【解答】質量が減少する主星まわりの惑星の運動

a.

主星の質量減少前の質点の公転速度をv_cとすると,円運動の方程式は

\frac{m{v_c}^2}{r_c} = \frac{GMm}{{r_c}^2}

となる。ここに,

M = \frac{4}{3}\pi a^3\rho

である。求める条件はエネルギー保存により

\frac{1}{2}m{v_c}^2 - \frac{GsMm}{r_c} < 0

2式より

s > \frac{1}{2}

を得る。

b

\oint p_\theta d\theta = {\rm const.}

すなわち,角運動量保存より

rv = r_c v_c

ゆっくり変化するsに対する軌道半径および軌道速度をr,vとすると,円運動の方程式より

\frac{mv^2}{r} = \frac{GsMm}{r^2}

\therefore r = \frac{GsM}{v^2}

2式より,

v \propto s

r \propto \frac{1}{s}

の関係を保ちながら軌道運動が変化する。

Algodooでは,実行しながら主星の密度設定を少しずつ減少させてみた。密度が半分になったとき,軌道半径が2倍,軌道速度が半分になることが確認できた。


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最終更新:2011年08月22日 11:33
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