ハウスキーパー澪!(唯視点)
病院!
唯「え?入院?」
最初に聞いた時は意外だった。前より体調が悪くなっていた事に気付かなかったからだ。
憂「うん。治った思ったらぶり返しちゃって」
唯「体調管理はあれだけ私に言っといて!」プンスカ
憂「ごめんね。お姉ちゃん」
文句を言うが憂は本当に申し訳なさそうに謝る。それに付け加え私の生活の話に替えた。
憂「そんなことよりお姉ちゃん。家事大丈夫?」
唯「・・・・・多分」
憂「もうそっちの方が心配だよ!」
唯「すみましぇん」
憂の言葉に素直に言い返せないのが悲しい。お姉ちゃんなのに家事は妹に任せっきりだったし。
憂「家事は私がなんとかするよ」
唯「え?憂は病院から抜け出せられないでしょ?」
憂「そうだけど大丈夫だから・・・お姉ちゃんはテスト勉強に集中して。文化祭も近いんだから」
唯「うん」
憂の言った家事は大丈夫とはどういう事なんだろう?
平沢家!
唯「とは言ってたけどさすがにこれはマズイよ憂!」
そのマズイは家事である。台所は洗われてないお皿の山積み。部屋の隅には見える埃。
トドメに山積みの洗濯物。憂はよっぽど体調悪かったに違いない。
トドメに山積みの洗濯物。憂はよっぽど体調悪かったに違いない。
唯「マズイよマズイよ」カチカチ
私は1番頼りになる人に電話をかける。
唯「・・・・もしもし澪ちゃん!」
澪『唯か。どうしたんだ?そんなに慌てて?』
唯「憂が入院しちゃったんだよ!」
澪『憂ちゃんが入院!』
唯「そうなんだよ!それで緊急だから家来てくれない!」
澪『うーん行きたいんだけど、私もこの後用事が入ってるんだ。遅くなって良いなら寄らせてもらうけど・・』
唯「モチのロンだよ!待ってるね!」
澪『ごめんな唯』
唯「気にしないでよ。憂に頼ってた私にも原因があるし」
澪『ははは。唯はそろそろ妹離れしろよ』
唯「憂は優しいんだよ」
と、まあこんな雑談をもう数分して電話は終わった。まさか頼りの澪ちゃんがダメとは・・・
唯「お夕飯どうしよ?」
憂はテスト勉強だけ集中しろとは言ってたけどこの有り様だと心配しちゃうくらい勉強に集中出来ない。
唯「憂はああ言って退院したらまとめてやるつもりだからちょっとは私がやっておかないとね」
30分後
やっぱり辞めておけば良かった。
唯「私は悪くない。悪いのは私の言う通り動かなかった洗濯機だよ!」
唯「・・・・・」
こんなことで維持張っても仕方無い。そう解っていてもこの悲惨な光景は悲しいものだ。
唯「うう・・・家事出来ないとお嫁いけないよね」
ピンポーン
お客さん?普通は来ないのに・・・居留守ってのも悪いよね。
ガチャ
唯「すみましぇん。集金は待ってください」
?「いきなり何言ってるんだよ」
唯「ひっ!セールスはおことわ・・・」
?「さっき電話で話した相手の顔も覚えてないのか?」
唯「澪ちゃん!」ダキッ
もしかして用事がもう終わったのかも!
唯「用事終わったの?」
澪「いや、これからだよ」
唯「どういう事?」
澪「梓みたいにいつまでも抱き付いてないで上がらせてくれないか?」
唯「えっ?でも家の中は悲惨だよ」
澪「わかってるわかってる」
唯「澪ちゃんひどーい!」
居間!
唯「・・・・・大変お恥ずかしい姿を晒してしまって・・・澪ちゃんのパn澪「それは良いから」
余程駄目なんだろう。未だに頭を抱えている。
唯「で、私の家に用事ってどういう事?」
澪「ハウスキーパーで来たんだ」
唯「ハウスキーパー?」
澪ちゃんってたまに冗談言うの上手いよね。ハウスキーパーなんて聞いたことないもん。
澪「簡単に言うとメイd・・・使用人の事だよ」
唯「使用人って何?」
澪「お手伝いさんの事だよ」
唯「何で家来たの?」
澪「憂ちゃんから依頼されたんだよ」
唯「憂が?」
憂め~。私が家事が出来ないとわかって澪ちゃんに頼んだんだな~
澪「で、本当はお母さんが行く予定だったけど風邪引いちゃってさ。代わりで私が来たわけ」
唯「ほぇ~」
澪「まあ、こんな感じかな?でも代わりで来た家が唯の家で良かったよ」
唯「何で?」
澪「お母さんがよく嘆くんだよ。子供があちこち遊び回って中々出来ないって」
唯「使用人さんも大変なんだね」
澪「それじゃ唯は勉強やって良いぞ」
唯「えっ?」
澪ちゃん。いきなりそれ言っちゃうの?
澪「だって、私は仕事で来たんだよ。遊びに来たのと違うんだよ」
唯「そんな~澪ちゃんひどーい!」ダキッ
こう抱き付けば澪ちゃんも怯むはずだね。私って天才!
澪「はいはい。唯には色気がないから抱き付いてもダメだぞ」
唯「そんな~澪ちゃん固いこと言わないでよ~」ギュー
澪「うう・・わかったよ。本当は仕事が終わったら帰る予定だけど今日は泊まってくよ。それで良いだろ?」
唯「本当!?わーい!澪ちゃん大好き!」ギュー
澪「はぁ・・とりあえず離れてくれ」
澪ちゃんたら仕事終わったら帰るつもりだったのか。
こんなか弱い乙女に独りで過せって言うつもりとは酷い事するなんて思ってなかったよ。
こんなか弱い乙女に独りで過せって言うつもりとは酷い事するなんて思ってなかったよ。
澪「じゃあまず、天候の問題がある洗濯からやるか」
唯「じゃあ私はギター弾いてきます」
澪「何言ってるんだよ!唯はテスト勉強やれって憂ちゃんから言われただろ」
唯「じゃあお手伝い!」
澪「それじゃあ仕事にならないよ」
唯「・・・やっぱり私じゃ家事に向いてないんだね」グスン
澪「そういう事じゃないぞ!使用人としてのお仕事にならないって事だよ!」アセアセ
慌てて澪ちゃんは慰めてくれるけど結構傷付いたよ。
唯「どうせいつまで経っても妹離れ出来ませんよ」グス
澪「わかったわかった一緒にやろう。よく出来たら一緒にお風呂入ろう。な!」アセアセ
唯「・・・・・うん」メソメソ
レベル1洗濯
洗濯物は山積みで澪ちゃんは驚くと思ったがそれよりも洗濯機に驚いていた。
澪「二層式だと!」
唯「二層式?」
澪「濯ぎと脱水が別々なんだよ」
唯「へー」
澪「じゃあまず、左側は洗濯槽だからお風呂の水入れるんだけど・・・」
唯「だけど・・・」
澪「ポンプない?」
唯「ポンプ?」
澪「お風呂の水を汲み上げるために使うんだけど・・・・」
唯「憂は洗面器でやってたよ」
澪「・・・・・」
いやいや、これくらいで驚かれてもなあ。
澪「・・・・・と言うわけで濯ぎの所にお風呂の水を入れました」
唯「おー」パチパチ
澪「洗剤入れてください」
唯「よっしゃー」ドボドボ
澪「待て待て!入れすぎだ!」
唯「え?」
澪「まあいいや。洗濯物どんどん入れて。まずはシャツとかがいいかな」
唯「ほいよ~」ポイポイ
澪「その間にお風呂でも掃除するぞー」
唯「イエッサー!」
澪「スポンジで洗ってシャワーで流すくらいで良いよ」
唯「了解!」ゴシゴシ
澪「お!濯ぎ終わったな」バシャバシャ
唯「ごしごしーごしごしー」
あれ?何で私お風呂掃除してるんだっけ?まあいっか。
唯「澪ちゃん終わったよー」
澪「よしじゃあ今洗濯槽に入ってる衣類を脱水槽に入れて。私は食器洗ってくるから」
唯「ほいよ~」バシャバシャ
唯「これでスイッチ回すんだね」グイッ
ドゴドゴドゴドゴ
壊れた?まさかこの洗濯機は私と愛称合わないの?
唯「澪ちゃーん!」
澪「どうした?ああ。やっぱりなると思ったよ」カチリ
唯「どういう事?」
澪「衣類が偏るとドゴドゴ鳴るんだよ。こうやって出来るだけ均等に敷いて・・・」グショグショ
澪「よし!後、脱水してるときに衣類が飛ばないように防止する蓋みたいなのをする。これでスイッチ回すと・・」グイッ
グウーン
唯「おお!」
澪「こんな感じで残りもやって」
唯「了解!」
まさか私が洗濯してるなんて憂が聞いたら驚くだろうなあ。ふふふ。憂め、今にみてろよ~。
15分後
唯「澪ちゃん全部終わったよ」
澪「じゃあ洗濯槽の水は排水して普通の水を入れてもう一回洗って」
唯「もう一回洗うの?」
澪「さっきのは汚れ落としで今度は洗剤落としって感じかな」
唯「了解」
澪「洗剤は入れるなよ」
唯「そこまでヘマしません」
20分後
唯「澪ちゃん終わったよ」
澪「じゃあ干すか」
唯「ハンガーとか必要だね」
澪「てことで、干しましょう」
唯「わー」パチパチ
澪「たくさん干せるのは基本的バランス取れれば良いよ。でも外側に大きいのとか干すなよ。
内側が乾かないから。シャツとかはハンガーで必ず洗濯ばさみ付けて干すんだぞ」
内側が乾かないから。シャツとかはハンガーで必ず洗濯ばさみ付けて干すんだぞ」
唯「そのままじゃダメなの?」
澪「風で飛んでっちゃうかも知れないだろ」
唯「へー」
澪「・・・・・///」
唯「澪ちゃんどうかしたの?」
澪「へ?いっいや何でもないぞ///」パチパチ
いきなり顔真っ赤にして変な澪ちゃんだよ。
でも澪ちゃんのお陰で私には洗濯スキルが身に付いたからいいや。
でも澪ちゃんのお陰で私には洗濯スキルが身に付いたからいいや。
澪「これで、洗濯物が乾くまで待つ。次に食器洗いと言いたいが、私がやったから家の掃除でもやるか」
唯「おー」
レベル3家の掃除
澪「まずはこれを撒きましょう」
唯「何これ?」
澪「お茶っ葉」
唯「でも出涸らしのやつだよね?」
澪「そうだよ。それにこれで充分だよ。
これを撒いて箒で掃けば誇りも余り飛ばなくて咳き込まなくて良いんだぞ。
玄関掃除の時水撒くのと同じようなものだな」
これを撒いて箒で掃けば誇りも余り飛ばなくて咳き込まなくて良いんだぞ。
玄関掃除の時水撒くのと同じようなものだな」
唯「おー」
澪「ただし、搾ってな。水含んだままだと意味ないから」
やば!搾るの忘れたよ。
唯「へ・・へぇー」
5分後
澪「それじゃあ箒で外に掃きましょう」
唯「澪ちゃーん。ベランダとかにくっついちゃうよ」
澪「ちり取りで取る。ないなら広告をちり取り代わりにする」
慣れた手付きで広告をちり取り代わりにしてゴミを集める澪ちゃん。カッコいいよ。
唯「なるほど」
10分後
澪「窓拭きやるか」
唯「クレンザーとかあるかな?」
澪「新聞紙で充分だよ」
唯「ほぇ~」
澪「新聞紙を湿らせて窓を拭く」キュッキュッ
あっ!ガラス戸の反対から見るとよくわかる。
唯「おー・・・・oh year///」カァ
澪「どうしたんだ?顔真っ赤だぞ?」
唯「いや///何でもないです//」
唯(言えない。上の部分吹いてるとき澪ちゃんの胸がガラスに凄い押し付けられてるのがえろいなんて言えないよ///)
10分後
澪「こんなもんかな。お昼にしよう」
唯「わーい」
澪「あっ唯」
唯「何?」
澪「テスト勉強しとけよ。夜テストするからな」
何で覚えて居るんでしょう。忘れたと思ってたのに・・・・澪ちゃんのばかー
レベル4食事の準備
澪「お昼何食べたい?」
唯「澪ちゃん!」
澪「へ?//」
唯「ハンバーグとかでも良いの?」
澪「あっ//ハンバーグかハンバーグは夕飯の方が良いだろ」シュン
唯「じゃあ澪ちゃんに任せるよ」
何で澪ちゃんは顔真っ赤にしたと思ったらガッカリしてるんだろ?
澪「うーん。材料見てからだな」
唯「焼きそばあるよ!」
澪「他はないな。じゃあ焼きそばにするか。じゃあ野菜切ってくれ」
唯「・・・・・」
澪「どうした?」
唯「切り方知らない」
澪「どれだけ憂ちゃんに任せてるんだよ?」
その澪ちゃんの何気ない一言もまた、私のハートに突き刺さりました。グサッと
唯「・・・・」ジワ
澪「まっまあ一緒に覚えよう。な!」
唯「・・・・・」ポロポロ
澪「そうだ!よく出来たら今日は一緒に寝よう!唯と寝たくて堪らなかったんだよ!」
唯「・・・・・」コクコク
澪「まずは、人参の皮向きだ」
唯「どうやるの?」
澪「皮剥き専用の器具を使うんだよ。これこれ」
唯「これでどうやるの?」
澪「上から下に下ろす感じで」
唯「よっしゃ!」ガッ
シュッ
唯「出来たよ澪ちゃん!」
澪「それで周りの皮を剥いてくれ。ただし、やり過ぎて人参を悲惨な風にさせる
なよ」
なよ」
唯「わかった」シュッシュシュッ
澪「・・・・」トントン
唯「出来たよ!」
澪「じゃあ切るんだけど」
唯「・・・」キラキラ
澪「・・・一緒に切るか」
そう言って澪ちゃんは私の後ろから抱く感じで包丁の使い方を教えてくれたんだよ。ただ問題は・・・
澪「左手は出来るだけ丸めて右手は包丁持ってるから振り回すなよ」ムニュムニュ
唯「う・・うん//」
澪「ああ!左手それだと危ない!」ムニュー
澪ちゃんの豊満なおっぱいが私の集中力と理性を奪うのです。
澪「唯大丈夫か?顔真っ赤だぞ?」
唯「理性は危ないかも///」
澪「律みたいな事言ってないで・・・よしじゃあ炒めるか」パッ
唯「あっ//・・・あぅ」
澪「唯、ベニーちゃんあるか?」
唯「ベニーちゃん?」
澪「あ///やっ違うぞ紅しょうがだ!紅しょうが///」
ベニーちゃんだって澪ちゃん可愛い!
唯「多分冷蔵庫の中に」
澪「じゃあまずは麺を電子レンジで温めてくれ」
唯「何で?」
澪「その方がほぐれ易いんだ」
唯「へー」ピッピッ
ウィーン
澪「じゃあ炒めるか」
唯「油入れるんだね」
澪「そこは解るんだな」
唯「・・・・・」ジワ
澪「そうだ!調理実習あったもんな」アハハ
唯「・・・・」ジワワ
澪「そうだ!寝る前にキスしてくれ!いつもはママにやって貰ってるからさ・・・」
唯「・・・・」コクコク
澪「///野菜入れて」カァ
唯「らじゃー」ゴロゴロ
澪「まあ、炒めるんだよ」ジャージャー
唯「おー!」
澪「よし唯、麺入れて」ジュージュー
唯「了解であります!」ドパドパ
澪「そろそろ粉末かやくいれる用意して」ジャージュー
唯「何個入れる?」
澪「2個で良いよ。3個は濃いから」
唯「ほい」パッパッ
澪「よし出来た!仕上げにベニー・・紅しょうがを」
唯「ベニーちゃん乗せまーす」
澪「もうベニーちゃんでいいよ//」
唯「お皿はこんなもんかな?」
澪「いいよ。焼きそばを盛って」
唯「完成!」パチパチ
澪「フライパンは水で冷やかしておく」
唯「麦茶でいーい?」
澪「良いよ」
唯「ほいじゃいただきます!」
澪「いただきます」
澪ちゃんと作った焼きそば。美味しいのかな?憂のより美味しいよね?
唯「モグモグ」
澪「パクパク」
唯「うまい!」
澪「そりゃ唯が自分で作ったからな」
唯「おいひーよー」モグモグ
澪「味わって食べろよ」パクパク
唯「ごちそうさま!」
澪「早いな」モグモグ
唯「食べたら眠くなってきちゃったよ」
澪「寝てて良いよ。後やっとくから」
唯「それじゃあお言葉に甘えて寝てきます」スタスタ
唯の部屋!
ううう。どこの部屋も綺麗なのに私の部屋だけ相変わらず汚いなんて・・・
唯「掃除・・・後でいいよね。お休みZZZ」
なんかもう。家事とか出来なくても澪ちゃんがやってくれるならそれでいい気がしてきた。
無理に覚えようとしても憂に止められるし。
無理に覚えようとしても憂に止められるし。
澪『唯はそろそろ妹離れしろよ』
妹離れ。私には難しいかな。憂は何でも出来るし。頭も良いし。
ギターも私より上手い気がするし。
それに比べて私は家事は出来ない。頭悪い。楽譜も微妙だし。
ギターも私より上手い気がするし。
それに比べて私は家事は出来ない。頭悪い。楽譜も微妙だし。
唯『あれ?ここは夢なの?』
いつの間にか私は1人で立っていた。周りが暗いよくわからないところで。
パッと突然憂が現れた。よくあるのかもしれない夢。
唯『あっ憂!』
憂『あれ?何も出来ないお姉ちゃん』
唯『えっ?』
憂『そうそう。何も出来ないお姉ちゃんはお姉ちゃんしかいないよ』
唯『え?』
憂『サヨナラ。私のお姉ちゃんは平沢唯じゃなくなりました』
そう言って憂は消えた。
梓『唯先輩』
憂の代わりにあずにゃんが現れる。
唯『あずにゃん』
梓『あ、失礼しました。何も出来ない唯先輩の間違えでしたね』
唯『あずにゃん』
梓『あっ日本語だけは話せるんですね』
辞めてやめて
律『お前軽音部首な』
紬『代わりに憂ちゃんが入ったのよ~』
ヤメテ・・・ヤメテ・・ワタシヲイジメナイデ!
澪『・・・・・』
ミオチャンマデワタシヲイジメルヨウナコトイワナイデ!
澪『唯の価値ってないよな』
いやああああああああああああああああああああ
唯「ああああああああああ!!!!!」ガバッ
澪「おい唯大丈夫か!?」
唯「・・・・澪・・・ちゃん」
澪「随分魘されてたぞ」
唯「う・・うう・・・澪ちゃーん!怖かったよーー!!!」ダキッ
澪「うわっ!」
唯「怖かったよ~」ビエーン
泣いた。とにかく怖いものから逃げるように泣いた。
10分くらいで私は落ち着きを取り戻した。
10分くらいで私は落ち着きを取り戻した。
澪「全く、一体どんな夢を見てたんだよ?」ナデナデ
唯「・・・・みんなが居なくなる夢。
最初に憂が・・・次にあずにゃん、りっちゃん、ムギちゃん。最後に澪ちゃん」
最初に憂が・・・次にあずにゃん、りっちゃん、ムギちゃん。最後に澪ちゃん」
澪「でも夢だろ。気にしするなって」ナデナデ
唯「でも夢にしては凄いリアルだったんだよ」
澪「それだけよく眠ってたって事じゃないか」ナデナデ
唯「みんな、私を要らないとか言って・・うう」グス
澪「・・・・」ナデナデ
澪「私は唯を必要だと思ってるよ」ナデナデ
唯「・・・・・」メソメソ
澪「ボーカルやってくれるし、私の詩を誉めてくれる。だから私は唯が大好きだよ」ナデナデ
唯「・・・本当に?」
澪「もちろん。私だけじゃなくて律やムギ、梓に憂ちゃんだって唯を必要としてるよ」ナデナデ
唯「でもみんな要らないって・・・」
澪「だったら電話してみたら良いじゃないか?」ナデナデ
唯「・・うん」カチカチ
唯「・・・・もしもしりっちゃん?」
律『その声は唯かぁ~どしたー?』
唯「私って必要?」
律『はぁ?』
唯「私って必要?」
律『唯が居ないと練習ばっかで軽音部つまんねーよ』
唯「そっかありがと♪」
律『おおう』
唯「それじゃあね」カチ
唯「・・・・」
澪「言っただろ。唯を必要としてる人はたくさん要るんだよ」ナデナデ
唯「・・・私って必要とされてるんだ・・・・うう良がっだよ~」ポロポロ
澪「ったくこんな事で泣くようじゃまだまだだなあ」ナデナデ
唯「私にとっては大事なの!」メソメソ
私は必要とされているんだ。だから頑張らないといけないんだ。
澪「そうか。お夕飯どうする?」
唯「今何時?」
澪「6時頃かな。唯は中々起きないから寝かしといたよ」
唯「うわ~よる眠れないよ!」
澪「自業自得だ」
唯「あう~」
澪「で・・・・そろそろ離れてくれないか?」
唯「ダメ!」
澪「・・・唯」
唯「今離れたら澪ちゃんがこのまま消えちゃうようにどこかに行っちゃう気がして・・・・」ギュー
澪「・・・・・」
澪「全く。唯は我が儘だなあ」ナデナデ
唯「だって怖いんだもん」ギュー
澪「このままだと妹離れは出来ても、私から離れられないよ」ナデナデ
唯「澪ちゃんなら良いよ」ギュー
澪「何で?」
唯「だって、私の我が儘聞いてくれるんだもん」ギュー
澪「もし、これが使用人の仕事だったらどう思う?」ナデナデ
唯「え?」
澪「嘘だよ。本当は夕飯だけ作って帰る予定だったんだ。でも、ここからは完全に私の意志だよ」ナデナデ
唯「・・・・どういう事?」
澪「唯が離れたくないんだったら私は唯を離さないよ」ギュー
唯「わわ///」
澪「唯が憂ちゃん離れして私に依存してくれるなら私は嬉しい。だって私は唯が好きだから//」ギュー
話がわからない。澪ちゃんは私の事が好き。
それはおそらくLIKEじゃなくてLOVE。私は澪ちゃんの事が・・・
それはおそらくLIKEじゃなくてLOVE。私は澪ちゃんの事が・・・
唯「私で良いの?」
澪「また、私に恥ずかしい事言わせるのか///唯は我が儘だな」
澪「何度も言わせるなよ。私は唯の事が大好きなんだよ。LOVEなんだよ///」カァ
唯「でも私、家事は出来ないし頭悪いし、とても澪ちゃんと釣り合う気がしないよ!」
澪「だからと言って唯は目の前の女の子を振るのか?」グス
そうだった。これは冗談じゃない。澪ちゃんは私に本気で好きって言ってくれた。
だから私も応えなきゃ!
だから私も応えなきゃ!
唯「・・・澪ちゃん、目・・閉じてくれないかな?」
澪「わかった」ギュッ
唯「私も澪ちゃんの事が・・」
澪「・・・」ドキドキ
唯「嫌い」
澪「えっ?」
チュッ
唯「・・・・・なわけないじゃん。私も澪ちゃんの事大好きだよ///」
澪「唯・・」
澪「ありがとう//」
こうして、私と澪ちゃんは恋人になれた。
でも、あずにゃんに抱き付くスキンシップに澪ちゃんが嫉妬するんじゃないか心配です。
でも、あずにゃんに抱き付くスキンシップに澪ちゃんが嫉妬するんじゃないか心配です。
唯「澪ちゃんってさ。いつから私の事好きだったの?」
澪「1年の時行った合宿かな。1年生の時は唯と色んな思い出作れて嬉しかったんだ」
唯「ほれほれ。もっと話せ話せ」モミモミモミ
憧れてた澪ちゃんのおっぱいってやっぱり弾力あって気持ちいい。
澪「あっ//もう唯のえっち///・・・梓が入ってから唯は梓に首ったけになってて悲しくなったよ。
私にも抱き付いて欲しいと思ったよ」
私にも抱き付いて欲しいと思ったよ」
唯「りっちゃんがいたじゃん」
澪「律だって唯と騒いでた印象しかないんだ。登下校だって他愛ない話しかしないし」モミモミモミ
わっ!澪ちゃんが私のお尻揉んできた!えっち!
唯「澪ちゃんのえっち///」
澪「唯が先にやってきたんだろ!」
唯「反撃だー」モミモミモミ
澪「やっ//唯なんかに負けてられない!」モミモミモミ
澪ちゃんってこんなにえっちだっけ?って思った時だった。
もう私と澪ちゃんはお夕飯なんか忘れて揉み合いをしてたんだけど・・・
いつの間にかプロレスごっこしちゃった//
もう私と澪ちゃんはお夕飯なんか忘れて揉み合いをしてたんだけど・・・
いつの間にかプロレスごっこしちゃった//
次の日の朝!
唯「・・・・・いつの間にか朝日が昇ってる」ツヤツヤ
澪「唯がいつの間にか積極的になってたからな」ツヤツヤ
唯「でも、澪ちゃん食べれたからいいや///」ダキッ
澪「私も唯食べれたからいい//」ギュ
唯「澪ちゃん朝ご飯食べたい」
澪「じゃあ一緒に作ろう」
唯「うん!」
レベル4朝御飯
私の恋人、澪ちゃんと朝御飯作り。わくわくしちゃうよ。そうだ!
澪「なあ唯、私の服無いんだが・・」
唯「澪ちゃんはこれ」
澪「なっ///いくら唯しか居ないとはいえ恥ずかしいよ///」
唯「ほれほれ♪」
澪「いやあああああああ!!」
5分後
澪「ううう・・・本当に誰にも見せないでよ//」
唯「もちろんだよ!澪ちゃんの裸エプロンは私だけの特権だよ!」
澪「じゃっじゃあ///トーストと目玉焼きで良いよね?」
唯「了解!」
澪「・・・・サラダ作るから」ジャー
唯「・・・」ジー
澪「唯//」
唯「気にしないで」
澪「集中出来ない///」
朝御飯の前に澪ちゃんを食べます。
15分後
唯「いただきまーす!」ツヤツヤ
澪「イタダキマス」
唯「おいひーよ!澪ちゃん!」
澪「タベタラカタヅケナ」モグモグ
唯「うまうまー」パクパク
レベル2食器洗い
澪「スポンジに洗剤付けて泡が出たらお皿にササッと♪」
唯「ササッと♪」
澪「水洗いで良いよ」ジャー
唯「完了!」
澪「よし!テスト勉強やるか!」
澪ちゃん。なんで覚えているんだよー。
デンワデンワデンワ♪
唯「もしもし」
憂『あっお姉ちゃん!私だけど・・・』
唯「憂ーどうしたの?」
憂『DG細胞の力で今日退院出来ると思うんだよ』
唯「そうなの?」
憂『だから、使用人さんにお金払っといてね。お昼までに帰るからツーツー』
唯「だって」
澪「1日分だから唯を1日好きにしていい分と同じかな///」
唯「随分高いね///」
澪「そうだぞ」
唯「まずは何の命令かな?」ワクワク
澪「勉強だろ」
やっぱり澪ちゃんは鬼でした。
お昼
ガチャ
憂「ただいまー」
憂(・・・家の中が甘ったるい)
唯「憂ーおかえりー」
澪「憂ちゃんおかえりー」
憂「澪さんいらっしゃい」
唯「憂ー私と澪ちゃんと付き合う事にしたよ」
憂「えっ?」
澪「こらこら。この事は秘密だって言っただろ」
憂「は?」
憂がポカーンとしてる。そんなに驚く事じゃないのに・・・
憂「えっと全然わかんないんだけど・・」
唯「お子様はわからないんだよ」
澪「頭は憂ちゃんの方がいいぞ」
唯「つまり、憂は澪ちゃんの事をお義姉ちゃんと呼んで良いんだよ」
憂「え?お姉ちゃんはお姉ちゃんで澪さんはお義姉ちゃん?」
澪「憂ちゃんからお義姉ちゃんだなんて//」テレ
憂「・・・」
憂「」フラッ
唯「憂!また倒れちゃったよ!」
澪「寝かしとけば大丈夫じゃないか?」
唯「じゃあ私も・・・」
澪「唯は勉強だ!」ゴン
唯「いたーい!」
澪ちゃんから初めて貰った鉄拳。痛いけどこれも思い出になる。
これからもよろしくね!澪ちゃん♪
これからもよろしくね!澪ちゃん♪
おわり
相変わらず長い文付き合ってくれてありがとう。
これは唯視点なんだけど澪視点も考えたが、長いから作るのめんどくさい。
アニメや原作が終わってもここは過疎らないでほしいな。
時系列は憂が風邪引いた後かな。
これは唯視点なんだけど澪視点も考えたが、長いから作るのめんどくさい。
アニメや原作が終わってもここは過疎らないでほしいな。
時系列は憂が風邪引いた後かな。