ヒロインがヤンデレのギャルゲみんなで作ろうぜ!

ひめと眼鏡稔とみずき

最終更新:

kawauson

- view
メンバー限定 登録/ログイン

mizu0207|ひめと眼鏡稔とみずき

@bg file="kyousitu.jpg" time=700
[cm]
@bgm file="theH.ogg"
@texton
@playse storage="gun2.ogg"
[mizu f="笑顔" pose=1 pos=c]
「みのるっ!」[lr]
 なんだか監視されている気分だ。ググレの話が終わった途端、教室に飛び込んでくるこのタイミングの良さといったら。[lr]
「何かあったか?」[lr]
「うんっ!」[lr]
 自信満々に言い切ってみせると、[lr]
[mizu f="笑顔" pose=3 pos=c]
「あたし暇っ!」[lr]
「…………」[lr]
――で?[lr]
「だから遊ぼっ! ゲームしよっ!」[lr]
「うーむ……」[lr]
 俺は腕を組むと、考え込んだ。今日は姉さんにすぐ帰るよう言いつけられている。[pcm]
[mizu f="真顔" pose=1 pos=c]
「ひめさんがうるさいの? じゃ、みのるの家」[lr]
 みずきが物真似師のジョブをマスターしているとは知っていたが、今度は読心術の使い手か。俺の意見は完全に無視された。[pcm]

@cl
@bg2 file="soto.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@bg2 file="bg088.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@bg2 file="genkan.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@bg file="ribing.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"

 帰宅すると、姉さんは既に帰宅していて着替え終わっていた。[lr]
「姉さんってば早いね。授業終わるのいっしょの時間じゃなかった?」[lr]
[hime f="笑顔" pose=1 pos=c c=1]
「にへへー、お姉ちゃんはこれを買いに早退しちゃったのだ」[lr]
「おいおい……」[lr]
 姉の前途を思って涙する俺を後目に、じゃーん、と口で効果音を出しながら、もったいぶって包みを取り出してみせる我が愚姉。[lr]
「授業なんてあってないようなものだからいいの!」[lr]
「姉さんの将来が不安だよ、俺」[pcm]
「いざとなったら稔くんがお嫁さんにもらってくれるからいいんだもーん」[lr]
「はいはい、で何買ってきたの?」[lr]
[hime f="不安" pose=1 pos=c m=8]
「……もらってくれないの?」[lr]
 口を尖らせる姉さんだったが、『何なの、それ!』と俺が目を輝かせてみせると、すっかり忘れたようだった。[lr]
[hime f="笑顔" pose=1 pos=c c=1]
『ばばーん!』[lr]
[mizu f="笑顔" pose=3 pos=r]
@cl pos=r
 みずきお得意の口真似で綺麗な効果音が入り、[lr]
「眼鏡眼鏡~!」[lr]
「…………」[lr]
 今時はほとんど絶滅の危機に瀕している希少種を拝めたと考えれば、黒縁眼鏡を嬉しそうに見せつけられたことも価値あることなのかもしれない……。[pcm]
「えっと、姉さん、目、悪かったっけ?」[lr]
「ううん、これ稔くんの」[lr]
 再度絶句。まじまじと姉さんの目を見つめ返すが、マジだった。[lr]
「俺、目、いいよ?」[lr]
「だいじょうぶ、これ度入ってないもん」[lr]
「そういう問題じゃなくて、あまりヘンなお金の使い方はしちゃダメなんだって。そもそも貨幣経済はリディアから始まり……」[lr]
「いいのー、これはひめのお金で買ったんだから、自由でしょ。プレゼント、受け取って」[lr]
 説教モードに入ろうとした賢弟(俺)を遮り、愚姉(姉さん)は無理やり手にケースを押しつけてきた。[pcm]
「分かった、分かったよ。ありがと、姉さん。……みずき?」[lr]
@cl
[hime f="微笑み" pose=1 pos=lc]
 先ほどから微動だにしないツインテールへ声をかけるも、[lr]
[mizu f="驚き" pose=4 pos=rc e=7a m=12]
「眼鏡みのる……みのる眼鏡……み眼の鏡る……」[lr]
「おーい、無視ですかー? ……ふっ」[lr]
[mizu f="驚き" pose=4 pos=rc]
「ひゃぁう!」[lr]
 クリティカル! 耳へ息を吹きかけるのは、予想以上に効果があるらしい。[lr]
[mizu f="不満" pose=4 pos=rc e=7a s=1]
「い、いいから、早くそれ掛けてくるっ!」[lr]
「言われなくても」[lr]
[mizu f="不満" pose=4 pos=rc e=6a s=1]
「ちょ、ちょっと待つっ! それ、向こうで掛けるっ!」[lr]
「へ?」[pcm]
[mizu f="怒り" pose=2 pos=rc m=11 c=1]
「眼鏡かけるっていうのは、変身ってことでしょ! だから堂々としない!」[lr]
「俺、ゲームの主人公とかに憧れたことは……」[lr]
[hime f="笑顔" pose=1 pos=lc c=1]
「ひめもそっちの方がいいー。稔くんがひめのヒーローだもん」[lr]
「……出資者がそうおっしゃるのなら」[pcm]
[mizu f="笑顔" pose=3 pos=rc]

@cl
@playse storage="DoorOpenB@11.ogg"
@ws
@bg file="genkan.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@playse storage="DoorCloseB@11.ogg"
@ws

 仕方なく俺はいったん廊下に出て、後ろ手に扉を閉めた。[lr]
 ケースから出てきた眼鏡は、なかなかどうして悪くない代物だった。長方形のフレームに太めの弦。シンプルながらイメージはがらりと変えてくれそうなデザイン。[lr]
 高価そうだ。というか、きっと高価なのだろう。姉さんはこういうものにはお金をケチったりしない人だから。[lr]
 慎重かつ、厳かに眼鏡を装着。視界にフレームが入るのは、新鮮に邪魔だった。いつもこんな視界で混乱しないとは、委員長を尊敬したくなる。[lr]
「じゃ、入るぞ」[pcm]

;;SE『扉が開く音』
@playse storage="Door02Open@11.ogg"
@bg file="ribing.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@ws

「「わー!」」[lr]
 黄色い歓声とはまさにこのことか。比喩するなら、バケツの汚れ水を顔面に浴びせられたような、といった感じだ。目を閉じたい。[lr]
[hime f="笑顔" pose=1 pos=lc c=1]
「稔くん、やっぱり似合う似合う!」[lr]
「そう、かな? 爆笑されるかと思ったんだけど」[lr]
「そんなことないよー。ちゃんとお姉ちゃんが選んで買ってきたんだから。カッコいいよ、稔くん。ひゅーひゅふふふふふふ!」[lr]
「そう言いつつ笑うかなぁ」[lr]
「だ、だって、似合いすぎてて……」[lr]
 再び爆笑の発作をこらえて悶える我が姉。うん、やっぱり愚姉だ。[pcm]
「それよりも問題はこっちか。みずき!」[lr]
[mizu f="驚き" pose=4 pos=rc m=12 c=1]
「ひゃい!」[lr]
 鋭く呼ぶと、みずきの背筋がぴんと張った。[lr]
「なぜ顔を逸らす。変ならうちの愚姉みたいに笑え。笑ってくれないとむしろ辛い」[lr]
[mizu f="驚き" pose=4 pos=rc e=7a m=5 c=1 s=1]
「そ、それは……」[lr]
「言うことあるなら早く言え。五! 四! 三! 二……」[lr]
[mizu f="驚き" pose=4 pos=rc e=7a m=6 c=1 s=1]
「そ、それはみのるの顔見てると……顔見てると、そのおかしくなっちゃ……おかしくて笑っちゃうから!」[lr]
「じゃ、笑わせてやるから、こっち向けって」[lr]
[mizu f="怒り" pose=2 pos=rc c=1 s=1]
「だから、笑っちゃうって言ってるじゃん!」[lr]
 痺れを切らしたように、こちらを睨むみずきだが、[lr]
[mizu f="照れ" pose=2 pos=rc b=4 m=9 s=1]
「ぁ……あうう」[lr]
 再び顔を背けられてしまった。[pcm]
[hime f="不安" pose=1 pos=lc m=5]
「みずきちゃん、どうしたの?」[lr]
 姉さんも心配になったのか、みずきの顔を覗きこもうとするのだが、今度は体ごとそっぽを向かれてしまう始末。[lr]
「どうしたのどうしたの?」[lr]
 みずきの表情を何とか覗こうと追いかける姉さん。免れようと回転を続けるみずき。ぐるぐるぐるぐる螺旋旋転転回回転。[pcm]
「もう、いい加減にしろって」[lr]
 元凶であるみずきの頭を固定すると、ばっちりと目が合った。[lr]
[mizu f="照れ" pose=4 pos=rc b=4 e=3a m=11 s=1]
「ぅぅぅ……み、みのるなんて眼鏡片手ではずした所為で片方だけ弦広がっちゃえ!」[lr]



;@cl
;@playse storage="Door03Open@11.ogg"
;@bg file="genkan.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
;@ws
;
; 捨て台詞を吐いてみずきは家を飛び出していった。なんなのだろうか、いったい。[lr]
; 何か騒動の真の元凶はコイツだったんじゃないか、そう思いながら眼鏡を外す。[r]
; 視界に入っていたフレームがなくなってちょっと解放感。この先、視力が落ちたとして、俺がつけるのはコンタクトレンズだろう。[lr]
;[imar f="真顔" pose=1 pos=lc]
;「あれ、みのりん。今みずきち飛び出してったけど何かあったの?」[lr]
;↓1行追加
; ひょこっと、みずきが開け放ったままの玄関から伊万里が顔を出した。[lr]
;「お前はなんで冷静に観察してるんだ」[lr]
;;ひめ(お手上げ)
;[hime f="悲しみ" pose=1 pos=rc e=6a]
;「さー?」[pcm]
;[imar f="驚き" pose=1 pos=lc]
;「って、それよりみのりん、何それ!」[lr]
;[hime f="微笑み" pose=1 pos=rc]
; 姉さんの呆れ具合もスルーして、あろうことか伊万里は眼鏡の方に食いついてきた。[lr]
;「いや、姉さんからもらったんだけど」[lr]
;[imar f="驚き" pose=1 pos=lc b=4 c=1]
;「こ、これみのりんのなの!? 掛、掛けてみてよっ!」[lr]
; 詰め寄ってくる伊万里はいつもとは違って、俺はたじろぐしかなかった。[lr]

;▲立ち:みずき/消し
@cl pos=rc
@playse storage="asioto.ogg"
@wait time=1000
@stopse
@playse storage="Door03Open@11.ogg"
@ws
@playse storage="Door03Close@11.ogg"
@ws
 捨て台詞を吐いてみずきはリビングをを飛び出していった。玄関が開いて閉まる音が聞こえ、どうやら家から出て行ってしまったらしい。[lr]
 なんのだろうか、いったい。[pcm]
;改ページ(?)
 何か騒動の真の元凶はコイツだったんじゃないか、そう思いながら眼鏡を外す。視界に入っていたフレームがなくなってちょっと解放感。この先、視力が落ちたとして、俺がつけるのはコンタクトレンズだろう。[lr]
;;伊万里(デフォルト)
[imar f="真顔" pose=1 pos=rc]
「あれ、今みずきち飛び出してったけど何かあったの?」[lr]
「お前はなんで冷静に観察してるんだ」[lr]
 チャイムも鳴らさずに伊万里がリビングに侵入してきた。まぁ長い付き合いだから互いが自分んの家のようなものなので、いつものことだが。[lr]
;;ひめ(お手上げ)
[hime f="悲しみ" pose=1 pos=lc e=6a]
「さー?」[pcm]
[imar f="驚き" pose=1 pos=rc]
「って、それよりみのりん、何それ!」[lr]
 姉さんの呆れ具合もスルーして、あろうことか伊万里は眼鏡の方に食いついてきた。[lr]
「いや、姉さんからもらったんだけど」[lr]
;;伊万里(興奮)
[imar f="驚き" pose=1 pos=rc b=4 c=1]
「こ、これみのりんのなの!? かっ、掛けてみてよっ!」[lr]
 詰め寄ってくる伊万里は瞳をらんらんと輝かせて、あまりの勢いに俺はたじろぐしかなかった。[lr]



「分、分かった。分かったから、つけるから、後ろ向け」[lr]
「うん! 早く早く!」[lr]
@cl pos=rc
 すちゃっと眼鏡をかけると、俺は伊万里に擦り寄った。[lr]
「まだ振り向くなよ」[lr]
「分かってるよ! だから早く早く」[lr]
――早く、ね。[lr]
 ほくそえみながら、俺は後ろからそっと伊万里を抱きしめた。[pcm]
[hime f="驚き" pose=1 pos=lc]
「……っ!」[lr]
[imar f="驚き" pose=1 pos=rc c=1]
「ちょ、ちょちょちょちょちょちょ! ちょっと!」[lr]
「悪い悪い。これ度がキツくてさ。ちょっとバランス崩した」[lr]
;;伊万里(照れ)
「う、うん、そっと、えの、え、そうだよねだよねっ!」[lr]
[hime f="不満" pose=1 pos=lc]
「お前、意外と痩せてるんだな」[lr]
[imar f="怒り" pose=1 pos=rc m=8 c=1]
「ひどいよ、みのりん!」[lr]
 口を尖らせる伊万里の腕を引き、さらに引き寄せる。[lr]
「悪い、ちょっと引っ張ってくれ」[lr]
[imar f="照れ" pose=1 pos=rc b=3 e=5a m=3]
「い、いいけど……はい。みのりんもダメだなー」[lr]
 伊万里の肩に支えられ、なんとかバランスを保つ。フリをする。[pcm]

;@cl
;@bg file="ribing.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"

「悪いな。眼鏡とか初めてなんだ」[lr]
 再度バランスを崩すフリをして、伊万里の両肩に手をつく。[lr]
@cl
[imar f="不安" pose=1 pos=c size=L]
「ホントにだいじょうぶ?」[lr]
「だいじょうぶだいじょうぶ。…………」[lr]
 俺は何も言わずにじっと伊万里の顔を見つめた。[lr]
[imar f="照れ" pose=1 pos=c s=1 size=L]
「な、何、何? じっと見つめて。ボクの顔、何かついてる?」[lr]
「いや、こんなふうにお前の顔を見るの、今までなかったなと思って」[lr]
[imar f="照れ" pose=1 pos=c m=4 s=1 size=L]
「う、うん……」[pcm]
「…………」[lr]
「……そういえば、そうだね……」[lr]
「…………」[lr]
[imar f="照れ" pose=1 pos=c b=3 e=4a s=1 size=L]
「……あ、あの、みのりん」[lr]
「…………」[lr]
「あ、あのっ、あのっ!」[lr]
「…………」[lr]
[imar f="照れ" pose=1 pos=c b=3 e=7a s=1 size=L]
「ご、ごめんね! ボク、帰る!」[lr]
@cl
;;SE『扉が閉まる音』、階段を下りる音とか。
@playse storage="Door03Close@11.ogg"
@ws
 伊万里は顔を背けたまま、慌てて家を飛び出していった。[pcm]
[hime f="不満" pose=1 pos=c]
「むー」[lr]
 ここまで口を挟まなかった姉さんだが、誰もいなくなった途端にこれだ。[lr]
「姉さん、なんで不機嫌なのさ」[lr]
「いっちゃんだけ、ぎゅーってずるい!」[lr]
 よく分からないところで不公平だと言われても……。とりあえずご機嫌斜めだというのは分かった。[lr]
[hime f="不満" pose=1 pos=c b=9 e=9a]
「ひめもー」[lr]
 両手を差し出して抱擁をねだる姉。やはり愚姉だ。[lr]
「はい、プレゼントのお返しね」[lr]
[hime f="笑顔" pose=1 pos=c c=1]
「♪」[lr]
 伊万里と同じくらいぎゅっと抱きしめてやった。[pcm]
「……満足した?」[lr]
「したー」[lr]
「じゃあさ、これなんだけど」[lr]
[hime f="微笑み" pose=1 pos=c c=1]
「うん、使いたいときに使って。たまにでいいから」[lr]
「たまにでいいの?」[lr]
 驚いて問い返す。てっきり、毎日掛けて! とか無理難題を言い出すかと思っていたのだが。[lr]
[hime f="微笑み" pose=1 pos=c e=3a c=1]
「たまーに違った稔くんが見れるからいいの」[lr]
「なるほど」[lr]
 よく分からないが、納得したフリをしておいた。[lr]
 こうして、藤宮家では時々微妙なイメチェンが行われることになった。 [pcm]



@fadeoutbgm time=1000
@cl
@bg file="black.jpg" time=1000

[jump storage="main.ks" target="*night" cond="sf.releaseMode==1"]

;[jump storage="cmmn.ks" target="*0207n"]
[jump storage="scenemenu.ks"]

[s]
目安箱バナー