EMEm > 2015-10

最終更新:2015年12月23日 (水) 06時53分53秒
prev→EMEm/2015-04


更新情報

11/06
  • EMカード、竜呼関連など全体的にカードの解説を加筆。概要を加筆。
10/25
  • BOSHのカードを追加。
10/21
  • リンクを追加。
10/13
  • バルブ、ナチュビ追加。
10/07
  • ベアトリーチェパターンを詳しくした。


【EMEm】の概要

前制限終盤での環境トップ。
10月の制限改訂ではメインデッキに対する規制がなく、エクストラパック発売後も安定して入賞。
そしてブレイカーズ・オブ・シャドウの強化により、一強と呼べるクラスのデッキパワーを身に着けた。
竜呼相打つ、アリアドネ、バルブの有無、Em、眼差しの枚数の違いなどプレイヤー新弾後はプレイヤーによる構築の差が大きい。

※このページではBOSH発売後の【EMEm】をメインに解説している。
制限改定~BOSH発売前の段階では前制限とあまり差が見られないため、前制限の記事も参照のこと。


長所

  • 各種ペンデュラムメタに耐性がある。
    • 魔封じの芳香を使われても、エクシーズにより強い展開ができる。
    • ヒグルミの存在に加え、眼差しにジャグラーでカウンターできる、Pモンスターのサーチ手段が豊富で手札にスケールを確保できる等、スケール破壊に強い。
  • ランク4の展開に優れ、相対的なデッキパワーが高い。
  • 強力な先行展開パターンを持っている。また、この先行展開パターンを応用し、後攻時には1KILLを行うこともできる。

短所

  • 他のペンデュラムデッキと比べて、ペンデュラムメタに強い反面、手札誘発やエクシーズメタが刺さる。
    • 《群雄割拠》《御前試合》《デビリアン・ソング》等のエクシーズに対する永続カードで展開を阻害される。
    • ペンマジ等、ヴェーラーが直撃するときつい部分がある。

プレイの注意点

《EMペンデュラム・マジシャン》(以降ペンマジ)をP召喚できないときに、無暗にP召喚しないことを意識したい。
このデッキでペンマジが絡まないペンデュラム召喚を行うと、多くの場合スケールに置いた分のカードが戦況に影響を及ぼさないカードとなってしまう。
こうなるとスケール設置による損失分をカバーするだけのアドバンテージを生み出すことができず隙を見せてしまう。
中途半端な場になってしまうようなら、展開せずにターンを渡し、次のターンを待つ選択肢を持つ。
これができれば勝率は変化してくるだろう。

基本的な展開パターン

ラスター+ヒグルミ+レベル4モンスター(要ゼピュロス)

  • 条件
    • 手札:ラスター、ヒグルミ、レベル4
  • 結果
    • モンスターゾーン:チェイン、ランク4(素材クラウン)
    • Pゾーン:ラスター
    • 手札:ヒグルミ
    • 墓地:ジャグラー
    • エクストラ:ヒグルミ×2

  1. ラスター、ヒグルミをPゾーンに設置。
  2. ラスターのP効果を発動し、ヒグルミを破壊して2枚目をサーチ。ヒグルミの効果でジャグラーを特殊召喚。
  3. レベル4モンスターを召喚し、ジャグラーと合わせてラヴァルバル・チェインをエクシーズ召喚。
  4. チェインの効果でジャグラーを外しゼピュロスを落とす。
  5. ゼピュロスの効果でラスターを回収しつつ特殊召喚。
  6. 再びラスターとヒグルミをPゾーンに設置。
  7. ラスターのP効果を発動し、ヒグルミを破壊して3枚目をサーチ。ヒグルミの効果でクラウンを特殊召喚。
  8. ゼピュロスとクラウンでランク4をエクシーズ召喚。

P召喚を温存した状態でエクシーズ2体を展開できる。
ゼピュロスがない場合、相手のデッキにもよるがジャグラー素材のランク4を立て次のターンに備えるのが無難か。

ここからの派生について
  • キングレムリンとジゴバイトを採用している場合、ゼピュロス+クラウンでキングレ→クラウンを外してジゴバイトサーチ→クラウン+ジゴバイトでランク4と動くことで最終盤面が1枚増える。
  • また、ジャグラーからミラコンを拾えば即座にペンデュラム召喚可能。
  • エクストラにヒグルミが2体、手札に1体いるので、ショックを作ることも可能だが、ヒグルミ3体を消費するとその後のペンマジの性能ががた落ちするので注意。

ラスター+ヒグルミ+眼差し(要キングレムリン)

  • 条件
    • 手札:ラスター、ヒグルミ、眼差し
  • 結果
    • モンスターゾーン:キングレ(素材ジャグラー)、ペンマジ、ヒグルミ、ミラコン、クラウン
    • Pゾーン:パートナーガ
    • 手札:ジョーカー、EM
    • エクストラ:ヒグルミ×2、ラスター

  1. ラスター、ヒグルミをPゾーンに貼る。ラスター効果でヒグルミを割り2枚目をサーチ。
  2. ヒグルミの効果でジャグラーを特殊召喚。
  3. 2枚目のヒグルミをPゾーンに貼り、眼差しを発動してペンマジをサーチ。
  4. ヒグルミの効果で2体目のジャグラーを特殊召喚。
  5. ジャグラー2体でキングレムリンをエクシーズ召喚。効果でパートナーガをサーチ(パートナーガはビッグバイトタートルで代用可)。
  6. ジャグラーの効果でヒグルミの3枚目をサーチ。
  7. ヒグルミとパートナーガをPゾーンに貼り、ペンマジとヒグルミ2体をペンデュラム召喚。
  8. ペンマジでモンスターゾーンとPゾーンのヒグルミを1体ずつ破壊し、ジョーカーと任意のEMをサーチ
    (Pゾーンには低スケールのパートナーガが残るので高スケール推奨)。
  9. ヒグルミ2体の効果でミラコンとクラウンを特殊召喚。

低スケールを素引きしているならキングレは必須ではない。
眼差しを止められると両スケールが5になるため、ペンデュラム召喚ができず非常に弱い場になってしまう。特にミラーのジャグラーには注意が必要。

ここからの派生について
  • ジョーカーの召喚権を残しており、クラウンも存在するため、6体分のエクシーズ素材を使える。
  • 例えば、ペンマジorミラコンを場に残しつつ、キングレ+ショック魔法宣言+ランク4(素材クラウン)という風に展開できる。
  • 手札に使い魔orヘルプリンセスがあれば素材がさらに増え、キングレ+ショック+ランク4×2まで展開できる。

ラスター+モンキーボード

  1. モンキーボードをスケールに貼り、効果でドクロバットをサーチ。
  2. ラスターをスケールに張り、効果でモンキーボードを破壊して2枚目のモンキーボードをサーチ。
  3. ドクロバットをスケールに貼り、手札とエクストラからモンキーボード2体をP召喚。
  4. モンキーボード2体でベアトリーチェをエクシーズ召喚。効果でゼピュロスを落とす。
  5. ゼピュロスでラスターを戻して特殊召喚。
  6. ラスターをスケールに張り、効果でドクロバットを破壊して2枚目のドクロバットをサーチ。
  7. ドクロバットを召喚し、効果でペンマジをサーチ。
  8. ドクロバット+ゼピュロスで任意のランク4をエクシーズ召喚。

最終的な盤面はベアトリーチェ+ランク4、Pゾーンにラスター、手札にペンマジとなる。
さらに、相手ターンにベアトリーチェの効果でジャグラーを落とせばヒグルミ+ペンマジを揃えることができる。

ラスター+ドクロバット

動き方は上のパターンと似ているが、こちらの最終盤面はベアトリーチェ+ランク4、Pゾーンにラスター、手札にドクロバットとなる。
また、ラスターとドクロバットは魔デッキで落とされないので、魔デッキのリカバリーとして使えるプランでもある。

  1. ドクロバットを召喚し、効果でモンキーボードをサーチ。
  2. モンキーボードをスケールに貼り、効果で2枚目のドクロバットをサーチ。
  3. ラスターをスケールに張り、効果でモンキーボードを破壊して2枚目のモンキーボードをサーチ。
  4. ドクロバットをスケールに貼り、手札とエクストラからモンキーボード2体をP召喚。
  5. モンキーボード2体でベアトリーチェをエクシーズ召喚。効果でゼピュロスを落とす。
  6. ゼピュロスでPゾーンのドクロバットを戻して特殊召喚(ラスターを戻して効果を使うとデッキ内のドクロバットが尽きるため、ドクロバットを戻したい)。
  7. ゼピュロスとモンスターゾーンにいる方のドクロバットでランク4をエクシーズ召喚。

主要な採用カード

レベル4主体なので、スケールは3以下と5以上が重要。
EM・Em共に高低両方のスケールをサーチ選択肢に入れることができる。

EMモンスター

下スケール

ビッグバイトタートルとパートナーガはキングレムリンからサーチ可能。
しかし、下スケールはモンキーボードを使うことが多くなったため、キングレムリンごと不採用とする場合もある。

  • 《EMペンデュラム・マジシャン》
    • 後続スケールを確保しながらエクストラリソースを稼ぐ。このデッキの中核。
    • スケールに貼ったときの1000アップ効果も非常に強力で、スキドレや御前試合などの永続カードにより、エクシーズしづらい状況になっても1000アップしたEMモンスターによってハイビートを行うプランを取ることができる。
  • 《EMモンキーボード》
    • EMモンスターへのアクセスを高めてくれるカード。ペンマジで割っても非常においしい。
    • 相方がEMでなければP召喚できないため、このカードの登場から高スケールのEMが多めに採用されるようになった。
  • 《EMパートナーガ》
    • EMとキングレムリンでサーチ可能な低スケール。高打点を突破するときやライフを奪うときに活躍する。
    • 場に出したときの効果は自分の攻撃も邪魔してしまうため注意が必要。
    • モンキー登場前はスケールに貼る専門のカードだったが、モンキーの効果によりレベルを下げペンデュラム召喚することが可能となった。モンキーを下スケールに貼ることが多くなったため、モンキー登場後は採用率が大きく落ちている。
  • 《EMビッグバイトタートル》
    • パートナーガと同じ役割のモンスター。スケールに貼ったときの効果はパートナーガの方が有用だが、レベル3なのでペンデュラム召喚することができ、戦闘を介するものの、ナチュビ、異星の最終戦士等メタモンスターの処理に使える。

上スケール

今まではドクロバット以外の上スケールはデッキに1、2枚採用されるカードだったが、モンキーボードの登場により3枚採用される構築が多くなり、最低でも2枚は採用されるようになった。

  • 《EMドクロバット・ジョーカー》
    • デッキの核となるカード。デメリットがあるためスケールに置くことは少ないが、置かないと展開できないパターンもあるので注意が必要。
  • 《EMギタートル》
    • モンキーボードやリザードローをもう一方のスケールに置いたときにドロー加速できる。
  • 《EMリザードロー》
    • 上スケールでは唯一キングレムリンに対応する。キングレムリンを採用する場合、リザードローとジゴバイトを合わせて3枚は入れておくべきと言われることが多い。
    • ペンマジでサーチしてきて、ギタートルと合わせて2枚ドローして罠を引き込み展開を強くするパターンは多用するので覚えておきたい。チェインでトップを固定してからドローするといったコンボも可能。
  • 《EMシルバー・クロウ》
    • こちらはレベル4で、打点補強の効果を持ち、このカードを設置した状態ならジョーカーで魔デッキを使える。
    • モンキーボードとギタートルの登場後はギタートルを上スケールに残す機会が増えたからか採用数が減っているが、それでもいくらか採用している構築は見られる。

Emモンスター

  • 《Emダメージ・ジャグラー》
    • ミラーでは眼差しへの対抗策となるため、展開に使わず手札に温存することも重要。ジャグラーを使いこなすことはEMEmミラーを制すことの第一歩である。
  • 《Emトリック・クラウン》
    • ジャグラーの効果はターン1制限があるので、第二の選択肢として採用する。
    • 墓地に送られたときの効果は自分以外も蘇生できるので、エクシーズ素材で墓地に置いたヒグルミを使い回すことができる。
  • 《Emハットトリッカー》
    • ジャグラーからサーチしてランク4エクシーズを作るのが仕事。後攻時の返しにも重要。
    • デッキに1枚有るか無いかでいざというときの解決力に差が出るが、BOSH発売後はデッキ枚数が増えたために切り捨てられることも多くなった。
  • 《Emミラー・コンダクター》
    • ジャグラーからサーチできる下側のスケール。
    • 効果も極めて有用で、帝やインフェルノイドなど、攻撃力・守備力のどちらかが低い大型モンスターに対して重宝する。
  • 《Emヒグルミ》
    • 上スケール。デッキの根幹を成す重要なモンスター。

竜剣士・竜魔王モンスター

  • 《竜剣士ラスターP》
    • ヒグルミ、アリアドネを能動的に破壊できる。
    • スケール2のペンマジとも相性がよく、ペンマジを割ったあとに2枚目のペンマジをスケールに張れば、そのまま破壊した方のペンマジをP召喚できる。
    • またラスターが2枚手札にある場合、ラスターでラスターを割ってラスターを増やすことも可能なので、覚えておきたい。
  • 《竜剣士マスターP》
    • ラスターを既に引いていて必要ないときの竜呼相打つのリクルート先として優秀。また、イグニスターから出せてエクシーズ素材の制限の無い唯一のカードである。
    • P効果自体は劣化ラスターで、素引きした際のパワーは低いため投入するかどうかはプレイヤーによって分かれるポイント。
  • 《竜魔王ベクターP》
    • 現段階ではほかに竜魔王がいないため、竜呼を搭載する場合必然的に採用される。
    • スケールに貼ったときの効果は、ミラーマッチにおいては意外と優秀で、モンキーボードやラスターPによる展開を妨害することができる。ただし、モンキーボードのスケールが4になるデメリットを無効にしてしまい、逆に相手の展開を補助してしまうケースもあるため注意。
    • ダイナスターPでこのカードを守りながら展開する戦い方もできるので視野に入れて置く必要がある。

その他のモンスター

  • 《エキセントリック・デーモン》
    • 眼差しから除去の選択肢を得る。
    • ペンデュラム召喚可能なのは、モンキーボード(スケール1)またはペンマジ(スケール2)を使用した場合のみ。
  • 《ジゴバイト》《デーモン・イーター》
    • 魔法使いが場にいるときに手札から特殊召喚できるカード。ショックルーラーや魔封じの芳香などのペンデュラムメタに強め。
    • 基本的にキングレムリンでサーチ可能かつ破壊時に効果が出るジゴバイトが最優先で投入され、デーモンイーターは使い魔枠を増やす場合、ジゴバイトの特殊召喚先として投入される形になる。
    • モンキーボードの登場後、メインデッキに入れるべきカードが増えたため、押し出される形で採用される数が減った。
  • 《BF-精鋭のゼピュロス》
    • ラスターを使いまわすことで、ペンマジが絡んでいなくても強力な展開を行うことが可能。
    • 他にもチェインでこのカードを落とすと展開が強くなるパターンが数多く存在する。

魔法カード

  • 《揺れる眼差し》
  • 《竜呼相打つ》
    • 5割でラスターを呼び込むことができるカード。さらにラスターを呼びこめなくても、ベクターをランク4の素材にすることでスケールを確保するジゴバイトなどの使い魔を使った展開と同じ展開に利用可能。
    • ラスターとベクターどちらが選ばれても、エクストラと手札のモンスターの数の合計が増えるのでペンデュラム召喚に成功すれば展開が強くなることが多い。
    • バニラ同然のベクターPを採用しなければいけない点、ショックルーラー(魔法宣言)やナチュルビーストに無力な点、デッキ枚数が増えてしまいがちな点から敬遠するプレイヤーも多いが、大きなパワーを持っている。
    • 速攻魔法で展開できるため、魔封じに合わせて発動しイグニスターorエクシーズで突破という使い方もできる。

エクストラデッキ

  • 《爆竜剣士イグニスターP》

  • 《ラヴァルバル・チェイン》
    • ジャグラーを経由し、Emのサーチとして使用可能。ゼピュロス、グローアップ・バルブを落とし展開を強化することもある。ショック・ルーラーの次にヴェーラーを打たれやすいポイント。
  • 《キングレムリン》
    • ビッグバイトタートル、パートナーガ、リザードロー、ジゴバイトをサーチ可能。
    • 打点が2300で、ドクロバットやラスターなどに殴られないため、チェインより繰り返し効果を使ってアドを稼ぎやすい。

話題の構築・採用候補カード

  • 《グローアップ・バルブ》《ナチュル・ビースト》
    • バルブ+ペンマジorハットリでナチュビを出すことができ、ショックを出せない手札でも魔法を封じることが可能。
    • ショックと比べてヴェーラーやユニバース、禁断の異本に強いが、アザトートやうさぎには弱い。
    • バルブはレベル1のため、素引きするとP召喚で処理できないのが難点。メインとエクストラを1枚ずつ枠を割くべきかはよく考えたい。
  • 《開放のアリアドネ》
    • ヒグルミ同様、ペンマジ、ラスター、眼差しで割って使う。神の○○によって相手を足止めすればイージーウィンも可能。
    • 自分のナチュルビーストでアリアドネのPゾーン設置を無効にしカウンター罠をサーチするプレイもあるので覚えておきたい。ただし、この場合はアリアドネは墓地に送られる。
    • 割れることが前提でメタカードに強くないため、不採用とされることも多い。
  • 《剛竜剣士ダイナスターP》
    • Pゾーンへのメタカードに強い。イグニスターから出したラスターを処理できる。
  • 《フレシアの蟲惑魔》《狡猾な落とし穴》《時空の落とし穴》
    • 召喚無効を構えられないときの保険。
    • タイフーンを採用する場合は狡猾とのかみ合いの悪さがネック。
    • 時空はP召喚にそこそこ強いが、素引きしたくないカードを増やすことにもなる。
  • 《永遠の淑女 ベアトリーチェ》
    • ラスター+モンキーボードの普通は何も起きない手札からでも展開できるようになる。


サンプルレシピ

BOSH発売前

BOSH発売後


参考リンク

BOSH発売前

BOSH発売後


コメント

  • 後攻、魔封じ打たれのセット1ターン回した方がいいでしょうか? -- 匿 (2015-12-23 06:53:53)
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