【解答】中空円筒と円柱の微小振動
(1)
下図のように円柱重心の最下点からの角変位を

,円筒との接点を基準とした回転角を

とする。
ラグランジアンは,
ここに,

は円柱の慣性モーメント
である。また,すべらずに転がる条件は,
となる。

を消去し,微小角近似した上で,ラグランジアンの定数項および定数因子を省いて
微分して得られる円柱の運動方程式は
したがって,角振動数と周期は,
となる。
(2)
下図のように,つり合い位置で鉛直下方となる半径を基準とした角変位

をとる。
また,

は(1)と同様にとる。
ラグランジアンは,
すべらずに転がる条件から
水平方向の運動量保存により,
微小角近似した上で,ラグランジアンの定数項および定数因子を省いて
微分して得られる運動方程式は,
したがって,角振動数および周期は,
となる。
Algodooの設定は,
![M=1200{\rm [kg]}, R=100{\rm [m]}, m=600{\rm [kg]}, r=10{\rm [m]}](http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chf=bg,s,ffffff00&chco=000000ff&chs=25&chl=M%3D1200%7B%5Crm%20%5Bkg%5D%7D%2C%20R%3D100%7B%5Crm%20%5Bm%5D%7D%2C%20m%3D600%7B%5Crm%20%5Bkg%5D%7D%2C%20r%3D10%7B%5Crm%20%5Bm%5D%7D)
である。例によって精度を上げるために巨大化した。
最終更新:2011年08月07日 11:28