ゆっくりいじめ系1425 夢みるれいむの覚めない悪夢_01

  • 虐待描写があります
  • まりさが物理的に虐待されます
  • れいむが精神的に虐待されます
  • しーしーに関する描写があります
  • すっきりー描写があります







 そのゆっくりれいむは、夢の中にいた。
 死ぬまでずっと、夢の中にいた。


 れいむはふと、目を覚ました。
 四畳半ほどの白い部屋だった。白い床に白い天井。四方を囲む壁の内、一方が黒なのを除けばやはり白く染まっていた。
「ゆゆ?」
 間の抜けた声を上げ見渡すと、目と目が合った。
「お、めをさましたんだぜ!」
 特徴的な三角の黒い帽子、金の髪を揺らして答えたのはゆっくりまりさだった。
「「ゆっくりしていってね!」」
 本能的な挨拶は綺麗に重なった。
「ここはどこなの?」
「わからないけど、なかなかゆっくりできそうなへやなんだぜ!」
 れいむの疑問にまりさは飛び跳ねて答えた。れいむもつられて飛び跳ねてみると、部屋の床はクッションのようで、気持ちいい。部屋の大半を占める白も、照明のおかげか目に染みるほど鮮烈ではない。柔らかい色で、実にゆっくりできそうだった。
 しかしそれ以外、なにもない部屋だった。
 普通の野良ゆっくりなら、いきなり知らない場所に居たら戸惑うだろう。人間にさらわれたと警戒し、口汚く餌の要求をしたり一方的なおうち宣言でも始めるのが定番だ。
 しかし、このれいむとまりさは特別な施設で育てられたゆっくりだった。将来は人間に飼われるためと教わり、きちんとしつけをされた行儀のいいゆっくりなのだ。
 だからこの不可解な状況でも戸惑ったりしない。なにを心配することなく飛び跳ねて楽しく遊ぶ。白い壁の一部が突然開き、お兄さんが入ってきても驚くことなく
「「ゆっくりしていってね!」」
 行儀良く迎え、出されたゆっくり用スイーツを当たり前のように食べる。
「「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」」
 野良ゆっくりなら行儀悪く食べ散らかすゆっくり特有の食べ方も、躾られたこのれいむとまりさならひとかけらもこぼさない上品なものだ。しあわせそうに食べるその様は、愛でお兄さんならその保護欲を煽され悶絶し、虐待お兄さんなら虐待欲を刺激され悶絶するだろう、極上のかわいらしさだった。
 れいむとまりさにとっては住む場所が変わったくらいで、心配することはなにもないのだ。
 食事を終えた二匹がゆっくりとしていると、それを見計らったようにまたお兄さんが入ってきた。
「「ゆっくりしていってね!」」
 きちんと挨拶する。
 お兄さんは今度は透明の箱を持ってきた。れいむもまりさも初めて見るものだった。
「ゆ? お兄さんなにをするの?」
 疑問に答えず、お兄さんは透明の箱を部屋で唯一の黒い壁の前に置くと、れいむを持ち上げ押し込んだ。
「ゆゆっ!? お兄さんせまいよ! ゆっくりできないよっ!」
 透明の箱はギリギリれいむが収まる大きさだった。飛び跳ねるどころか向きを変えることすらできない。できることと言えば喋ることくらいだ。
「れいむがわるかったんならあやまるよ! だからここからだしてよ!」
「そうだぜ! いってくれればなおすんだぜ!」
 れいむもまりさも悪いことをすれば躾として罰を受けなくてはならないことは理解している。
 罰があればすぐに説明がある。
 しかし今、お兄さんは一言も答えない。
 無言のまま、今度はまりさを持ち上げると部屋の外へ出て行ってしまった。
「ま、まりさー!」
「れいむー!」
 そして、れいむは部屋にぽつんと残されてしまう。
 これは何かの躾なのだろうか。何が悪かったのかわからなかった。今はじっとして、またお兄さんが来たらちゃんと謝って、何が悪かったかをおぼえよう。
 そう、れいむが考えたときだった。
 黒い壁の色が変わった。
「ゆゆっ!?」
 正確には、色が変わったのではなく明るくなった。壁だと思っていたのは一面のガラスであり、こちらが明るいのに対して向こうが暗かったため黒い壁のように見えただけだった。
 明かりで見えるようになったのは、殺風景な部屋だった。壁も床も天井も打ちっ放しのコンクリが寒々しく、部屋の中には明かり以外なにひとつなかった。
 いや、ひとつだけある。部屋には扉があった。れいむが訝しく眺める中、その扉が開き、先ほど出ていったまりさを抱えたお兄さんが入ってきた。
「まりさ! おにいさん!」
「れいむ!」
 れいむの呼びかけに答えたのはまりさだけ。お兄さんはやはり無言だった。無言のまま、ガラスを隔てれいむの正面にまりさを置く。上からおさえつけたたまま、いきなり注射器を取り出すと、何か突き刺し注入した。
「い、い”だいいいぃぃぃ!」
「まりさぁっ!」
 わけがわからなかった。自分たちはいつもどおり、悪いことはしていなかった。それがれいむは窮屈な透明の箱の中に閉じこめられるし、まりさは注射をされるなんて。
 まりさは注射の痛みに震えていたが、ほどなくしてその震えは止まった。それは痛みを乗り越えたゆるやかさではなく、まるでスイッチでも切ったかのような急激な停止だった。
「あ、あれ? 身体が動かないんだぜ!?」
 動こうという意志に反して、まりさの身体は微動だにしなかった。
 そんなまりさの隣で、お兄さんはどこから取り出したのか、火の点いたロウソクでナイフを炙っていた。
「お、おにいさんなにを……」
 れいむが問いかける間もなく、その熱せられたナイフは、まりさの右頬の一部を薄く切り取った。
「ゆ、ゆぎゃああああああああっ!」
 予告無しの痛みに、まりさは叫び声を上げた。
 切り裂かれる痛みと焼けつくナイフの熱さ、そして身体の一部を失うという喪失感がまりさを苛む。
 しかし、それに浸ることも耐える覚悟も出来ない。そんなヒマは与えられない。
 間を置かず、今度は左頬の一部が薄く切り取られた。
「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぃぃぃぃぃ!」
「や、やべでえええぇぇ! いだがっでるよおおぉぉ! やべであげでええぇぇぇ!」
 あまりのひどさにれいむは抗議の声を上げる。
 声はお互い聞こえている。それなのに、お兄さんはやはり答えず、淡々とナイフでまりさを少しずつ、薄く削ることを続けた。
 ゆっくりを削り続けるというのは、通常は難しい。なぜならゆっくりの中身はもろい餡子だ。削れば中がこぼれ、生存に必要な餡子があっという間に失われてしまう。
 これを可能としているのは二つの要因があった。
 一つは先ほどの注射だ。その中身はゆっくり長期保存用の硬化剤を虐待用に調整したものだ。ゆっくりの意識と悲鳴を奪わずに身体の自由を奪い、体内の餡子の流動を抑え固くする。
 もう一つは熱したナイフだ。ナイフの熱が切断面を焼き、硬化剤で固くなった餡子の表面をより強固なものにする。
 そうして可能になったのは、ゆっくりを殺さず削ぎ落とし続けることだった。ちょうど、包丁に慣れない者がじゃがいもを剥くような感じだ。
 後頭部を薄く削ぐ。
 ぺにぺにやまむまむをを薄く削ぐ。
 帽子を取り、髪ごと頭皮を薄く削ぐ。
 それは文字通り死ぬほどの痛みだった。だが、死ねない。薄く削ぐから、餡子が生存に必要な量をなかなか下回らない。
「ゆ”! ぎ! あ”! あ”! あ”! あ”あ”あ”あ”ぁ!」
 痛みは続く。悲鳴は止まらない。涙も流れ続ける。口と目だけは削ぐのを免れた。硬化剤で動けないゆっくりの生存を知るには、垂れ流す悲鳴と涙しかないからだ。
「ゆげぇぇぇ……!」
 苦しみのあまり、まりさはゆっくりの命である中枢餡子を吐き出そうとする。これさえ吐き出してしまえば、残った餡子の量に関わらずゆっくりは死亡する。
 虐待における、ゆっくりに許された数少ない救いの一つである。
 だが、
「げ、げぇ……?」
 吐き出せない。硬化剤の効果は、それすら許さないのだ。
 だからまりさは削られ続けるしかない。どんなに痛くても苦しくても、薄く削られる限り死に至れない。
「やべでえええええ! やべであげでええええええっ!」
 れいむがなんど頼もうと、お兄さんの手が止まることはない。時折、冷めてきたナイフを炙り直す時をのぞけば休むことなくまりさを削り続け、そしてまりさは悲鳴を上げ続けた。中枢餡子を避けて削り続けるお兄さんの匠の技は、一時間以上にも及んだ。
 そして、出来上がったのは奇妙なオブジェだった。
 苦痛に歪んだまりさのデスマスクを貼り付けた、焦げた餡子の塊。もとのありさの3分の1ほどの大きさにまでなって、ようやく悲鳴と涙は止まった。
 元の形をとどめたのはまりさの黒い帽子だけだった。
 そして、お兄さんはようやく口を開いた。
「明日は、れいむ。お前の番だ」
 淡々と告げられた。
 あまりにも凄惨な未来。絶望のあまり自らの中枢餡子を吐き出し、れいむは絶命した。


****

 れいむはふと、目を覚ました。
 四畳半ほどの白い部屋だった。白い床に白い天井。四方を囲む壁の内、一方が黒なのを除けばやはり白く染まっていた。
「ゆゆ?」
 間の抜けた声を上げ見渡すと、目と目が合った。
「お、めをさましたんだぜ!」
 特徴的な三角の黒い帽子、金の髪を揺らして答えたのはゆっくりまりさだった。
「「ゆっくりしていってね!」」
 本能的な挨拶は重なった。
 そうしてようやく、眠っていた餡子脳が機能し始めた。
「まりざああああああああ! じんじゃったんじゃながっだのおおおおおお!?」
「ゆ、ゆゆ!? いきなりどうしたんだぜ!?」
 れいむは信じられなかった。目の前にいるまりさは死んだはずのまりさだったのだ。人間にはなかなか見分けがつかないが、ゆっくりであるれいむが目の前で凄惨な死を遂げたまりさの帽子を見間違えるはずがない。
「なにいってるんだぜ? まりさはきずひとつなく、ぴんぴんしてるんだぜ!」
 そう言って元気に飛び跳ねた。仮に、あの状態からまりさが奇跡的に一命を取り留めたとしても、こんな風に元気に飛び跳ねるまで回復できるはずがない。
「そもそもれいむとははじめてあったんだぜ! ねぼけちゃいけないんだぜ!」
「ねぼける?」
「そうだぜ! れいむはさっきまですやすやおねむだったから、きっとわるいゆめでもみてたんだぜ!」
「そうか! ゆめだったんだね!」
 れいむの餡子脳はあっさり、そのポジティブな結論に落ち着いた。
 そう、夢。それで全てに説明がつく。餡子脳は単純だから、今いるのが「初めて来たはずの、夢に出てきた部屋」であることも気にしない。夢と同じくお兄さんがゆっくり用スイーツを持ってきてくれた時も気にしなかった。
 だが。
 食後しばらくして、お兄さんが透明の箱を持ってきた時はさすがに動揺した。それに押し込められ、まりさが部屋から連れ去られたらさすがに落ち着いていられなくなった。
 そして。
 黒い壁はやはりガラスで、隣の部屋で明かりがついたのが見えた。打ちっ放しの寒々としたコンクリートの部屋。そこに入ってくるお兄さんとまりさ。
「ゆめ、ゆめ、ゆめだよぅ。ゆめじゃなきゃゆっくりできないよう……!」
 かたかたと透明の箱を震わせるれいむ。その願いが通じたというわけではないだろうが、そこから先は夢と違った。
 おにいさんが用意したのは注射器とロウソクとナイフではない。三つの金属製の漏斗と鉄の棒、そしてオレンジジュースの瓶だった。
「ゆぎっ!? ゆがっ! ゆぐう”うううううううううっ!!」
 お兄さんはまりさの帽子を取り上げると、瞬く間に三つの漏斗の先端を突き刺した。その様はまるで頭から生えた、生け花のようだ。笑いを誘う滑稽さがあったが、当のまりさはたまったものではない。痛みのあまり狂ったようにもがく。しかし、漏斗は先端部が細長く、それが深々と刺さっているものだから外れなかった。それでいてゆっくりの命である中枢餡子は避けているのはお兄さんの技量の冴えゆえだった。
 夢の再現のようで、それでいて違う目の前の惨劇に、れいむは言葉を失う。
 だがすぐに、大変なことに気がついた。
「まりさ、うごいちゃだめええええぇぇ! あんごが! あんごがも”れ”でるうううぅぅぅ!」
「ゆぐっ!?」
 れいむの指摘通り、まりさが暴れるたびに漏斗からはあんこが飛び散るのだ。むしろそのために漏斗なんて刺したのだろう。
「わ、わがっだよ……ゆっぐりがまんずる”よ……!」
 脂汗を流しながら、それでもまりさは耐えた。
 そんなまりさへ、おにいさんはゆっくり近づいてくる。手には、鉄の棒。まりさはこれから自分を待つ残酷な運命を悟った。あの棒でぶたれるのだ。そして痛みに暴れて動き回れば、それだけ餡子が抜けて死に近づくのだ。部屋に逃げ場所はない。あったとしても、動けない。まりさには耐えるしか方法がないのだ。
 だが、そんなまりさの覚悟は無駄だった。
 まず、ぶたれるという予想は間違っていた。お兄さんは軽く、鉄の棒を金属製の漏斗に触れさせただけだった。それだけなら、まりさにも耐えられる痛みだった。
 だが。
 バチッとなにかが弾ける音。閃光。そしてまりさは、ガマンもなにもなく大きく跳ねた。
「ゆぎゃあああああああ!?」
 お兄さんの背丈を越せるほどの大跳躍だった。まりさも初めて飛ぶ高さだった。
 跳躍は頂点に達し、一瞬の浮遊感を得る。快感にも似たそれを汚すのは、視界の隅で飛び散る自らの餡子だった。
 落下。そして、激突。固いコンクリにぶつかり、餡子は更に散らばった。
「ま”りざああああああああっ!」
 一般的に、生物は電気信号を神経に伝達させ、運動を制御する。不思議生物であるゆっくりにその常識が適用されるかは科学的には解明されていなかったが、とりあえず電気に反応することは実践で証明されていた。
 お兄さんの手にある鉄の棒は、かっぱ伝来の技術で「えれきてる」が流れている。人間が触れれても冬場の静電気で手が痺れる程度の電圧だが、ゆっくりの虐待には充分な出力だ。まして金属製の漏斗を通して体内に流されたなら、ゆっくりはその意志も覚悟も関係なく限界を超えた動作を強制される。
「ゆぐっ……ゆぐっ……ゆぐぅっ……」
 まりさは虫の息だった。顔面も色を失っている。放っておけばそのまま死んでしまいそうだ。
 お兄さんは淡々と漏斗にオレンジジュースを注ぐ。
「ゆぐがっ!?」
 たちまち効果が現れた。元々ゆっくりにとって、オレンジジュースは滋養強壮、怪我の治癒までこなす万能薬である。しかもこれは虐待用の特製で、一時的な回復力を爆発的に増大させる特別製だった。代わりにゆっくりの寿命を縮める副作用もあるため、短期の虐待時や長期の虐待の締めに使われるものだった。
 派手に飛び散ったように見えたが、まりさの吐き出した餡子はまだまだ致死量には遠い。特製のオレンジジュースの効果で瞬く間に顔に赤みが刺している。数分もすると、持ち直したようだった。
 それを見計らって、お兄さんは「えれきてる」をまりさの漏斗に触れさせる。
「ゆがががががががっ!?」
 先ほどとは別の漏斗に触れた。するとまりさは、跳ぶのではなく走った。ゆっくりにあるまじき速さの疾走。しかし、部屋はその走りを堪能できるほど広くはない。すぐにぶつかる。
 まりさの停止地点はれいむの正面。部屋を隔てるガラスにまりさの顔がはりついた。
「ゆ、ゆ、ゆがああ……」
「……!」
 あまりの悲惨さにれいむは言葉も出なかった。ただぼろぼろと涙を流し、まりさの凄惨な姿を見つめることしかできなかった。
 そして、お兄さんは虐待を続ける。
 えれきてる。限界超過動作。瀕死。蘇生。
 えれきてる。限界超過動作。瀕死。蘇生。
 えれきてる。限界超過動作。瀕死。蘇生。
 幾度も繰り返す。淡々と無言で続ける。苦しみのあまり、まりさは中枢餡子を吐き出して死にそうになった。しかし吐き出す様子を見せると、お兄さんに「えれきてる」を流されて強制的に中断させられる。もはやまりさに自由意志など許されなかった。
 やがて、生存に必要な餡子も吐き出し、まりさは息絶えた。
 それでもお兄さんは「えれきてる」をやめなかった。「えれきてる」でゆっくりが動くのは科学的な反応であるため、死してなお生きたゆっくり以上にまりさは動いた。まりさが全く動かなくなったところでお兄さんはようやく手を止めた。
 部屋は酷い有様だった。コンクリートの上には飛び散ったまりさの餡子。中がぬけて、くたくたになってしまったまりさの遺体。
 すべてがぐちゃぐちゃだった。
 綺麗だったのは、まりさの動きを計算して餡子を避けていたおにいさんと、虐待前に外していたまりさの黒い帽子だけだった。
 まりさの狂騒から一転、静寂が支配する部屋。
 そして、お兄さんはようやく口を開いた。
「明日は、れいむ。お前の番だ」
 淡々と告げられた。
 あまりにも凄惨な未来。絶望のあまり自らの中枢餡子を吐き出し、れいむは絶命した。




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最終更新:2008年11月08日 13:01
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