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唯澪!!第05回「初デート!(前篇)」

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唯澪!!第05回「初デート!(前篇)」



唯澪!!の続きです
アニメ本編と内容が異なりますが、フィクションですのでご了承ください


夏休みのある日

「一人で街に出たわけだが…どうしよっかなー」

田井中律は、一人何をするか悩んでいた

「…そうだ、澪に電話でもしてみるか」

携帯電話を取り出し、電話帳から澪の携帯番号を選択する

prrr…prrr…ガチャ『はい、どうした』
「おっ、出た出た。なぁ澪、今日暇か?」
『えっ、あっ、その…あっ!きょ、今日は夏期講習があるからダメだ!』
「(この慌てぶり…怪しい)へーそうか、それは残念だな~」
『お、お前も遊んでばっかしてないで勉強もしろよ!』
「へいへい、じゃあ唯によろしくな~」
『えっ?!なっ、なんでゆ』ブツッ
「ったく、澪は分かりやすいな…今度は唯に電話してやろ」

今度は唯に電話をかける律

prrr…prrr…ガチャ『もしも~し』
「おっ唯、今日暇か?」
『今日は澪ちゃんとデートだからダメーッ!』
「(やっぱりな)そうか…でも、澪今日は夏期講習があるって言ってたけどな~」
『えーっ、そんなことないよ!りっちゃん聞き間違えたんじゃないの~』
「…あー、そうかもー。私ったら、間違えたな―(棒)」
『そうだよー。じゃ、準備しなきゃいけないからじゃあねー』
「おう!ほんじゃ澪によろしくなー」
『ほいほーい』ブツッ
「へへ、隠しても無駄ですぞ澪さん」

意地悪そうな笑みを浮かべる律

「さてと、あいつらはデートか…私は一人さびしく何しよ…おっ、あそこにムギいるじゃ

ん!よーし、驚かしてやれ」

紬を発見した律は、驚かすべく姿を隠す
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「はぁ、全く律の奴…今日唯とのデートってばれたかな?…いや、大丈夫だろう…多分」

待ち合わせ時間よりも1時間早く、唯との待ち合わせ場所に向かう澪
初デートに気持ちが逸るばかりで、いてもたってもいられず早く家をでてしまった

「まだ唯は来てないよな…どっかで時間つぶすか」

そんなことを思いながら、待ち合わせ場所へ行くと…

「んっ?あそこにいるの…唯じゃないか!」

待ち合わせ場所に、唯がいるのを見て驚く澪

「…あっ、澪ちゃん!おーいっ!」

澪を見つけて、唯が大きな声で呼ぶ

「あっ、わっ…ゆ、唯…声が大きいって」

恥ずかしくなり小走りで唯に近づく澪

「はぁ、はぁ…唯、いつからいたんだ?」
「さっき来たばっかだよー。早く来てどうしよっかなーって考えてたら、澪ちゃんが来て

びっくりしちゃった」
「はぁ…わたしと同じか」
「えへへー、そうだね!」

お互い楽しみで早く来たことを確認し合い、嬉しく思う二人

「あっ、そういえば出る前にりっちゃんから電話あったよ!」
「えっ?!私にもあったぞ」
「で、澪ちゃんが今日は夏期講習があるってりっちゃん言ったんだよ!そんなのあるわけ

ないのにね。だから聞き間違いだって、りっちゃん言ったけど」
「えっ!」ドキッ

とっさについた嘘が唯に知られ、ドキッとする澪

「ご、ごめん唯…夏期講習があるって言ったのは…本当なんだ」
「えぇっ?!…どうして…」

申し訳なさそうに真実を話す澪に、それを聞いてショックを受ける唯

「あの、その…今日が唯とのデートだって知られたら…根掘り葉掘り聞かれると思って…


「別にいいじゃん!みんなに話したげようよー」

お互いの考えに食い違いが生じる

「私は…その…唯との色んな初めては、二人だけの思い出として…大切にしたいんだ…そ

の、なんていうか…」
「澪…ちゃん…」
「だから…次からは、ちゃんとみんなに言うから…嘘言って、ゴメン!」

精一杯の謝罪の気持ちを込めて、唯に頭を下げる澪

「う、うん…分かったよ澪ちゃん!だから、もう頭上げてよ」
「ゆ、許してくれるのか?」
「もちろんだよ!私の方こそ、澪ちゃんの気持ち知らずにデートだって言ってごめんね」
「唯が謝ることないよ!」
「じゃあ、りっちゃんに私、今日は和ちゃんとお勉強だって電話するね」

携帯を取り出す唯

「えっ?!…それはしなくていいんじゃないか?」
「だって、澪ちゃんは夏期講習に行ってるんでしょ?だったら私も合わせないと!」
「でも唯…今日デートだって言ったから…」
「あぁっ、そうだった!…じゃあ、もう意味ないね」
「…あぁ。まぁ、もう気にしなくていいんじゃないか?聞かれたら答えてやろう!」
「それもそうだね!」

ちょっとしたハプニングがあったが、こうして二人の初デートが始まった


「さて、予定より早くなったけど…何しよっか?」
「う~ん…じゃあ、先に映画行かない?」
「そうだな、そうしよっか」
「うんうん!じゃあ、映画館にしゅっぱーつ!」グイッ
「とと…唯、そんなに引っ張らなくてもついてくよ」
「早く行かないと良い席なくなっちゃうよー」

当初午後から映画に行く予定だったが、早く待ち合わせたために午前に変更となった
そして唯が澪の手を引っ張って映画館へ向かう


―――――――――映画館

「どれ見よっか?」
「う~む…色々あって悩みますな~」

今年の夏は話題作が多く、二人を悩ませた
人気ドラマの続編、3Dで帰ってきたCG映画、人気ゲームアニメの劇場版、名スタジオ

の新作等々…
二人が選んだのは…

「私、あれ見たいかな~」
「んっ?…あ~、3D映画か…」
「私、3D映画って見たことないからどんなのか見てみたい!」
「確かに私もないな…よし、それにするか!」
「わーい、けってーい!」

こうして、話題の3D映画に決まった

「映画といえば、ポップコーンだよね!」
「…このあとお昼だから、少なめにしろよ」
「分かってるって!澪ちゃんと一緒だから、Mサイズでいいよね」
「Mって結構大きいぞ…Sでよくないか?」
「大丈夫、私が食べます!」
「全く…唯の体質が羨ましいよ」

映画のお供にポップコーンを買って行く二人
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「面白かったねー!」
「うん…でもちょっと3D酔いしたかも…」
「えっ?!澪ちゃん大丈夫?」
「大丈…夫。唯はポップコーンほとんど食べたけど、大丈夫か?」
「うん、私は平気だよ!」

映画を堪能したが、澪は慣れない3D映画で酔い気味だった

「まぁ、ちょっと休んだら大丈夫だよ」
「そお?お昼、食べれる?」
「っ!!…大丈夫!食べれるぞ!」
「ホント?!よかった~」

「お昼」という言葉に強く反応する澪。澪には、必ずお昼を食べなければならなかった
それは、唯も同様だった

「さてと…お昼なんだけど…」
「うん…」
「「あのさ(ね)っ!!」」
「わっ!…唯からどうぞ」
「えっ…澪ちゃんから、言って…」

言葉がかぶり、照れて譲り合う二人

「あっ…じゃあ…あのさ、私…お弁当作ってきたんだ…サンドウィッチ」

カバンから弁当箱を取り出す澪

「えっ!…あ、あのね…私も、お弁当作ってきたんだ…おにぎり」

偶然にもお互いお弁当を作ってきていた

「あはは、唯も作ってたのか」
「うん!ちぇー、せっかく驚かせようと思ったのにー」
「十分驚いたよ」
「そお?ならよかった!」

お互いに驚き、喜びながらお昼を食べる場所を探す二人


二人きりのお昼を迎え、初デートは折り返し地点
午後の二人はどこへ行く?次回「初デート!(後篇)」

初出:1->>817


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