最終更新:2015年10月03日 (土) 19時09分07秒
【EMEm】の概要
ディメンション・オブ・カオスで登場した《Emヒグルミ》《Emミラー・コンダクター》をきっかけに生まれた、EMとEmを混成したエクシーズ・ペンデュラムデッキ。
《ラヴァルバル・チェイン》から《Emダメージ・ジャグラー》を落とす、《キングレムリン》から《EMパートナーガ》をサーチするなどの方法でペンデュラムスケールを揃え、《EMペンデュラム・マジシャン》を軸にアドバンテージを稼ぎつつランク4エクシーズによる制圧、1ターンキルを狙う。
長所
- 各種ペンデュラムメタに耐性がある。
- 《魔封じの芳香》を使われても、エクシーズにより強い展開ができる。
- 《妖精の風》などのスケール破壊を使われてもヒグルミからジャグラーをリクルートすることでリカバリーできる、眼差しにジャグラーでカウンターできる、ペンマジ、ジャグラーによりスケールを場以外の場所に確保しておける、などスケール対策に強い。
- デッキパワーが高い。
- 強力な先行展開パターンを持っている。
- また、この先行展開パターンを応用し、後攻時には1KILLを行うこともできる。
短所
- エクシーズメタに弱い。
- 《群雄割拠》《御前試合》《デビリアンソング》など、通常のペンデュラムデッキなら苦にしないエクシーズメタが有効になってしまう。
- ほかのPテーマと比べ、手札誘発が苦手。
- 展開に特殊召喚を多用するため、《マジェスペクター・ユニコーン》《霞の谷の巨神鳥》など1回の特殊召喚で制圧モンスターを出せる魔術師と比べ、増殖するGに弱い。
- また、ペンマジ、チェインに対して直撃する《エフェクト・ヴェーラー》も苦手。
プレイの注意点
ペンマジをP召喚できないときに、無暗にP召喚しないことを意識したい。
このデッキでペンマジが絡まないペンデュラム召喚を行うと、多くの場合スケールに置いた分のカードが戦況に影響を及ぼさないカードとなってしまう。
こうなるとスケール設置による損失分をカバーするだけのアドバンテージを生み出すことができず隙を見せてしまう。
中途半端な場になってしまうようなら、展開せずにターンを渡し、次のターンを待つ選択肢を持つ。
これができれば勝率は変化してくるだろう。
基本的な展開パターン
ラスター+ヒグルミ+レベル4モンスター(要ゼピュロス)
- 条件
- 結果
- モンスターゾーン:チェイン、キングレ、ランク4(素材クラウン)
- Pゾーン:ラスター
- 手札:ヒグルミ
- 墓地:ジャグラー
- エクストラ:ヒグルミ×2
- ラスター、ヒグルミをPゾーンに設置。
- ラスターのP効果を発動し、ヒグルミを破壊して2枚目をサーチ。ヒグルミの効果でジャグラーを特殊召喚。
- レベル4モンスターを召喚し、ジャグラーと合わせてラヴァルバル・チェインをエクシーズ召喚。
- チェインの効果でジャグラーを外しゼピュロスを落とす。
- ゼピュロスの効果でラスターを回収しつつ特殊召喚。
- 再びラスターとヒグルミをPゾーンに設置。
- ラスターのP効果を発動し、ヒグルミを破壊して3枚目をサーチ。ヒグルミの効果でクラウンを特殊召喚。
- ゼピュロスとクラウンでキングレムリンをエクシーズ召喚。効果でクラウンを外してジゴバイトをサーチ。
- クラウンの効果で自身を特殊召喚。
- ジゴバイトを特殊召喚し、クラウンと合わせてランク4をエクシーズ召喚。
P召喚を温存した状態でエクシーズ3体を展開できる。
ゼピュロスがない場合、相手のデッキにもよるがジャグラー素材のランク4を立て次のターンに備えるのが無難か。
ここからの派生について
- ジャグラーからミラコンを拾えば即座にペンデュラム召喚可能。キングレの効果を発動する前なら3体まで展開できる。
- エクストラにヒグルミが2体、手札に1体いるので、ショックを作ることも可能だが、ヒグルミ3体を消費するとその後のペンマジの性能ががた落ちするので注意。
ラスター+ヒグルミ+眼差し
- 条件
- 結果
- モンスターゾーン:キングレ(素材ジャグラー)、ペンマジ、ヒグルミ、ミラコン、クラウン
- Pゾーン:パートナーガ
- 手札:ジョーカー、EM
- エクストラ:ヒグルミ×2、ラスター
- ラスター、ヒグルミをPゾーンに貼る。ラスター効果でヒグルミを割り2枚目をサーチ。
- ヒグルミの効果でジャグラーを特殊召喚。
- 2枚目のヒグルミをPゾーンに貼り、眼差しを発動してペンマジをサーチ。
- ヒグルミの効果で2体目のジャグラーを特殊召喚。
- ジャグラー2体でキングレムリンを特殊召喚。効果でパートナーガをサーチ。
- ジャグラーの効果でヒグルミの3枚目をサーチ。
- ヒグルミとパートナーガをPゾーンに貼り、ペンマジとヒグルミ2体をペンデュラム召喚。
- ペンマジでモンスターゾーンとPゾーンのヒグルミを1体ずつ破壊し、ジョーカーと任意のEMをサーチ(Pゾーンには低スケールのパートナーガが残るので高スケール推奨)。
- ヒグルミ2体の効果でミラコンとクラウンを特殊召喚。
眼差しを止められると両スケールが5になるため、ペンデュラム召喚ができず非常に弱い場になってしまう。
特にミラーのジャグラーには注意が必要で、これがメインの眼差しを2枚に減らすプレイヤーが増えてきたことの一因にもなっているようである。
ここからの派生について
- ドクロバットの召喚権を残しており、クラウンも存在するため、6体分のエクシーズ素材を使える。
- 例えば、ペンマジorミラコンを場に残しつつ、キングレ+ショック魔法宣言+ランク4(素材クラウン)という風に展開できる。
- 手札に使い魔orヘルプリンセスがあれば素材がさらに増え、キングレ+ショック+ランク4×2まで展開できる。
主要な採用カード
レベル4主体なので、スケールは3以下と5以上が重要。
EM・Em共に高低両方のスケールをサーチ選択肢に入れることができる。
EMモンスター
下スケール
- 《EMドクロバット・ジョーカー》
- 《EMパートナーガ》
上スケール
- 《EMペンデュラム・マジシャン》
- 《EMリザードロー》《EMシルバー・クロウ》
- ペンマジから上側のスケールをサーチしたいタイミングは頻繁にあるので、シルバークロウとリザードローの内どちらかは必ず必要。
- それぞれに利点がありプレイヤーによってどちらを積むかは分かれる部分で、シルバークロウだけを入れる構築や、両方を入れる構築、リザードローを3枚入れる構築もある。
Emモンスター
- 《Emダメージ・ジャグラー》
- 揺れる眼差しを防ぐために展開に使えるときでも手札に温存するなど、同じ手札でもプレイヤーによって使い方の変わるカード。ジャグラーを使いこなすことはEMEmミラーを制すことの第一歩であると云える。
- 《Emトリック・クラウン》
- 《Emハットトリッカー》
- ジャグラーからサーチしてランク4エクシーズを作るのが仕事。デッキに1枚あるのとないのとではいざというときの解決力に大きな差が出る。先攻時は使いづらいため枚数は抑え目にされていることが多い。
- 《Emミラー・コンダクター》
- ジャグラーからサーチできる下側のスケール。スケールの数字のみならず、効果も極めて有用で、インフェルノイド、ネクロスなど攻撃力、守備力どちらかの低い大型モンスターを使うデッキに対してはとても重宝する。
- 《Emヒグルミ》
その他のモンスター
- 《竜剣士ラスターP》
- ヒグルミを能動的に破壊できる。
- スケール2のペンマジとも相性がよく、ペンマジを割ったあとに2枚目のペンマジをスケールに張れば、そのまま破壊した方のペンマジをP召喚できる。
- 《ジゴバイト》《デーモン・イーター》《稲荷火》
- 魔法使いが場にいるときに手札から特殊召喚できるカード。ペンデュラムメタにも強め。
- 基本的にキングレムリンでサーチ可能かつ破壊時に効果が出るジゴバイトが最優先。
- 使い魔枠を増やす場合、ジゴバイトの特殊召喚先としてデーモンイーター投入する。さらに欲しい場合は稲荷火も検討される。
- 《BF-精鋭のゼピュロス》
- 素引きしたときに使い魔と噛み合わないが、ラスターを使い回すことができるパワーカード。
- 《H・C サウザンド・ブレード》
- どちらもチェインで墓地に送ることによって展開を強くすることができるカード。しかし、魔法使いでないため、素引きしたとき使い魔と噛み合わず事故要因になるリスクがある。
魔法カード
エクシーズモンスター
- 《キングレムリン》
- サーチ先としてパートナーガ、リザードロー、ジゴバイトを採用する。
- 《ラヴァルバル・チェイン》
話題の構築・採用候補カード
- 《神の宣告》《神の警告》《神の忠告》入り、《狡猾な落とし穴》《フレシアの蠱惑魔》抜き
- 8月下旬現在、ミラーマッチで有効なカードとして複数体の特殊召喚に対応する神の宣告、警告、忠告が搭載されているレシピが増えている。
- 一方で、罠カードが増え狡猾が腐りやすくなったことで今まで標準搭載だった狡猾が抜け、それに伴い確定枠だったフレシアの蠱惑魔の採用も不確定とする流れになっている。
- 《終末の騎士》
- EMEmのゼピュロスはスケールを戻すという、非常にゆるい条件で特殊召喚できる。このため、終末の騎士はチェインから即座にランク4を組むことができる、初動兼返し札として見なせる。
- 《シャドール・ドラゴン》
- 終末、チェイン、おろかな埋葬をサイクロンに変換できる。
- 《イグナイト・リロード》
- Pモンスターを入れ替える事故回避カード。戻した枚数+1枚ドローなので基本的にアド損が無い。
- 速攻魔法とはいえターン1制限があり複数引きがやや怖いこと、ドロー魔法ゆえにショックやダークロウに引っかかる点もあるがそれ以上に扱いやすいカードと言える。
サンプルレシピ
- 所沢杯1位-2A@ヒラメキさん
- メイン落とし穴あり、ヴェーラー少なめ、警告、宣告、エキセン、眼差し2。サイドブレイカーなど最近のおしゃれ要素を一通り取り入れていてサンプルに相応しいと判断。
参考リンク
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最終更新:2015年10月03日 19:09