唯澪@ ウィキ

無題(30)b

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yuimio

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無題(30)b


律「なぁー、澪、皆来てるんだからあそぼーぜ」
 澪「…」
 梓「駄目ですよ。無理に押しかけてるんですから」
 唯「そうだよりっちゃん。あと私は澪ちゃんの背中を見れるだけで幸せなんだ~」
 紬「私は澪ちゃんの背中眺めてる唯ちゃん見てたら幸せ~」
ぽきっ。シャーペンの芯が折れた。全く唯が変なこと言うからだぞ。ムギも。
 律「動揺してないか?」
 紬「芯折っちゃったわね」
 唯「じー」
 梓「みなさん…」
梓、頑張ってくれ。あとでたい焼きおごってやるから。
 律「よーし、みおー!!んごふっ」ガンッ
 澪「邪魔するな!」
律のやつ背中に飛びついてきた。
 律「くっ、次、梓だ!」
 梓「私はいやです。恥ずかしいです」
 律「ったくー。次、ムギ!」
 紬「私は見るの専門だから」
 律「じゃあ行って来い、唯。上手くいったらアイスを買ってるぜ」
 唯「らじゃーであります!」
これはまずいことになった。どうしよう。
 澪「唯。やったら律みたいに叩くからな」
 唯「私一度叩かれてみたかったんだ~」
唯の腕が私の肩に触れた。そして体の前まで腕を回し抱きついてきた。
 澪「こ、こら!ばか!」
 唯「んふふー。どんな問題やってるのかな?
   『次の□は同じ読みであるが、ひとつだけ違う漢字が入る。それはどれか。
   1.□一神 2.□我独尊 3.□納 またそれぞれの漢字も答えよ。
   これは私でも分かるよ~」
 澪「そりゃな、答え唯だし」
 唯「じー」
 澪「なに…?」
 唯「澪ちゃんが私の名前を書く…!」
そんなこと言われたら緊張するだろ。落ち着け落ち着け。
 澪「…唯、冷凍庫にアイスあるから食べていいぞ」
 唯「先こっち」
作戦一失敗。
 澪「そろそろ離れていいんじゃないか?」
 唯「いやあ、抱き心地良すぎて離したくないなぁって」
 澪「…ったく」…カキカキ。ぽきっ
 唯「折れちゃった」
 澪「…この芯脆いのかも」
 唯「力入れすぎだよ?ほら、こうやって…」
唯がシャーペンを握る私の手を少し緩めようと、両手で触れてくる。
自分でも顔の温度が上がっていくのが分かるくらいだ、私の顔は真っ赤なんだろう。
 澪「あっ」
 唯「よし、これくらい。…あれ?澪ちゃん顔が赤いよ。風邪?」
 澪「ゆ、唯がひっつきすぎて暑いんだろ。いい加減に…」
 唯「んー」
 澪「んぅ!?」
頬を私の頬にひっつける唯。動揺しすぎて声が出なくなる私。
 唯「…平熱だね。お薬は出ません」
 澪「あ、あぁ」
 唯「すりすり」
 澪「だぁあああ!」
 唯「それより勉強だよ、澪ちゃん。さあ答えを!」
 澪「わ、わわ、分かってるよ」カキカキ
 唯「…答えは唯と、結納」
 澪「唯とこ、こ、こんやく!?」
 紬「素晴らしいわ!会場は私が確保するわね」
忘れていた。今この部屋にいるのは私と唯だけじゃなかったんだ。
振り返ると、にやつく律、幸せそうなムギ、顔を赤くしながらチラチラこちらを見る梓。
 澪「そんなことしなくていいから…」
 律「お、二人だけの世界から戻ってきたのか。いや~初々しいカップルみたいでしたよ澪ちゅわん」
 澪「りーつーー!」
律を叩こうとして椅子から立つ。しかし私にひっついていた唯がバランスを崩し倒れそうになる。
 唯「わ、わわ」
 澪「あぶなっ」ドンッ。
 唯「あれ?…痛くない」
 澪「いってー…。唯、大丈夫だったか?」
 唯「あ、澪ちゃん、助けてくれたんだ。ありがとう」
 澪「大丈夫。…だけど、そろそろ降りてくれないか?」
 唯「あ、うん。でもその前に」
 澪「ん?」
 唯「お礼のチュー」
 澪「う、うわあああ。んっ」
 唯「んー」
 梓「ぶふっ」
 紬「あらあら、梓ちゃん鼻血」ふきふき
 梓「ムギ先輩こそ、鼻血垂れ流しですよ」ふきふき
 律「7、8、9、10!カンカンカン!勝者、ひらさわーゆい!」
 唯「やったー!…あ、澪ちゃんにファーストキス奪われちゃった…」
 澪「奪ったのはおまえだ!」

完。二人共お幸せに。


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