lr]
 店内は木材を基調としていて、温かみのある景観は統一感もかもし出す。居心地の良い空間だった。[lr]
 確か、姉さんが持っていた雑誌にも何度か紹介されていた気がする。[lr]
「なあ、ここに入るのか?」[lr]
 女性向けの店に男だけで入るのは、正直、かなり抵抗がある。[lr]
;;毒男のみ(困惑)
 隣で毒男も微妙な顔をしていた。[pcm]
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」[lr]
 気後れに足を止めた俺たちを置いて、長岡は堂々と入ってゆく。[lr]
 これでは仕方がない。顔を見合わせてから、溜め息をつきつつ後を追った。[pcm]

@fadeoutbgm time=1000
@bg file="kissatenn.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@bgm file="n18.ogg"

;;毒男デフォルト。もしくは両悪友一旦消しておく方が良いかも?
 意外にも客層は男が七割で、女が三割だった。[lr]
 席に着いて飲み物を注文し、五分としないうちに謎は氷解した。ここのバイトは顔で選んでるに違いない。[lr]
 そしてなにより、カウンターで仕事をしている女性。[lr]
;;長岡(得意げ)
「どうだ。おっぱい先輩と比べて」[lr]
;;毒男(感動)
「長岡がここを推した理由が、よ~く分かった。まさに見事としか言いようがない」[lr]
「右に同じだ」[lr]
 先輩を遥かに上回る二つの質量に感動すら覚える。[lr]
「うむ 自分では九八と言ってるらしいが、実際は一○六だ! この素晴らしい数値を隠す必要があろうか!? いいや、ない!」[lr]
 長岡のテンションがレッドゾーンまで急上昇してゆく。[pcm]
;;長岡(おっぱいモード)
「さあ! 稔! 毒男! 共におっぱい感謝の腕振り一万回! いくぞ友よ! おっぱい! おっぱい!」[lr]
 がばっと立ち上がり、左腕を振り続ける長岡。どう見てもトランス状態で完全にトリップしていた。[lr]
;;毒男(困惑)
 毒男が困ったように視線を合わせてくる。[lr]
――こっちを見るな、こっちを![lr]
;;長岡(困惑)
「どうした、稔?」[lr]
 合わせて長岡まで見つめてきた。[lr]
 カウンター付近で殺気エネルギーが充填されてるのが分かる。ヤバい、殺しちゃるぞてめぇら光線発射のカウントダウンが始まっている。[pcm]
;;毒男(溜め息)
「はぁぁぁぁあ……」[lr]
「どうした? ……あ、そうか悩み相談だったな」[lr]
 そもそもの目的を思い出して毒男と向き直る。最初に相談相手をするはずだった長岡は、何の役に立ちそうもない。排除だ排除。[lr]
;;長岡消し
;;毒男(困惑)にした方が良いかも。
「まあ……その……なんだ……いま――」[lr]
 言葉を切れ切れに吐き出す毒男。コイツらしくなかった。[lr]
「いま?」[lr]
「いま……伊万里と、伊万里と如月って、仲良いんだよな?」[lr]
 いきなり予想外の名前が出てきた。[lr]
「みずきに関係する事なのか?」[lr]
 元々適当に流すつもりはなかったが、みずきが関係しているとなればなおのこと。目つき鋭く姿勢を正した。[pcm]
「いや、直接の関係はない。……稔ならちょうどいいか」[lr]
 関係ない? 気勢をそがれて、緊張がほどける。なにやらぶつぶつと煮え切らない毒男にイライラしてきた。[lr]
「話す気ないなら、もう帰るぞ」[lr]
「待ってくれ! ちょっと話しにくくてな。どう切り出せばいいか、迷ってた」[lr]
;;毒男(真面目)
 真剣さを出そうとしているのだろうが、どうも口調が軽い。信用できなかった。[lr]
@fadeoutbgm time=1500
「実は……昨日、幼馴染が殺された」[lr]
「はっ? ……はあっ!?」[lr]
 あまりにも衝撃的な言葉に、思考がフリーズした。[lr]
「順を追って説明するから、聞いてくれ」[lr]
;;毒男(泣き)
 今にも泣き出しそうな毒男に無言で頷く。[pcm]
@bgm file="k04.ogg"
「俺には幼馴染の女の子がいてな。この前、その子の友達に告白したんだ。ダメ元だったけど、なんとかOKがもらえて、俺たちは付き合い出した」[lr]
 重苦しい溜め息をつき、虚空を見つめる毒男。そのときのことを思い出しているのだろう。[lr]
「しばらくは上手く行ってたんだ。けど、俺は……」[lr]
 骨が軋むほどの力で拳をつくる毒男。[lr]
「幼馴染にも、手を出してしまったんだ。言い訳はしない。でもそれからアイツは言動がおかしくなり始めてな。昨日、俺の目の前でアイツは、アイツを……っ!」[lr]
 俺は何も言えなかった。[pcm]
「酷い話だよな。復讐をしたかったなら、俺にすればよかったのに……」[lr]
 自嘲気味にうなだれる毒男。[lr]
;;長岡(真面目)
「……それは男の考え方であって、女の考え方じゃない」[lr]
 いつの間にか長岡が席に戻っていた。[lr]
「腕振り一万回は?」[lr]
「もう終わった」[lr]
 俺の問いかけにあっさり返答する長岡。いろいろツッコミたいが、後にしよう。それよりも今は。[lr]
「俺はアイツを狂わせてしまった。どう償えばいい? どうすればアイツは元に戻る? もう俺は何をすればいいか分からないんだ!」[lr]
 あまりにも悲壮な声。長岡でさえ口を開くのに時間を要した。[pcm]
「毒男、俺は気が利いたことも言えないし、その彼女に何かしてやることも出来ない。でも俺に出来ることがあれば遠慮なく言ってくれ」[lr]
「長岡……ありがとう」[lr]
 差し出された手を両手でしっかと握りしめる毒男。[lr]
@fadeoutbgm time=1500
「……長岡。茶番劇に真面目になると、後のショックが大きいぞ?」[lr]
「……茶番劇だと!?」[lr]
;;長岡(怒り)
 いい加減、この茶番劇に飽きていた俺の気怠い一言に、すっかり感情移入していた長岡が沸騰した。[pcm]
「友が苦しんでいるというのに、茶番劇だと! 見損なったぞ、稔!」[lr]
「いや、まあ、普通はそうなんだろうけど……」[lr]
 ねぇ、と誰かに同意を求めたくなる。言いたくはないが、言わねばならないようだ。[lr]
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「だって、毒男の悩みは二次元だからな~」[lr]
「貴様、それでも! ……え?」[lr]
;;長岡(間抜け。魂抜け。へのへのもへじ)
 時が凍った。だいたいマイナス二百度くらい。酸素も液体になるというのだから凄い。[lr]
 いや、むしろもっと凍っているかもしれない。空気は固体化しているのだから。[pcm]
 自然解凍まで気の遠くなるような時間がかかったと思う。長岡の声にほっとしたくらいだ。[lr]
「……稔。駅前のゲーセンにおっぱい力測定ゲームが入ったらしい」[lr]
「俺はやらないからな」[lr]
 長岡と俺は立ち上がり、レジへと進んだ。[lr]
;;毒男(焦りor驚き)毒男の表情がいくつあるのか知りたいところ。
「ちょ!? ちょっと待て、二人とも!」[lr]
 焦る毒男を後目に、俺たちは声を重ねて告げた。[lr]
「「毒男、支払いよろしく」」[pcm]



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