リントヴルム連邦王国

国名 リントヴルム連邦王国
首都 持ち回り制
国家元首 アーダ・ヘトレーム代表女王
通貨 ヤードルーブル
公用語 ヤード語
国旗

北ヤード山岳地帯の山々にある独立した都市王国をまとめた連邦制国家。
全土が山岳かつ平野もないため、崖にへばりつくように都市が点在している。
豊富な鉱物資源からヤード連邦時代から重工業が発達していた。

地理

番号 ブロック名 資源
1 ウエーズランド空域 鉄、石炭
2 ノルーランド空域 貴金属、石油
3 イーズランド空域 硫黄、鉄
8 サズランド空域 木、果実
国土の大部分が2000mを超える北ヤード山岳地帯に存在する。
北ヤード山岳以北は極圏から来る寒気団と高い山が南方からの空気流入を防がれる事により隔離された環境を維持してきた秘境で、その隔離された過酷な環境から独自の生態系が作られ、他地方にはいない固有の生命体が多い。
その環境から、南方では見られない植物と地形から特徴的な風景が続く同地方は、長らく「異世界」や「北方の魔境」と続けてきた。

ウエーズランド空域

低地と山がうねるように連なる地形をしている。
最も人口の多い空領で、重工業の拠点となっている。
ノースヤード雲海
地平線まで続く雲の海に、山が島のように点在する空領。
豊富な地下資源と共に安定した気候から、航空技術が発達して以来急速に発展してきた空領で、大人口を有する重工業都市が点在している。
低地地帯
ノースヤード雲空下の低地地帯。
年中雨がふる湿地帯で、200cmを超える巨大キノコが群生する。
キノコから放出される胞子は生きている生命体からキノコが生えてくるほど強力かつ有害なため、特殊な装備なしに低地へ降りる事は死を意味する。

ノールランド空域

最も北端に位置するノールランド空域は極圏に近い非常に寒い場所であり、1年を通して気温が0℃を超える事がない。
1日を通して太陽がほぼ上がらず、オーロラが太陽の代わりに輝いている。
ノールランド山脈
8000mを超える山岳が続く北ヤード山岳でも最も高度の高い地帯。
最も高いノースランドトップ山は27000m。成層圏に突入するほどの高さのため、航空機ですらその山頂まで登れず酸素ボンベなしでは登頂すら不可能と言われている。

イーズランド空域

造山活動が活発な空領で変わった地形が多くみられる。
地下資源が最も多く、鉱山都市が多く存在する。
火山や変わった地形により空気の乱れが多く、空賊が隠れられる場所も多いため危険な空域だが、ウエズランドへ鉱物輸送をするため多くの航空機が往来する。
竜骨岩帯
かつてこの地に生息していた、巨大竜の化石がある空域。
800m以上はあったと呼ばれるその巨体からか、化石が雲から突き出している。
化石間をぬうように強風が吹き荒れる危険な空領で、ここを避けたがる人は多い。

サズランド空域

最南端であり、リントブルム国内では唯一の低地地帯。
天空植物と呼ばれる超巨大植物が生える森が広がっている。
天空樹林
天空樹とよばれる6000m級の超巨大針葉樹の森が広がっている空域。
天空樹に生える巨大な果実や小枝を加工した丸太による生産が多い。

政治

都市王国一つごとに独自の君主と政府、法と軍隊を持っている。リトンヴルム全体の意思決定は円卓会議で行われ、代表者が対外的な元首を代表する。全ての都市が平等である事を維持するため、首都は確定されておらず事実上の持ち回りで行われる。

交通

地理的条件からまともな地上移動手段が存在しないため、飛行機と飛行船による移動が主流になっている。航空機が一般労働者まで普及しており「リントヴルムでは飛行機が自動車代わり」と呼ばれている。
一方で空の治安は維持しずらいため、空賊の襲撃が頻発している。対策として民間企業が戦闘機を保有し自衛を行うほどで、今日もどこかで空戦が起きている。

軍事

各都市王国がそれぞれ固有の軍隊を保有している。有事には都市王国軍が統合された「連邦王国軍」として機能する決まりになっている。地理上の理由で他国のように3軍に分けられたりしておらず、空軍と空軍陸戦隊しかない。

空軍

40年以上の歴史を持つ伝統ある軍であり主力。ここに記載されるのは「連邦王国軍」として運用されるときの想定であり、普段は各都市王国軍として機能している。
保有戦力
飛行船:800隻
戦闘機:21000機
爆撃機:3000機
保有兵器(一部)
会社 解説
ユーカス社 最も歴史のある航空機メーカー。空冷エンジンの航空機を安価で大量生産する大手企業。とにかくここの航空機を買えば失敗はしないと言われている。年々パラデ社に顧客を奪われている模様。
パラデ社 ヤーデシア大戦後に新規参入した航空機メーカー。PA-35が空軍機として採用されてから人気に火がつき、ユーカス社から徐々に顧客をうばいつつある。そこそこ高価だが高性能な航空機を作ると言われている。
エッジ社 高出力エンジンを製造する航空機メーカー。高コスト高性能航空機をウリにしているが、操縦性にクセが強いものが多い。プッシャー式航空機を専門で作る上、性能を追求した結果見た目が変わった航空機を生産しているため、素人が見ても一目でこの会社の航空機か判別可能。

名称 分類 エンジン 武装 解説
YK-16 軽戦闘機 空冷9気筒回転式 7.7mm機関銃2挺 ヤーディシア大戦中期から活躍した旧式の複葉戦闘機。最高速度100ノットと抜群な旋回能力だが、敏感な操作性と回転式エンジンのトルクにより操縦が極めて難しく、多くの墜落事故を起こした。
YK-21 軽戦闘機 空冷星型9気筒1段2速過給機 7.7mm機関銃2挺 ヤーディシア大戦後に登場した複葉戦闘機。最高速度210ノット。密閉式風防や機体前半部が金属製など、当時としては先進的な設計がなされた。操縦性が高いため親が子供に買う最初の航空機として人気。
YK-78 軽戦闘機 空冷星型14気筒2段2速過給機 20mm機関銃2挺・7.7mm機関銃2挺 空軍から傭兵、空賊も愛用するリントブルムで最も代表的な大衆戦闘機。高度5000mで270ノットを出す安価なエンジンに、無風状態の中80mで離着陸が可能、旋回範囲も狭い。最大魅力は安さで一般労働者が手を出せるほどの低価格である。
YK-80 軽戦闘機 空冷星型9気筒2段2速過給機 7.7mm機関銃2挺 YK-81の廉価版。エンジンと武装のグレードを落としつつ価格を落とした。あまりお金のない家庭で普及している。高度5000mで250ノット無風状態の中80mで離着陸が可能。
YK-82 軽戦闘機 空冷星型14気筒2段2速過給機 20mm機関銃2挺・7.7mm機関銃2挺 YK-81の改造版。翼端を切り落としロール性能高めた。YK-81よりもロール性能が上がり、腕のいいパイロットがよく愛用する。代償に航続距離が落ちている。
PA-35 軽戦闘機 空冷星型14気筒1段2速過給機 12.7mm機関銃1挺・7.7mm機関銃4挺 高度5000mで272ノットで飛行できる旧型単葉戦闘機。社会主義国時代の初期に空軍機として採用実績があり、旧式となった今でも根強い人気がある戦闘機。性能は可もなく不可もない特徴のなさが特徴。
PA-36 夜間軽戦闘機 空冷星型12気筒1段2速過給機 7.7mm旋回機関銃4挺(斜銃) 高度5000mで260ノットで飛行できる夜間戦闘機。前方機銃を一切装備せず、後部銃座から斜め上めがけて敵爆撃機や飛行船を攻撃する設計思想。
PA-41 軽戦闘機 液冷水冷V型12気筒2段3速過給機 7.7mm機関銃8挺 液冷エンジンに楕円翼の軽戦闘機。高度5000mで300ノットで飛行しながら優秀な旋回性を持つ。価格が高いため空軍や大企業、有名な傭兵が主に愛用している。
PA-75 重戦闘機 液冷水冷V型18気筒排気タービン過給機 37mm機関砲1門・7.7mm機関銃2挺 旋回能力は低いが高いエネルギー保存能力と上昇能力、機体強度を利用したダイブ&ズーム機動で戦う事を前提にしている。
EG-13 偵察機 空冷9気筒回転式*2 7.7mm機関銃2挺 ヤーディシア大戦中期から活躍した旧式のプッシャー式タンデム翼偵察機。2人乗り。機動性はよくないが航続距離が長く偵察任務に適していた。
EG-38 夜間重戦闘機 空冷二重星型14気筒排気タービン過給機*2 7.7mm機関銃8挺 複座のプッシャー式双発夜間戦闘機。当初は昼間戦闘機の予定だったが、旋回能力が当初予定より低いことが判明したため、複座の夜間戦闘機として再設計された。
EG-54 重戦闘機 (液冷V型8気筒排気タービン過給機)*2 37mm機関砲2門・7.7mm機関銃4挺 機体の前後にプロペラを置いた串型戦闘機。スリップストリームが尾翼にあたるよう、2本のブームを尾翼でつないだ形になっている。以上の設計から速度と旋回性を両立させたバランスのよい戦闘機。ただし航続距離が短め。
EG-133 重戦闘機 (液冷V型12気筒排気タービン過給機)*2 37mm機関砲4門 全進翼のエンテプッシャー式双発戦闘機。双発でありながら旋回能力が高く単発機との格闘戦が可能。航続距離が長く爆撃機や飛行船の護衛が可能。
EG-173 重戦闘機 (液冷V型12気筒排気タービン過給機)*2 37mm機関砲4門 爆撃機や飛行船の長距離護衛を目的に、機動性が悪いが長大な航続距離を誇るプッシャー式双発戦闘機。ダイブ&ズーム機動で戦う事を前提にしている。
EG-111 重戦闘機 液冷V型18気筒3段2速過給機+排気タービン過給機 20mm機関銃6挺 高高度用のエンテプッシャー式戦闘機。二重過給機により8000m以上で330ノットを維持しつつ高速旋回が可能、さらに機首に機銃を集中配備した事により高速度高旋回高火力を実現した異形の超兵器。ついた別称は「天上の死神」。しかし舵が利きすぎ暴れ馬のような操作性でパイロットの消耗が激しく長時間飛行は難しい。6000m以下の低空では性能が発揮できない過給機がお荷物になり速度も旋回能力も並以下の鈍足戦闘機となりはてる。

外交関係

ヤード帝国時代からヤードゴニエ時代まで同国の主要工業地帯だった歴史から、他のイクファターナ諸国とも関係が疎遠ぎみになっている。資源供給としてタヴェリア方面への積極的外交を推し進めようとしている。
国名 関係 貿易 詳細
ヤードゴニエ社会主義共和国連邦 敵対 なし 元宗主国であり、再併合を虎視眈々と狙う最大の敵

歴史

ヤード帝国到来前

険しい山岳地帯であった北ヤード山岳は長らく文明社会から孤立していた土地だった。先史時代は竜族の集落が山に点在する程度の場所であり、原始的な狩猟生活を続けている事が当時のヤード探検隊の記録に残されている。
当事の文明国はこの何もない地に興味は示さず、長らく無主地として残されていた。

ヤード帝国による入植

18世紀初頭ヤード帝国の北方探検隊が北ヤード山岳の地下に眠る豊富な資源を発見。
新ヤード帝国は急遽領土に編入する事を決定。リントブルム植民地と名付け領有宣言を行い、大規模な入植活動を開始する。
飛行馬鳥を活用し山々に多数の鉱山が作られ、人口は徐々に増えていった。

航空機による物流革命・重工業化

19世紀後半に飛行船技術が北ヤード山岳にもたらされると停滞しがちな物流が活発化。
需要の高さから各地に飛行船の造船所が立てられ、大きな工場が山々に立ち始める。
交通の利便性が上がった事により人の流入が増え、徐々に資源採掘地から航空産業を中心とした重工業地帯へ変わっていった。
飛行機の技術が到来するとその傾向はますます進む事になっていった。

ヤーディシア大戦

ヤーディシア大戦では航空機の生産拠点として新ヤード帝国の航空戦力の重要な地位の一つにつく事になった。
戦線から遠かったため戦火の影響を受けないリントブルム植民地はヤード帝国に大量の航空機とパイロットを提供し続け、帝国の航空戦力の増強に加担し続けていた。

帝国の崩壊と逃げ込む貴族

ヤード帝国の崩壊と社会主義国家の成立にともない、ヤード帝国貴族の一部がリントブルム植民地に逃げ込む形になった。
共産党政権は貴族の排除を試みるも、北ヤード山岳の土地に阻まれは断念し現状を黙認する形が長く続いた。
逃げ込んだ貴族たちは持ち込んだ資本でリントブルム植民地に地位を築きはじめ、次第に支配者としての形を確立していく事になった。

ヤードゴニエ連邦時代(リントブルム社会主義共和国)

ヤードゴニエ社会主義共和国連邦が設立すると、リントブルム植民地はリントブルム社会主義共和国として構成国に組み込まれた。
ヤーディシア大戦時代から飛行機の計画生産を続けていたため、社会主義共和国時代も変わらず航空産業の重大拠点の1つとして地位を確立していた。
しかし、共産党政権はこの地に蔓延る旧貴族をいつまでも見逃す事はできず、軍の駐屯や共産党員による工場の監視を強化し徐々に影響力を強めつつあった。

独立

危機感を持った旧貴族はヤードゴニエからの独立を決意。
当事最新鋭だった軍用飛行船リントブルム号上で各都市の独立と連邦政府の設置を宣言した。(リントブルム船上宣言)
この宣言をもってリントブルム連邦王国はヤードゴニエから独立した国家になった。
ヤードゴニエはこの宣言を認めておらず、両国は国境線で緊張化が続いている。

文化


衣服

上流階級はヤード帝国時代の貴族衣装文化を維持している。他の階級は日常的に航空機を利用するため飛行服と飛行帽をよく着用しており、一種の民族衣装という認識をしている。

宗教

ヤード系国民は円十字教を信仰しており、原住民の竜族は先史時代から続くアメニズムを信仰し続けている。

人物

アーダ・ヘトレーム 女性 22歳 青い目ロングの髪 ドミトリー3世の姪であり、父親はドミトリー3世の弟。現在は都市王国イェヴレの王族兼パイロット。空賊を60機も撃墜したエースパイロットであり、国内で危険視されていた大空賊「リュウチョウ団」を部下5人を引き連れて撃退した実績を持つ。この実績により国内で絶大な人気とドミトリー3世の姪という立場から国内の貴族たちから担ぎ上げられる形で代表女王に任命された。活動的な性格で正義感が強い。

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最終更新:2019年02月09日 12:39
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