世界設定

世界観

ポケモンのゲームやアニメの世界をイメージして貰えれば問題ありません。
ただしプレイヤーは野生のポケモンなので、
雰囲気としては「ポケモン不思議のダンジョン」の方に近いかもしれません。

舞台設定

ここで紹介する舞台は、あくまで当ルールを遊ぶためのサンプルの舞台設定です。
シナリオを制作する際には、この設定をそのまま使用しても良いですし、
原作に存在する地方を舞台にしたり、オリジナルの舞台を創造しても構いません。



ポケモンじま

どこかの地方の外れに存在する人間達にとっては未開の島です。
亜熱帯から寒冷地まで内包している不思議な気候の島で、多種多様なポケモンが暮らしています。
「ゴパンのみ」と呼ばれる島特有のきのみがとれる木々が多く群生しており、
その影響で本来天敵となるようなポケモン同士でも仲良く暮らしています。
島は濃い蜃気楼で取り囲まれており、いまだ人間に発見されていないのはそのためです。
しかし、不思議なことにポケモン達には蜃気楼が見えないようで、
空や海を行くポケモンたちは問題なく島を出入りしています。
そのため、多くはないもの人間のいるから移住してきたポケモンたちもいるようです。

ゴパンのみ

ポケモンじまでのみ採れる茶色く丸い見た目をしたきのみで、
栄養価が高く全てのポケモンがおいしく食べることができます。
また、きのみ一つ一つが異なる味がするため飽きることがない変わったきのみです。
長く保存がきくので、島のポケモン同士で通貨のように使われていることもあります。

ポケモンじまガーディアンズ

リーダーのライチュウを中心として、ポケモンじまのポケモンたちによって結成された保安チームです。
島のポケモンたちからは、一般的に「ガーディアンズ」と呼ばれます。
災害やポケモン同士の喧嘩の仲裁など、島で起きた問題ごとの解決を主な活動としています。
純粋に正義感からチームに所属しているポケモンもいれば、
チームに所属することで貰える報酬や特典を目的として所属しているポケモンもいます。
ガーディアンズに所属すると、チーム全員にハハコモリが作ったかばんと、
定期的に一定量のゴパンのみが支給されます。
また、きのみの交換などのサービスを受けることができます。
これらはガーディアンズに感謝する島のポケモンたちの協力によって成り立っています。
ガーディアンズが設立された当初は、現在のなんでも屋のような活動とは別の目的があったようですが、
それを知るのは今では一部のポケモンのみです。

ポケモンじまの各地

ポケモンじまは広大かつ様々な環境の地域が存在する島です。
その全てを紹介することは出来ませんが、その一部を紹介します。
また、島の地域はシナリオやGM・プレイヤー自身が自由に想像し、
オリジナルのエリアを創造しても構いません。

  • フシギのもり
島の各地を結ぶように広がっている巨大な森です。
森を住処とするポケモンは多いですが、特にむしやくさタイプのポケモンを多く見かけます。
ガーディアンズの本部もこの森の中に存在します。
  • カエンざん
火口から絶え間なく溶岩が流れ出ている火山です。
いわやほのおタイプのポケモンたちが暮らしています。
  • コウラかいがん
島の南側に長く広がる海岸です。
砂漠地帯にも隣接しており、みずタイプのポケモンの他、じめんタイプのポケモンの姿もあります。
  • ヒライやま
上空で常に雷が轟く山岳地帯です。
でんきタイプのポケモンがこの場所を好み、山の麓には磁石がたくさん採れる洞窟があります。
  • ツバサへいげん
爽やかな風が気持ちのいい広大な平原です。
ひこうタイプや走ることが得意なポケモン達が暮らしています。
  • ハードキャニオン
切り立った崖と強風が吹き荒ぶ渓谷です。
この過酷な土地に住むポケモンはみな、環境に負けないぐらい強力なポケモンたちばかりです。
  • フブキとうげ
島の北側に立ちはだかる大きな雪山です。
深雪に覆われた極寒の地ですが、こおりポケモンたちには丁度いいようです。

ウルトラホール

ポケモンじまにはかつて、「ウルトラホール」と呼ばれる異世界に繋がる穴が出現したことがありました。
「ウルトラホール」からは「ウルトラビースト」という異世界に住むポケモンたちが現れ、
島中で暴れまわりましたが、島のポケモンたちの結束により事態は収束しました。
また、「ウルトラホール」からは、目に見えないエネルギーのようなものが照射されており、
それを浴びた生き物になんらかの影響を与えることがあります。
「ぬしポケモン」や「ゴパンのみ」も「ウルトラホール」の出現と同時期から
島で現れるようになったと言われています。
現在では「ウルトラホール」が目撃されることはなくなりましたが、またいつ再び出現しないとも限りません。

ぬしポケモン

ポケモンじまには時々、通常の個体より大きく強い能力をもった個体が出現する時があり、
それらの個体を「ぬしポケモン」と呼びます。
「ぬしポケモン」はその名の通り、住んでいる地域のリーダー的な立場でいることが多いですが、
体が大きい以外、通常の個体と変わらない扱いを受けていることも珍しくありません。
ゲームルール的には、個体ごとにぬしポケモン特有の強力な特殊能力を持っていることがあります。

ウツロダケ

白く半透明なキノコで、ポケモンが思わず食べたくなるような魅惑的な香りを放っています。
ただし強い神経毒を持つため、食べたポケモンは理性を失ったように暴れ出してしまいます。
島で見かけることは滅多にありませんが、「ウルトラホール」の出現と関係があると言われています。



ガラル地方/ワイルドエリア

原作にも登場するガラル地方およびワイルドエリアを舞台にした場合の説明をします。
ガラル地方にはワイルドエリアという野生のポケモンたちが暮らす広大なエリアがあります。
このエリアの特色として、豊な自然に気候の移り変わりが激しいこと、
そしてなんといっても「ダイマックスポケモン」が出現することにあります。

ポケモンの巣穴

ワイルドエリアに点在する「ポケモンの巣穴」は、見た目は小さな洞穴にしか見えません。
しかし、中に入ってみると外から見た時より何倍も広い洞窟になっているという不思議な空間です。
「ポケモンの巣」にはガラル粒子とよばれる粒子が充満しており、
中に迷い込んだポケモンがガラル粒子の影響でダイマックスしてしまうことがあります。
ただし、中に入れば必ずしもダイマックスしてしまう訳ではないようで、
何かの偶然で一度に大量のガラル粒子を吸収してしまった場合に限られるようです。
そのため大抵のポケモンは、ただ中に入っただけでダイマックスしてしまうことはありません。

ねがいのかたまり

ワイルドエリアや「ポケモンの巣」の中で稀に見かける鉱石です。
この鉱石には触れたポケモンに周囲のガラル粒子を集める効果があり、
「ポケモンの巣」の中でこれに触れてしまうと、ほぼ確実にダイマックスしてしまいます。
ポケモンを一度ダイマックスさせた「ねがいのかたまり」は、砕けてただの石ころになります。

ダイマックスポケモン

ガラル粒子を大量に吸い込み巨大化してしまったポケモンです。
ただ、実際にポケモンの体が物理的に巨大化している訳ではなく、
ポケモンの周囲に実体を持った巨大なオーラを纏っているというのがダイマックスの原理のようです。
主に「ポケモンの巣」の中に出現することが多いですが、
稀に「ポケモンの巣」の外でダイマックスしてしまうポケモンもいます。
意図せずダイマックスしてしまったポケモンは多くの場合、
驚きと興奮で我を忘れて暴れ出してしまうケースがほとんどです。
「ねがいのかけら」以外の方法でダイマックスしてしまった野生のポケモンは、
長時間が経過するか、他のポケモンに倒されるまでダイマックスを解くことが出来ないようです。

ねがいのかけら

「ねがいのかたまり」よりも小さな鉱石の欠片です。
塊と同じくポケモンをダイマックスさせる効果を持ちますが、
これによってダイマックスしたポケモンは短時間でダイマックスが解けてしまいます。
バトルのルール上では3ターンです。
ポケモンを一度ダイマックスさせた「ねがいのかけら」は、ただの石ころになります。
最終更新:2020年10月10日 22:47