どっちがはやい?―棒振子と自由落下
棒振子の先端の落下と,自由落下の比較。
時間を座標の関数として求めるというのは,グラフ化するとき汎用性に欠けるものの,最も計算がラク。
長さ

,質量

の剛体棒が,その一端を軸とした振子になっているとき,初速ゼロで水平位置から角

まで振れる時間

を求める。
エネルギー保存により,

について解けば,
すなわち,
Mathcadによる計算結果を示す。
棒の長さの半分落下する時間は,0.38秒。自由落下の0.45秒に比べてかなり速い。
0.38秒ぴったり。中央におもりがついた棒振り子は,すでにはねかえっている。
先におもりをつけた方がより遅くなるというのがやや意外だが,
回転の慣性の特徴を示している。
最終更新:2009年04月04日 14:07