prrrr…

梓「あ、電話…唯先輩だっ」

ピッ

梓「もしもし」

唯『あ、あずにゃーん?これからお泊りに行ってもいーい?』

梓「これからって…もう11時過ぎてますよ?それに明日も学校あるじゃないですか…」

唯『え~、ダメ?あずにゃんに会いたくなっちゃったんだもん…』

梓「(か、可愛い…)し、しょうがないですね…。両親に聞いてみます」

唯『それなら大丈夫!お許しはもらってあるから!」

梓「え?そ、そういうことでしたら…(今思いついたのに手際がいいなぁ…)」

唯『それじゃこれから行くね~』


――――――――――――
―――――――――
――――――

ピンポーン

梓「あ、唯先輩だっ」

ガチャ

梓「はーい、唯先輩、いらっしゃ――」

唯「あーずにゃん♪」

ギュッ

梓「にゃ…!もう、いきなり抱きつかないでください…///」

唯「だってあずにゃんに会えて嬉しいんだも~ん♪スリスリ~♪」

梓「しょうがないですね…。こ、今夜は許してあげます」

唯「えへへへへ~、あずにゃ~ん♪」

梓「ご飯…はさすがにもう食べましたよね。お風呂は入りましたか?」

唯「うむ!じゃああずにゃん、君にしよう!」

梓「意味がわかりません…」

唯「へ?今のって『ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し?』ってやつじゃないの?」

梓「そこに繋がるんですか…。それじゃまるで、し…」

唯「し?」

梓「し…し…、新婚夫婦みたいじゃないですか!!!」

唯「!」

梓(恥ずかしい…)

唯「えへへ…///新婚かぁ///」

梓「み、みたいって言っただけです!」

唯「あずにゃん、もう一回!」

梓「ダメです!もう!私の部屋に行きますよ!」

唯「あぁ~、あずにゃんのいけず…」


――――――――――――
―――――――――
――――――

ガチャ

梓「はい、お茶です」

唯「ありがと~、あずにゃん」

梓「それにしても、どうしてこんな急に泊まりに来たんですか?」

唯「えっと…、あとちょっとしたら教えてあげる!」

梓「?…そうですか」

唯「お話しようよ!本当はギー太も連れて来てあげたかったんだけど、今弾いたらさすがに迷惑だからね~」

梓「もう夜遅いですもんね…」

唯「だから明日憂が学校まで持って来てくれるんだ~」

梓「いつもは抜けてるのに、今日は準備万端なんですね」

唯「あずにゃんしどい…」


――――――――――――
―――――――――
――――――

唯「あずにゃん、あの時計って合ってるよね?」

梓「え?はい、合ってますよ」

唯「そろそろ時間だね…!それじゃいっくよ~!あずにゃんも一緒に!」

梓「?」

唯「10!9!8!7!6!5!4!3!2!1!…」

梓「0?」

唯「あっずにゃ~ん♪」

ギュッ

梓「にゃ!!ど、どうしたんですか?!」

唯「お誕生日、おめでと~!」

梓「はっ…そういえば、日付が変わって11日…」

唯「忘れてたの?ダメだよあずにゃん、今日はあずにゃんが生まれてきた、世界で一番大事な日なんだから!」フンスッ

梓「そんな大袈裟な……。でも、ありがとうございます。嬉しいです」

唯「それでね、プレゼント、何がいーい?」

梓「プレゼントって本人に聞くものなんですかね…それにもう…ふふっ…当日じゃないですか…ふふふっ」

唯「もうっ、笑わないでよ~!」

梓「すみません…ふふっ…あまりにも唯先輩らしいなって」

唯「そう?そうかなぁ~///」

梓「でも…ありがとうございます。本当に、嬉しいです」

唯「せっかく一年に一度のプレゼントだもん!欲しいものをあげて喜んでもらいたいもんね!」

梓「その気持ちだけで本当に嬉しいですよ。プレゼントは気にしないでください」

唯「えぇ~、何か欲しいものないの?何かプレゼントしたいよ~!」

梓「そうですね。強いて言うなら…………です///」

唯「なに?聞こえなかったよ?」

梓「…///」

唯「お姉さんにどーんと言ってみなさい!…あ、今は同い年か…。この唯さんにどーんと言ってみなさい!」

梓「ゆい…ぱいが……でいいです///」

唯「ん~?」

梓「ゆ、唯先輩がそばにいてくれるだけでいいです!!!」

唯「……」

梓「あ、あの――」

ギュッ

梓「?!」

唯「側にいるよ、あずにゃん。ずっと側にいるよ」

唯「でも、いいの?これじゃいつもと変わらないよ?」

梓「変わらなくない、です」

ギュッ

唯「!…あずにゃん…!」

梓「変わらなくないです…!変わるんです。変えていくんです、これから…!」

唯「あずにゃん…」

梓「あの…唯先輩…私…」

唯「待って、あずにゃん」

梓「え…?」

唯「私から言わせてほしいな。あずにゃんに少しでも、プレゼントをあげたいから」

梓「は、はい」

唯「あずにゃん、私、あずにゃんが好き。大好き。大大好き。これからずっと、側にいさせてくれる?」

梓「それっていつもの好きじゃない…ですよね…?」

唯「うん、違うよ。あずにゃんと…恋人になりたいんだ」

梓「唯先輩…!」

梓「本当に、本当に、嬉しいです…!私も…唯先輩が好きです…!大好きです…!大大好きです…!大大大好きです…!」

――キラリ

唯「涙?」

梓「えへへ…嬉し過ぎて…涙が…でちゃいました」

唯「私、あずにゃんにプレゼントあげられたかな?」

梓「はい…!生まれて今までで、一番嬉しくて大切なプレゼントです!」

唯「えへへ…私もすっごく嬉しいよ!」


唯「なぁに?」

梓「今日は一日、片時も離れずに側にいてほしい…です///」

唯「ふふっ…しょうがないなぁ、あずにゃん。特別…だよ?」



翌日!

純「梓、憂、おはよー」

梓「あ、純。おはよう」

純「なんで梓と憂はそんなに密着してるの…?って、憂じゃない!」

梓「///」

憂?「あ…ばれた?」

純「何で憂に変装して梓に密着して、って…ツッコミどころが多過ぎてどこから聞けばいいのかわからない!」

唯「ふふふ…純ちゃん、これはね」

純「は、はい」

唯「誰より大切な可愛い彼女の…」

梓「///」

唯「小さな小さなワガママなんだ♪」

純(さっぱりわからん)


おしまい




  • 今ごろ唯先輩のクラスも同じくある -- (あずにゃんラブ) 2013-01-11 22:22:09
  • 胸のキュンキュンが止まらないよ -- (鯖猫) 2013-07-17 00:14:16
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最終更新:2010年11月26日 06:42