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■2・平日のお出かけ


♪オハヨウピカピカアサヒ ゼンシンニキンイロスポトライト~


ケータイのアラームに設定したメロディが鳴り響き、起床の時間を告げる。
午前中の講義が無い日は、少し朝寝坊モードだ。

「う…ん…」

アラームを止めながら、ベッドの上でゆっくりと身を起こす。

「ふぁぁ~…んっ」

伸びと同時にあくびが出る。

「っと…」

慌てて口元を押さえ、視線を横に向けると、幸せそうに眠る唯先輩の姿があった。
その愛くるしい寝顔に視線が釘付けになる。

「ほんと、可愛いんだから…」

唯先輩はいつも私の事を”かわいい”って言ってくれるけど、
ホントに可愛いのは唯先輩の方だ。
一緒に寝るのは今回初めてじゃないし、寝顔だって何度も見ている。
それでも全然慣れなくて、いつもドキドキしてしまう。
好きなんだから仕方が無いけど、手を出すのはだけはなんとか抑える。
まだそうゆう関係になっていないんだから…

そんな私の気苦労も知らない唯先輩の口からは、規則的な呼吸音が聞こえてくる。

「(もぅ…)」

ちょっぴり悔しいから、少しいたずらしちゃえ。
唯先輩の可愛らしくやわらかなほっぺを指でつつく。

「(や~らかいな…)」ツンツン

「ううん…」

唯先輩は可愛らしく唸ると、私につつかれたほっぺをポリポリとかきだした。
その動作がなんかおかしくて、笑いがこみ上げる。

「(ぷっ! くすくすくすっ)」

少しの間遊ばせてもらってひとまず満足。
これ以上やったら起きちゃうしね。

そっとベッドから抜けだし、布団を唯先輩にしっかりかけ直した。

「ん……あず にゃ…」

寝言だろうか…私の名前を呼んでくれた。
私が出てくる夢を見てくれているのかな?だったら嬉しいな。

より一層幸せな気分に浸りながら、私は唯先輩の部屋を出た。



自室に戻った私は、洗面所に直行し顔を洗い、髪を梳かし、簡単に身だしなみを整える。
その後、着ていた部屋着兼寝巻からラフな普段着に着替え、
下ろしっぱなしの髪をいつものように左右で二つに括る。

「…いい加減、子供っぽいかな、この髪型…」

ちょっと悩んで、ポニテとかにしてみたけど、今一つ決めきれず、結局はいつも通り。

「…今度唯先輩に色々見てもらおう…」

ひとまず昨日の服と下着と、今の寝巻をランドリーバッグに詰め込んだあと、TVをつける。
ニュース番組で今日の天気の確認すると、この地方は太陽のマークが一杯だ。

「ん 一日いい天気になりそう よかった」

今日は午前中に唯先輩とデート…ではなく、二人でお出かけする予定。
お昼ご飯までの予定だから行き先は駅前のアーケード街か、
駅裏のショッピングモールのどちらかだろう。
それでも二人でお出かけするのは嬉しいし、ドキドキする。

「ふふっ たのしみだな♪」


少しの時間自室ですごした後、TVで時間を確認。

「そろそろかな?」

私は立ち上がると、再び唯先輩の部屋に向かっていった。




「唯せんぱい~ 起きてますかぁ~?」

「ん~ 起きてるよ~」

ドアを開けながら声をかけると、
洗面所で身だしなみを整えていた唯先輩が部屋に戻ってくる。
既に着替えもすんでいるようで、ラフな普段着姿を見せてくれた。

「おはよう、あずにゃん♪」

「おはようございます、唯先輩♪
 もっとゆっくり寝ててもよかったのに」

「ん~…でも、なんか目が覚めちゃってね? それに…」

「…それに?」

「今日はあずにゃんとお出かけだもんね! 楽しみで寝てられなかったんだよ~」

突然そんな事言われ、恥ずかしさと嬉しさで頬が紅潮すると同時に緩む。
それを見られまいと慌てて洗面所へ入る。

「そ、そ、その割にはぐっすり寝ていたじゃないですか」

嬉しいくせに、出てきた言葉は相変わらず可愛くない。
ホント、素直になりたいよ…

「で、でもでも、楽しみなのはホントだよ~」

慌てて取り繕う唯先輩。

「ふふっ、よかったです 私もその…楽しみですよ///」

ほんの少しだけ、素直に気持ちを伝える事ができた。

頬を紅潮させたまま、唯先輩の洗濯物を先輩のランドリーバッグに詰め込んでいく。
私がこの部屋にいるお礼も兼ねての、少しのお手伝い
…決してやましい気持ちがあるとかじゃないからね!

「せ、先輩 洗濯物はこれで全部ですか?」

「あ、うん、そんだけだよ~ いつもすまないねぇ~」

「いえいえ」

「あ! 忘れてたや」

「まだ何かありました?」

「ううん、 えいっ」ギュッ

唯先輩の恒例のスキンシップ。
先輩のいい香りが鼻腔をくすぐる。

「うにゃあ!///」

「朝のあずにゃん分補給だよ~♪」

「も、もぅ… す、少しだけですからね///」

「うん♪」




「じゃあお洗濯と朝ご飯いきましょう」

「了解であります! あずにゃん隊員!」

「…なんですか、それ…」

とりあえず、ジト目で返しておこう。

「ああ~ん ノリが悪いよ、あずにゃん~」

「はいはい、行きますよ♪」

私達はランドリーバッグを肩にかけながら、部屋を出た。



一階の食堂に行く前に、一度寮外へでる。
目的地はすぐ隣のコインランドリーだ。
ここは寮生の為に併設されており、お値段もいくらかお手頃。
ご飯を食べている間にお洗濯をしておけば時間も節約できるから、
まずそちらへ向かうのが日課なのだ。

唯先輩はそのうちの一台の自働洗濯乾燥機の扉を開け、中に洗濯物を放り込んでいく。

「あずにゃん、バッグ~」

「あ、はい、おねがいします」

私のバッグの中身も同じ機械に放り込んでくれた。

ピッ ピッ ピッ

お金を投入し、唯先輩が慣れた手つきでボタンを押していくと、洗濯機が動き始める。

「これでよしっ」

私達は大抵、二人分まとめてお洗濯してる。その方が安くあげられるってのもある。
それに、こうやって一緒に洗濯されている所を見ると、
”一緒にいるんだ” という事実を再確認出来る。

「じゃあ、ご飯いこっ! あずにゃん!」

「はい♪」



ちょっと遅めの時間のため、食堂もそんなには混んでいなかった。
もっともこれ以上遅いと、朝食にありつけないんだけどね…

窓際の席に本日の朝食メニューである塩鮭定食を運び、少し遅目の朝食を取る。
ここの料理は結構おいしく、唯先輩も終始笑顔で食事を口に運んでいく。
私の料理もこんな笑顔で食べてくれるかな?

食後はセルフサービスのコーヒーをいただく。
唯先輩は砂糖タップリのミルクコーヒー。
私も先輩程砂糖は入れないけど、やっぱり甘めのミルクコーヒーだ。
一緒にご飯を食べて、一緒に食後のコーヒーを飲んで、最高に幸せ気分。

「ね、ね、今日どこいこっか?」

「そうですね… 時間もそんな無いですし…やっぱり駅前ですかね?」

「う~ん、やっぱそうなっちゃうよね~ 折角あずにゃんとのデートなんだけどなぁ~」

「え…デ、デート///」

「え? あ、ごめん、お出かけ だよね!」

「い、いえ…別にその、デートで…いいです///」

「ほ、ほんとに!?」

「は、はい///」

「ほっ… よかった///」

軽く息をつく唯先輩の顔は、何故か私と同じように真っ赤だった。



食事を終え、コインランドリーの洗濯物を回収してから、唯先輩の部屋へと戻る。
洗濯物が皺になるといけないので、二人で仕分けつつ畳んでしまう。

「…ね、あずにゃん」

「なんですか?」

「このショーツ、かわいいね~」

そういいつつ、唯先輩は私が昨日履いていたショーツをびろーんと広げて見ていた。

「ちょ、ちょっと! そんな風に広げないで下さい!///」

「え~? いいじゃん~ かわいいんだからさ~♪」

「で、でも、は、恥ずかしいですよぉ///」

「ブラもお揃い?」

「ふぇ?///」

「ん~… お、あったあった か~わいい~♪」

「うにゃあああ!」

一緒に洗濯して、こうやって仕分けるんだから、下着も当然見られちゃうわけで。
こうやって唯先輩が私の下着を可愛いって褒めてくれるのも、よくある事なんだけど、
恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
だから私もやり返さないと気が済まない。

「そ、そうゆう唯先輩だって、こんなに可愛いの履いてるじゃないですか!///」

洗濯物の中から唯先輩のショーツを取り出し広げるが、
唯先輩の下着姿を想像してしまい、真っ赤になる私。
シュートを決めたつもりがオウンゴールだった気分。
さらに唯先輩ときたら特に恥ずかしがる様子もなく、とんでもない事を口にした。

「ねね? 交換…しよっか?」

「…くはぁっ///」バタッ

それは強烈すぎですよ、ゆいせんぱい

「あれ? おーい、あずにゃ~ん?」



…交換しました…///


そんな一波乱がありつつもやっとのことでお出かけの準備だ。
私は一旦自室に戻り歯磨きを済ませ、外出着へと着替える。
うんと可愛い格好をしてお出かけしたいけど、午後からは講義もあるから、
少し控えめのおしゃれにとどめておいた。

部屋を出ると廊下で唯先輩が待ってくれていた。
先輩も午後からの講義を考慮してか、やや控えめなコーデだけど、うん、可愛い。
私がそう伝えようとしたところ、

「あずにゃん、かわいい~♪」ギュッ

「あぅ…/// ゆ、唯先輩も、かわいい…です///」

「ありがと~ あずにゃん♪」

ほんと、敵わないな…

「じゃあ、デートと参りましょう!」キリッ

「はい、先輩!」キリッ

「ぷっ くすくすっ」

「ふふっ」



午前9時半ころ、寮を出て一緒に歩く。
結局のところ駅前のアーケード街へ行こうって事になった。
先週末はモールの方へいったし、アーケード街の方がここからは近いからね。
まぁ私としては、唯先輩とならどこだって良かったし、どこにいっても楽しめる自信はあるもん。

15分程度歩くと、駅前に到着する。
アーケード街は女子大が近い事もあり、当然ながら女の子向けのお店が多い。
ブランド物で身を固める人も多いが、私達はあまりそういったものには興味がない方だ。
特に唯先輩は、ブランドより見た目の可愛さ、格好よさで選ぶ。あと値段。
まぁ変Tシャツのような、独特なセンスも持ち合わせておいでですが…
私もだいたいそんな感じ。
まぁ私はまだバイトしてないからお金もそんなに自由にはならないってのもあるんだけど…

「あ、私ぃ、行きたいお店あったんだ~ いい?」

「あ、はい、いいですよ?」

唯先輩について行った先はおしゃれな雰囲気の雑貨屋さんだった。
何度か来た事もあるこの雑貨屋さんは、私達も含めたHTTのお気に入りのお店だ。
ここで先輩は探し物があるらしい。

「あ、これ、かわいい~」

とか、

「このティーセット、すごくいいな~」

なんて、気に入ったものを見つけては瞳をキラキラ輝かせている唯先輩がすごく可愛い。
見ているだけで癒されてしまう。
そんな唯先輩を見て笑みをもらしながら、

「先輩、目移りしすぎですって」

って突っ込んでみた。

「だ~って、みんな可愛いんだもん!」

「くすくすっ で、結局お目当てのものはありましたか?」

「んとね、マグカップを見に来たんだよね~」

「新しいの買うんですか?」

「えっとね…そのね…」

何だろ? 唯先輩が口ごもるなんて珍しいかも。

「あずにゃんとお揃いにしようっかな~って思ってね」

「え?」

「あ、だって、私の部屋でジュースとかコーヒーの時はマグ使うじゃん?
 でも私のって一個づつのしかないから、二人一緒のが欲しいな~ 
 って、前々から思ってて、そのね…」

先輩が私とペアのマグカップを欲しがってくれている…
その事実が私の胸を満たしてくれる。
私も言わなきゃ、ちゃんと!

「わ、私も…私も先輩とペアのマグカップ、欲しいです///」

「ほ、ほんと?」

「は、はい! い、一緒にさがしましょう」

「お~♪」

二人でマグカップを手に取り、好みの合うものを選ぶ。
3つくらい候補をあげ、その中から最終的に一つにしぼる。

「じゃあ…せーの!」

「「これ!」」

私達二人が指さしたのは、偶然にも同じマグカップだった。
私が無理に合わせたわけでもないし、唯先輩に至っては目をつぶって指さしてたし…
二人で同じカップを選べたことが飛び上がるほど嬉しかった。

「私たちって、やっぱり気が合うんだね~」

「えへへ そうですね♪ 私達は ”ゆいあず” ですから」

「そうだよね! ”ゆいあず” だよね!」

私はもちろん、唯先輩も笑顔。
これからは一緒のマグカップを使えるんだと思うと、ウキウキしてくる。

「じゃあ、コレ買ってくる」

「あ、はい」

会計はひとまず唯先輩が持ってくれた。

「えと、いくらでしたっけ?」

お店を出て自分の分を払おうと財布を取り出す。

「あ、後でいいよ~」

「え?で、でも」

「ほらっ、次いこ!」

「あ、ちょっと待ってください」

唯先輩は私の手をとって駆けだす。
なんだかその顔が少し赤い気がしたけど…照れてる…のかな?


その後は服屋さんを覗いたり、本屋さんで立ち読みしたり、ファンシーショップへよったり
化粧品を見たり… 短い時間の中を唯先輩と楽しく可笑しく過ごした。
移動する時は手を繋いでくれて、今までのお出かけの中でも一番デートに近いと思った。

そうこうしてるうちに時間はそろそろお昼。

「ん~ お昼だねぇ」

「お昼ですねぇ どうしましょうか?」

「やっぱ、MAXバーガー?」

「それもいいですけど… あ!」

ふと思い出し、バッグを漁る。

「どしたの?」

「えと… あ、あった」

探し物がみつかり、取り出して唯先輩に見せながら言う。

「そこのファミレスの割引券が有ったの思い出したんです
 なのでお昼はファミレスにしませんか?」

「おお、でかした! あずにゃん隊員!」

「…はいはい、行きますよ」

とりあえずさらっと受け流して、ファミレスに向かって歩を早める。

「あ~ん、あずにゃんのいけず~」

「ふふっ」

慌てて駆け寄ってくる唯先輩は、あまりにも高校生の頃のまんまだ。
可笑しくてつい笑みがもれちゃったりする。



「私、この若鶏のグリルランチで」

「じゃあ私は…和風ハンバーグランチ」

「両方ともパンで、あ、あと、ドリンクバー二つお願いします」

オーダーを済ませ、ドリンクをとってくる。
私はアイスコーヒーで先輩はアイスティー。
待っている間に唯先輩はメニューとにらめっこ。
デザートに何を頼もうかってところかな?

程なくして料理が運ばれてきた。

「「いただきます」」

私はチキンを食べやすい大きさに切り分けると、その数切れを取り皿にのせ、
唯先輩へ差し出す。
唯先輩も同じように、ハンバーグをのせたお皿を私のほうへ差し出してくれた。

「えへへ、ありがとね、あずにゃん」

「いえいえ、こちらこそですよ」

何も言わないでも分け合い交換する習慣が、私達の間では出来ていた。

昼食時は会話も弾む。
今日周ったお店のや買った品物の事、TVの話題、そして軽音部の事。
話題は尽きない。
ころころと表情を変えながらお話をしてくれる唯先輩。
そんな唯先輩と一緒に過ごす時間が、とても愛しい。
ゆるやかに穏やかに流れるこの時間がとても大切に感じる。
つい唯先輩を見つめる視線に熱がこもってしまった。
その視線に気づいたのか、唯先輩も私を見つめ返し、そして優しく微笑んでくれた。
そんな笑顔に私も微笑み返した。

「ふふっ」

「な、なんですか?」

「ううん、なんでもないよ~」

「え~ 気になるじゃないですかぁ」

「いいからいいから~ あ、そだ、 そろそろアイス頼もうよ」

「う、話題変えましたね…」

唯先輩は急いで机に備え付けの呼びボタンを鳴らす。
ややあってやってきた店員さんに追加でアイスを二つ注文。
先輩はイチゴで私は抹茶。
もちろん半分コして食べあった。

「割引券、すごく助かったよ ありがとね」

「えへへ どういたしまして」

お会計を済ませ、店外へと出る。
お昼ごはんが済んでしまったと言うことは、今日のデートはそろそろお終いかな。
もうちょっと一緒にいたかったけど、平日だし講義あるし仕方がないよね…
それにお出かけはいつでもできるから、それを楽しみすればいいだけ。

気を取り直し、キャンパスへ向かいながら、お話を続ける。

「唯先輩は午後は2コマでしたよね?」

「そだよ~ あずにゃんは一つだっけ?」

「はい」

「じゃあ、帰りは別々になっちゃうね」

「そうですね… 軽音部の集まりも今日は無いですし」

「そっかぁ~」

「…私、先輩のお部屋、お掃除しておきますよ」

「え、いいの?」

「もちろんですよ! 私もしょっちゅうお邪魔させてもらってるんですから、
 それくらい当然です」

「じゃあお願いしちゃおっかな♪」

「はい 任せてください♪」




「じゃあ唯先輩もがんばってくださいね」

「うん! あずにゃんもね!」

「じゃあまたお部屋で」

「あ、待って あずにゃん」

「え?」

校舎へ向かおうとしていた私は唯先輩に呼び止められる。
唯先輩はゆっくり私へ近づいてながら、手に持った袋を差し出してきた。

「これ、お部屋に並べておいてくれる?」

それは最初のお店で買った、ペアのマグカップだった。

「はい、分かりました あ、そういえばお金、まだでしたね?」

「あ、お金はいいよ~ これは私からのプレゼントだから!」

「え、で、でも…」

「いいの! 私が一緒の欲しかったんだし
 だから、あずにゃんが受け取ってくれると嬉しいんだけど?」

唯先輩は時々ズルイ…そんな事言われたら断れるわけないですよ…

「それじゃあ 遠慮なく///」

しっかりと唯先輩から袋を受け取り、胸に抱く。

「ありがとうございます///」

「あずにゃん、今日はありがとね? 凄く楽しかったよ」

言いながら、満面の笑顔とともに、頭を優しくなでてくれた。

「わ、私もその…楽しかったです///」

「えへへ、よかった♪ じゃ、また後でね」

唯先輩は手を振ると、小走りに駆け出していってしまった。
なでられた頭にそっと触れ、先ほどの笑顔を思い出す。

「もぅ… …どれだけ好きにさせれば気が済むんですか…///」


ますます唯先輩への想いが強くなった気がした今日のお出かけ。

二人で選んだ一緒のマグカップのようにこれからも”一緒”が増えていくといいな。
唯先輩と一緒に一緒をたくさん…


講義を終えた私は足早に寮へと戻っていく。
お掃除して、マグカップを並べて、唯先輩を迎えてあげなくちゃ!

唯先輩の部屋で…


■2・了



  • このほんのり具合がしみじみとええのう -- (名無しさん) 2012-06-16 14:52:09
  • 甘い、だがそれがいい -- (名無しさん) 2013-10-26 23:36:27
  • すばらしい良作だ!! -- (名無しさん) 2014-04-24 22:09:27
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最終更新:2012年06月11日 22:40